100均だけで水出しコーヒーは作れる?そろえる道具と費用の話

FreeLife Design 運営者 ケイ

こんにちは。FreeLife Design、運営者の「ケイ」です。

暑くなってくると、家で水出しコーヒーを作ってみたくなりますよね。でも調べ始めると専用のポットやサーバー、ドリッパーにミルにスケールと、必要そうな道具がどんどん出てきて、合計するとけっこうな金額になる。そこで「そもそも100均のもので足りないのかな」と思って検索したあなたに、この記事は向いています。

結論から言うと、水出しコーヒーは100均のアイテムだけでも十分に始められます。ダイソーやセリア、キャンドゥで買えるものを組み合わせれば、道具の初期費用は数百円で収まります。ただ、何でも100均で済ませていいわけではなくて、ここは妥協しないほうがいいという道具もあるんですよね。

この記事では、100均で水出しコーヒーを作るのに本当に必要な道具、店舗ごとに何が買えるのか、全部そろえたときの総額の目安、そして作り方と味の調整のしかたまでを順番に整理します。買い物メモをそのまま作れるくらいの具体性で書いていくので、読んだあとにお店へ直行してもらえたら嬉しいです。

  • 100均で水出しコーヒーに必要な道具はたった何点か
  • ダイソー・セリア・キャンドゥで買えるものの違い
  • 全部そろえたときの総額の目安と内訳
  • 作り方の手順と、薄い・濃いと感じたときの直し方

100均で水出しコーヒーを作るのに必要な道具一式

まずは買い物リストを固めましょう。ここを先に決めておくと、店内で「これも要るかな」と迷って余計なものを買わずに済みます。必要な点数はかなり少なくて、店舗ごとの得意分野もはっきりしているので、順番に見ていきますね。

必要な道具は容器と粉を包むものだけ

容器とお茶パックが必須、計量スプーンと保存容器が推奨という道具の優先度を整理した表のスライド
水出しコーヒーに必要な道具の優先度

水出しコーヒーに必須の道具は、突き詰めると2つだけです。水を入れる容器と、コーヒー粉を包むもの。これだけあれば作れます。

お湯で淹れるコーヒーだと、ドリッパー、ペーパーフィルター、サーバー、お湯を注ぐケトル、そして温度管理と、必要な道具がどうしても増えます。でも水出しは「水に浸けて待つ」だけなので、注ぐ動作も温度管理もありません。だから道具が激減するんですよね。ここが水出しの一番おいしいところかなと思います。

道具が減るだけでなく、味の面でも初心者に優しいのが水出しです。低い温度で時間をかけて抽出すると、苦みや渋みのもとになる成分が溶け出しにくくなると言われています。豆の油分も湯で淹れたときほどは出てこないので、その分まろやかな口当たりになりやすいんですね。

これは裏を返すと、腕の差が出にくい淹れ方ということでもあります。ハンドドリップだとお湯の注ぎ方や蒸らしの加減で味が大きく変わりますが、水出しは「量って、浸けて、待つ」だけ。だから100均の道具でも、そこそこおいしいところまで届いてしまうわけです。始めるならここから、と私が思う理由もそこにあります。

そのうえで、あると格段に楽になるものが2つあります。粉を量る道具と、できあがったコーヒーを保存する容器です。まとめると、優先順位はこうなります。

優先度 道具 役割 無いとどうなるか
必須 容器(冷水筒・ボトル) 水と粉を入れて冷蔵庫で寝かせる 作れない
必須 お茶パックや水出し用フィルター コーヒー粉を包んで取り出しやすくする あとで粉を濾す作業が必要になる
推奨 計量スプーンやスケール 粉の量を安定させる 毎回味がぶれて原因が分からなくなる
あると便利 保存容器 飲みきるまでの保存 作った容器をずっと占領する

