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タイラバロッドの代用|エギング・イカメタル・バスロッドは使える?仕様表で見分ける
タイラバロッドは代用できる?手持ちの竿で使えるかを3つの数字で見分ける
タイラバに誘われたけれど、専用のロッドまで買うのはちょっと迷う。
家にあるエギングロッドやバスロッド、シーバスロッドで代わりにならないかな、と考えるのは自然なことだと思います。
検索結果を見ると、イカメタルやティップラン、スロージギングのロッドで代用できるという話もあれば、タイラバロッドはいらないという声、逆にスピニングでは無理という声もあって、どれを信じればいいのか分かりにくいですよね。
結論から言うと、タイラバロッドの代用ができるかどうかは、竿の種類の名前ではなく、まず仕様表に書かれた数字で見分けられます。
この記事では、ダイワの公式の仕様表を使って、タイラバ専用ロッドと代用候補の竿を同じ物差しで並べ、どの重さのヘッドまでなら使えそうかを計算して見ていきます。
手持ちの竿をそのまま船に持ち込んでいいのか、それとも専用ロッドを1本用意したほうがいいのか、判断の材料にしてもらえたらうれしいです。
- タイラバロッドの代用ができる竿とできない竿の見分け方
- ルアー重量の表示とタイラバのヘッドの重さの合わせ方
- イカメタル・ティップラン・エギング・バス・シーバス・スロージギングロッドの向き不向き
- 代用で始めるときのラインとリーダー、根掛かりの注意点
タイラバロッドを代用する前に知っておきたい判断の基準
タイラバロッドの代用を考えるとき、最初にやることは手持ちの竿の仕様表を開くことです。
竿のブランク(竿の本体)やグリップに印字された型番、または取扱説明書やメーカーの製品ページに、ルアー重量・全長・適合ラインといった数字が載っています。
この章では、その数字のうちタイラバで特に大事な3つ、つまりルアー重量(g)・全長・適合するPEラインの号数の見方を順番に整理します。
あわせて、タイラバのヘッドの重さがどうやって決まるのか、ベイトとスピニングのどちらで釣るのか、リーダーの太さはどのくらいか、という竿の外側の条件も確認していきます。
竿の数字だけを見ても、使う予定のヘッドの重さが分からなければ判断できないからです。
数値はダイワの公式サイトに載っている仕様表と解説をもとにしていますが、あくまで一般的な目安として読んでください。
正確な情報は、お使いの竿のメーカーの公式サイトや取扱説明書をご確認くださいね。
タイラバロッドの代用は条件付きでできる

先に答えを言うと、タイラバロッドの代用は“条件付きでできる”です。
条件というのは、使う予定のタイラバのヘッドの重さが、代用する竿の表示の範囲に収まっていること。
この条件を満たさない竿で無理に始めるのは、私はおすすめしません。
では、なぜわざわざ専用のタイラバロッドがあるのでしょうか。
ダイワの入門向けのタイラバロッド「紅牙X」の製品ページを見ると、専用ロッドならではの作りがいくつも書かれています。
たとえば穂先には、タイラバが暴れにくく、食い込みのよいカーボンソリッド(中身の詰まった細い穂先)を使っていると説明されています。
ガイド(糸を通す輪)も、海中のゴミやクラゲでラインが詰まるのを防ぐために、トップガイドを5mmにし、その下も5mm以上にしているそうです(出典:ダイワ「紅牙 X」製品ページ)。
さらにダイワのタイラバ入門のページでは、ロッドについて「1本目は「乗せ調子」を選びましょう」と案内しています。
乗せ調子は、魚がかかったあとのやり取りが楽で、引きを吸収してラインブレイクを防いでくれる軟らかめの竿のことです(出典:ダイワ「DAIWA TAIRUBBER」タイラバ入門)。
つまり専用ロッドは、マダイがタイラバを追ってきて食いつく瞬間と、そのあとのやり取りに合わせて作られています。
代用の竿はこの作りまでは持っていないので、同じように釣れると考えるより、“タイラバを海に入れて、底を取って、巻いて、魚を寄せられるか”という最低限の条件を数字で確かめる、という気持ちで見るのがちょうどいいかなと思います。
