業務スーパーで水出しコーヒーは安く作れる?粉選びの答え

FreeLife Design 運営者 ケイ

こんにちは。FreeLife Design、運営者の「ケイ」です。

水出しコーヒーを毎日飲むようになると、じわじわ効いてくるのが粉の値段ですよね。1回に40g以上使うので、200g入りの粉なら4〜5回でなくなってしまいます。そこで「業務スーパーなら安いのでは」と思って検索した方に、この記事は向いています。

結論を先に言うと、業務スーパーは水出しコーヒーのコストを下げる場所としてかなり有効です。ただし勘違いしやすい点がひとつあって、業務スーパーで買うのはボトルではなく粉なんですよね。器具はほとんど置いていないので、そこは他のお店で揃えることになります。

この記事では、業務スーパーで買える水出し向けのコーヒー、100gあたりの単価の比べ方、挽き目が選べないという弱点をどう補うか、そして大容量を買ったあとの保存方法までを整理します。1杯あたりいくらになるのかも計算するので、続けられるかどうかの判断材料にしてもらえたら嬉しいです。

  • 業務スーパーで買える水出し向けのコーヒーと価格
  • 100gあたりの単価で見たときのお得さ
  • 挽き目が選べない弱点をどう補うか
  • 大容量を買ったあとの保存と1杯あたりのコスト

業務スーパーで水出しコーヒーに使える商品

まずは売り場に何があるのかを整理しましょう。業務スーパーは食品のお店なので、コーヒー器具の専門店とは品ぞろえがまったく違います。期待する方向を合わせておくと、売り場で迷わずに済みますよ。

水出し専用のボトルは置いていない

最初にはっきりさせておきますね。業務スーパーには、水出しコーヒー専用のボトルやポットは基本的にありません。

業務スーパーは食品と食材が主役のお店です。キッチン雑貨のコーナーがある店舗もありますが、コーヒー粉を入れるストレーナー付きのポットのような専用品が定番で並んでいることは、まずないと考えておくほうがいいです。ここを期待して行くと空振りになりかねません。

じゃあ器具はどうするかというと、他のお店で揃えることになります。100円ショップの冷水筒とお茶パック、無印良品のストレーナー付き冷水筒、カルディの水出しドリンクボトル。このあたりが現実的な選択肢ですね。

役割分担で考えると分かりやすいです。容器は100円ショップや無印、中身は業務スーパー。この組み合わせが、水出しコーヒーをいちばん安く続けられる形かなと思います。器具は一度買えば終わりですが、粉は使うたびに減っていくので、毎回かかる費用を下げるほうが長い目で効いてきます。

逆に言うと、業務スーパーの強みは中身に集中しています。コーヒーの粉と豆については、他のスーパーやコンビニでは見ない価格帯の商品が並ぶので、そこを目当てに行くのが正解です。

なぜこれだけ安いのかというと、業務スーパーは業務用サイズを一般向けにも売る形をとっているからです。1袋あたりの内容量が大きく、包装も簡素。飲食店が使う量を前提にした商品構成なので、100gあたりに直したときの単価が下がるという仕組みですね。大きい袋を買える人ほど得をする売り場だと考えると分かりやすいと思います。

この構造は水出しコーヒーと相性がいいです。水出しは1回に40g以上使う、コーヒーの淹れ方のなかでも消費量の多い方式なんですよね。ドリップなら1杯10〜15gで済むところを、水出しは500ml作るのに40g前後。だから粉の単価が効いてくる度合いがドリップより大きいんです。ここが業務スーパーを使う一番の理由になります。

主役はアイスコーヒーブレンド粉

業務スーパーのアイスコーヒーブレンド粉の価格と100gあたりの単価、焙煎度との相性を示したスライド
水出しの主役はアイスコーヒーブレンド粉

業務スーパーで水出しコーヒーを作るなら、まず見てほしいのがアイスコーヒーブレンド粉【極深煎り】です。内容量は320gで、焙煎度はフレンチロースト。コーヒー豆の生産国はベトナムとブラジルと表示されています。

価格は店舗や時期で変わりますが、店頭ではおおむね500〜600円台で並ぶことが多いようです。仮に599円とすると、100gあたり約187円という計算になります。スーパーで売られている粉の相場が100gあたり350円前後だとすると、その半分ほどの単価ということですね。

