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手帳につけるペンケース比較|バンド式・ブックタイプ・一体型の選び方
手帳につけるペンケースの選び方|バンド式とブックタイプの違いを比較
手帳を開いたのにペンが見当たらない。カバンの底を探っている間に、書こうとしていたことを忘れてしまう。手帳を使っている人なら、たぶん一度は経験があるんじゃないかなと思います。
その解決策として出てくるのが、手帳につけるタイプのペンケースです。ただ、いざ探してみると「バンド式」「ブックタイプ」「ノートカバー一体型」と呼び方がバラバラで、しかも同じ言葉が別の商品を指していることもあります。収納本数の多さで選んだら手帳が閉じられなくなった、という話も珍しくありません。
この記事では、収納本数よりも先に見るべき「装着方式」と「厚みの相性」から整理していきます。手元にある手帳を1冊思い浮かべながら読んでもらえると、そのまま選べる状態まで進めるはずですよ。
- 手帳につけるペンケースの3方式と、それぞれが向いている場面
- 手帳の厚みとバンドの伸び代を合わせるための確認手順
- 素材と中の作りで変わる、毎日の出し入れのしやすさ
- ペンケースではなくペンホルダーで足りるケースの見分け方
手帳につけるペンケースは装着方式で3つに分かれる

まず押さえておきたいのが、「手帳につける」と一口に言っても、つけ方がまったく違う3種類があるという点です。バンドで手帳ごと巻くもの、手帳と並べて持ち歩くもの、カバー自体にペン入れが組み込まれているもの。この3つは見た目が似ていても、使い勝手も、手帳への影響も別物になります。
選ぶときに多くの人がまず見るのは収納本数だと思いますが、本数はあとからでも調整できます。一方で装着方式は買ったあとに変えられません。ここを先に決めておくと、候補が一気に絞れて迷いにくくなります。
ここでは3方式それぞれの仕組みと、どんな使い方に噛み合うのかを順番に見ていきます。最後に一覧表でまとめるので、途中で分からなくなっても大丈夫です。
バンド式は手帳ごと留めて閉じられる
バンド式は、ゴムやポリエステルのバンドが本体から伸びていて、そのバンドを手帳の表紙ごとぐるりと回して留める方式です。ペンを収める部分は細長い筒状か、平たいポーチ状になっていることが多いですね。
この方式の一番の利点は、ペンを持ち運べるだけでなく、手帳そのものを閉じた状態で固定できることです。ゴムバンドが付いていない手帳やノートは、カバンの中で自然に開いてページの角が折れてしまいます。バンド式のペンケースを付けておくと、その折れがかなり減ります。
この方式の寸法感をつかむ例として、リヒトラブの「SMART FIT PuniLabo ブックバンドペンケース」の仕様を挙げておきます。本体が50×13×178mmで、収納の目安はペン約1〜3本、背面のアジャスターでバンドの長さを調節できる作りでした。なお、この製品は公式サイトで生産終了と案内されているので、いま買えるものではなく数値の参考として見てください(出典:株式会社リヒトラブ 製品情報)。
数字を見ると分かるとおり、バンド式は本数を欲張るための道具ではありません。よく使う3本前後を手帳と一緒に運ぶ、という役割に絞られています。逆に言えば、ペンをたくさん持ち歩きたい人がバンド式を選ぶと、あとで書く「厚みの問題」に必ずぶつかります。
それから、バンドが手帳の表紙を横断するので、表紙のデザインが好きで選んだ手帳だと、その部分が隠れます。細いバンドか幅広のバンドかで印象が変わるので、見た目を気にする人はここも見ておくといいかなと思います。
もう一つ、バンド式で見落とされがちなのが「ペン入れ部分がどこに来るか」です。同じバンド式でも、ペンの筒が表紙の上に乗る作りと、手帳の背(とじ側)に沿って立つ作り、裏表紙側に回る作りの3通りがあります。表紙側に乗るタイプは着け外しが一番ラクですが、そのぶん厚みが手帳の閉じ具合に直接効きます。
背側に沿うタイプは、手帳の背の高さがペンの太さを吸収してくれるので、閉じたときの浮きが出にくくなります。ただしバンドを回す位置が決まってしまうため、手帳の縦寸法とペンケースの長さが近くないときれいに収まりません。裏表紙側に回すタイプは、書いている最中にペンケースが机に当たって手帳がガタつくことがあります。