代用を考えるときに見る数字は、次の3つです。
- ルアー重量(g)=使うヘッドの重さが範囲に入るか
- 全長=船の上で扱いやすい長さか
- 適合ライン(PE)=巻く予定のラインの号数が範囲に入るか
これに加えて、竿がベイト用かスピニング用かも確認しておきます。
この4つがそろって範囲に入る竿なら、まず試してみる価値はありますよ。
竿が決まったら、着底を確実に取ることと、巻き上げ距離の目安を押さえておきたいところです。船長の助言の生かし方も含めて、上手い人がしている基本の操作をまとめた記事で紹介しています。
最初に見るのはルアー重量の表示
3つの数字のうち、一番大事なのがルアー重量です。
ルアー重量は、その竿で扱うことをメーカーが想定しているルアーやオモリの重さの範囲のこと。
紅牙Xの仕様表では、この項目が「ルアー重量(g)(ジグ)」という名前で載っていて、ベイトモデルの69MHB-Sなら40~150gと書かれています。
見るときのコツは、使う予定のヘッドの一番軽いものと一番重いものの両方が、範囲の中に入っているかを確かめることです。
たとえば当日の船で80gと120gを使い分けるつもりなら、範囲が40~150gの竿はどちらも中に入ります。
一方で、範囲が20~95gの竿だと、80gは入りますが120gは上限を25g超えてしまいます。
このように、上限からはみ出す重さが1つでもあるなら、その重さを使う場面ではその竿は候補から外したほうが安心です。
やっかいなのは、竿の種類によってルアー重量の書き方がばらばらなことです。
同じダイワの仕様表でも、タイラバロッドとバスロッドはグラム、バスロッドはオンス(oz)も併記、エギングロッドはエギの号数、イカメタルロッドはスッテのグラムと号数、というように項目名も単位も違います。
単位が違うものは、次の章の比較表でそろえて並べるので、ここではグラムで書かれているかどうかだけ確認しておいてください。
もう1つ気をつけたいのが、範囲の外の重さを使ったときの扱いです。
ルアー重量の範囲は、メーカーがその竿の使い方として想定した重さを示したものなので、範囲の外で使うのはメーカーの想定の外に出ることになります(記事の整理です)。
特にタイラバは海底まで落として巻く釣りなので、根掛かり(仕掛けが海底の岩などに引っかかって外れない状態)と付き合うことになります。
ダイワの「釣り具を正しくお使いいただくために」では、根掛かりしたときは無理に竿をあおらないよう注意しています。
竿が折れたり、外れた仕掛けが飛んできてけがをするおそれがあるため、できるだけ糸を手に取って引っ張り、糸を切るよう案内されています。
その際は糸で手を切ることがあるので、手袋やタオルで手を保護してください、とも書かれています。
さらに、太いハリスを使っている場合は手で切るのが危険な場合があるので、十分に注意するよう書かれています。
タイラバのリーダーはフロロカーボンの3~5号が目安とされているので、この注意はそのまま当てはまると考えておきましょう(記事の整理です)。
代用の竿を使う日は、根掛かりしたら竿で外そうとしない、と乗船前に決めておくといいですよ。
使っていいかどうか迷う重さがあるときは、竿のメーカーや購入した釣具店に問い合わせるのが確実です。
ヘッドの重さは底が取れるかで決まる

竿のルアー重量と照らし合わせるには、当日使うヘッドの重さが分かっていないといけません。
ダイワのタイラバ入門のページでは、ヘッドについて「ヘッドは確実に底が取れる重さを選ぶ」という見出しで、着底の瞬間を逃さないことの大切さを説明しています。
つまりヘッドの重さは好みで決めるのではなく、底まで確実に届くかどうかで決まります。どのくらいの重さで底が取れるかは、その日の水深や潮の速さで変わってきます(記事の整理です)。
同じページでは、ラインを斜めに入れて長く誘う方法のメリットを紹介しつつ、軽いタイラバを使って底が取れなくなっては本末転倒だとも書かれています。
代用の竿だと“竿の上限に合わせて軽いヘッドで済ませよう”と考えがちですが、底が取れない軽さに落とすのは順番が逆、ということですね。
では、実際にどのくらいの重さが使われているのでしょうか。
