チヌのフカセ釣り仕掛けはこう組む!竿・ウキ・ハリスの号数をメーカー2社の図で比べて解説

FreeLife Design 運営者 ケイ

こんにちは。FreeLife Design、運営者の「ケイ」です。

チヌ(クロダイ)をフカセ釣りで狙ってみたいけれど、仕掛けの号数がよく分からない。釣具店に行くと円錐ウキやガン玉、ハリスがずらっと並んでいて、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。チヌのフカセ仕掛けを調べても、竿は何号か、道糸やハリスの太さ、針の号数、ウキのおすすめ、撒き餌の作り方まで、気になることが次々に出てくるかなと思います。

先に答えを言うと、チヌのフカセ釣り仕掛けは、磯竿1〜1.5号に2500番クラスのリール、ナイロンの道糸2〜3号、円錐ウキ、フロロカーボンのハリス、チヌバリ1〜3号という組み合わせが、メーカーの公式図に共通する出発点です(円錐ウキの浮力はHondaの図でB〜3B、DAIWAの図は記載なし)。そこから先は、潮の速さやエサ取りの量に合わせて、ハリスの太さとガン玉で調整していけば大丈夫ですよ。

この記事では、Hondaの釣魚図鑑にあるクロダイのウキフカセ釣りの仕掛け図と、DAIWAの初心者向け入門ページにあるウキ釣りの仕掛け図を並べて、パーツごとの号数を比べました。2つの図はハリスの号数と長さが違うので、その差を日本釣用品工業会の規格で太さ(mm)に直し、ガン玉はDAIWAの重量表でグラムに直しています。後半では撒き餌と刺しエサ、タナの探り方、エサ取りや潮への対応、取り込みと安全装備まで、仕掛けを組んだあとの動き方もまとめました。

  • チヌのフカセ釣り仕掛けのパーツと上から順の組み方
  • 竿・リール・道糸・ウキ・ハリス・針の号数の目安
  • メーカー2社の仕掛け図の違いと号数の太さ・重さの換算
  • 撒き餌とタナの合わせ方、取り込みと安全対策
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チヌのフカセ釣り仕掛けを、パーツごとの号数で知る

チヌのフカセ釣り仕掛けは、竿とリールから下へ、道糸、ウキ止め、シモリ玉、円錐ウキ、クッションの役目をするゴム、ガン玉、ハリス、ハリの順に並んでいます。部品の数は多く見えますが、それぞれの役割がはっきりしているので、上から1つずつ押さえていけば組み立てで迷いにくくなりますよ。

号数の基準にしたのは、Hondaの釣魚図鑑の「ウキフカセ釣り」の図と、DAIWAの入門ページ「ウキ釣りで釣る」の図です。Hondaの図はクロダイ(チヌ)専用、DAIWAの図はメジナとクロダイの両方を想定した図で、竿・道糸・ハリの号数はほぼ重なる一方、ハリスの号数と長さには差がありました。

この章では、2社の図を1つの表に並べてから、竿、リール、道糸、ウキとガン玉、ハリスと針の順に号数の意味と選び方を見ていきます。号数はどれもメーカーの図に書かれた目安で、釣り場や季節で変わることも先にお伝えしておきますね。

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チヌのフカセ釣り仕掛けの全体像と組む順番

竿・リール・道糸・ウキまわり・ガン玉・ハリス・ハリの号数を、Honda釣魚図鑑とDAIWA入門の2つの仕掛け図で並べて比べた表のスライド
Hondaの釣魚図鑑とDAIWA入門の仕掛け図の号数比較

まず結論として、チヌのフカセ釣り仕掛けは「遊動式」で組むと底まで探りやすくなります。遊動式は、ウキを道糸に固定せず、ウキ止めの位置でウキ下(ウキからハリまでの長さ)を決める組み方のこと。DAIWAの入門ページは、ウキ止めを前後にスライドして調整すれば自由自在にタナが探れるのが最大の特徴だと説明しています。

チヌは底付近を狙う魚なので、水深が深い場所でも仕掛けを底まで届けられる遊動式が向いています。DAIWAの「ウキ釣りで釣る」のページにも、時期によっては深場の底まで探ることがあるので遊動仕掛けにした方が有利、と書かれています。

組む順番は、DAIWAの入門ページの遊動式のセット法がそのまま使えます。道糸にウキ止めを付け、半円シモリ玉、中通しのウキ、ゴム管の順に通し、道糸の先端にヨリモドシを付ければ完成、という流れです。チヌのフカセ釣りでは中通しのウキとして円錐ウキを使います。DAIWAの図ではヨリモドシの下にハリスとハリを結んでいて、Hondaの図にはヨリモドシが描かれていません。

