インドア / REVIEW
手帳用ペンの選び方|ホルダーに入る太さ・長さと多色ペン・後付けホルダー比較

手帳に挿すペンとペンホルダーの選び方|後付けタイプの付け方まで比較
手帳を新しくすると、一緒に持ち歩くペンも気になってきますよね。
手帳に合うペンがどれなのか分からなかったり、買ったペンがペンホルダーに入らなくてがっかりしたりすることもあるかもしれません。
売り場には手帳向けをうたうペンがたくさん並んでいて、どこを見て選べばいいのか迷ってしまいますよね。
先に結論をお伝えすると、手帳用のペンは「ペンホルダーに入る太さ」「判型に対する長さ」「小さな欄に書ける線の細さ」の3つで選ぶのがおすすめです。
判型というのは、A6やB6、A5といった手帳のサイズのことです。
この3つは、ペンや手帳のメーカーが手帳向けの理由として実際に挙げているものです。
太さは手帳やカバーのペンホルダーが何ミリの軸まで入るかで確かめ、長さは手帳の縦の寸法と比べます。
ただ、多色ペンで1本にまとめると長く太くなりやすく、短いペンは単色のものが中心なので、「短さを取るか、多色を取るか」を先に決めておくと迷いにくいかなと思います。
万年筆には持ち歩くときの長さが短い型もありますが、紙によってはにじみや裏うつりが出ると手帳メーカー自身が注意しているので、試し書きをしてから使うのが安心です。
手帳にペンホルダーが無いときは、バンド式・クリップ式・マグネット式・シール式の後付けホルダーから選べます。
この記事では、メーカー公式ページに載っている数値と説明をもとに、ペン選びとホルダー選びで見るところを整理しますね。
この記事で理解できることは、次の4つです。
- 手帳用のペンを太さ・長さ・線の細さで選ぶ方法
- 多色ペンと短いペンのどちらを選ぶかの判断基準
- 万年筆・消しゴム・シャープペンを手帳で使うときに見るところ
- 後付けペンホルダー4方式の付け方と注意書きの違い
手帳用のペンは太さ・長さ・線の細さで選ぶ
手帳に合うペンを探すとき、つい書き心地やデザインから見てしまいがちですよね。
書き味の好みは人それぞれなので、ここでは先に、手帳と一緒に持ち歩けるかどうかという条件のほうを見ていきます。
メーカーの説明を見ると、手帳向けの理由として挙がっているのは大きく3つです。
1つ目は、手帳のペンホルダーに入る細さです。
2つ目は、手帳の大きさに合った短さです。
3つ目は、小さな欄に細かい字を書ける線の細さです。
太さと長さはペンを手帳に差して持ち歩くときの条件で、線の細さは手帳に書き込むときの条件なので、見るところが少し違います。
どれもメーカーの公式ページで数字を確かめられるので、手元の手帳とペンの数字を並べてみると判断しやすいですよ。
ここからは、太さ・長さ・線の細さの順に、どの数字を見ればいいかを1つずつ整理していきます。
太さはペンホルダーの対応径で見る
まず、あなたの手帳やカバーのペンホルダーに、何ミリの軸まで入るかを確かめてみましょう。
ホルダーに入るペンの太さの上限を、この記事では対応径と呼びますね。
軸径、つまりペンの軸の太さ(直径)が対応径より細ければ、ホルダーに差し込める目安になります。
ほぼ日手帳のカバー「TSブラック ベーシック」のペンホルダーは、軸径13.5ミリ程度のペンを収納できると案内されています。
レイメイ藤井のシステム手帳「ダ・ヴィンチ」は、バイブルサイズの製品一覧に「14mm径までのペン可能」と書かれています。
トラベラーズノートに後から付ける「ペンホルダー<M>」は直径12mmまで、貼って使う「ペンホルダーシール」は直径11mmまでの筆記具に対応しています。
こうして並べると、手帳側のペンホルダーは11〜14mm程度の範囲に収まっています。
ペンの側でも、細さを手帳向けの理由に挙げるメーカーがあります。
ぺんてるは、多機能ペン(つまりボールペンとシャープペンが1本になったペン)の「ビクーニャEX1」を、「手帳のペンホルダーにもスッキリ納まるスリム軸」と説明しています。
