フェイク観葉植物のおすすめ|本物との違いとおしゃれな選び方

FreeLife Design 運営者 ケイ

こんにちは。FreeLife Design、運営者の「ケイ」です。

部屋に緑を置きたいけれど、日当たりが悪い。旅行や出張が多くて水やりを続けられる自信がない。そもそも枯らした経験があって、また同じことになるのが怖い。そんな理由で観葉植物をあきらめかけている方、けっこう多いんじゃないでしょうか。

そこで候補に上がるのがフェイク観葉植物です。ただ、フェイクと聞くと安っぽいイメージが先に立ちますよね。プラスチックの葉っぱが不自然に光っていて、いかにも作り物、みたいな。

結論から言うと、いまのフェイクは素材によって仕上がりがまったく違います。そして本物とフェイクは優劣ではなく、置き場所の条件で選び分けるものです。日照と手入れの条件が整う場所なら本物、そうでない場所ならフェイク。この線引きをはっきりさせるだけで、部屋の緑は失敗しなくなります。

この記事では、本物とフェイクの違いを条件ごとに整理してから、フェイクを選ぶときの素材の見方、置き場所別の使い分け、そして買ったあとの掃除まで解説します。どちらを買うか迷っている段階の方に読んでもらえたら嬉しいです。

  • 本物とフェイクで違う手入れ・日照・費用の条件
  • 素材と鉢の見せ方で決まるフェイクのリアルさ
  • 部屋の場所ごとにどちらを選ぶかの判断基準
  • ホコリの落とし方と退色を遅らせる置き方

本物とフェイクの観葉植物はどこが違うのか

まずは両者の違いをはっきりさせておきましょう。見た目の話だけでなく、暮らしにどう影響するかという視点で比べたほうが判断しやすくなります。

手入れと日照の条件が正反対

光と水やり、成長と姿、費用の3項目で本物の観葉植物とフェイクを対比した表のスライド
本物とフェイクの観葉植物の比較表

いちばん大きな違いはここです。本物の観葉植物には条件があり、フェイクには条件がありません。

本物には光が要ります。耐陰性が強いとされる品種でも、光合成をする以上まったく光が入らない場所では育ちません。たとえばパキラは耐陰性があるとされていますが、ふだん日陰に置くなら1日に3〜4時間は日の当たる場所へ移動させるよう案内されています。(出典:ハイポネックス「初心者でも安心! 観葉植物の管理方法やおすすめの品種は?」

水やりも要ります。土の表面が乾いてからたっぷり与えて、受け皿に溜まった水は捨てる。夏は早朝か夜に、冬は回数も量も夏の半分以下に。乾燥する季節には葉水も。この管理を続けられるかどうかが本物の前提条件になります。

一方でフェイクには、そのどれも要りません。窓のない部屋でも、1週間家を空けても、株が弱ることはない。この一点だけで、置ける場所の幅が段違いに広がります。

→ 横にスクロールできます

比べる点 本物 フェイク
品種ごとに必要量がある 不要(暗所でも置ける)
水やり 季節に応じて必要 不要
発生することがある 発生しない
成長 育つ・姿が変わる 買ったときのまま
寿命 管理次第で何年も 退色や劣化で買い替え
置き場所 光と風通しで制限される ほぼ制限なし

ここで注意しておきたいのが、成長するかどうかという項目です。本物は育つので、買ったときのサイズがずっと続くわけではありません。数年で鉢が窮屈になり、植え替えや剪定が必要になります。逆にフェイクは変化しないので、置き場所のサイズ計算が狂わないという利点があるんですね。

費用は初期と維持で逆転する

次はお金の話です。ここは意外と誤解されている部分かなと思います。

初期費用だけを見ると、同じサイズならフェイクのほうが高くなることが珍しくありません。本物の小さな株は数百円から手に入りますが、リアルなフェイクは葉を1枚ずつ成形しているぶんコストがかかるからです。

ただし、維持費で見ると逆転します。本物には土、肥料、鉢、そして枯らしたときの買い直しがついてきます。フェイクは買ったあとの出費がほぼゼロ。数年単位で考えると、どちらが安いかは一概に言えなくなるんですよ。

◆ケイのワンポイントアドバイス

費用で迷うなら、本物を1回枯らしたときの損失も計算に入れてみてください。買い直しの手間と、枯れていく姿を見る気分の落ち込みまで含めると、条件が合わない場所に本物を置くのは割に合わないことが多いです。ここは正直に見積もったほうがいいですね。