では、2社の図に書かれた号数を並べてみます。スマホでは表を横にスクロールして見てくださいね。

※表は横にスクロールできます

パーツ Honda釣魚図鑑(クロダイのウキフカセ釣り) DAIWA入門(ウキ釣り・メジナとクロダイ)
竿 クロダイ用1〜1.5号5.3m、または磯ザオ1〜1.2号5.3m 磯竿1〜1.5号、4.2〜5.3m
リール ドラッグ付きレバーブレーキタイプ2500番 2500番クラスのスピニングリール
道糸(ミチイト) ナイロン2〜3号 ナイロン2〜3号
ウキまわり ウキ止メ・シモリ玉(小)・円錐ウキB〜3B・潮受けウキゴム ウキ止め・シモリ玉(小)・円錐ウキ・クッションゴム
ウキの下のオモリ 浮力調整用ガン玉B〜4B (図にウキの直下のガン玉の記載なし)
接続 (図にヨリモドシの記載なし) ヨリモドシ10号
ハリス フロロカーボン1〜1.5号、2〜2.4m フロロカーボン1.5〜3号、1.5m〜4m
ハリスのガン玉 ハリスガン玉3〜5号(ハリから60〜100cm) ガン玉(号数の記載なし)
ハリ チヌバリ1〜3号 チヌ1〜3号(グレは4〜8号)

(出典:Honda釣り倶楽部 釣魚図鑑「クロダイの仕掛け」の図、DAIWA「初心者のための釣り入門」ウキ釣りで釣るの図)

表を見ると、竿の号数、リールの番手、道糸の号数、チヌ用のハリの号数は2社でほぼ同じです。違いが大きいのはハリスで、Hondaの図は1〜1.5号を2〜2.4m、DAIWAの図は1.5〜3号を1.5m〜4mとしています。DAIWAの図はメジナとクロダイを一緒に扱っているので、幅が広く取られていると読むと分かりやすいかなと思います(ここは記事の整理で、DAIWAがそう説明しているわけではありません)。

なお、チヌとクロダイはどちらも同じ魚の呼び名です。名前の違いや見分け方が気になる方は、チヌとクロダイの呼び名の違いと似た魚との見分け方もあわせて読んでみてください。

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竿は磯竿1〜1.5号・5.3m前後が目安

磯竿1〜1.5号・5.3m前後、2500番クラスのスピニングリール、ナイロン道糸2〜3号の目安を写真付きで3つ並べたスライド
竿・リール・道糸の号数の目安

チヌのフカセ釣りに使う竿は、磯竿の1〜1.5号、長さ5.3m前後がメーカーの図に共通する目安です。Hondaの図はクロダイ用1〜1.5号5.3mか磯ザオ1〜1.2号5.3m、DAIWAの図は磯竿1〜1.5号で4.2〜5.3mとしています。

竿の号数は、使えるハリスの太さやオモリの重さと結び付いています。Hondaの釣魚図鑑はクロダイを警戒心が強い魚と紹介していて、2社の図がどちらも1〜1.5号という小さめの号数を選んでいるのは、細めのハリスと組み合わせるためと読めます(ここは記事の整理です)。

実際の製品で、号数と適合ハリスの関係を見てみましょう。DAIWAの堤防向けの振出ロッド「リバティクラブ 磯風」の仕様表では、1.5号-53は全長5.33m、6本継ぎ、仕舞寸法101cm、標準自重215g、錘負荷1.5〜4号、適合ハリス(ナイロン)1.5〜4号となっています。同じシリーズの2号-53は錘負荷2〜6号、適合ハリス2〜5号で、号数が上がると対応するハリスも太くなることが分かります。

記事としての考え方を言うと、竿の適合ハリスと、使うハリスの号数を見比べておくのが大事です。たとえばHondaの図のハリスは1〜1.5号なので、磯風1.5号の適合ハリス(1.5〜4号)と重なるのは1.5号だけで、1号は適合の範囲の外になります。しかも磯風の適合ハリスはナイロンでの表示で、Hondaの図のハリスはフロロカーボンです。製品によって適合の範囲も表示の素材も違うので、買う前に仕様表を確かめておくと安心かなと思います。

もう1つ、仕様表の「錘負荷(号)」はオモリの号数で、ウキの浮力の「B」「3B」とは別の単位です。DAIWAの単位換算表ではオモリ1号は3.75gなので、錘負荷1.5号は約5.6gにあたり、B〜3Bのガン玉(0.55〜0.95g)とは重さのけたが違います。同じ「号」でも何の号数かを分けて読んでくださいね。