ちなみに「粉を包むもの」を省いて、容器に粉を直接入れる方法もあります。ただ、そうすると抽出後に濾す工程が必ず発生して、シンクが粉だらけになりがちです。数十円のパックをケチって毎回の後片付けが重くなるのは、続けるうえで一番よくないパターンかなと思っています。

水出し以外の淹れ方も気になっているなら、コーヒーの抽出方法と淹れ方の種類を一覧比較した記事で必要な道具の差を見比べてみてください。水出しがどれだけ身軽かが分かると思います。

ダイソーで買える道具と価格帯

3社のなかで品ぞろえがいちばん広いのがダイソーです。水出しコーヒーに使うものは、ほぼここで完結します。

まず容器。冷水筒だけでもワンプッシュで開くタイプ、二重構造で結露しにくいタイプ、四角くて棚に収まりやすいタイプと複数のシリーズがあります。価格は110円のものから、ワンプッシュタイプの2.1Lで330円(税込)、二重構造の1.2Lで550円(税込)といったところまで幅があります。ダイソー=すべて110円ではないので、そこは頭に入れておくといいですよ。

次に粉を包むもの。ダイソーには水出し専用コーヒーフィルターがあって、110円(税込)で15枚入り、サイズは16.5cm×11cmという構成です。粉40gに水500mlで、冷蔵庫に8〜14時間置くのが目安として案内されています。1枚あたり約7円なので、1回に2枚使っても14円ほど。汎用のお茶パックも100枚入りなどで置いてあります。

ダイソーには550円(税込)の手挽きコーヒーミルもあります。セラミック製の刃で、粗さを5段階で調整できるタイプです。豆から挽きたい人には入口として面白い選択肢かなと思います。仕様や取り扱いは変わることがあるので、正確な情報は公式サイトをご確認ください。

売り場は分かれています。冷水筒はキッチン用品の水筒コーナー、お茶パックは食品保存やラップの近く、コーヒーミルは調理器具のあたり。1か所だけ見て「無かった」と判断しないのが、ダイソーで探すときのコツです。

セリアで買える道具と探し方

セリアは110円の商品が中心のお店です(最近は220円以上の商品も増えています)。冷水筒自体は置いていて、2L級の容量があるものも110円で並んでいることがあります。ただ、コーヒー粉を入れるストレーナー付きのポットや、ダイソーにあるような550円クラスのコーヒーミルは、定番として並んでいるという情報が見当たりません。品ぞろえは店舗や時期で変わるので、あくまで傾向として受け取ってください。

その代わり、セリアは「小さくて工夫がきいたもの」が得意です。コーヒー関連だとドリップバッグスタンドや、抽出量が見える窓付きのドリッパー(2〜4杯用)などが並んでいます。水出しに直結はしませんが、お茶パック、保存容器、計量スプーン、シリコンの蓋といった脇役はしっかりそろいます。

探すときの見方はシンプルで、パッケージに「水出しコーヒー用」と書かれていなくても構わないということ。判断の基準は口の広さ、フタが密閉できるか、容量、素材の4点だけです。麦茶用と書かれた冷水筒でもまったく問題なく使えますよ。

デザインの統一感を大事にしたい人にもセリアは向いています。白やクリアで揃った容器が多いので、冷蔵庫の中や食卓に出したときの見た目が落ち着くんですよね。機能が同じなら、毎日目に入るものは好みで選んでいいと思います。

意外と役に立つのが、セリアの計量スプーンと小分け容器です。コーヒー粉を毎回パッケージから直接すくうと、開け閉めのたびに空気に触れて風味が落ちていきます。1回分ずつ小分けにしておくと、鮮度も保てて仕込みも一瞬で終わるんですよね。110円で買える道具のわりに、続けやすさへの効き目は大きいと感じています。

キャンドゥや他店で補えるもの

キャンドゥは、お茶パックのバリエーションで力を発揮します。薄型でマチ付きのタイプ(本体サイズ約9.5×7cm)が90枚入り、チャック式で保管しやすい大きめのタイプ(本体サイズ約12×9.5cm)が32枚入りといった具合に、サイズと枚数の選択肢があります。