どれが正解というより、机で長く書くのか、立ったまま短くメモするのかで向き不向きが変わる部分です。商品写真は表紙側から撮られていることが多いので、閉じた状態を横から写した画像があるかどうかも見ておくと判断しやすくなります。
ブックタイプは開いてペン立てになる
ブックタイプは、本のように見開きで開くペンケースです。手帳に直接くくりつけるわけではなく、手帳と重ねて持ち歩き、机の上では開いてペントレーのように使います。「ブックバンドペンケース」と呼ばれる、バンドが付いたブックタイプもあるので、名前だけで判断すると混同しやすい部分ですね。
収納力は3方式のなかで最も高くなります。同じくリヒトラブの「ペンケース[ブックタイプ]」は外寸200×50×120mmで、収納の目安はペン約12〜14本。内部に小型メッシュポケットが3個と大型メッシュポケットが1個、外側にはカードとメモ(A7サイズ)用のポケットが付いています(出典:株式会社リヒトラブ 製品情報)。
使う場所が固定されている人、たとえば職場のデスクやカフェの同じ席で書く時間が長い人には、この方式が合いやすいです。開けばペンが横一列に並ぶので、蛍光ペンや色ペンを何本も使い分けても取り違えません。
ただし、厚みは正直に出ます。上の例だと閉じたときの厚みが50mmですから、手帳とセットでカバンに入れると、それなりの容積を占めます。カバンが小さい人や、手ぶらに近い状態で外出する人には向かないかなと思います。
ブックタイプとよく比較されるのが、口を折り返してペン立てに変形させる「スタンド型」です。こちらは筒状のまま立ち上がる構造で、机の上で場所を取りません。ただしペンが縦に密集するので、狙った1本を抜くときに他のペンも一緒に持ち上がりがちです。横に並べて一覧できるのがブックタイプ、省スペースで立つのがスタンド型、という住み分けになります。
手帳と一緒に使う前提なら、私はブックタイプのほうが噛み合いやすいと思っています。手帳を開いて書く場面では机の面をすでに使っているので、ペンケースも同じ平面に広がったほうが、視線の移動が少なくて済むからです。逆にカフェの小さいテーブルのように面積が限られる場所では、スタンド型のほうが扱いやすい場面もあります。
「ブックバンドペンケース」という商品名は、ブックタイプ(見開き型)を指す場合と、バンドで留めるスリムなタイプを指す場合の両方で使われています。商品名だけで判断せず、写真で「開いて平らになるか」「バンドが本体から伸びているか」を確認すると間違いません。
ノートカバー一体型は付け外しが要らない
3つ目が、手帳やノートのカバー自体にペンケースが組み込まれているタイプです。カバーを手帳に被せてしまえば、ペン入れは常に一体で動きます。付け外しの手間がないぶん、外し忘れや置き忘れが起きません。
この方式が効くのは、毎日決まった1冊を持ち歩いている人です。手帳が1冊に固定されていれば、カバーごと運用するのが一番シンプルになります。カバーが表紙を守る役目も兼ねるので、角の傷みも減らせます。
一方で、複数の手帳やノートを場面ごとに使い分けている人には向きません。カバーの判型が合わないと使い回せませんし、年をまたいで手帳を買い替えるときにカバーのサイズが変わると、そのまま使えなくなります。
また、カバーに一体化しているぶん、ペン入れ部分の容量は控えめです。1〜2本を挿しておく前提の作りが多く、ペンをたくさん持ち歩きたい用途には応えてくれません。カバーの素材やサイズ合わせについては、トラベラーズノートのようにカバーとリフィルを組み合わせて使う手帳の記事も合わせて読むと、判型の考え方がつかみやすいはずです。
3方式の違いを一覧で比べる

ここまでの内容を、選ぶときに見る項目でそろえて並べてみます。数値は各社の一般的な製品を見たときの目安なので、実際の商品では前後します。
→ 横にスクロールできます
| 項目 | バンド式 | ブックタイプ | ノートカバー一体型 |
|---|---|---|---|
| つけ方 | 手帳の表紙ごとバンドで巻く | 手帳と重ねて持つ(バンド付きもあり) | カバーを手帳に被せる |
| 収納本数の目安 | 1〜3本 | 10本以上も可 | 1〜2本 |
| 手帳を閉じておけるか | 閉じられる | 製品による | ゴム留め付きなら閉じられる |