長さは5.3mが2社の図に共通しています。DAIWAの図は4.2〜5.3mと幅を持たせているので、最初の1本は5.3m前後を基準にしつつ、持ち運びや取り回しも考えて選ぶとよさそうです。たとえば磯風の仕様表では、1.5号-45(全長4.46m)の標準自重が155g、1.5号-53(全長5.33m)が215gで、長さによって重さが変わることも分かります。

扱い方にも少しだけ注意があります。磯竿のようなガイド付きの振り出し竿について、DAIWAの入門ページは、リールのベールを開いてガイドを真っ直ぐにそろえ、先に道糸をリール側からガイドに通しておき、道糸が抜けないように穂先から順に伸ばす手順を紹介しています。しまうときは手元から順に、節目を軽くひねって押し込みます。同じページは繊細な穂先の扱いは要注意としているので、無理な力をかけないようにしてくださいね。

これから1本目を選ぶなら、仕様表で適合ハリスと錘負荷が確かめられる入門向けの磯竿から見比べると、号数の意味がつかみやすいかなと思います。価格や在庫は変わるので、購入前に各ショップで確認してください。

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リールは2500番クラス、レバーブレーキ付きも選択肢

リールは、2500番クラスのスピニングリールが2社の図に共通する目安です。DAIWAの入門ページでは、スピニングリールの大きさは数字で表すのが一般的で、2000番までを小型、4000番までを中型、5000番以上を大型と呼んでいます。この分け方だと、2500番は中型のなかでも小さめの側に入るサイズですね。

Hondaの図はさらに「ドラッグ付きレバーブレーキタイプ」と指定しています。DAIWAのLBリール「シグナス」の製品ページにある磯コラムでは、レバーブレーキ(LB)はもともとウキフカセ釣りで使うことを前提に開発されたリールで、レバーに掛けた指の力加減でローターを逆転させ、釣り人の意志で道糸を送り出せる仕組みだと説明されています。

同じコラムによると、一般的なドラグ式は一定の負荷が掛かると自動で道糸が出る「オートマチック」な機構、LBは釣り人の意志で道糸を出す「マニュアル」の機構です。ウキフカセ釣りのやり取りは竿で行うのが基本で、魚が急に走って竿が伸されそうになったときにレバーを緩めて瞬時に道糸を出し、竿の角度を立て直すのがLBの仕事だとされています。

ただ、レバー操作には慣れが要ります。同じコラムは、道糸を出すときは一気に出し、竿を起こしたら一気に止めるのが正しい使い方で、竿を伸されたまま小刻みに道糸を出すのはむしろ逆効果だとも書いています。これは記事としての考えですが、最初はドラグ式で釣り、慣れてきたらLBに挑戦する、という順番でもよいかなと思います。DAIWAの図もレバーブレーキの指定はしておらず、2500番クラスのスピニングリールとだけ書いています。

糸巻量の目安も見ておきましょう。DAIWAのシグナス2500H-LBDの仕様表では、標準巻糸量はナイロン3号で150mです。同じページには、巻糸量は目安でメーカー・アイテム・テンションにより異なるとの注記もありますが、チヌのフカセ釣りの道糸の太いほう(3号)で150mがひとつの目安になります。

レバーブレーキ付きのリールを候補に入れるなら、DAIWAがLBリールのベーシックモデルとしている「シグナス」の2500番が比べる基準になります。仕様や価格は変わることがあるので、購入前に公式サイトと各ショップで確認してくださいね。

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道糸はナイロン2〜3号、PEとの違いも確認

道糸は、ナイロンの2〜3号が2社の図に共通しています。HondaもDAIWAも、ここは同じ号数・同じ素材を指定しているので、迷ったらナイロン2.5号前後から選ぶとよさそうです(2.5号はこの範囲の中間を取った記事の目安です)。

なぜナイロンなのかは、DAIWAの入門ページの素材の比較を見ると分かりやすいです。ナイロンは軟らかく糸グセがつきにくく、スプールにも馴じみやすいこと、伸縮性があるのでショックに強く、掛けた魚もバラシにくいことが長所として挙げられています。一方で、伸縮性が大きいので他のラインに比べ多少感度が鈍いこと、吸水性があり紫外線などで劣化しやすいことが短所として挙げられています。