ダイワのヘッド「紅牙ベイラバーフリーβヘッド」の仕様表には、45g・60g・80g・100g・120g・150g・200g・250gの8種類の重さが並んでいます。
さらに同じダイワのタイラバ入門のページでは、スターターキットの重さの組み合わせと、向いているエリアが次のように紹介されています。
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| キットの重さ | ダイワが挙げているエリア | ダイワの区分 |
|---|---|---|
| 60g・80g・100g | 瀬戸内エリアや天草など | シャローエリア |
| 80g・100g・120g | 東京湾、伊勢湾、北九州など | ミドルレンジ |
| 150g・200g | 玄界灘、錦江湾、日本海、遠州灘など | ディープレンジ |
この表は、ダイワが自社のスターターキットについて「主に」こうしたエリアに適したセットと説明しているもので、エリアごとの決まりではありません。
同じ海域でも、潮の速さや船の流し方で必要な重さは変わります。
ダイワのページでも、水深100m程度でも、船を風や潮に乗せて流すドテラ流しではラインが200m以上出ることもある、と説明されています。
いちばん確実なのは、乗る予定の船宿に、当日使うヘッドの重さの目安を予約のときに聞いておくことです。
その重さが分かってから竿の仕様表と照らし合わせれば、代用できるかどうかが一気にはっきりしますよ。
重さ違いを試してみたい人には、ダイワの「紅牙ベイラバーフリーβ」のアソートパックがあります。80gは、ダイワがシャロー用とミドル用の両方のキットに入れている重さです。価格や在庫は購入前に各ショップでご確認ください。
長さと穂先の柔らかさ、ベイトかスピニングか
ルアー重量の次に見るのが、竿の長さとリールの種類です。
ダイワのタイラバ入門のページでは、ロッドの長さは「6~7ft(フィート)がベスト」と案内されています。
ダイワの単位換算表では6ftが182.87cm、7ftが213.35cmなので、メートルに直すと約1.83~2.13mの範囲です。
実際に紅牙Xは5機種とも全長2.06mにそろえられています。
ここで代用候補の長さを見ると、エギングロッドやシーバスロッドは2.5mを超えるものが多く、船の上では長めになります(具体的な長さは次の章の比較表に載せています)。
長い竿が使えないわけではありませんが、乗合船で隣の人との間隔が近い場面では、取り回しに気をつかうことになりそうです。
次はリールの種類です。
ダイワのページでは、タイラバでベイトリールが基本になる理由として、クラッチ一つでフォールでき、サミング(スプールに指を添えて糸の出方を調整すること)で沈む速さを調整でき、着底後の巻き出しが早いことを挙げています。
一方で、広い範囲を探るキャスティングタイラバでは、スピニングタックルが活躍する場面もあると書かれています。
紅牙Xにもスピニングモデルの69MHS-Sがあり、ルアー重量は20~65gで、65gクラスまでのタイラバを投げて広く探るためのモデルと説明されています。
ダイワはこうした使い方のために、専用のスピニングモデルを用意しています。
手持ちのスピニングの竿で同じようにできるかは別の話で、少なくとも使うヘッドの重さが竿の範囲に入ることが前提になります(記事の整理です)。
船の上で投げるときは、ダイワも注意しているように、周囲に人がいないかを十分に確かめてからにしてくださいね。投げてよいかどうかは、乗る船の船長さんに先に聞いておくと安心です。
反対に、深場で重いヘッドを真下に落とす釣りが中心なら、ベイト用の竿とベイトリールの組み合わせを用意したほうが釣りの流れに合います。
最後に穂先の柔らかさです。
ダイワは乗せ調子(軟らかめ)と掛け調子(硬め)の違いを説明していて、掛け調子は感度が高い一方で、張りがあるぶんそのままではアタリを弾きやすく、的確なアワセの技術が求められるとしています。
代用する竿の穂先が掛け調子寄りの硬めなら、そのままではアタリを弾きやすいことを頭に入れておくと、乗らなかったときに慌てずにすみます。
ここは数字で書かれていない部分なので、仕様表の調子(テーパー)の欄や製品説明の言葉で確かめてみてください。