三菱鉛筆も「ジェットストリーム 3色 スリムコンパクト」について、「スリムな軸でかさばらず」と紹介しています。
パイロットの「ハイテックCコレト」は、太さというより形の話として、「段差がないグリップなので、手帳にも差しやすい」と説明しています。
気をつけたいのは、多色ペンの中には、ゼブラの「ブレン4+S」のように最大径が13.3mmのものもあることです。
13.3mmは、ほぼ日の13.5ミリ程度やダ・ヴィンチの14mmより細い一方で、トラベラーズの<M>の12mmやシールの11mmより太い数字です。
同じペンでも、どの手帳に合わせるかで入る・入らないの見込みが変わるので、ホルダーの対応径と見比べてから選ぶのが安心かなと思います。
太さは、ペンのいちばん太いところの直径である最大径で比べるのがおすすめです。
細い部分の数字で比べると、太い部分がホルダーを通らないこともあるからです。
メーカーによって「軸径」「最大径」「最大幅」「直径」と書き方が違い、どこを測った数字なのかは表記だけでは分からないこともあります。
対応径ぎりぎりの数字なら、店頭で実物を差し込んでみるか、メーカーに問い合わせてから買うと安心です。
カバーごとペンホルダーを見直したいなら、手帳カバーをサイズと素材で選ぶ方法もあわせて読んでみてください。
ほぼ日手帳のカバーを選ぶなら、ほぼ日手帳の種類とサイズの違いもあわせてどうぞ。
長さは判型の縦の寸法と比べる
長さは、手帳の縦の寸法とペンの全長を並べると比べやすくなります。
JIS規格の仕上がり寸法では、A6が縦148mm、B6が縦182mm、A5が縦210mmです。
ほぼ日手帳でいうと、A6サイズのオリジナルが縦148mm、A5サイズのカズンが縦210mmと公式に書かれています。
システム手帳は少しややこしくて、リフィル(つまり穴の開いた中身の用紙)とバインダー本体で縦の寸法が違います。
ダ・ヴィンチの表記では、バイブルサイズ(聖書サイズとも呼ばれる大きさ)はリフィルが縦170mm、バインダー本体が縦190mmです。
ミニ6穴(ポケットサイズとも呼ばれる小さめのサイズ)は、リフィルが縦126mm、バインダー本体が縦146mmです。
ペンを差すホルダーはバインダー側にあるので、システム手帳ならリフィルだけでなくバインダー本体の縦とも比べておくと安心です。
ペン側で長さを手帳向けの理由にしているのが、ゼブラの「手帳用 油性ボールペン T-3」です。
ゼブラはT-3を「手帳に収まるショートサイズ」とうたっていて、全長は100.0mmです(出典:ゼブラ 手帳用(T-3/TS-3)製品ページ)。
ここから先の長さの比べ方は、メーカー公式の寸法どうしを並べて計算したものです。
計算すると、T-3の100.0mmは、A6の縦148mmより48mm短く、ミニ6穴リフィルの縦126mmより26mm短い長さです。
一方、次の章で紹介する多色・多機能ペンの全長は133.9〜149.9mmなので、どれもミニ6穴リフィルの縦126mmより長くなります。
いちばん長いハイテックCコレトの本体ボディ4色用(149.9mm)は、A6の縦148mmを1.9mm上回ります。
ただ、ペンが手帳からはみ出すかどうかは、ホルダーが手帳のどこに付いているか(背・側面・表紙など)でも変わります。
数字の比較は、どのくらい余裕があるかを知る目安として使うのがちょうどいいかなと思います。
システム手帳を使っているなら、リフィルの縦とバインダー本体の縦を両方メモしておくと、ペン売り場で数字を見比べやすくなりますよ。
トラベラーズノートを使っているなら、ノートの形やリフィルの違いはトラベラーズノートのサイズとリフィルの選び方で紹介しています。
ゼブラの手帳用ボールペン T-3 と手帳用シャープ TS-3 は、どちらも全長100mm前後の短い単色の筆記具なので、長さを優先したい人の候補になります。
小さな欄には細い線を選ぶ
3つ目は線の細さです。
手帳のマンスリーやウィークリーの欄は小さいので、細かい字を書きたい場面が多いですよね。