PEラインは、同じページでナイロンやフロロより細くても強度があり、伸縮率が小さく高感度という長所がある一方、「急激なショックに弱く、根ズレにも弱い」「腰がなく、糸さばきが難しい」が短所として挙げられています。2社の図はどちらも道糸にナイロンを描いていて、PEを選ばない理由までは書いていません。ただ、チヌは岩礁の底付近や堤防を狙う釣りなので、根ズレや糸さばきの面からナイロンが選ばれていると読むと分かりやすいかなと思います(ここは記事の整理です)。

号数の意味も押さえておきましょう。DAIWAの入門ページは、号数は日本式で太さを表し、lb(ポンド)は西洋式で強度を示すと説明しています。太さは業界の規格で決まっていて、一般社団法人日本釣用品工業会の「ナイロン糸・フロロカーボン糸・ポリエステル糸の標準直径」(JAFS-D1051100)では、2号が0.235mm、2.5号が0.260mm、3号が0.285mmです。

同じ規格には、強度などは各企業の裁量に委ねる、とも書かれています。つまり同じ2号でも、メーカーや製品によって強さは違うということ。強度が気になるときは、パッケージのlb表示もあわせて見てくださいね。糸の素材ごとの違いをもっと詳しく知りたい方は、ナイロン・フロロ・PEの違いと号数の読み方も参考になるかなと思います。

(出典:一般社団法人 日本釣用品工業会「ナイロン糸・フロロカーボン糸・ポリエステル糸の標準直径」(PDF))

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円錐ウキとガン玉は浮力をそろえて選ぶ

円錐ウキの頭を水面ぎりぎりに合わせる浮力調整の説明と、G2から4Bまでのガン玉をBを基準にした重さの比で並べた表のスライド
円錐ウキとガン玉の浮力調整

ウキは円錐ウキを使い、Hondaの図ではB〜3Bの浮力のものが目安になっています。円錐ウキは道糸がウキの中を通るタイプで、DAIWAの入門ページでも、波っ気のある磯場にも強く、メジナやクロダイ、イサキなどで愛用されていると紹介されています。

選ぶときの基本は、ウキの浮力とガン玉をそろえること。DAIWAの「ウキ釣りで釣る」のページには、ガン玉はウキの浮力に合わせるのが基本と書かれています。Hondaの図でも、円錐ウキB〜3Bに対して、ウキの下に打つ浮力調整用ガン玉をB〜4Bとしています。ガン玉の範囲(4Bまで)がウキの浮力(3Bまで)より広いのは、ハリスに打つガン玉や仕掛けの重さとの合計で釣り合いを取るためと考えると筋が通ります(記事の整理です)。1つのガン玉の表示をウキの表示に機械的にそろえるのではなく、仕掛け全体で合わせるイメージですね。

合わせ方の目安は、DAIWAの入門ページの浮力調整の説明が分かりやすいです。中通しのウキは、ウキの頭が水面ギリギリに出るようにガン玉で調整し、ボディが半分以上浮いていると浮力抵抗が大きく、魚がエサをくわえても違和感を持ち離してしまう、とされています。実際に海に浮かべて、ウキの頭が水面ぎりぎりで止まるかを見ながらガン玉を足し引きすると分かりやすいですよ。

ここで、ガン玉の表記と重さを整理しておきます。DAIWAの入門ページのガン玉重量表から、Hondaの図の浮力調整用ガン玉(B〜4B)とその少し下のサイズを抜き出しました。

※表は横にスクロールできます

ガン玉の表記 重さ(DAIWAの重量表) Bを基準にした重さの比(記事の計算)
G2 0.31g 約0.56倍
G1 0.40g 約0.73倍
B 0.55g 1倍
2B 0.75g 約1.36倍
3B 0.95g 約1.73倍
4B 1.20g 約2.18倍

表から分かるのは、「2B」は「Bの2倍」の重さではないということです。Bを2個打つと0.55g×2=1.10gで、2B(0.75g)はもちろん、3B(0.95g)よりも重くなります。ウキの浮力表示に合わせるときは、「2B」「3B」を個数ではなく1つのサイズの名前として読むのがコツですね。

なお、Hondaの図のハリスに打つガン玉は「3〜5号」と号で書かれていて、DAIWAの重量表のG・B表記のどれに当たるかは図からは分かりません。ハリス用の小さなガン玉の重さは、使う製品のパッケージで確かめてください。

DAIWAの入門ページによると、ガン玉はGがG8→G1と数字が小さくなるにつれて大きくなり、G1より大きいサイズはBで表記され、こちらはB→B6(重量表では6B)と数字が大きくなるにつれて大きくなります。GとBで数字の向きが逆なので、買うときに取り違えないよう注意してくださいね。重さはメーカーによって多少違うこともあるので、使う製品のパッケージの表示も確かめておくと安心です。