ここでサイズの話をしておくと、水出しコーヒーは粉を40g以上入れることが多いので、小さいパックだとすぐパンパンになります。マチ付きや大きめのタイプを選ぶか、小さいパックなら2〜3袋に分けて使うのが現実的です。粉は水を含むと膨らむので、詰めすぎると抽出後に取り出しにくくなります。

店舗 強い分野 ここで買うと良いもの
ダイソー 容器と専用品の幅 冷水筒、水出し専用フィルター、ミル
セリア 110円均一の小物と見た目 保存容器、計量スプーン、お茶パック
キャンドゥ お茶パックのサイズ展開 マチ付き・チャック式のお茶パック

近所に1店舗しかないという場合でも心配いりません。容器とお茶パックはどの店にもあるので、最低限はどこでもそろいます。専用フィルターやミルが欲しいときだけ、ダイソーを探せば大丈夫です。

100均で揃えたときの総額の目安

最小構成約220円、標準構成約550円、充実構成約880円という3つの内訳を並べたスライド
100均で揃えたときの総額の3パターン

ここまでの内容を、実際の買い物リストに落としてみますね。金額はすべて税込の目安で、店舗や時期によって変わります。

構成 内訳 金額の目安 向いている人
最小構成 冷水筒110円+お茶パック110円 約220円 とりあえず1回試したい人
標準構成 冷水筒330円+水出し専用フィルター110円+計量スプーン110円 約550円 週に何度か作りたい人
しっかり構成 二重構造冷水筒550円+専用フィルター110円+保存容器110円+計量スプーン110円 約880円 毎日の習慣にしたい人

いちばん安い組み合わせなら220円ほど。市販の水出し専用ポットが数千円のものが中心であることを考えると、まず試してみる入口としては相当ハードルが低いと思います。

逆に、100均でそろえるのが向いていない人もはっきりしています。毎日1L以上を作るなら、お茶パック代が積み上がるうえに袋詰めの手間も毎回発生するので、ストレーナー付きの専用ポットのほうが結局は楽で安くつきます。器具の見た目を揃えたい人や、そのまま食卓に出したい人も、デザインの選択肢が限られる100均では物足りないかもしれません。豆から挽いて味を追い込みたい人も、ミルの精度がボトルネックになるので早めに卒業したほうが満足度が上がります。

逆に向いているのは、まず試したい人、夏だけ作る人、飲む量が1日1〜2杯という人、そして道具にお金をかけるより粉を色々試したい人。あなたがどちらに近いかで、そのまま100均で続けるか、途中で専用品へ移るかを決めればいいと思いますよ。

ここにコーヒー粉の代金が別途かかります。粉は200gで1,000円前後のものが多く、1回に40〜50g使うので、200gで4〜5回分。1杯あたりで考えると、市販のペットボトルコーヒーとそこまで変わらないくらいに収まることが多いです。

ランニングコストとして続くのはお茶パックやフィルター代だけ。専用フィルターなら1枚約7円で、後述するとおり粉は2袋に分けて使うので1回あたり約14円。毎日作っても月400円ほどです。ここが気にならない範囲なら、100均の組み合わせをずっと使い続けても損はしないかなと思います。

1杯あたりで計算してみると感覚がつかめます。500mlで作れば約2〜3杯ぶん。粉を40g使うとして、200gで約1,000円の粉なら粉代が約200円、これにフィルター代14円を足して214円。2杯で割れば約107円、3杯なら約71円という計算になります。市販のペットボトルコーヒーと同じくらいか、少し安いくらいですね。

ここで効いてくるのが道具代です。数百円で買った容器は繰り返し使えるので、5回も作れば1杯あたりの道具代は数円まで下がります。初期費用が安いほど、元を取るまでの回数が少なくて済むわけです。「続くか分からないから安く始めたい」という発想は、コスト面でもちゃんと理にかなっていると思いますよ。