ゼブラも自社の記事で、小さな手帳の限られたスペースに書き込むために細かい字を書くニーズが高まっている、と書いています。
ボールペンの線の細さは、ボール径(つまりペン先のボールの直径)で見ます。
三菱鉛筆は「ジェットストリーム 3色 スリムコンパクト」の発表で、0.38mmのボール径を「手帳で使いやすい0.38mm」と紹介しています。
同じ三菱鉛筆の「ジェットストリーム 4&1」でも、極細0.38mmについて「余白などの僅かなスペースへの筆記にも適しています」と説明しています。
パイロットも細書きの油性ボールペン「Opt.」の発表で、0.5mmを手帳などに細かい文字を書く機会が多い人に向くと紹介しています。
ぺんてるも、「ビクーニャ」の多機能ペン(0.5mm)を「手帳への細かい文字の書き込みに」と案内しています。
トンボは単色の「ZOOM L2」を、スーツのチーフポケットやダイヤリー、ノートで携帯して素早く書けるノック式のコンパクトペンとして紹介しています。
万年筆の場合は、ボール径ではなく字幅(つまりペン先が書く線の太さの区分)で選びます。
パイロットは、字幅のEF(極細を表す記号)を「手帳など細かい文字を書く方に」と説明しています。
メーカーの説明を並べると、ボールペンなら0.38〜0.5mm、万年筆ならEFが手帳向けとして挙がっていることになります。
どの細さがしっくりくるかは人によって違うので、店頭で試し書きできるなら、手帳の欄に近い大きさで字を書いてみると選びやすいですよ。
線の細さとあわせて確かめたい、インクの種類ごとのにじみや裏うつりの表記の読み方は、ジャーナリング用のペンの選び方をまとめた記事で整理しています。
多色ペンと短いペンのどちらを取るか
手帳用のペンを探していると、4色ボールペン1本で済ませたい気持ちと、なるべく短くて細いペンがいい気持ちの間で迷うことがありますよね。
多色ペンや多機能ペンは、色分けもシャープペンも1本にまとめられるのが便利なところです。
ただ、メーカー公式の数値を見ると、1本にまとめたペンは軸が太く、全長が長いものが多いです。
反対に、全長100mm前後の短いペンは、公式の数値で確かめられた範囲では単色のものばかりでした。
つまり、手帳用のペンは「短さを取るか、多色を取るか」の二択になりやすいんです。
どちらが正解ということはなく、手帳に何を書くか、手帳をどうやって持ち歩くかで向き不向きが分かれます。
この章では、多色・多機能ペンの便利さ、短さと多色が両立しにくい理由、主なペンの軸径と全長の一覧の順に見ていきます。
多色・多機能ペンは1本にまとまる
多色ペンは複数の色のボールペンが1本に入ったペンで、多機能ペンはそこにシャープペンも加わったペンです。
三菱鉛筆は「ジェットストリーム 4&1」について、ボールペンとシャープが1本にまとまっているので「手帳などと一緒に携帯してご利用いただけます」と説明しています。
4&1は、黒・赤・青・緑の4色のボールペンとシャープペン0.5が入ったペンで、ボール径は0.38・0.5・0.7mmから選べます。
ゼブラの手帳向けのページでも、複数のボールペンやシャープペンが1本にまとまったペンが、情報整理や持ち物整理におすすめのペンとして紹介されています。
ゼブラの「シャーボX」は、ボールペン2〜3本とシャープペンが入る多機能ペンで、替芯は別売りです。
クリップについては、「厚手の手帳にもはさみやすいバネ性のあるクリップ」と説明されています。
ゼブラの「サラサクリップ3C」は、ジェルインクの3色ペンで、「ノートや手帳に手早く色分けして書くことができます」と紹介されています。
ボールペンとシャープペンを1本にしたいなら、ジェル2色とシャープの「サラサクリップ2+S」や、4色とシャープの「ブレン4+S」もあります。
三菱鉛筆の「ジェットストリーム 3色 スリムコンパクト」は、「単色ボールペンと同等の細さとコンパクトな形状」に、従来の3色ボールペンと同じサイズの替芯を入れたと説明されています。