ガン玉の打ち方にも工夫があります。DAIWAの「ウキ釣りで釣る」のページは、1点打ちより2点に分けた方が潮乗り(流れをとらえること)が良くなると書いています。また、オモリのページでは、ガン玉はラインを保護するためにティッシュを巻き付けてから挟むことをすすめています。

ウキの上下の小物も確認しておきましょう。Hondaの図では、ウキ止メは軽く動くくらいの締めぐあいに作り、締めすぎるとミチイトを痛める、と注意書きがあります。ウキ止めの下にはシモリ玉(小)を入れ、ウキの下にはHondaの図で潮受けウキゴム、DAIWAの図でクッションゴムが付いています。どちらもウキの下側で道糸に付ける小物です。

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ハリスとチヌ針の号数、2社の図の違い

ハリスはフロロカーボンを使う点で2社の図が一致していますが、号数と長さは違います。Hondaの図は1〜1.5号を2〜2.4m、DAIWAの図は1.5〜3号を1.5m〜4mです。ここを太さと長さの単位に直して比べてみました。

※表は横にスクロールできます

項目 Hondaの図 DAIWAの図 換算(記事の計算)
ハリスの号数 1〜1.5号 1.5〜3号 JAFS規格で1号0.165mm・1.5号0.205mm・2号0.235mm・3号0.285mm
ハリスの長さ 2〜2.4m 1.5m〜4m DAIWAの用語集の1ヒロ約1.5mで割ると、Honda約1.3〜1.6ヒロ、DAIWA約1〜2.7ヒロ
道糸との関係 道糸2〜3号より細い 道糸2〜3号に対しハリス1.5〜3号(道糸2号に3号ハリスだと道糸より太い) 道糸0.235〜0.285mmに対し、ハリス0.165〜0.285mm

太さに直すと、Hondaの図のハリスは0.165〜0.205mm、DAIWAの図は0.205〜0.285mmで、1.5号(0.205mm)のところで重なっています。チヌ専用のHondaの図を基準にするなら、まずは1.5号前後から始めるのが2社の図の両方に収まる選び方といえそうです(ここは2社の図を重ねた記事の整理です)。

ハリスの太さを決めるときは、道糸との関係も見ておきましょう。DAIWAの入門ページは、道糸→先糸→幹糸→枝ス→ハリの順に糸を細くするのが釣りの基本システムだと説明しています。チヌのフカセ仕掛けでも、ハリスは道糸と同じか、それより細い号数にしておくと、根掛かりしたときにハリス側で切れて道糸とウキを残しやすくなります(これは基本システムから考えた記事の整理です)。

ハリスにも小さなガン玉を打つことがあります。Hondaの図では、ハリから60〜100cm上にハリスガン玉3〜5号を打ち、付けエサのブレを抑えるために、チモト(ハリの結び目)の上や15cm上に3〜4号のガン玉を打つこともある、と書かれています。DAIWAの図にも、ハリスの途中にガン玉が描かれています。

ハリはチヌバリの1〜3号が2社の図で共通です。チヌバリについて、DAIWAの入門ページは、フトコロの深い角型でクロダイ用のハリとして誕生し、歯がある魚に適しているとの理由で現在は広く使われている、と紹介しています。同じページには、ハリの大きさは号数で表記されているが、種類が違うと大きさがかなり異なるので要注意、とも書かれています。

つまり「チヌ3号」と「グレ3号」は同じ大きさとは限らない、ということ。チヌのフカセ仕掛けでハリを買うときは、号数だけでなく「チヌ」の種類名も確かめてくださいね。ハリの種類や形の違いをもっと知りたいときは、DAIWAの入門ページのハリの項目も役に立ちます。

◆ケイのワンポイントアドバイス

最初の1セットは、Hondaの図のチヌ専用の号数(ハリス1〜1.5号・チヌバリ1〜3号)を基準にして、予備にハリスを1段太いものも持っていくと安心かなと思います。根の荒い場所や大型が出ると聞いた釣り場では太いほう、食いが渋い日は細いほう、と使い分けられますよ。

チヌのフカセ釣り仕掛けを、釣り場と状況で調整するコツ

仕掛けを組んだら、次は釣り場でどう使うかです。チヌのフカセ釣りは、撒き餌(コマセ)でチヌを寄せ、仕掛けを撒き餌と同じように流して、底付近でエサを食わせる釣り。同じ仕掛けでも、撒き方やウキ下の合わせ方しだいで結果が大きく変わってきます。