もう少し具体的に見てみましょう。デスクに置く小さなサイズなら、本物は数百円から千円台、フェイクは千円台から数千円というのがよくある価格帯です。床置きの大きなサイズになると、本物は1万円前後から、リアルなフェイクも同じくらいか、作りによってはそれ以上になることがあります。金額はあくまで一般的な目安なので、実際の価格は購入時にご確認ください。

この差をどう見るかは、置き場所の条件次第です。光がある場所なら本物のほうが割安ですし、光がない場所に本物を置けば買い直しが発生してフェイクより高くつく。同じ金額でも、条件が合うかどうかで価値が変わるということですね。

もうひとつ、フェイクにも寿命があることは知っておいてください。日光の当たる場所に置けば色が褪せますし、素材が硬化して割れることもあります。永久に使えるわけではないので、数年で買い替える前提で考えておくと期待とのズレが起きません。

フェイク観葉植物のおすすめの選び方

ここからは、フェイクを選ぶと決めた場合の見方です。同じ「フェイクグリーン」という名前でも、仕上がりの差は素材と作り方で決まります。

素材で見た目の差が決まる

光に透けるポリエステル素材の葉と、葉脈まで再現されたポリエチレン素材の葉を並べて比べたスライド
ポリエステルとポリエチレンの質感の違い

最初に見てほしいのが素材の表記です。フェイクグリーンに使われる主な素材はポリエステルとポリエチレンで、それぞれ質感が違います。

ポリエステルは布のような素材で、量産しやすくコストを抑えられるのが特徴。ただし安価なものは光に透けて人工的に見えることがあります。一方のポリエチレンは硬めの素材で、葉脈の凹凸まで型で再現できるため、本物に近い質感が出せる。高価格帯のフェイクに多く使われるのはこちらです。

→ 横にスクロールできます

素材 質感 価格帯 向いている使い方
ポリエステル 布のような風合い・光に透けやすい 安め 小物・数を並べる用途
ポリエチレン 葉脈まで再現・厚みが出る 高め 目線の高さに置く主役の株
複数素材の組み合わせ 部位ごとに使い分けて自然 高め 近くで見られる場所

選ぶときのコツは、見られる距離で素材のグレードを変えることです。棚の高い位置や部屋の隅など、遠目にしか見えない場所なら安価なもので十分。逆に、玄関やデスクなど手の届く距離に置くなら、葉の厚みと葉脈がしっかり出ているものを選んでください。

素材のほかに、加工の有無で選ぶという見方もあります。光触媒や消臭をうたう加工を施した製品があり、ホコリが付きにくくなる、においが気になりにくくなるといった機能を掲げています。ただし効果は光の量など置き場所の条件に左右されるので、加工があるから何もしなくていいという話ではありません。あくまで掃除の手間を少し減らす補助と考えてください。

もうひとつ確認したいのが、幹や枝の作りです。細い針金に緑のテープを巻いただけのものと、樹脂で樹皮の質感まで成形したものでは、見え方がかなり違います。大きなサイズになるほど幹が目に入るので、床置きの株を買うなら幹の作り込みまで写真で確かめておくといいですね。

床置きサイズを探すなら、高さの表記と幹の仕立てが写真で分かるものを選ぶと外しにくいです。光触媒などの加工が付いた製品もあるので、掃除の手間を少し減らしたいときの候補になりますよ。

通販で買うときは、商品写真を拡大して葉の縁を見るのがおすすめです。型で抜いたままのギザギザした縁が見えるものは安っぽく見えがち。縁が滑らかに処理されていたり、葉ごとに微妙に色が違ったりするものは、近くで見ても違和感が少ないですよ。

鉢と土の見せ方でリアルさが変わる

意外に効くのが、葉ではなく足元です。ここを直すだけで印象がまるで変わります。

理由は単純で、人の目は不自然さを土の部分で判断するからです。フェイクの多くは、鉢の中に発泡スチロールや樹脂を詰めて茎を固定しています。この白っぽい詰め物がそのまま見えていると、遠目でも作り物だと分かってしまうんですね。

対策は簡単です。上から本物の土や化粧砂、バークチップ、水苔などをかぶせて詰め物を隠す。これだけで自然さが跳ね上がります。ホームセンターや100円ショップでも手に入る材料なので、費用もほとんどかかりません。