ラインの号数とリーダーも竿に合わせる
竿の数字の3つ目は、適合ライン(PE)の号数です。
ダイワのタイラバ入門のページでは、リールは「PEライン0.8号を300m巻けるリール」を選ぶよう案内したうえで、ラインはPE0.8号か1号を推奨しています。
紅牙Xの仕様表でも、適合ラインのPEは機種によって0.5~1.0号から0.8~1.5号の範囲で書かれていて、0.8号や1号はおおむねこの中に入ります。
代用の竿でも、適合ラインのPEの欄に0.8号か1号が入っているかを確認しておきましょう。
ここで1つ注意したいのは、バスロッドの仕様表です。
ダイワのバスロッド「ブレイゾン」の仕様表では、適合ラインはナイロンのlb(ポンド)で書かれていて、PEの欄は多くの機種が「-」になっています。
PEの欄が「-」の竿は、PEの号数の目安がメーカーから示されていない、ということなので、PEラインを巻いて使うかどうかはメーカーに確認したほうが安心です(記事の整理です)。
リーダー(PEラインの先につなぐ、擦れに強い糸)についても、ダイワのページでは、フロロカーボンの3号・4号・5号のいずれかで、長さは3ヒロ(約4.5~5m)を目安にするよう書かれています。
ヘッドの製品ページでも、推奨リーダーは「フロロ4~5号」と記載されていました。
リーダーの選び方や結び方の基本は、PEラインのリーダーの太さ・長さ・素材の目安でも詳しくまとめています。
また、代用の竿にベイトリールを組み合わせる場合は、リールに巻くラインの種類や太さの考え方も一緒に確認しておくと、当日の糸トラブルを減らせます。
ナイロン・フロロ・PEの違いはベイトリールに巻くラインの選び方で整理しているので、あわせてどうぞ。
タイラバロッドの代用に使える竿と使いにくい竿
ここからは、タイラバロッドの代用候補としてよく名前が挙がる竿を、実際の仕様表の数字で比べていきます。
比べる竿は、イカメタル、ティップラン、エギング、バス、シーバス、スロージギングの6種類で、基準として専用のタイラバロッド(紅牙X)も並べます。
メーカーが変わると、仕様表の項目の名前や書き方まで変わってしまうので、この記事ではダイワ1社の公式の仕様表に数字をそろえました。
そのうえで、ダイワのスターターキットの重さ(60~200g)を、それぞれの竿の表示の範囲に当てはめて、範囲の中に入るかどうかを計算しています。
お手持ちの竿がほかのメーカーのものでも、仕様表の同じ欄を見れば同じやり方で判断できますよ。
なお、範囲の中に入ることは、釣りやすいことまでを示すものではありません。
長さや作りの違いは、竿ごとの節でできるだけ補足します。
ダイワの仕様表で比べた代用候補の一覧

まずは、ダイワの公式の仕様表から、各竿の代表的な機種の数字を1つの表に並べてみました。
この比較表が、この記事でいちばん伝えたい部分です。
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| 竿の種類 | 機種(ダイワ) | 重さの表示(項目名) | 表示の範囲 | 全長 | 適合ライン PE |
|---|---|---|---|---|---|
| タイラバ(基準・ベイト) | 紅牙X 69MHB-S | ルアー重量(g)(ジグ) | 40~150g | 2.06m | 0.5~1.2号 |
| タイラバ(基準・スピニング) | 紅牙X 69MHS-S | ルアー重量(g)(ジグ) | 20~65g | 2.06m | 0.6~1.2号 |
| イカメタル(ベイト) | エメラルダス X IKAMETAL 65MLB-S・J | スッテサイズ(g)/(号) | 40~150g/10~40号 | 1.96m | 0.4~1.0号 |
| イカメタル(ベイト) | エメラルダス X IKAMETAL 65ULB-S・J | スッテサイズ(g)/(号) | 20~95g/5~25号 | 1.96m | 0.4~1.0号 |
| ティップラン(スピニング) | エメラルダス X BOAT 70MS-S・E | 対応エギサイズ(g) | 25-90g | 2.13m | 0.4~1.0号 |