DAIWAの入門ページは、撒き続けたコマセと仕掛けを一緒に馴じませて探ること(同調)で魚と出会うチャンスが倍増すると説明し、メジナは表層から中層を中心に探り、クロダイは底付近に仕掛けを入れるのがポイントだとしています。Hondaの釣魚図鑑も、寄せエサを1ヵ所に留めてポイントを作るイメージで釣る、と書いています。

この章では、撒き餌の作り方と刺しエサの付け方、タナの探り方、エサ取りや潮への対応、そしてやり取りと取り込み、安全装備の順に、仕掛けを組んだあとの動き方を整理します。釣れなかったときにどこを変えればいいかの判断にも使ってみてください。

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撒き餌(コマセ)の作り方と刺しエサの付け方

撒き餌の材料は、オキアミ、配合エサ、水の3つです。DAIWAの「ウキ釣りで釣る」のページによると、オキアミのブロックは通常1枚3kgで、配合エサの量はオキアミ1枚に半袋が目安。オキアミを砕いてから配合エサと水を混ぜれば出来上がりです。

仕上がりの目安は、しっとりするくらいの水分。撒き餌は柄杓(ひしゃく)で投げるので、柄杓から離れやすい状態(杓離れの良い状態)に整えるのがポイントだと同じページは説明しています。水は一度に入れず、少しずつ足して手触りを確かめるとよいかなと思います。

ハリに付ける刺しエサもオキアミが中心です。付け方の要点は、尾の先を切り落とし、その切り口からハリを入れて、ハリのカーブに沿わせるように身に通していくこと(DAIWAのページの図解より)。食いが悪い日や、小魚にすぐ取られる日は、頭を落として小さくして使う手もある、と紹介されています。

チヌならではのエサもあります。同じページには、クロダイはサナギやネリエも使うとあり、Hondaの釣魚図鑑でもウキフカセ釣りのエサとしてオキアミ、サナギ、コーンなどが挙げられています。オキアミばかりがすぐ取られる日は、サナギやコーンにエサの種類を替えて様子を見る、という選び方もできますね。

撒き方の基本は、狙う1か所に集めること。DAIWAのページは、散らして撒くと魚も散ってしまうとして1点に集中させる撒き方をすすめています。手順としては、撒き餌を1杯→同じ場所へ仕掛けを投入→上からもう1杯、と仕掛けを撒き餌ではさむ形です。仕掛けと撒き餌が同じ場所を同じように流れていくイメージを持つと、同調させやすくなりますよ。

なお、DAIWAのページの「オキアミ1枚に対し、配合エサ半袋が目安」という量はあくまで目安で、配合エサの1袋の量や混ぜる割合は製品ごとに案内が違います。釣具店で配合エサを選ぶときはパッケージの用途表示を見て、正確な使い方は各製品の説明に従ってくださいね。

刺しエサをオキアミ・カニ・コーン・練りエサのどれにするかは釣り方でも変わります。向き不向きは刺しエサの種類ごとの向き不向きをまとめた記事で紹介しています。

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タナは底付近、ウキ止めで探る手順

チヌのフカセ釣りでは、タナ(魚が泳いでいる層)を底付近に合わせるのが基本です。DAIWAの入門ページは、クロダイは底付近に仕掛けを入れるのがポイントとし、ポイントについても、クロダイは砂が入り混じった岩礁帯の底付近が狙い目だとしています。

タナの探り方は、DAIWAのページの考え方がシンプルです。手がかりは、回収したときに刺しエサが残っているかどうか。残っていれば、エサが魚のいる深さまで届いていないサインなので、ウキ下を少しずつ深くしていきます。

この考え方を記事なりに手順へ落とすと、次のような流れになります(順番は記事の組み立てです)。

  1. 最初は釣り場の水深より浅めのウキ下から始める
  2. 仕掛けを流して回収し、刺しエサが残っているかを見る
  3. エサが残っていたら、ウキ止めをずらしてウキ下を少しずつ深くする
  4. エサが取られるようになった深さを、その日のタナの目安にする

ただし、エサ取りが多い日は浅い層でエサが取られてしまうので、エサが無くなった深さがそのままチヌのタナとは限りません。その場合は次の項目のエサ取り対策と組み合わせて判断してください。

ウキ止めの位置を変えるときは、Hondaの図の注意書きのとおり、締めすぎないことが大切です。ウキ止めが軽く動くくらいの締めぐあいにしておけば、道糸を痛めずに位置をずらせます。