ただ、スリムコンパクトの公式ページには全長と軸径の数値が載っていないので、ホルダーに入るかは実物で確かめるのが安心です。
ぺんてるの「ビクーニャEX1」も、黒・赤の0.7mmとシャープペン0.5が入った多機能ペンですが、公式ページに寸法の記載はありません。
短さと多色は両立しにくい
では、短くて多色のペンがあればいちばん便利なのでは、と思いますよね。
ところが、メーカー公式の数値を並べると、この2つは両立しにくいことが見えてきます。
この記事で取り上げた多色・多機能ペンは、全長が133.9〜149.9mm、軸径が9.3〜13.3mmでした。
一方で、全長110mm以下のペンは、公式の数値で確かめられた範囲では、単色のボールペンやシャープペン、鉛筆、万年筆だけです。
ゼブラ自身も、サラサクリップ3Cの説明の中で、ジェルインクの多色ペンは「軸が太くなってしまう」ことを課題として挙げています。
その課題を解決したと説明しているサラサクリップ3Cでも、公式の軸径は12.4mm、全長は146.5mmで、T-3(最大径5.6mm・全長100.0mm)と比べると太く長い数字です。
ゼブラの「クリップ-オン スリム」でも、公式の軸径は2色と3色が10.8mm、4色が12.0mmで、色が増えたモデルのほうが太くなっています。
なので、先に「短さを取るか、多色を取るか」を決めてしまうのが近道かなと思います。
短さを取るなら、単色の短いペンを手帳に差し、ほかの色は別のペンで持つ形になります。
多色を取るなら、ペンの最大径がホルダーの対応径に入るか、全長が手帳の縦に対してどのくらいかを確かめてから選びます。
短さを取るのが向いているのは、手帳を小さなバッグやポケットに入れて持ち歩く人や、ミニ6穴のような小さいサイズの手帳を使う人です。
多色を取るのが向いているのは、色分けやシャープペンをよく使う人や、B6やA5のように縦に余裕のある手帳を使う人です。
ペンホルダーの対応径が12mm以下の手帳に多色ペンを合わせたい人は、軸径の細いモデルから探すことになるので、選べる幅が少し狭くなるかもしれません。
手帳にペンホルダーが無く、ペンはペンケースで持ち歩くという人なら、長さや太さはそこまで気にしなくてもいいかもしれません。
この記事の長さの比較は、メーカー公式の全長と判型の寸法を並べて計算したものです。
メーカーがその手帳に収まると説明しているわけではないので、目安として見てくださいね。
全長や軸径はモデルや年版で変わることがあるので、買う前に公式ページで最新の数値を確かめておくと安心です。
軸径と全長を一覧で比べる

ここまでに出てきたペンを中心に、メーカー公式の軸径と全長を一覧にまとめました。
表の数値はメーカー公式の表記で、モデルや年版で変わることがあります。
→ 横にスクロールできます
| 製品 | 種類 | 軸径(最大径) | 全長(万年筆は携帯時/筆記時) | メーカーの説明 |
|---|---|---|---|---|
| ゼブラ 手帳用 油性ボールペン T-3 | 単色(油性ボールペン・黒) | 最大径5.6mm | 100.0mm | 「手帳に収まるショートサイズ」 |
| ゼブラ 手帳用 シャープ0.5 TS-3 | 単色(シャープペン0.5) | 最大径5.6mm | 99.1mm | T-3と同じ手帳用の製品ページで紹介 |
| トラベラーズ ブラスボールペン | 単色(油性ボールペン・黒) | 径11mm | 99mm | — |
| ゼブラ シャーボX LT3 | 多機能(ボールペン2〜3本+シャープ、替芯は別売り) | 軸径9.3mm | 133.9mm | 「厚手の手帳にもはさみやすいバネ性のあるクリップ」 |
| ゼブラ クリップ-オン スリム 4C | 多色(油性4色) | 軸径12.0mm | 145.6mm | 手帳やポケット、ペンケースに収まるスリムタイプと説明 |
| ゼブラ サラサクリップ3C | 多色(ジェル3色) | 軸径12.4mm | 146.5mm | 「ノートや手帳に手早く色分けして書くことができます」 |