| カバンの中での厚み | ほとんど増えない | はっきり増える | カバーぶん増える |
| 付け外しの手間 | 毎回ある | なし(別々に持つ) | なし |
| 手帳を替えたとき | サイズが近ければ使える | そのまま使える | 判型が変わると使えない |
| 向いている人 | 持ち歩く本数が少ない人 | 机で色ペンを使い分ける人 | 毎日同じ1冊を使う人 |
この表で見ると、「たくさん入る」と「かさばらない」は同時に成立しないことがはっきりします。どちらを取るかを先に決めてしまえば、方式は自然に1つか2つに絞れますよ。
手帳の厚みとバンドの伸び代が合うかを先に測る
装着方式が決まったら、次は数字の確認に進みます。ここを飛ばすと「届いたけれど手帳に留められない」「留めたら手帳が閉じきらない」という失敗が起きます。しかも、この失敗は商品のレビューを何十件読んでも防げません。手元の手帳の厚みは自分にしか分からないうえ、レビューを書いた人の手帳と同じとは限らないからです。
確認するのは3つだけです。手帳の実際の厚み、バンドの長さが調節できるかどうか、そして入れたい本数を入れたときにどれだけ厚みが増えるか。この3つが噛み合っていれば、少なくとも「閉じられない」は起きません。
順番に見ていきます。定規が1本あれば数分で終わる作業なので、読みながら手帳を引っ張り出してもらえると確実です。数字が出てしまえば、あとは商品ページの表記と比べるだけの単純作業になりますよ。
手帳の厚みは実測してから選ぶ
商品ページに書かれている「A5手帳対応」といった表記は、判型(縦横の大きさ)のことしか言っていません。同じA5でも、マンスリーだけの薄い手帳と1日1ページの分厚い手帳では、厚みが3倍以上違うことがあります。バンド式で問題になるのは縦横ではなく、この厚みのほうです。
測り方は簡単で、手帳を閉じて平らな机に置き、表紙から裏表紙までの高さを定規で読むだけです。カバーを付けている人はカバーごと測ります。ここで出た数字が、あとで見るバンドの伸び代と比べる基準になります。
目安として、マンスリー中心の薄型は5〜10mm、週間バーチカルの標準的なものが10〜15mm、1日1ページ型は20mm前後になることが多いです。20mmを超えてくると、伸びの少ないバンドでは一周させるのがかなりきつくなります。
判型そのものの実寸が知りたいときは、A5・B6・A6の実寸をまとめた手帳サイズの比較記事が参考になります。縦横と厚みは別の話だという前提で読むと、混乱しにくいはずです。
バンドの長さを調節できるかを見る
バンド式を選ぶなら、バンドの長さが固定なのか、アジャスターで変えられるのかを必ず確認します。固定式は対応する厚みの幅が狭く、手帳を買い替えたときに使えなくなる可能性があります。調節できるタイプなら、薄い手帳でも分厚い手帳でも同じ1本で対応できます。
調節機構がない製品を選ぶ場合は、ゴムの伸び代に余裕があるかを見ます。ぴったりの長さで留まっている状態は、一見きれいに見えても、ゴムが常に限界まで引っ張られています。ゴムは伸びきった状態が続くと戻りが悪くなるので、少し余裕がある長さのほうが長持ちします。
ゴムバンドは消耗品です。数年使うと伸びて留まらなくなりますが、バンドだけの交換に対応していない製品がほとんどです。長く使いたい場合は、バンドが本体から取り外せる構造か、あるいはバンド部分が幅広で負担が分散する作りかを見ておくと安心です。
1本だけ挿すならペンホルダーで足りる
ここまで読んで「そういえば、持ち歩くペンは1本だけだった」と思った人もいるかもしれません。その場合、ペンケースを買う必要はないかなと思います。手帳の表紙や背に貼り付ける、あるいは挟み込むタイプのペンホルダーのほうが、厚みも価格も抑えられます。
ペンホルダーは100円ショップでも手に入り、貼るタイプ・挟むタイプ・差し込むタイプで取り付け方が分かれます。詳しくは手帳のペンホルダーを100均で選ぶときの記事にまとめてあるので、1本運用で足りそうな人はそちらを先に見てもらったほうが早いです。
入れる本数が増えると閉じにくくなる

ペンケースの厚みは、空の状態のカタログ値ではなく、中身を入れたあとの実際の厚みで考える必要があります。一般的な油性ボールペンの軸径は10mm前後、太めのマーカーだと15mm前後になります。3本入れれば、それだけで30mm以上の断面ができる計算です。