季節によっては、思った以上に浅い場所がポイントになることもあります。Hondaの釣魚図鑑のウキフカセ釣りの解説には、大型が期待できる春の乗っ込みシーズンになると水深30cmほどのポイントでも釣果が聞かれる、と書かれています。乗っ込みは、DAIWAの用語集によると産卵のために魚が群れで深場から浅場へ寄ってくる現象のこと。春は足元の浅場も見落とさないようにしたいですね。

ちなみに、DAIWAの入門ページは、足元で反応がないときは沖にも目を向けるようすすめています。潮がよく動く日は、流された撒き餌が潮目(流れの速さが変わる境目)や本流との合流点にたまり、そこに魚がいることもあるそうです。底付近を丁寧に探っても反応がないときは、流す場所そのものを変えてみてくださいね。

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エサ取りが多い日と潮が速い日の調整

撒き餌を足元と本命の場所に分けるエサ取り対策と、風や潮が強い日にガン玉とウキで調整する方法を左右に並べたスライド
エサ取りが多い日と風・潮が強い日の対策

チヌのフカセ釣りでよくある悩みが、エサ取り(狙いの魚より先にエサを取ってしまう小魚)が多くて刺しエサが底まで届かないことです。DAIWAの入門ページが紹介している対策は、撒き餌の場所を2つに分ける方法です。

まず足元にまとめて撒き餌を入れて、小魚を足元に集めておきます。そのうえで、少し離れた本命の場所へ仕掛けを投げ、そこには撒き餌を手早く1杯だけ重ねる。小魚の群れが足元に気を取られているうちに、本命の場所で刺しエサを沈めていくイメージですね。

仕掛けの側でできる工夫もあります。前の項目で見た、オキアミの頭を落として使う付け方も、エサ取りが多い日の工夫としてDAIWAのページに挙がっています。Hondaの図には、付けエサのブレを抑えるためにチモトの上や15cm上に3〜4号のガン玉を打つこともある、とも書かれています。エサ取りの対策そのものとしての説明ではありませんが、ハリの近くのガン玉で刺しエサの動きを変えられる、という引き出しとして覚えておくとよさそうです(記事の整理です)。

風が強い日は、ウキとガン玉で調整します。DAIWAの入門ページは、風が強いときはガン玉を多く付けて、トップ部も半分沈めるようにするとウキが安定する、としています。潮が速い日も含めて、Bの浮力のウキから3Bのウキへ替え、それに合わせてガン玉も重くするのが、Hondaの図の範囲(円錐ウキB〜3B・ガン玉B〜4B)の中でできる調整かなと思います(潮の速さへの対応は記事の整理です)。

逆に、潮が利きすぎている場所はそもそもチヌのフカセ釣りに向きにくいようです。Hondaの釣魚図鑑は、クロダイのウキフカセ釣りはメジナと比較すると、湾内や港内などといった潮が利きすぎていない場所がよい、と書いています。流れが速すぎて撒き餌が1か所にとどまらないときは、湾の奥や港内に場所を移すのも1つの判断ですよ。

また、潮と風の向きがずれてウキを流しにくい日もあります。DAIWAの入門ページは、水中ウキは潮流と風が逆で、ウキを流しにくい時や潮が入り組んで流れている時などに使い、水中に沈んで潮の抵抗を受けて潮乗りが良くなる、と紹介しています。こうした道具もあることを覚えておくと、状況に合わせた引き出しが増えるかなと思います。

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やり取りと取り込み、タモと安全装備

竿の弾力を生かすやり取りとタモアミの使い方、第四管区海上保安本部の海中転落への呼びかけを、岩場のライフジャケットとタモの写真と並べたスライド
やり取りと安全対策

チヌが掛かったら、やり取りは竿の弾力を生かすのが基本です。DAIWAの入門ページが真っ先に戒めているのは、力まかせに引き合うこと。水中に障害物があると道糸がこすれて切れる原因になる、というのがその理由です。

竿の握り方にも注意点があります。同じページの説明では、握るのはリールのすぐ上のグリップで、竿尻はお腹に軽く当てる形。竿の上のほうを握ると弾力が生かせないうえ、竿を傷める原因にもなるそうです。

取り込みは、足場の高さで変わります。DAIWAの入門ページは、足場が高い場所ではタモアミが欠かせないとし、慣れないうちはほかの人にタモ入れを手伝ってもらうよう助言しています。網には魚の頭から入れるのが基本。タモが使えず、低い場所にも回り込めないときの抜き上げにも触れていますが、これは最後の手段と考えておくのが安全ですね。