| エギング(スピニング) | エメラルダス X 83MH・J | 対応エギサイズ(号) | 3.0-4.5号 | 2.51m | 0.6-1.2号 |
| バス(ベイト) | ブレイゾン C66M | ルアー重量(g) | 5~21g | 1.98m | -(ナイロン8~16lb) |
| バス(ベイト) | ブレイゾン C611H-SB | ルアー重量(g) | 11~113g | 2.11m | MAX #5(ナイロン14~30lb) |
| シーバス(スピニング) | ラテオ 86ML・K | ルアー重量(g) | 7~35g | 2.59m | 0.8~1.5号 |
| シーバス(ベイト) | ラテオ 80XHB・K | ルアー重量(g) | MAX130 | 2.44m | 2.0~4.0号 |
| スロージギング(ベイト) | アウトレイジ SJ 61B-00 | ルアー重量(g)(ジグ) | 80~150g | 1.85m(1本継) | MAX1.2号 |
| スロージギング(ベイト) | アウトレイジ SJ 61B-1 | ルアー重量(g)(ジグ) | 120~210g | 1.85m(1本継) | MAX1.5号 |
出典はダイワ公式の各製品ページの製品スペックです(ブレイゾン・ラテオ・エメラルダスはシリーズ内の多数の機種から、重さの範囲が軽い側と重い側の機種を選んでいます)。
なお、ブレイゾン C611H-SBとラテオ 80XHB・Kは、ダイワがビッグベイト向けと説明している機種で、タイラバ用として作られたものではありません。
表の数値は仕様表のとおりで、単位と機種名は読みやすく整えました。
次に、ダイワのスターターキットの重さを、上の表の範囲に当てはめた結果です。
範囲の中に入る重さを「○」、範囲の外になる重さを「×」としました。
→ 横にスクロールできます
| 機種(表示の範囲) | 60g・80g・100g(シャロー) | 80g・100g・120g(ミドル) | 150g・200g(ディープ) |
|---|---|---|---|
| 紅牙X 69MHB-S(40~150g) | ○○○ | ○○○ | 150g○・200g× |
| IKAMETAL 65MLB-S・J(40~150g) | ○○○ | ○○○ | 150g○・200g× |
| IKAMETAL 65ULB-S・J(20~95g) | 60g○・80g○・100g× | 80g○・100g×・120g× | ×× |
| X BOAT 70MS-S・E(25-90g) | 60g○・80g○・100g× | 80g○・100g×・120g× | ×× |
| エメラルダス X 83MH・J(3.0-4.5号) | グラムの表示が無く、この表では判定できない(次のエギングの節を参照) | ||
| ブレイゾン C66M(5~21g) | ××× | ××× | ×× |
| ブレイゾン C611H-SB(11~113g) | ○○○ | 80g○・100g○・120g× | ×× |
| ラテオ 86ML・K(7~35g) | ××× | ××× | ×× |
| ラテオ 80XHB・K(MAX130) | 上限内(下限の表示なし) | 上限内(下限の表示なし) | ×× |
| アウトレイジ SJ 61B-00(80~150g) | 60g×・80g○・100g○ | ○○○ | 150g○・200g× |
| アウトレイジ SJ 61B-1(120~210g) | ××× | 80g×・100g×・120g○ | ○○ |
この判定表は、表示の範囲とヘッドの重さを機械的に比べた記事の計算で、メーカーがタイラバでの使用を案内しているわけではありません。
見えてくるのは、代用できるかどうかは竿の種類でまとめて決まるのではなく、同じ種類の竿でも機種しだいで答えが変わる、ということです。
たとえば同じバスロッドでも、C66Mは60gのヘッドでも範囲の外ですが、C611H-SBは100gまでなら範囲の中に入ります。
同じスロージギングロッドでも、61B-00はミドルの重さが全部入るのに、61B-1はシャローの重さが1つも入りません。