ちなみに市販の水出しコーヒー用パック(粉入りのティーバッグ型)を使う手もあります。こちらは1袋100円前後のものが多く、粉を量る手間がゼロになる代わりに1杯あたりのコストは上がります。手間とお金のどちらを取るかで選べばいいかなと思います。

粉を量る手間をまるごと省きたいなら、粉が入った状態の水出しコーヒーパックを試してみるのも手です。1袋あたりの水の量が決まっているので、パッケージの指定を確認してから選んでくださいね。価格や取り扱いは変わるので、購入前に各ショップでご確認ください。


100均で妥協しないほうがいい道具

ここまで100均推しで書いてきましたが、正直に言うと100均では物足りない道具もあります。デメリットも含めてお伝えしておきますね。

ひとつ目はコーヒーミルです。ダイソーの550円のミルはセラミック刃で5段階の粗さ調整ができて、価格を考えれば健闘しています。ただ、市販の専用ミルと比べると粒の揃い方が安定しにくく、微粉が多めに混じる傾向があると言われています。ハンドルが短めで力を入れにくい、本体下部がガラス製で割れやすいといった声もあります。

水出しコーヒーで微粉が多いと、お茶パックの網目から粉が抜けて、飲むときに舌にざらつきが残ります。粒が不揃いだと抽出のムラも出やすいです。豆から挽きたいなら、ミルだけは予算を上げる価値があるかなと思います。もちろん、挽いた粉を買えばミル自体が不要なので、そこは無理をしなくて大丈夫です。

ミルの選び方は安い手動コーヒーミルの選び方をまとめた記事で整理しているので、予算を上げるかどうかの判断材料にしてみてください。

ふたつ目はキッチンスケールです。100均には計量スプーンはありますが、1g単位で量れるスケールとなると価格帯が上がります。水出しは粉と水の比率で味が決まるので、スプーンの「すり切り何杯」だと粉の粗さで重さが変わってしまうんですよね。味を安定させたいなら、スケールは早めに用意する価値があります。コーヒースケールの選び方をまとめた記事も合わせてどうぞ。

逆に、容器とお茶パックは100均で十分だと感じています。ここは高いものを買っても味が変わる部分ではないので、お金をかけるなら粉かミル。この優先順位で考えると失敗が少ないかなと思います。

お金のかけどころを整理すると、味への影響が大きい順に「粉 → 挽き目(ミル)→ 分量の正確さ(スケール)→ 容器」になります。容器は味に関与しないので、ここを最後に回すのが合理的です。逆に言えば、容器を100均で済ませて浮いた数千円を粉に回すほうが、飲んだときの満足度は上がります。同じ予算配分の話として、覚えておくと応用がききますよ。

それから、100均のものは当たり外れがある前提で見ておくと気が楽です。同じ商品名でもロットによって作りが違うことがありますし、店舗によって置いている型番も変わります。合わなかったら買い替えればいいという気軽さが、そもそもこの価格帯の一番の価値かなと思います。

容器だけをもっと詳しく見比べたい場合は、100均のボトルを口の広さや容量から選ぶ手順をまとめた記事に絞って読むほうが早いと思います。

100均の道具で作る水出しコーヒーの手順と味の調整

道具がそろったら、あとは作るだけです。とはいえ1回目から完璧な味になることは少なくて、たいてい「思ったより薄い」か「なんだか渋い」のどちらかになります。ここでは粉の選び方から基本の手順、そして味がずれたときにどこを直せばいいのかまでを順に見ていきますね。

粉の選び方と挽き目の目安

味を決める要素で、いちばん効くのは実は道具ではなく粉です。ここを外すとどんな容器を使っても同じ結果になります。

挽き目は中細挽きから中挽きあたりが扱いやすいです。細かすぎるとお茶パックの網目から微粉が抜けて舌にざらつきが残りますし、粗すぎると成分が出きらず水っぽくなります。市販の粉を買うなら「中細挽き」「ドリップ用」と書かれたものを選べば、まず大きくは外れません。