鉢そのものも重要です。付属の鉢がプラスチックの安いものなら、陶器やセメント調の鉢カバーをかぶせるだけで格が上がります。フェイクは水やりをしないので、鉢底の穴も受け皿も要らない。だから鉢カバー選びの自由度は本物より高いんですよ。

リアルに見せる順番はこうです。①足元の詰め物を土や化粧砂で隠す ②鉢を部屋の雰囲気に合うものに替える ③葉の角度を手で調整して左右非対称にする。特に③は無料でできるのに効果が大きいです。工場から届いたままの均等な枝ぶりは不自然に見えるので、少し傾けたり、一部の葉を垂らしたりしてください。

詰め物を隠すときの注意点も一つ。本物の土をかぶせると、湿気を含んだときに虫が寄る可能性があります。フェイクに使うなら、乾いた化粧砂やバークチップ、あるいは軽石のような無機質の材料のほうが安心です。見た目も土より整うので、こちらのほうが扱いやすいかなと思います。

バークチップは1袋あれば鉢いくつぶんかをまかなえます。粒の大きさが選べるので、小さい鉢には細かめ、大きい鉢には粗めを選ぶと収まりがよくなりますよ。


植物の種類そのものも、リアルさに関わります。細かい葉が密集した品種より、モンステラやゴムの木のように葉が大きくて枚数の少ない品種のほうが、フェイクでは自然に見えやすい。葉が1枚ずつ大きいと成形の精度がそのまま見た目に出るので、良い製品を選んだときの差が出やすいんですね。逆に細かい葉が数百枚あるタイプは、遠目には映えますが近づくと粗が見えやすくなります。

もうひとつ、複数のフェイクを並べるなら、あえて種類とサイズを混ぜるのがコツです。同じ商品を等間隔に並べると量販店の陳列のように見えます。高さの違うものを不揃いに置くほうが、本物らしい雰囲気が出ますよ。

サイズと置き場所を先に決める

3つ目は買う前の準備です。フェイクは枯れないぶん、サイズ選びの失敗がずっと残ります。

本物なら「大きくなりすぎたら剪定する」「小さいうちに買って育てる」といった調整ができますが、フェイクは買ったサイズのままです。だから置き場所の寸法を測ってから買うことが、本物以上に大事になります。

測るのは3つ。置く場所の幅、天井やその上の棚までの高さ、そして人が通る動線の余白です。とくに動線は忘れがちで、届いてから「通るたびに葉が当たる」という失敗がよく起きます。

サイズ感の目安としては、床置きで存在感を出すなら高さ120cm以上、棚やカウンターなら30〜60cm、デスクや洗面台なら20cm前後が扱いやすい範囲です。数値はあくまで一般的な目安なので、実際の寸法は商品ページでご確認ください。

重さも確認しておきたい項目です。フェイクは本物より軽いことが多く、大きなサイズでも片手で動かせるものがあります。これは掃除や模様替えでは利点ですが、玄関や廊下など人が行き来する場所では、ぶつかった拍子に倒れやすいという弱点にもなります。安定感が必要な場所に置くなら、鉢に砂利や重しを入れて底を重くしておくと安心ですよ。

それと、置き場所を決めるときは掃除のしやすさも考えてください。フェイクはホコリが積もるので、手の届かない高所に大きなものを置くと、そのままくすんでいきます。脚立が要る位置には小さめのものを、という考え方が無難かなと思います。

置き場所別に本物とフェイクを選び分ける

本物が向く窓際のリビングや寝室と、フェイクが向くトイレ・玄関・キッチンを写真つきで対比したスライド
日照と湿気で判断する置き場所

ここが実践編です。部屋の場所ごとに、どちらを置くのが正解かを見ていきましょう。判断の軸は日照と手入れの2つだけです。

日が入らない部屋と水回りはフェイク

まず、光がほとんど入らない場所。ここは迷わずフェイクです。

北向きの部屋、窓のない廊下、階段の踊り場、トイレ、洗面所。こうした場所に本物を置くと、耐陰性の強い品種でも徐々に弱っていきます。徒長して茎ばかりが伸び、葉の色が薄くなり、最後には枯れる。よくある失敗のパターンです。

どうしても本物を置きたいなら育成ライトという選択肢もありますが、コンセントと器具が必要になります。手軽さを取るならフェイク一択でしょう。暗い部屋で本物を検討している方は、日陰に強い観葉植物と育成ライトの基準をまとめた記事で条件を確認してから決めると失敗しません。