お手持ちの竿の型番で仕様表を調べて、この表と同じように、使う予定のヘッドを1つずつ当てはめてみてください。
イカメタルとティップランのロッドで代用する
比較表の中で、数字のうえでタイラバに一番近かったのがイカメタルロッドです。
エメラルダス X IKAMETAL の65MLB-S・Jは、スッテサイズが40~150gで、紅牙Xの69MHB-S(40~150g)とグラムの範囲が同じでした。
全長も1.96mで、ダイワがタイラバロッドに案内している6~7ftの範囲に入ります。
ダイワはこの機種を、150g(約40号)までの高重量スッテまで対応させたアイテムと説明していて、ベイトモデルなのもタイラバの基本の組み合わせに合っています。
ただし、イカメタルロッドはあくまでイカのアタリを取るために作られた竿です。
適合ラインのPEは0.4~1.0号で、ダイワがタイラバに推奨しているPE0.8号・1号は範囲の中に入るものの、上限の側に寄ります。
同じシリーズの65ULB-S・Jになると、スッテサイズは20~95gで、ダイワの説明でも95g(約25号)までのスッテが使いやすいアイテムとされています。
この機種だと、シャローの100gやミドルの100g・120gは範囲の外になるので、浅い海域で軽めのヘッドを使う場面に限られます。
ティップラン(船からエギを使ってアオリイカを狙う釣り)のロッドも、仕様表の書き方がグラムなので比べやすい竿です。
ただしダイワは、機種によってこの重さをシンカー込みのエギの重さとして説明しています。
エメラルダス X BOAT の70MS-S・Eは、対応エギサイズが25-90g、全長2.13mのスピニングモデルです。
シャローやミドルの80gまでなら範囲に入りますが、100g以上は外になります。
スピニングなので、紅牙Xのスピニングモデル(20~65g)と同じように、軽めのヘッドを投げて斜めに引く使い方のほうが合いそうです。
イカメタルやティップランのロッドを持っているなら、まず当日の船で使うヘッドの重さが自分の竿の範囲の中に全部入るかを確かめてから乗るのがおすすめです。
エギングロッドで代用するときの注意

エギングロッドは、タイラバロッドの代用でいちばん名前が挙がりやすい竿かもしれません。
ただ、仕様表を見ると、判断がいちばん難しい竿でもあります。
理由は、ダイワのエメラルダス Xの仕様表で、重さの代わりに「対応エギサイズ」がエギの号数(1.5-2.5から3.0-4.5)で書かれていて、グラムの表示が無いからです。
エギの号数は、オモリの号数とは別のものです。
ダイワの単位換算表では、オモリは1号が3.75gなので、3.5号のオモリなら3.75×3.5で13.125gになります。
ところがヤマシタのエギ「エギ王 K」の仕様では、エギの3.5号は22g、4号は26gと書かれています。
さらにダイワのボート用のエギ「エメラルダス ボート II」には、同じ3.5号で50gのものがあります。
つまりエギの3.5号は製品によって22gから50gまで大きく違い、オモリの3.5号(約13g)とも別物です(記事の計算と比較です)。
ですから、エギングロッドの「3.0-4.5」という表示を、そのまま何グラムまで使えるかに読み替えることはできません。
参考として、エギ王 Kの4号の26gを当てはめると、ダイワのスターターキットで一番軽い60gのヘッドでも2倍を超えます(60÷26≒2.3倍・記事の計算です)。
この比べ方はエギ1製品の重さを当てはめただけの目安ですが、陸から投げるエギングロッドに、船のタイラバの重さを掛けることになる、という見当はつきます。
長さの面でも、エメラルダス Xは2.29~2.67mで、タイラバロッドの目安の1.83~2.13mより長めです。
エギングロッドでタイラバを試したいなら、使う予定のヘッドの重さで使えるかを、竿のメーカーに問い合わせてから決めるのが安心かなと思います。
なお、エギングロッドでも船用の「ボート」と名の付くモデルは、ティップランの節で見たようにグラムで書かれていることがあるので、型番をよく確かめてくださいね。
バスロッド・シーバスロッドで代用するときの注意