| ゼブラ ブレン4+S | 多機能(4色+シャープ) | 最大径13.3mm | 144.4mm | 「コンパクトでシームレスなボディ」 |
| パイロット ハイテックCコレト 本体ボディ4色用 | 多色(ジェル、替芯は別売り) | 最大径13.2mm | 149.9mm | 「段差がないグリップなので、手帳にも差しやすい」 |
| ほぼ日の3色ボールペン JETSTREAM | 多色(油性3色0.5mm) | 軸径12.2mm | 144mm | ほぼ日手帳の紙(トモエリバー)との相性に触れて紹介 |
| パイロット エリート95S | 万年筆 | 最大径12.9mm | 携帯時119mm/筆記時147mm | 「ワイシャツの胸ポケットの深さに合わせたショートサイズ」 |
| セーラー プロフェッショナルギア スリムミニ 21 | 万年筆 | φ17 | 携帯時109.5mm(クリップ部含む)/筆記時132mm | 14金版の紹介で、手帳を字幅選びの用途に挙げている |
| カヴェコ クラシック スポーツ | 万年筆 | 13mm(クリップ除く) | 携帯時 約10.5〜10.7cm/筆記時 約12.7〜13cm | 携帯時の長さは公式ページ内で2通りの表記 |
表を見ると、全長110mm以下に並ぶのは単色のペンと万年筆で、多色・多機能ペンは133.9mmから149.9mmの間に集まっています。
ミニ6穴のバインダー本体(縦146mm)と比べると、表の多色・多機能ペンのうちサラサクリップ3C(146.5mm)とハイテックCコレト(149.9mm)が上回る計算です。
軸径で見ると、多色・多機能ペンの中でも、シャーボX LT3の9.3mmからブレン4+Sの13.3mmまで幅があります。
万年筆のうち、セーラーのスリムミニ 21は公式の径の表記がφ17で、この記事で挙げたホルダーの対応径(11〜14mm)より大きい数字なので、差し込めるかは実物で確かめたいところです。
万年筆・鉛筆・消しゴムを手帳で使う
手帳に書く道具は、ボールペンだけとは限りませんよね。
お気に入りの万年筆で書きたい人もいれば、あとから消せる鉛筆やシャープペンで予定を書きたい人もいると思います。
ボールペン以外を選ぶときも、太さ・長さ・線の細さを見るところは同じです。
ただ、万年筆はキャップの付け方で長さが変わるので、長さを2通りで見る必要があります。
さらに万年筆は、手帳の紙との組み合わせによってにじみや裏うつりが出ることがあると、手帳メーカー自身が注意しています。
消しゴムやシャープペン、鉛筆にも、手帳用として作られたものや、手帳と組み合わせて売られているものがあります。
この章では、ポケット万年筆の長さの見かたと紙の注意、そして手帳用の消しゴムとシャープペン・鉛筆を順に見ていきます。
ポケット万年筆は携帯時の長さで見る
ポケット万年筆は、持ち歩くときは短く、書くときはキャップを後ろにはめて長くして使う万年筆です。
そのため、公式の長さも携帯時と筆記時の2つが書かれているものがあります。
手帳のペンホルダーに差したまま持ち歩くなら、比べるのは携帯時の長さです。
パイロットの「エリート95S」は、携帯時119mm、筆記時147mmです。
ただし、エリート95Sの短さは、公式には「ワイシャツの胸ポケットの深さに合わせたショートサイズ」と説明されていて、手帳向けをうたっているわけではありません。
セーラーの「プロフェッショナルギア スリムミニ 21」は、携帯時109.5mm(クリップ部含む)、筆記時132mmです。
セーラーはスリムミニの14金版の紹介で、「手帳やイラストなど筆記する方の用途に合わせ全7字幅を揃えました」と書いていて、手帳を字幅選びの用途として挙げています。
カヴェコの「クラシック スポーツ」は、携帯時の長さが公式ページ内で10.5cmと10.7cmの2通りで書かれているので、約10.5〜10.7cmと見ておきましょう。
トラベラーズの「ブラス万年筆」は、公式の表記で径11mm、H102mmです。