この商品が水出しに向いている理由は焙煎度にあります。極深煎り(フレンチロースト)は苦みとコクがしっかり出るので、氷を入れて薄まっても味が負けにくいんですよね。公式の紹介でも、冷蔵庫でよく冷やすと雑味のないすっきりしたアイスコーヒーが楽しめる、という趣旨の案内がされています。

ひとつ注意点があります。この商品はアイスコーヒー向けとして案内されていますが、水出し専用と明記されているわけではありません。アイスコーヒーには、お湯で濃く淹れて氷で急冷する作り方と、水に浸して抽出する水出しの2通りがあります。どちらでも使えますが、水出しで使う場合は挽き目との相性を自分で確かめる必要があります。正確な情報は公式サイトや商品パッケージをご確認ください。

大容量のラグジュアリッチシリーズ

もうひとつの選択肢が、ラグジュアリッチシリーズです。業務スーパーのコーヒーとしては上位の位置づけで、豆と粉の両方があります。

商品名 内容量 焙煎度 形状
アイスコーヒーブレンド粉 320g 極深煎り
ラグジュアリッチコーヒー粉(大) 850g 中深煎り
ラグジュアリッチコーヒー粉 360g 中深煎り
ラグジュアリッチコーヒー豆 360g 中深煎り
ラグジュアリッチキリマンブレンド粉 360g 中煎り
ラグジュアリッチモカブレンド粉 360g 中煎り
ミディアムローストブレンド粉 380g 浅煎り

目を引くのは850gの大容量タイプですね。価格はチラシで1,922円という記載が見られました。100gあたりに直すと約226円です。アイスコーヒーブレンドの約187円には及びませんが、それでも一般的な粉の半分以下におさまります。

ただし850gという量は、水出しコーヒーだと11〜21回分にあたります。1日1回作っても2〜3週間、週に2回なら2か月以上かかる計算です。ここが後で効いてくるので、あとの保存の話とセットで考えてください。

100gあたりの単価で比べる

コーヒーを安く買いたいとき、いちばん確実なのは100gあたりの単価に直して比べることです。内容量がバラバラだと、袋の値段だけ見ても高いのか安いのか分からないんですよね。

買うもの 内容量 価格の目安 100gあたり
業務スーパー アイスコーヒーブレンド粉 320g 約599円 約187円
業務スーパー ラグジュアリッチ粉(大) 850g 約1,922円 約226円
スーパーの一般的なコーヒー粉 200g 約700円 約350円

並べてみると差がはっきりします。同じ量を買うのに、価格が半分以下になるわけですね。水出しは1回に40〜75g使う、つまり消費量の多い淹れ方なので、この単価差がそのまま毎月の出費に効いてきます。

ここで注意したいのが、価格は店舗と時期で動くということ。今回挙げた数字はあくまで目安です。売り場で判断するときは、値札の金額を内容量で割って100gあたりに直す。これを癖にしておくと、どの店でもぶれずに比べられますよ。

それから、安さだけで選ばないことも大事かなと思います。次のセクションで触れますが、水出しには焙煎度と挽き目の相性があります。いくら安くても好みに合わなければ飲みきれないので、そこは天秤にかけてください。

もうひとつ、単価を比べるときに見落としやすいのが「粉か豆か」です。同じ内容量でも、豆のほうが日持ちしますし、挽き目を自分で決められます。粉は開けた瞬間から劣化が進むぶん、実質的な価値は少し下がるんですよね。単価が同じくらいなら豆を選ぶという判断も、長い目で見れば理にかなっています。ミルを持っているかどうかで変わる話なので、そこは自分の道具に合わせてください。

あと、業務スーパーは店舗ごとに品ぞろえの差が大きいお店でもあります。ここで挙げた商品が全店に必ずあるとは限りませんし、季節や仕入れで棚が入れ替わることもあります。目当ての商品が無かったときのために、焙煎度と内容量という条件だけ持って行くと、代わりの商品を自分で選べますよ。

水出しに向く豆の選び方

極深煎りから浅煎りまでの焙煎度ごとの味の傾向と向いている飲み方を並べた表のスライド
焙煎度と内容量から選ぶ早見表

業務スーパーの棚には浅煎りから極深煎りまで並んでいるので、どれを選ぶかで仕上がりがかなり変わります。

水出しアイスコーヒーとして王道なのは深煎りから極深煎りです。苦みとコクがはっきり出るので、氷で薄まっても輪郭が残ります。アイスコーヒーブレンド粉【極深煎り】がまさにこの帯ですね。ミルクを入れてカフェオレにするつもりなら、深いほうが牛乳に負けません。