バスロッドとシーバスロッドは、同じシリーズの中でも機種ごとの幅がとても広い竿です。
ダイワのバスロッド「ブレイゾン」の仕様表を見ると、ルアー重量は軽い機種で0.45~3.5g、重い機種で11~113gと、ひとつのシリーズの中で大きく違います。
バスロッドの代表的な重さの機種、たとえばC66Mは5~21gで、ダイワのβヘッドで一番軽い45gでも上限の2倍を超えます。
一方、C611H-SBは11~113gで、シャローの60g・80g・100gとミドルの80g・100gは範囲に入ります。
バスロッドの仕様表はオンスも併記していて、C611H-SBは3/8~4ozです。
ダイワの換算表では1ozが約28g、4ozが約113gなので、グラムの表示とも合っていますね。
ただ、先ほど触れたとおり、ブレイゾンの多くの機種はPEの欄が「-」で、適合ラインがナイロンのlbで書かれています。
C611H-SBのPEの欄は「MAX #5」となっていて、ダイワがタイラバに推奨するPE0.8号・1号はこの上限の内側ですが、細いPEを使うときの下限は書かれていません。
シーバスロッドのほうは、ダイワのラテオの仕様表を見ると、スピニングの86ML・Kで7~35g、重めの機種でも10~60gや12~60gといった範囲です。
ダイワはラテオをシーバス用として説明していて、おかっぱり向けの機種が中心です。表示の重さも、ダイワのβヘッド(45~250g)とはほとんど重なりません。
例外として、ベイトモデルの80XHB・Kはルアー重量がMAX130と書かれていて、上限だけで見ると120gまでのヘッドが入ります。
ただしこの機種は全長2.44m、適合ラインのPEは2.0~4.0号で、ダイワがタイラバに推奨するPE0.8号・1号は範囲の外になります。
このように、上限の数字だけで「使えそう」と判断すると、ラインや長さの条件で引っかかることがあります。
バスロッドやシーバスロッドを持っている人は、ルアー重量・全長・適合ラインの3つが同時に範囲に入るかを、1機種ずつ確かめてみてください。
手持ちの竿が合わず、買い足しを考える場合は、中古のリールやロッドを買うときの注意点も参考になると思います。
スロージギングロッドで代用するときの注意
スロージギングロッドは、船から重いジグを落として操作する竿なので、ルアー重量の数字だけを見るとタイラバとよく重なります。
ダイワのアウトレイジ SJの61B-00は80~150gで、ミドルの80g・100g・120gが全部範囲に入りました。
61B-1は120~210gで、ディープの150g・200gが入ります。
深場で重いヘッドを使う海域なら、数字のうえでは候補になる竿です。
気をつけたいのは、数字の下限と竿の作りです。
61B-1の下限は120gなので、シャローの60g・80g・100gはどれも範囲の外になります。
重いジグ用の竿は、下限の数字も大きくなりやすいので、浅い海域で軽いヘッドを使う日には合わないことがあります。
作りの面では、ダイワはアウトレイジ SJの多くの機種を、反発力を生かしてジグを操作する竿として説明しています。
これに対してタイラバの基本は、ダイワの入門ページによると、ハンドルを一定の速度で回し続ける等速巻きで、紅牙Xの穂先はタイラバが暴れにくく食い込みのよいカーボンソリッドです。
ジグを跳ね上げる竿と、一定の速度で巻いて魚に食わせる竿とでは、得意なことが違う、と考えておくとよさそうです(記事の整理です)。
もう1つ、アウトレイジ SJの61Bシリーズは1本継ぎで、仕舞寸法(たたんだときの長さ)が185cmあります。
紅牙Xは2本継ぎで仕舞寸法108cmなので、電車や車での持ち運びのしやすさはかなり違います。
長い竿を持ち運ぶときは、移動手段に合わせたロッドケースの選び方も一度見ておくと安心です。
スロージギングロッドで代用するなら、当日のヘッドの重さが下限より軽くならないかを先に確かめましょう。
深場で150g以上を使う海域なら数字が合いやすく、浅場で60g前後を使う海域なら外れやすい、というのがこの比較から見える傾向です。
タイラバロッドの代用についてよくある質問
表示の範囲を少しだけ超える重さのヘッドなら使っても大丈夫ですか?