焙煎の深さも選べます。深煎りは苦みとコクが出やすく、氷を入れても味が負けにくいので、水出しアイスコーヒーとしては王道です。浅煎りは酸味と華やかな香りが立ちやすく、すっきり飲みたい人向け。どちらが正解ということはないので、最初は深煎りで作ってみて、好みに応じて振ってみるのがいいかなと思います。

粉の量は200gで4〜5回分なので、いろいろ試すなら少量で買えるお店が便利です。コーヒー豆のお試しセットを比較した記事で、少量の飲み比べができるところを紹介しています。

ケイのひとこと

粉は開封した瞬間から風味が抜けていきます。1〜2週間で使いきれる量を買って、密閉できる容器に移すのがおすすめです。100均の保存容器でも、しっかり閉まるものなら十分に役目を果たしてくれますよ。

深煎りと浅煎りを飲み比べてみたいときは、豆の種類を選べるお店で少量ずつ買うのが近道です。ホームカフェは全国送料無料で、シングルオリジンからブレンド、デカフェまで扱っているので、水出し用に1袋だけ試すという買い方にも向いていますよ。取り扱い内容や送料の条件は変わることがあるため、正確な情報は公式サイトをご確認ください。

【homecafe(ホームカフェ)】 コーヒー豆ECサイト

100均の道具で作る基本の手順

粉を量る、お茶パックに詰める、水を入れる、冷蔵庫で寝かせる、引き上げるという5手順を示したスライド
水出しコーヒーの基本の手順

ここからは実際の作り方です。500mlで作る前提で書いていきます。

  1. コーヒー粉を40〜50g量る。スケールがあれば重さで、無ければ大さじで代用する
  2. お茶パックに詰める。1袋に全部入れず、2袋に分ける
  3. 容器に水500mlを入れる
  4. パックを静かに沈める。浮いてくるなら軽く押して水を含ませる
  5. フタをして冷蔵庫へ入れ、8〜10時間ほど置く
  6. パックをそっと引き上げる。このとき絞らない

手順2で袋を分けるのは、粉が水を含んで膨らむからです。1袋に詰め込むとパンパンになって、抽出後に容器の口から出しにくくなります。2袋に分けておけば1つずつ取り出せるので、口がそこまで広くない容器でも扱えますよ。

手順6で絞らないのも大事です。強く絞ると渋みやえぐみが一緒に出てきます。少し水気が残っていても、そのまま捨ててしまってください。もったいない気がしますが、味のためにはそのほうがいいです。

水にも少しこだわると変わります。水出しはお湯を使わない分、水の味がそのまま出るんですよね。水道水だと地域によってはカルキのにおいが残ることがあるので、浄水器を通した水か市販の軟水を使うと口当たりがまろやかになります。硬度の高い水は成分の出方が変わって重たい印象になりやすいので、迷ったら軟水を選んでおくと外しにくいです。

1Lで作りたいときは、すべて倍にすれば大丈夫です。粉80〜100g、水1L、パックは3〜4袋に分ける。ただし1Lの容器は冷蔵庫の棚を1段占領しがちなので、置き場所を先に確認しておいてください。仕込んでいる間そのボトルは動かせません。

仕込む時間帯は、夜寝る前がいちばん収まりがいいです。23時に仕込めば朝7時から9時のあいだが飲みごろになります。朝に仕込む場合は、帰宅後の夕方から夜が飲みごろ。生活のリズムに合わせて逆算すると、待ち時間がストレスになりません。うっかり12時間を超えそうなときは、パックだけ先に引き上げておけば渋くなるのを防げますよ。

薄い・濃いと感じたときの調整

比率、抽出時間、挽き目の順に調整する手順を薄いとき濃いときで並べた表のスライド
味がずれたときに直す順番

1回目を飲んで「薄い」「濃い」と思ったとき、どこを直せばいいのか。ここで闇雲にいじると原因が分からなくなるので、変える順番を決めておくのがコツです。

直す順番 変える項目 薄いとき 濃い・渋いとき
1番目 粉と水の比率 粉を10gずつ増やす 粉を10gずつ減らす
2番目 抽出時間 1〜2時間ずつ延ばす 1〜2時間ずつ縮める
3番目 挽き目 少し細かくする 少し粗くする