バンド式で手帳の表紙側にペンケースが乗る構造の場合、この厚みがそのまま手帳の閉じ具合に影響します。手帳の中身は平らなのに、片側だけ30mm持ち上がるわけですから、閉じたときに反対側が浮きます。この状態でカバンに入れ続けると、表紙が反ってきます。
対策としては、入れる本数を減らすか、細軸のペンに変えるか、あるいは手帳の背側にペンケースが来る構造の製品を選ぶかの3つです。背側なら厚みが手帳の背の高さに吸収されるので、表紙が浮きにくくなります。
厚みと一緒に効いてくるのが重さです。金属軸の多機能ペンは1本で20〜30gあることも珍しくなく、3本入れれば100gに近づきます。手帳自体が200〜400gあることを考えると、無視できない増え方ですよね。カバンが重いと持ち出す回数が減り、持ち出さなければ手帳は続きません。
ですから、本数を決めるときは「使う可能性がある本数」ではなく「先週実際に使った本数」で数えるのがおすすめです。念のために入れている赤ペンや蛍光ペンが、1週間まったく出番がなかったなら、それは家か職場の机に置いておいたほうが軽く済みます。持ち歩く道具は少ないほど、結果的に使う頻度が上がります。
入れたい本数が4本を超えるなら、手帳につけること自体をいったん外して考えたほうが早いです。バンド式で4本以上をきれいに運ぶのは構造的に無理があり、ブックタイプを別に持ったほうが結果的に軽く済むことが多いですよ。
A5・B6・A6の判型表記は目安でしかない
もう一点、サイズ表記の読み方に注意が要ります。手帳の世界で使われる「A5」「B6」は、紙の規格としての寸法(A5=210×148mm、B6=182×128mm)を指しますが、手帳の外寸は表紙のぶんだけ必ず大きくなります。カバー付きならさらに数mm増えます。
ペンケース側の「B6手帳対応」という表記も、メーカーごとに想定している外寸が違います。実際、ダイゴーのisshoni.ペンケース付きノートカバーPVCは、B6用で閉じたときの外寸が約190×150mmと案内されています。紙のB6が182×128mmですから、幅で20mm以上大きいわけですね。
ですので、判型が同じでも「たぶん合うだろう」で買うのは避けたいところです。商品ページに外寸のmm表記があるならそちらを信じ、無ければ対応判型に加えて対応厚みが書かれているかを見る。この2段構えで確認すると、手戻りがかなり減ります。
手帳そのものの判型選びで迷っている段階なら、種類とブランドの違いから最初の1冊を絞る手帳の選び方を先に読んでから周辺の道具を決めるほうが、買い直しが少なくて済みます。
素材と中の作りで毎日の使い勝手が変わる

装着方式とサイズが決まれば、残りは素材と中身の作りです。ここは好みが大きく出る部分ですが、好みだけで選ぶと「思ったより使いにくい」が起きやすいところでもあります。素材ごとに得意なことと苦手なことがはっきりしているので、そこを押さえてから好みを乗せるのがおすすめです。見た目で選んだものを長く使いたいなら、なおさら性質を知っておく価値があります。
見るポイントは3つあります。素材そのものの性質、中身が見えるかどうか、そして仕切りやポケットの数です。順に整理していきます。
なお、どの素材を選んでも、ペン先が当たり続ける部分は必ず傷みます。永久に使える素材というものは無いので、「何年もつか」より「傷んだときに買い替えやすい価格帯か」で見るほうが現実的かなと思います。実際、いちばん先に駄目になるのはファスナーやバンドといった動く部分です。
帆布と布は軽いが自立しにくい
帆布(キャンバス)や綿の布地は、軽さと手触りが魅力です。バンド式のように手帳と一緒に巻く用途では、硬い素材よりも布のほうが手帳のカーブになじみます。使い込むと風合いが変わるのも、布ならではの楽しみですね。
弱点は、自立しないことと、汚れが落ちにくいことです。机の上で開いてペン立てにしたいなら、布地は倒れます。また、ペンのインクが漏れたときのシミは、布だとほぼ落ちません。
それでも布が向いている場面はあります。手帳を毎日カバンに放り込むような使い方だと、硬い素材のペンケースは角が当たって手帳を傷めます。布ならその心配が減りますし、多少形が崩れても機能に影響しません。