水回りにも、もうひとつフェイクを推す理由があります。湿気です。浴室まわりや洗面所は湿度が高く、土に湿気がこもるとカビや虫が出やすい環境になります。土を使わないフェイクなら、この心配がまるごと消えます。

キッチンも似た理由でフェイク向きです。こちらは湿気よりも油はねが問題で、コンロの近くに本物を置くと葉に油の膜がついて光合成の妨げになります。フェイクなら葉が傷むことはありませんが、油とホコリが混ざるとべたついて落としにくくなるので、コンロから離した位置に置くのが前提ですね。

ただし、水回りに置くフェイクは素材を選んでください。造花やフェイクグリーンの多くは水に弱く、濡れると型崩れや変色を起こすことがあります。シャワーの飛沫がかかる位置は避けて、洗面台の脇や棚の上など、直接濡れない場所に置くのが安全です。

ちなみに、フェイクは100円ショップでも手に入ります。本物と見比べてみたいなら、ダイソーの観葉植物の選び方をまとめた記事で生の株の価格帯も確認しておくと、判断の材料が増えますよ。

日当たりがあるなら本物が育つ

逆に、レースのカーテン越しに光が入るような場所なら本物が向いています。

理由は、そこで得られるものがフェイクにはないからです。新しい葉が出る、季節で姿が変わる、育てた分だけ大きくなる。この変化は本物にしかありません。手入れを負担ではなく楽しみと感じられるなら、条件が合う場所には本物を置くほうが満足度は高いです。

置き場所の目安は品種によって変わります。ハイポネックスのポトス専用の解説では、耐陰性があり半日陰でも育つとされていて、秋から春は日光のよく当たる部屋、夏はカーテン越しの窓辺が理想的だと案内されています。シンゴニウムについては先ほどの品種別の解説に記載があり、耐陰性が強く半日陰向きですが、徒長を防ぐためにある程度の日光は必要とされていますね。

虫が気になって本物を避けている方もいるかもしれません。その場合は、土を無機質のものに替えたり、風通しを確保したりすることで発生をかなり抑えられます。無機質用土と風通しで虫を防ぐ室内管理の記事に具体的な方法をまとめているので、参考にしてみてください。

初めて本物を育てるなら、耐陰性があって水やりの失敗に強い品種から始めるのが近道です。品種選びの考え方は室内で育てやすい種類と3つの判断軸をまとめた記事で整理しています。

両方を組み合わせる使い分け

どちらか一方に決める必要はありません。実は、混ぜて使うのがいちばん実用的です。

考え方はシンプルで、条件が合う場所には本物、合わない場所にはフェイクを置く。リビングの窓際は本物、玄関の靴箱の上はフェイク、トイレはフェイク、寝室の窓辺は本物。こんなふうに部屋単位ではなく場所単位で決めていきます。

もう一段細かく分けるなら、同じ部屋の中でも窓からの距離で変えるという手があります。窓から1メートル以内は本物、部屋の奥はフェイク、といった具合ですね。日照は窓から離れるほど急に落ちるので、部屋単位で「明るい」「暗い」と決めるより、距離で線を引くほうが実態に合います。

この使い分けには副次的な効果もあります。同じ空間に本物が1つでもあると、周囲のフェイクの見え方が自然になるんですね。すべてがフェイクだと全体の質感がそろいすぎて作り物感が出ますが、本物が混ざるとその印象が薄れます。

→ 横にスクロールできます

場所 おすすめ 理由
窓際のリビング 本物 光が入り成長を楽しめる
玄関・靴箱の上 フェイク 光が弱く水やりの導線から遠い
トイレ・洗面所 フェイク 光が乏しく湿気で虫が出やすい
キッチンの棚 フェイク 油はねと土の衛生面が気になる
寝室の窓辺 本物 光があり手入れの動線も近い
廊下・階段 フェイク 光がなく管理の目が届きにくい

本物とフェイクの中間にあたる選択肢もあります。たとえばエアプランツは土を使わず、霧吹きで水を与えるタイプの植物。ハイドロカルチャーという、土の代わりに人工の石で育てる方法もあります。土を使わないぶん虫が出にくく、水やりの管理も見た目で分かりやすいのが利点です。

ただし、これらも生きた植物なので光は必要ですし、水やりの手間もゼロにはなりません。土が嫌なだけなのか、手入れそのものを減らしたいのかで、選ぶものが変わってきます。自分がどちらの理由でフェイクを検討しているのかを、いちど整理してみるといいかなと思います。