携帯時の長さで比べると、この4本はどれもミニ6穴リフィルの縦126mmより短い数字になります。
万年筆を手帳で使うときに気をつけたいのが、紙との組み合わせです。
ほぼ日は自社の手帳の用紙について、ペンやインクの種類・量、使う環境によっては「にじみや裏うつりが出たり、乾きにくいことがあります」と案内しています。
そのうえで、目立たない場所での試し書きや、下敷き・吸い取り紙を使うことを勧めています。
(出典:ほぼ日手帳 ヘルプ「手帳本体に使用している用紙について教えてください。」)
ほぼ日手帳の用紙は2024年版から「トモエリバーS」に変わっていて(weeksは4月はじまり版から)、公式には「より裏抜けがしにくくなりました」と書かれています。
裏抜けしないとまでは書かれていないので、使うペンとインクで一度試しておくと安心です。
一方で、ミドリはMD用紙クリームを「万年筆とも相性ぴったり」と紹介していて、紙によって万年筆についての説明は違います。
万年筆を使うなら裏抜けしにくい紙を選びたいところなので、紙質の見かたは日記帳のサイズと紙質の選び方でまとめています。
手帳用の消しゴムとシャープペン
予定が変わりやすい人は、消せる筆記具も手帳のそばに置いておきたいですよね。
手帳用をうたう消しゴムとしては、トンボの「モノゼロ メタルタイプ」があります。
トンボは発売時のお知らせで、モノゼロ メタルタイプを「手帳にクリップして携帯しやすいノック式ホルダー消しゴム」と紹介しています。
ノック式ホルダー消しゴムは、つまりペンのようにノックして細い消しゴムを出して使うタイプです。
先端は2.5×5mmの角型で、クリップが付いています。
用途は「小さい文字や点・線などの変更・更新に適します」と書かれていて、手帳の細かい書き直しを想定した説明になっています。
厚さについても、トンボは「5㎜厚なので手帳にはさんでもかさ張りません」と説明しています。
なお、現行の製品ページでは、モノゼロの先端は2.3mm径の丸型と2.5×5mmの角型の2形状として紹介されています。
メタルタイプの取り扱いや色は変わることがあるので、買う前に公式ページで確かめてくださいね。
シャープペンなら、ゼブラの「手帳用 シャープ0.5 TS-3」が最大径5.6mm、全長99.1mmです。
鉛筆なら、トラベラーズの「ブラスペンシル」が、長さ75mm・HBの鉛筆に消しゴムが付いた形で、公式の表記は径11mm、H98mmです。
ダイゴーの「手帳オプション」には「えんぴつ」という分類があり、鉛筆付きのミニノートなども扱われています。
鉛筆を手帳に使うときの向き不向きについては、メーカーの説明が見当たらなかったので、ここでは製品の紹介にとどめますね。
消えるボールペンを使いたいなら、手帳でフリクションを使うときの書き分け方も参考にしてみてください。
鉛筆付きのミニノートの一例として、ダイゴーの isshoni.ノート ポケットを載せておきます。
ペンホルダーを後付けする方式の違い
気に入ったペンが見つかっても、手帳にペンホルダーが付いていなかったり、付いていても太さが合わなかったりすることがありますよね。
そんなときは、ペンホルダーを後から手帳に付ける方法があります。
メーカー公式の製品を見ると、付け方はバンド式・クリップ式・マグネット式・シール式の4つに分けられます。
どの方式も手帳にペンを添えて持ち歩ける点は同じですが、入るペンの太さ、挟める表紙の厚さ、跡や粘着についての注意書きが方式ごとに違います。
この章では、メーカーの製品ページに書かれている付け方と注意書きを、方式ごとに表で整理します。
100円ショップで手軽にそろえたいなら、100均で選べる手帳のペンホルダーの種類を見てみてください。
ペン1本ではなく、ペンケースごと手帳に付けたい場合は、手帳につけるペンケースの選び方で紹介しています。
4つの方式と取り付けの注意

バンド式は、ペンを差すところが付いたバンドを手帳に付けるタイプで、ミドリの「ペンホルダーバンド」は表紙にクリップを差し込むだけで付けられます。