手入れの面では、布地は洗えるものと洗えないものが混在しています。芯材が入っている帆布ケースや、内側に樹脂のコーティングがしてあるものは、水に浸けると型が崩れたり、コーティングがはがれたりします。洗濯表示が付いているかを買う前に見ておくと、汚れたときに困りません。表示が無い場合は、固く絞った布で叩くように拭くのが無難です。
贈り物として選ぶなら、布や帆布は名入れに対応している商品が多いという利点もあります。素材ごとの特徴と名入れの可否については、あらためて別の記事で扱う予定です。贈り物として選ぶ場合は、布・帆布ペンケースのプレゼント選びで素材と名入れの対応を比べています。
PVCと合皮は中身が見えて手入れが楽
PVC(塩化ビニル)や合成皮革は、拭けばきれいになるのが最大の強みです。インクが付いても表面をふき取れば済みますし、雨に濡れても中まで浸みにくい。毎日使う道具としては、この手入れの楽さがじわじわ効いてきます。
とくにクリア系のPVCは、中身が外から見えます。どのペンがどこにあるか一目で分かるので、探す時間が減ります。手帳の表紙のデザインを隠したくない人にとっても、透明なカバーは相性がいい選択肢です。
注意点は、冷えると硬くなることと、経年で黄ばみや白化が出ることです。特に透明素材は変色が目立ちます。また、可塑剤の影響で、長時間ぴったり重ねた印刷物に色移りが起きることがあります。手帳の表紙に直接長期間密着させる使い方では、たまに外して確認しておくと安心です。
価格帯で変わるのは素材と作りの精度
価格帯でいうと、100円ショップから数千円までの幅があります。安いものは素材が薄く、縫製やファスナーの作りが簡素です。とはいえ、1〜2本を運ぶだけの用途なら、価格が安いことが致命的な欠点になるわけではありません。
2,000円前後から上になると、ファスナーの引き手やバンドのアジャスターといった「動く部分」の質が上がります。壊れるのはたいていこの動く部分なので、長く使う前提なら、その部分にお金を払う感覚で選ぶと納得しやすいかなと思います。手帳本体の価格帯による違いは、100均から2000円台までの安い手帳の比較記事でも同じ見方を紹介しています。
仕切りとポケットの数で取り出しやすさが決まる
最後が中の作りです。同じ容量でも、仕切りがあるかないかで使い勝手はまるで違います。仕切りのない筒型は、ペンが中で転がって重なるので、下のペンを取り出すのに一度全部を出すことになりがちです。
ゴムループでペンを1本ずつ固定する作りなら、狙った1本をすぐ抜けます。ブックタイプの多くはこの方式で、先ほど例に挙げたリヒトラブの製品では、小型メッシュポケット3個と大型メッシュポケット1個、さらに外側にカードとメモ(A7)用のポケットが用意されています。
ゴムループ方式で気をつけたいのは、ループの径とペンの太さが合っているかどうかです。細軸のジェットストリーム系を想定した細いループに、太めの多機能ペンや万年筆を無理やり通すと、ゴムが伸びきって戻らなくなります。逆にループが緩いと、カバンの中でペンが抜け落ちます。手持ちのペンで一番太い1本を基準に見るのが安全です。
ペン以外に何を入れたいかも、ここで決めておきたい要素です。付箋、クリップ、消しゴム、小さなハサミ。この辺りを一緒に持ち歩きたいなら、平たいポケットが1つ以上ある製品を選んでおくと後悔しません。
逆に、ポケットが多すぎるのも考えものです。仕切りが増えるほど本体は厚くなりますし、「どこに入れたか」を思い出す手間も増えます。手帳につけて使う前提なら、ペン用のループが必要本数ぶんあって、平ポケットが1つ。この程度がいちばん扱いやすい構成かなと思います。
迷ったときの決め方はシンプルです。持ち歩くペンが3本以内でカバンを軽くしたいならバンド式、机で色を使い分ける時間が長いならブックタイプ、毎日同じ1冊しか使わないならノートカバー一体型。この3択に落として、あとは手帳の実測厚みが商品の対応範囲に入るかを確かめるだけです。
ここまでで方式・サイズ・素材の3つがそろいました。実際に買う場所については、文具店・書店・ロフト・通販の品ぞろえを比べた記事で手帳と一緒に見ておくと、店頭で現物を確かめながら決められます。
正確な仕様や対応サイズは商品ごとに違うので、購入前に必ずメーカーや販売店の公式情報をご確認ください。最終的な判断は、実物を扱っている販売店やメーカーの案内をもとに行ってもらえればと思います。
手帳につけるペンケースに関するよくある質問(FAQ)
バンド式のペンケースは、どんな手帳にも付けられますか?