賃貸にお住まいなら、フェイクにもう一つメリットがあります。土をこぼす心配も、受け皿の水で床を傷める心配もないこと。退去時の原状回復を気にする方には、この安心感は小さくないと思います。

フェイク観葉植物の手入れと置くときの注意点

枯れないからといって、置きっぱなしでいいわけではありません。フェイクにはフェイクの手入れがあります。ここを知らないと、数か月でくすんだ緑になってしまいます。

ホコリの落とし方と掃除の頻度

フェイクの敵はホコリです。しかも、ただ積もるだけではありません。

樹脂素材は静電気を帯びやすく、空気中のホコリを引き寄せる性質があります。放っておくと葉の表面が白っぽくくすみ、遠目にも「掃除されていない作り物」に見えてしまうんですね。ここがフェイクの見た目を落とす最大の原因です。

対処法は、付き始めのうちに落とすこと。乾いたホコリなら、はたきや乾いた布、エアダスターでやさしく払うだけで取れます。こびりついてからだと手間が何倍にもなるので、こまめにやるほうが結局は楽です。

落ちにくくなったホコリには、水で濡らして固く絞った布で拭き取る方法があります。ただし注意点があって、色落ちしやすい塗料を使っている製品があるんですよ。いきなり全体を拭かず、目立たない葉の裏側で試してから進めてください。

造花やフェイクグリーンの多くは水洗いに向きません。水に濡れると形が崩れたり色が変わったりすることがあるためです。丸洗いしたくなっても、まずは商品の説明書きで水洗いの可否を確認してください。洗える表記がない製品は、固く絞った布での拭き取りにとどめるのが安全です。手入れの方法はメーカーによって異なるので、正確な情報は購入した販売店や商品の取扱説明をご確認ください。

掃除しやすさは、買う前の形選びでも変わります。葉が上向きに開いた形は、水平になった葉の表面にホコリが積もります。逆に葉が下向きに垂れるハンギングタイプや、葉が縦に伸びるタイプは積もりにくい。掃除の手間を減らしたいなら、この視点で形を選ぶのも一つの方法ですね。

ガラスケースやフレームに入ったタイプもあります。密閉されていれば内側にホコリが入らないので、掃除はケースの外側を拭くだけ。手間を最小にしたいなら、こうした形も候補に入れてみてください。

ホコリを付きにくくする方法もあります。静電気防止スプレーやホコリ防止スプレーをあらかじめ吹いておくと、付着そのものが減り、付いても落としやすくなります。大きな株を高所に置く場合は、こうした予防のほうが現実的かもしれません。

道具は身近なもので足ります。使い捨てのハンディモップは繊維がホコリを絡め取るので、細かい葉の集まった株に向いています。葉の間が狭くて指が入らないところは、絵筆や化粧用の刷毛でかき出す方法が有効。ドライヤーの冷風を弱く当てて吹き飛ばすという手もありますが、周囲にホコリが舞うので浴室など掃除しやすい場所でやってください。

棚の上や吊るしたフェイクを掃除するなら、柄が伸びるタイプのハンディモップがあると脚立を出さずに済みます。高所に大きな株を置いている方は、こちらのほうが習慣にしやすいはずです。

掃除の頻度は、置き場所によって変えるのが合理的です。空気の動きが多いリビングや玄関はホコリが積もりやすく、閉じた寝室は比較的ゆっくり。週に一度さっと払う場所と、月に一度でいい場所を分けておくと負担が減りますよ。

退色と劣化を遅らせる置き方

もう一つの敵が日光です。ここは本物と正反対なので、感覚を切り替える必要があります。

樹脂も塗料も紫外線で劣化します。直射日光が長時間当たる場所に置くと、緑が抜けて黄色っぽくなったり、素材が硬くなって割れやすくなったりする。本物なら光を求めて窓際に置きますが、フェイクは窓際が最も過酷な場所になるわけですね。

屋外やベランダに置きたいなら、屋外用と明記された製品を選んでください。紫外線対策を施したものがあり、通常の室内向けより退色しにくく作られています。室内用をベランダに出すと、想像より早く色が抜けます。

退色の進み方は、置いた向きでも変わります。同じ株でも窓側を向いた面だけ色が抜けて、部屋側は元の色のまま、という状態になりがち。定期的に鉢を回して向きを変えると、色ムラが目立ちにくくなります。本物を均等に育てるために鉢を回すのと同じ発想ですね。