第四管区海上保安本部は、釣り中の事故は約7割が防波堤・岸壁・消波ブロックといった港の施設において発生しており、海中転落した場合には約4割が死亡又は行方不明を伴う事故となっている、と注意を呼びかけています(ページに対象期間の記載はありません)。同じページは、釣り中は常に周囲の状況に気を配り、二人以上での行動を基本とし、救命胴衣を着用するよう呼びかけています。

ここからは記事としての補足です。磯は港の施設ではありませんが、足場の悪さは堤防と同じかそれ以上なので、同じ備えをしておくと安心です。濡れた岩や撒き餌で汚れた足場は滑りやすいこともあるので、無理な姿勢で取り込もうとしないでくださいね。ライフジャケットの種類や選び方は、釣り用ライフジャケットの比較と桜マークの見方でまとめているので、出かける前にチェックしてみてくださいね。

チヌのフカセ釣り仕掛けについてよくある質問

市販の仕掛けセットでもチヌは狙えますか?

セット品を選ぶときは、パッケージのハリスの号数とハリの種類を、この記事の表と見比べてみてください。チヌ専用のHondaの図はハリス1〜1.5号・チヌバリ1〜3号で、メジナと共通のDAIWAの図はハリス3号までを含みます。

ただ、セットごとにウキの浮力やハリの種類は違うので、パッケージの表示を確かめてから選んでくださいね。迷ったら、セットを持って釣具店のスタッフに使う釣り場を伝えて相談するのが確実です。

夜にフカセ釣りの仕掛けを流すときは、何を変えればいいですか?

夜のチヌのフカセ釣りでどれくらい釣れるかは、この記事で調べた資料からは確かめられませんでした。道具の面では、DAIWAの入門ページが、電池入りで頭が光る電気ウキは夜釣りに用いると紹介しています。夜に仕掛けを流すなら、ウキが見えるように電気ウキを使うことになります。

夜は足元が見えにくく、海中転落の危険も高まります。釣り場が夜間に立ち入りできるかを事前に確かめ、ライフジャケットと明かりを用意し、2人以上で行動してください。

ハリスの長さを「ヒロ」で言われたら、何mですか?

DAIWAの用語集では、1ヒロは両手を左右に広げた時の長さを目安にした単位で、個人差はあるものの一般的には約1.5mとされています。また、矢引きは1ヒロの半分で約75cmです。

たとえば「2ヒロ」と言われたら約3mが目安。体格で長さが変わる単位なので、メジャーで一度測っておくと仕掛け作りが楽になります。

ヨリモドシの号数はどう読めばいいですか?

DAIWAの入門ページによると、ヨリモドシの大きさは号数で表示され、数字が大きいものほど小型になります。ハリスや道糸と逆の向きなので注意が必要です。

DAIWAのウキ釣りの図ではヨリモドシ10号が描かれています。大きさの目安として、手持ちの製品の号数と見比べてみてくださいね。

まとめ:チヌのフカセ釣り仕掛けはメーカーの図を基準に始めよう

チヌのフカセ釣り仕掛けは、HondaとDAIWAの公式図を並べると、竿・リール・道糸・ハリの号数がほぼ一致していました。違いが大きいのはハリスで、チヌ専用のHondaの図は1〜1.5号を2〜2.4m、メジナと共通のDAIWAの図は1.5〜3号を1.5m〜4mとしています。

  • 竿は磯竿1〜1.5号・5.3m前後、リールは2500番クラス(レバーブレーキ付きも選択肢)
  • 道糸はナイロン2〜3号、ハリスはフロロカーボンで、道糸と同じか細い号数にすると扱いやすい(記事の整理)
  • 円錐ウキはB〜3Bを目安に、ガン玉でウキの頭が水面ぎりぎりになるよう合わせる
  • ハリはチヌバリ1〜3号、タナは底付近からエサの残り方で探る

号数は太さ、ガン玉の「2B」「3B」はサイズの名前、と読み方を押さえておけば、釣具店の売り場でも迷いにくくなるはずです。最初はメーカーの図の号数どおりに組み、釣り場で撒き餌の打ち方とウキ下を調整しながら、自分の釣り場に合う仕掛けに少しずつ近づけていきましょう。

ここで紹介した号数は、あくまで一般的な目安です。正確な仕様は各メーカーの公式サイトや製品の表示をご確認ください。釣り場のルールや最新の状況は地域で異なるので、最終的な判断は地元の釣具店や釣り場の管理者など専門家にご相談くださいね。安全装備を整えて、チヌのフカセ釣りを楽しんでください。

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