ルアー重量の範囲は、メーカーがその竿で想定している重さを示したものなので、少しでも超える使い方は想定の外になります。
どのくらいまでなら問題ないかは竿ごとに違い、この記事で一般的な線を引くことはできません。
迷うときは、竿のメーカーや購入した釣具店に、型番と使う予定の重さを伝えて確認するのが確実です。
バスロッドのoz(オンス)表示は、グラムにするとどのくらいですか?
ダイワの単位換算表では、1/4ozが約7g、3/8ozが約10.5g、1/2ozが約14g、1ozが約28g、4ozが約113gです。
たとえば“3/8~1oz”と書かれた竿なら、約10.5~28gの範囲になり、ダイワのβヘッドで一番軽い45gにも届きません。
換算した値は目安なので、グラムの表示がある場合はそちらを優先してください。
スピニングのタイラバロッドだと、何グラムまでのヘッドが使えますか?
ダイワの例では、紅牙Xのスピニングモデル69MHS-Sのルアー重量が20~65g、紅牙AIRのスピニングモデルC72MHS-SMT・Eが20~100gです。
スピニングの専用ロッドでも、ベイトの専用ロッドより上限が低めに設定されていることが分かります。
深場で重いヘッドを使う日は、ベイトのタックルを用意するのが基本になります。
代用竿で始めたあと、専用ロッドを買うなら何を基準に選べばいいですか?
よく通う海域で使うヘッドの重さが、ルアー重量の範囲の真ん中あたりに来る機種を選ぶと、軽い日にも重い日にも対応しやすくなります(記事の考え方です)。
ダイワの紅牙Xでは、69MB-Sが120gクラスまで、69MHB-Sが150gクラスまで、69HB-Sが200gクラスまで、69XHB-Sが最大300gクラスまでのタイラバを想定したモデルと説明されています。
紅牙Xのメーカー希望本体価格は16,500円(税抜・2026年10月時点のダイワ公式の表示)ですが、販売価格は店によって違うので、購入前に確認してください。
タイラバロッドの代用を考えるときのまとめ
最後に、タイラバロッドの代用を考えるときのポイントをまとめておきます。
- タイラバロッドの代用ができるかは、竿の種類ではなく、まず仕様表の数字で見分ける
- 見る数字はルアー重量(g)・全長・適合ライン(PE)の3つと、ベイトかスピニングか
- 使う予定のヘッドの一番軽い重さと一番重い重さが、両方とも範囲に入るかを確かめる
- ヘッドは底が取れる重さを選ぶので、乗る船宿に当日の目安を先に聞いておく
- ダイワの仕様表では、イカメタルロッドの一部がタイラバロッドと同じ40~150gだった
- エギングロッドはエギの号数で書かれていて、グラムに読み替えられない
- 根掛かりのときは竿をあおらず、手を保護してできるだけ糸を手で引いて切る(太い糸は手で切るのが危険な場合もある)
タイラバロッドはいらないのか、という疑問への答えは、“手持ちの竿のルアー重量・全長・PEが当日の条件に合い、ベイトかスピニングかも釣り方に合うなら、まずはそれで始めてもいい”です。
逆に、数字が合わない竿で無理に始めるくらいなら、専用ロッドを1本用意したほうが、釣りそのものを楽しめると私は思います。
ダイワの入門ページが1本目に乗せ調子の専用ロッドを勧めているのも、最初の1尾をより確実に手にするためでした。
同じページでは、「最初は無理に買わないこと」として、まずはレンタルで一度釣りを体験してから道具をそろえる方法も紹介されています。
代用か購入か迷うなら、乗る船宿にレンタルの竿があるかを聞いてみるのも1つの手ですよ。
専用ロッドを1本用意するなら、この記事で基準にした紅牙X 69MHB-S(ルアー重量40~150g)が比べやすい候補です。価格や在庫は購入前に各ショップでご確認ください。
この記事の数字は、ダイワの公式の仕様表をもとにした一般的な目安です。
正確な情報は公式サイトをご確認ください。
竿の使い方や使える重さの最終的な判断は、竿のメーカーや釣具店、乗る船の船長さんにご相談くださいね。
あなたの手持ちの竿で、気持ちよくタイラバデビューできることを願っています。
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