それから、エアコンの風が直接当たる場所も避けたいところ。ホコリを大量に運んでくるうえ、葉が常に揺れることで固定部分が緩んでくることがあります。風の通り道からは少し外して置くのがおすすめです。

あわせて知っておきたいのが、置く場所によっては防炎という考え方があることです。消防法では高層建築物や地下街、劇場や飲食店といった建物で、カーテンやじゅうたんなどの品目に防炎性能が求められています。(出典:日本防炎協会「防炎物品の種類と防炎規制の対象となる防火対象物」

誤解のないように補足しておくと、この7品目に造花や人工観葉植物は含まれていません。フェイクを買うときに防炎の表示を探す必要はない、ということです。一般の住宅にお住まいなら、そもそもこの規制の対象にもなりません。

ただ、店舗やオフィス、マンションの共用部に飾る場合は、建物の管理方針で装飾品に条件が付くことがあります。判断に迷うときは管理者や最寄りの消防署に確認してみてください。規制の有無にかかわらず、自宅であってもコンロや暖房器具のそばに樹脂製のものを置くのは避けたほうが安全です。

フェイク観葉植物に関するよくある質問

フェイクは何年くらい使えますか?

置き場所によって大きく変わるので、一律の年数は言えません。直射日光が当たらず、ホコリをこまめに落としている室内なら長く使えますが、窓際で紫外線を浴び続ける場所では退色が早くなります。緑が黄色っぽくなってきた、葉の縁が白っぽく粉を吹いてきた、といった変化が買い替えの目安です。

安いフェイクをリアルに見せる方法はありますか?

足元と鉢を直すのがいちばん効きます。鉢の中の白い詰め物を土や化粧砂、バークチップで隠し、付属のプラスチック鉢を陶器やセメント調の鉢カバーに替える。この2つだけで印象が変わります。加えて、枝や葉の角度を手で調整して左右非対称にすると、工場出荷時の均等な感じが消えますよ。

フェイクは水洗いしてもいいですか?

基本的には向きません。多くの造花やフェイクグリーンは水に弱く、濡れると型崩れや変色を起こすことがあります。ホコリを落とすなら、乾いた布やはたきで払うのが基本。こびりついた汚れには、固く絞った布での拭き取りを、目立たない場所で試してから行ってください。水洗い可と明記された製品だけが例外です。

本物とフェイクはどちらが安く済みますか?

期間によって答えが変わります。買った時点だけを比べると、同じサイズなら本物のほうが安いことが多いです。ただ本物には土・肥料・鉢の買い足しがあり、条件が合わない場所では枯れて買い直しにもなります。数年単位で見ればフェイクが有利になる場面もあるので、置き場所の条件と合わせて判断してください。

ベランダや玄関の外にフェイクを置いても大丈夫ですか?

屋外用と明記された製品を選んでください。室内用をそのまま外に出すと、紫外線で退色が早く進み、雨で色落ちや型崩れが起きることがあります。屋外用は紫外線対策を施したものがあり、室内向けより持ちがよくなります。強風で飛ばないよう、重い鉢に入れるか固定する工夫もしておくと安心です。

まとめ|フェイク観葉植物は素材と置き場所で選ぶ

ここまで、本物とフェイクの違いから選び方、手入れまで見てきました。要点を整理しておきます。

  • 本物には光と水やりの条件があり、フェイクにはどちらも要らない
  • 初期費用は本物が安いことが多く、維持費まで含めると差は縮まる
  • 素材はポリエステルとポリエチレンで質感が違い、見られる距離で選び分ける
  • リアルさは足元の詰め物を隠し、鉢を替え、枝の角度を調整すると上がる
  • フェイクは成長しないのでサイズ選びの失敗が残る・寸法を測ってから買う
  • 光の入らない場所と水回りはフェイク、光のある場所は本物が向く
  • ホコリは付き始めに払う・水洗いは基本的に向かない
  • 直射日光と紫外線で退色するので、窓際と屋外は製品を選ぶ

フェイクは本物の代用品というより、条件が合わない場所を埋めるための別の道具かなと私は思います。緑を置きたいのに置けなかった場所が使えるようになる、という意味では選択肢が増えるだけの話ですよね。

まずはあなたの部屋を見回して、光が入る場所と入らない場所を分けてみてください。その線引きができれば、どちらを買うかは自然に決まりますよ。