ペンホルダーバンドのホルダーは太さ違いの2サイズで、細いほうにはペンのクリップを、太いほうにはペンの軸を差し込みます。
クリップ式は、表紙やカバーにクリップで挟んで付けるタイプで、ミドリの「ミニクリップペンホルダー」は細いペンから多色ペンのような太いペンにも対応するばね式です。
マグネット式は、磁石の力でペンやホルダーを手帳に留めるタイプで、ミドリの「マグネットペンホルダー」とゼブラの「ピタン」があります。
ピタンはノート向けとして発表されていて、付けられる紙の厚さは0.3〜1.0mmなので、手帳の表紙に使えるかは厚さしだいです。
シール式は、ペンホルダーをシールで貼るタイプで、トラベラーズの「ペンホルダーシール」は直径11mmまでの筆記具に対応しています。
在庫や色の展開は変わることがあるので、買う前に各社の公式ページで確かめてくださいね。
→ 横にスクロールできます
| 方式 | 製品例 | 付け方 | 対応径・挟める厚み | メーカーの注意書き |
|---|---|---|---|---|
| バンド式 | ミドリ ペンホルダーバンド<B6~A5用> | 手帳やノートの表紙にクリップを差し込む | ホルダーは2サイズ(細いほうにペンのクリップ、太いほうにペンの軸) | 表紙にクリップの跡が残る場合がある/表紙の厚さが2mm以上だとクリップが変形するおそれ |
| バンド式 | ほぼ日 ブックバンド(weeksサイズ用) | ペンさしの付いたバンドで、手帳と一緒にペンを持ち歩く | ペン2本(バンドは横20mm×長さ約220mm) | 摩擦や密着、水濡れなどで色移りするおそれ |
| クリップ式 | ミドリ ミニクリップペンホルダー | 手帳の表紙にクリップで挟む(スプリング式) | 内径7mm(ばね式で太いペンにも対応) | ペンの材質や形状によっては表面を傷つける恐れ/表紙にクリップの跡が残る場合がある |
| クリップ式 | HIGHTIDE ペンフッククリップ(ほぼ日で販売) | 手帳の表紙やカバーに固定し、ペンのクリップを引っ掛ける | 3mm程度の厚さまで挟める | — |
| マグネット式 | ミドリ マグネットペンホルダー | 付属のマグネットシールを表紙などに貼り、ホルダーを磁石で付け外し | 内径7mm(ばね式) | マグネットシールは強粘着で、無理にはがすと貼った物を傷めたり糊が残ることがある/携帯電話や磁気カード、医療機器などに近づけない |
| マグネット式 | ゼブラ ピタン(ペンとホルダーのセット) | 磁石入りの専用ホルダーをノートの裏表紙や厚紙に付け、ペンを磁力で固定 | 紙の厚さ0.3〜1.0mm | 取り付けた箇所に跡が付きやすい/強い力が加わるとペンが外れることがある |
| シール式 | トラベラーズ ペンホルダーシール | ノートリフィルやダイアリーなどに貼る | 直径11mmまで | ビニール製で、永く使うと切れる場合がある(革カバーではなくリフィルに付けるのがおすすめとされている) |
挟むタイプには表紙の厚さや跡、貼るタイプには粘着やはがすとき・長く使ったときの注意、マグネット式には磁気や外れたときの注意が書かれています。
どの方式が優れているというより、手帳の表紙の厚さや、跡を気にするかどうかで選び分けるのがいいかなと思います。
後付けホルダーを買う前に、次の3つを確かめておくと選びやすいですよ。
1つ目は、差したいペンの最大径と全長です。
2つ目は、ホルダーを付ける表紙の厚さです。
3つ目は、表紙に挟んだ跡や、はがしたときの糊残りが気になるかどうかです。
革のカバーや大事な手帳に付けるなら、跡や糊残りについての注意書きを先に読んでおくと、あとで困りにくいかなと思います。
マグネット式を選ぶなら、ミドリのマグネットペンホルダーは内径7mmのホルダーで、付属のマグネットシールを表紙などに貼って使うタイプです。
手帳に挿すペンに関するよくある質問(FAQ)
手帳に合うボールペンの太さの目安は?