判型よりも厚みが合うかどうかで決まります。バンドの長さが固定の製品は対応できる厚みの幅が狭く、1日1ページ型のような分厚い手帳だと届かないことがあります。アジャスター付きなら幅を持って対応できるので、手帳を買い替える予定があるならそちらが安全です。付ける前に、手帳を閉じた状態の厚みを定規で測っておくと確実ですよ。
ペンは何本まで入れて大丈夫でしょうか?
製品の表記が上限ですが、バンド式については3本前後を目安に考えるのが現実的です。一般的なボールペンの軸径は10mm前後なので、3本で30mmほどの厚みになります。それ以上を手帳の表紙側に乗せると閉じたときに浮き、表紙が反る原因になります。4本以上を持ち歩きたい場合は、手帳に付けずに独立したペンケースを持つほうが結果的に軽く収まります。
ブックタイプとブックバンドペンケースは同じものですか?
別物として扱われることが多いのですが、商品名が重なっているので紛らわしい部分です。ブックタイプは本のように見開きで開き、机の上でペントレーになる形。ブックバンドペンケースは、ノートや手帳に巻くバンドを兼ねたスリムな形を指すことが多いです。名前ではなく、写真で「平らに開くか」「バンドが本体から伸びているか」を見て判断してください。
透明なPVC素材は手帳を傷めませんか?
拭き取りができて汚れに強い一方で、長時間ぴったり密着させると印刷面に色移りが起きることがあります。これは可塑剤という柔らかさを出す成分の性質によるもので、透明素材では比較的知られた現象です。心配な場合は、ときどきカバーを外して表紙の状態を見ておくと安心できます。気になる素材の詳しい性質は、メーカーの公式案内をご確認ください。
手帳を買い替えたら、ペンケースも買い直しになりますか?
方式によって変わります。バンド式は長さ調節ができる製品なら、判型が近ければそのまま使えることが多いです。ブックタイプは手帳と独立しているので、判型が変わっても影響を受けません。一方でノートカバー一体型は、判型が変わると使えなくなります。毎年サイズを変えて試すタイプの人は、一体型を避けておくと買い直しが減ります。
手帳につけるペンケース選びのまとめ
ここまで、手帳につけるペンケースを装着方式から整理してきました。最後に要点を振り返っておきます。
まず、この道具は収納本数ではなく装着方式で決まります。バンド式は手帳ごと留めて閉じられる代わりに、入るのは1〜3本ほど。ブックタイプは10本以上入って机の上ではペントレーになりますが、厚みははっきり増えます。ノートカバー一体型は付け外しが不要で外し忘れが起きない反面、手帳の判型が変わると使えません。
次に、失敗の大半は厚みの読み違いから起きます。商品ページの「A5対応」は縦横の話でしかないので、手帳を閉じた状態の厚みを定規で測り、その数字とバンドの伸び代を突き合わせてください。マンスリー中心なら5〜10mm、1日1ページ型なら20mm前後というのが、よくある目安です。入れる本数が増えればそのぶん厚みが加わることも忘れずに。
素材については、帆布や布は軽くて手帳になじむ代わりに自立せず汚れが落ちにくい、PVCや合皮は拭けて中身が見える代わりに経年変化が出る、という違いがあります。仕切りやポケットの数は、狙った1本をすぐ抜けるかどうかを左右するので、ペン以外に何を入れたいかも一緒に決めておくと選びやすくなります。
作りの面では、ゴムループの径が手持ちで一番太いペンに合うか、平ポケットが1つ確保されているかを見ておくと外しにくくなります。仕切りは多ければよいというものではなく、増えるほど本体が厚くなって、どこに入れたかを思い出す手間も増えます。手帳につけて使うなら、必要本数ぶんのループと平ポケット1つという構成が扱いやすいです。
そして、持ち歩くペンが1本だけなら、そもそもペンケースは要りません。貼る・挟む・差し込むタイプのペンホルダーのほうが、厚みも費用も抑えられます。自分がどれだけの本数を本当に使っているかを一度数えてみると、必要な道具がはっきりしますよ。
価格や在庫、対応サイズは商品によって変わりますし、同じシリーズでも年ごとに仕様が変わることがあります。正確な情報は公式サイトをご確認いただき、最終的な判断は販売店やメーカーへ問い合わせたうえで決めてもらえればと思います。あなたの手帳に、ちょうどいい1つが見つかりますように。
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