比率から動かすのは、いちばん結果が読みやすいからです。粉1に対して水10なら濃いめ、水12.5なら標準といったあたりが基準になります。500mlなら粉40gが標準、50gで濃いめという計算ですね。

時間は8〜10時間が目安で、長く漬けるほど濃くなります。ただ10時間を大きく超えると雑味も一緒に出てくるので、延ばすなら12時間くらいまでにとどめておくのが無難かなと思います。

挽き目を最後にするのは、変えると比率と時間の両方に影響が出て、原因の切り分けが難しくなるからです。それでも薄いままなら、挽き目が粗すぎる可能性が高いです。粗い粉は8時間漬けても成分が出きらず、コーヒー風味の水のような味になってしまうことがあります。

それから、氷を入れて飲むかどうかも計算に入れておきましょう。グラスに氷をたっぷり入れるなら、溶けた分だけ薄まります。そのスタイルなら最初から濃いめの1対10で作っておくと、飲むときにちょうどよく落ち着きますよ。氷で薄まるのが気になるなら、コーヒーを製氷皿で凍らせておくという手もあります。

もうひとつ、「薄い・濃い」とは別の軸で「苦い」「酸っぱい」と感じることもあります。これは比率や時間ではなく、たいてい豆の焙煎度が原因です。苦みが強いと感じるなら浅めの焙煎へ、酸味が気になるなら深めの焙煎へ振ってみてください。同じレシピでも豆を変えるだけで印象がガラッと変わります。

それでも納得できないときは、粉の鮮度を疑ってみるのもありです。開封して時間が経った粉は、香りが抜けて味がぼやけます。薄いのではなく、香りが無いだけということもあります。レシピをいくら調整しても改善しないときは、新しい粉を1袋買ってきて同じ条件で作り直してみると切り分けができますよ。

作ったあとの保存と洗い方

できあがったコーヒーは、そのまま容器で保存できます。ただし冷蔵で2〜3日以内を目安に飲みきるのがおすすめです。水出しは熱を使わない抽出方法なので、日持ちする飲み物ではありません。

抽出中も含めて、必ず冷蔵庫に入れてください。温度が高い環境では微生物が増えやすくなるため、常温で長時間置くのは避けたいところです。使う道具は事前に洗っておき、仕込んだ容器は温度が安定しやすい冷蔵庫の奥側に置くと安心です。数値はあくまで一般的な目安なので、体調に不安があるときや小さなお子さんが飲む場合の最終的な判断は専門家にご相談ください。

洗い方にもコツがあります。コーヒーは油分を含んでいて色素も強いので、麦茶より内側に膜や着色が残りやすいんですよね。色やにおいが気になってきたら、ぬるま湯に重曹を溶かして30分ほどつけ置きすると落ちやすくなります。

それでも取れないときは酸素系漂白剤ですが、分量と時間は商品ごとに指定が違うので、必ずパッケージの表示に従ってください。先に中性洗剤で下洗いをしておくと効きがよくなります。

それから、硬いスポンジやブラシでこすらないこと。プラスチックは傷が付きやすく、その傷に汚れと菌が入り込んで、かえってにおいの原因になります。パッキンも毎回外して洗い、しっかり乾かしてから戻すのが基本です。粉の保存についてはコーヒー保存容器の選び方をまとめた記事もどうぞ。

使い終わったお茶パックの捨て方も一言だけ。中身のコーヒーかすは水分をたっぷり含んでいるので、そのまま生ごみに入れると重くなりますし、夏場はにおいの原因にもなります。乾かしてから捨てると扱いが楽です。乾かしたかすは消臭剤として下駄箱や冷蔵庫に置くこともできますが、湿ったまま放置するとカビるので、そこだけ気をつけてくださいね。