手帳やカバーのペンホルダーが何ミリの軸まで入るか、つまり対応径を目安にするのがおすすめです。
この記事で取り上げたペンホルダーの対応径は、メーカー公式の表記で11〜14mm程度でした。
ペンの最大径がその数字より細いかを確かめてから選ぶと安心ですよ。
4色ボールペンは手帳に挿せる?
ペンの最大径と全長、そして手帳の判型しだいです。
この記事で取り上げた多色・多機能ペンは、公式の数値で軸径9.3〜13.3mm、全長133.9〜149.9mmでした。
ホルダーの対応径と手帳の縦の寸法に照らして、公式の数値で確かめてみてください。
手帳に万年筆は使える?
使えるかどうかは、手帳の紙とペン・インクの組み合わせで変わります。
ほぼ日は自社の手帳の用紙について、にじみや裏うつりが出たり乾きにくかったりすることがあると案内し、試し書きなどを勧めています。
手帳の目立たないところで一度試し書きしてから使うと安心です。
手帳用の消しゴムはある?
トンボの「モノゼロ メタルタイプ」は、手帳にクリップして持ち歩けるノック式の消しゴムとして発売されています。
先端は2.5×5mmの角型で、厚さは5mmです。
取り扱いが変わることもあるので、買う前にトンボの公式ページで確かめてくださいね。
ペンホルダーのない手帳にはどう付ける?
後付けのペンホルダーには、バンド式・クリップ式・マグネット式・シール式があります。
挟むタイプは表紙の厚さや跡、貼るタイプは粘着やはがすときの注意が製品ページに書かれているので、先に読んでから選ぶのがおすすめです。
ペンケースでペンを持ち歩くなら、ホルダーを付けないという選び方もありますよ。
まとめ|手帳のペンはホルダーと判型に合わせる

手帳に挿すペンは、ペンホルダーに入る太さ、判型に対する長さ、小さな欄に書ける線の細さの3つで選ぶと迷いにくくなります。
太さはペンの最大径とホルダーの対応径を、長さはペンの全長と手帳の縦の寸法を並べて比べるのが基本です。
多色・多機能ペンは1本にまとまって便利な一方で、メーカー公式の数値では長く太いものが多いので、短さと多色のどちらを取るかを先に決めておくと選びやすくなります。
万年筆は携帯時の長さで比べ、手帳の紙との組み合わせは試し書きで確かめてから使うのが安心です。
手帳にペンホルダーが無いときは、方式ごとの注意書きを読んだうえで後付けのホルダーを選んでみてください。
最後に、この記事のポイントをまとめておきますね。
- 太さは、ペンの最大径とペンホルダーの対応径(公式値で11〜14mm程度)を比べる
- 長さは手帳の縦の寸法と比べ、システム手帳はリフィルとバインダー本体の両方を見る
- 線の細さは、ボールペンなら0.38〜0.5mm、万年筆ならEFが手帳向けとして挙がっている
- 多色・多機能ペンは長く太いものが多く、短いペンは単色が中心なので、短さか多色かを先に決める
- ポケット万年筆は携帯時の長さで比べ、手帳の紙で試し書きしてから使う
- 後付けホルダーは4方式あり、対応径・挟める厚み・跡や粘着の注意が方式ごとに違う
全長や軸径、ホルダーの対応径はモデルや年版で変わることがあるので、買う前にメーカー公式ページで最新の数値を確かめてください。
あなたの手帳にぴったりの1本が見つかりますように。
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