容器を長く使うためのちょっとした習慣もあります。コーヒーを飲みきったら、その日のうちにすすいでおくこと。時間が経つほど内側の膜が固まって落ちにくくなります。すぐに水ですすいでおくだけで、あとの洗い物がまるで違います。完璧に洗えなくてもいいので、まず水を通す。これだけ意識しておくと、着色のスピードがかなり遅くなりますよ。

100均で作る水出しコーヒーについてよくある質問

100均のペットボトル用キャップやシリコン蓋でも代用できますか?

飲み終わったペットボトルにお茶パックを入れて作る方法自体はできます。ただ口が狭いので、膨らんだパックを取り出すのがかなり大変です。洗いにくさもあるので、繰り返し作るなら口の広い容器を用意したほうが結果的に楽ですよ。シリコンの蓋はほこりよけとしては使えますが、横置きはできないと考えておいてください。

市販の水出しコーヒーパックを100均の容器で使ってもいいですか?

問題なく使えます。むしろ、粉を量って詰める工程がまるごと不要になるので、最初の1回はそちらから始めるのも手です。ただしパックごとに想定している水の量が決まっているので、パッケージの指定を確認してください。容器が大きすぎると薄くなります。

牛乳で作るカフェオレベースにも同じ方法が使えますか?

水の代わりに牛乳で抽出する方法もありますが、牛乳は水より傷みやすいので、より短い時間で仕上げて早めに飲みきる前提で考えてください。手軽なのは、水で濃いめに作ったコーヒーを牛乳で割る方法です。粉1に対して水8くらいの濃さで作っておくと、牛乳を注いでもぼやけにくいですよ。

100均の道具はどれくらいで買い替えが必要ですか?

明確な寿命はありませんが、判断の目安になるのはパッキンとにおいです。パッキンが縮んで水漏れするようになったとき、着色やにおいが洗っても落ちなくなったときが替えどきかなと思います。数百円で買い替えられるのが100均の利点なので、無理に使い続けないほうが気持ちよく飲めます。

粉のほうをもっと安く済ませたい方には、業務スーパーの大容量コーヒー粉で水出しを作るときの単価と保存を扱った記事も向いています。

100均で水出しコーヒーを始めるまとめ

最後に、要点を整理しておきますね。

水出しコーヒーに必須の道具は、水を入れる容器とコーヒー粉を包むものの2つだけ。計量する道具と保存容器を足しても、100均だけで220円から880円ほどでそろいます。市販の専用ポットが数千円のものが中心であることを考えると、始めるハードルはかなり低いです。

店舗ごとの得意分野もはっきりしています。容器と専用フィルター、ミルまで欲しいならダイソー。見た目の揃った小物や保存容器はセリア。お茶パックのサイズを選びたいならキャンドゥ。1店舗しか行けなくても、容器とお茶パックはどこにでもあるので最低限はそろいます。

一方で、100均で妥協しないほうがいいのはミルとスケールでした。ミルは粒の揃い方が味に直結しますし、スケールが無いと比率が安定せず、味がぶれたときの原因が分からなくなります。とはいえ挽いた粉を買えばミルは要らないので、まずは粉から始めるのが気楽かなと思います。

作り方は、粉を量って2袋に分けて沈めて、冷蔵庫で8〜10時間。引き上げるときに絞らない。この4点さえ守れば大きく失敗することはありません。味がずれたら比率、時間、挽き目の順で1つずつ動かす。この順番を守ると、自分の好みに最短でたどり着けます。

数百円で試せて、うまくいかなければ買い替えればいい。その気軽さこそが、100均で水出しコーヒーを始める一番の魅力だと思っています。夜のうちに仕込んで朝に飲む、その小さな習慣があなたの夏を少し楽にしてくれたら嬉しいです。なお商品の仕様や取り扱いは変わることがあるので、正確な情報は公式サイトをご確認ください。