中煎りのラグジュアリッチキリマンブレンドやモカブレンドは、酸味と香りのバランスを楽しみたい人向けです。すっきり飲みたい、香りを立たせたいという好みならこちらが合います。浅煎りのミディアムローストブレンドはさらに酸味寄りなので、水出しだと軽く感じるかもしれません。

焙煎度 水出しでの傾向 向いている飲み方
極深煎り・深煎り 苦みとコクがしっかり出る 氷を入れる、ミルクで割る
中深煎り バランス型で扱いやすい ストレートでも氷入りでも
中煎り 酸味と香りが立ちやすい ストレートですっきり
浅煎り 酸味寄りで軽い印象になりやすい 香りを楽しみたいとき

迷ったら極深煎りから始めるのが無難かなと思います。水出しは低い温度で抽出するぶん苦みが出にくいので、もともと深めの豆でちょうどよく着地しやすいんですよね。そこから物足りなければ中煎りへ、という順で試すと違いが分かりやすいです。少量ずついろいろ試したいならコーヒー豆のお試しセットを比較した記事も参考になると思います。

普段は業務スーパーで安く回しつつ、休みの日だけ違う豆を試す。そんな使い分けをすると、コストを抑えたまま味の幅を広げられます。挽き目を指定して買いたいときは、通販の豆専門店を使うのが早いです。

水出しに合う中細挽きを指定して買いたいなら、豆の種類と挽き方を選べるお店が便利です。ホームカフェは全国送料無料で、シングルオリジンからブレンド、デカフェまで扱っているので、普段使いの大容量とは別に、1袋だけ良い豆を試すという買い方にも向いていますよ。取り扱い内容や送料の条件は変わることがあるため、正確な情報は公式サイトをご確認ください。

【homecafe(ホームカフェ)】 コーヒー豆ECサイト

道具のほうもできるだけ安く揃えたいなら、100均で水出しコーヒーの道具一式をそろえたときの総額をまとめた記事と組み合わせて考えてみてください。

業務スーパーの粉で水出しコーヒーを作るコツ

買うものが決まったら、次は使い方です。業務スーパーの粉には大容量ならではの扱いにくさもあるので、そこを踏まえたコツを押さえておきましょう。挽き目・保存・分量・コストの順に見ていきますね。

挽き目が選べない点をどう補うか

業務スーパーの粉を使ううえで、いちばんの制約がここです。すでに挽いてある状態で売られているので、挽き目を選べません。

カルディのようなコーヒー専門店なら、店頭で「水出しに使う」と伝えて挽いてもらえます。でも業務スーパーは食品スーパーなので、その場で挽くサービスはありません。袋に入っている挽き目をそのまま使うことになります。

これがなぜ問題かというと、水出しは挽き目で味がはっきり変わるからです。細かすぎるとお茶パックの網目から微粉が抜けて舌にざらつきが残りますし、粗すぎると成分が出きらず水っぽくなります。挽き目を動かせないぶん、他の条件で調整する必要が出てくるんですね。

補い方は3つあります。ひとつ目は抽出時間で調整すること。粗めで薄いと感じたら、8時間ではなく10〜12時間に延ばしてみてください。逆に微粉が多くて渋いなら、6〜8時間に短くします。

ふたつ目は粉の量で調整すること。薄ければ10gずつ増やす。これがいちばん結果が読みやすい方法です。3つ目は、目の細かいお茶パックを使うこと。微粉が抜けるのが気になるなら、不織布の細かいタイプを選ぶと軽減できます。

そもそも市販の粉がどれくらいの挽き目なのかも知っておくと判断しやすいです。スーパーで売られている粉は、ペーパードリップを想定した中細挽き前後で仕上げられているものが多いです。水出しに使うにはやや細かめという位置づけになりますが、使えない細かさではありません。微粉が気になるかどうかは実際に一度作ってみないと分からないので、まず1回試してから対策を決めるので十分だと思います。

もし微粉が抜けてざらつくようなら、お茶パックを二重にするという裏技もあります。パックを2枚重ねて粉を入れると、網目が実質的に細かくなって微粉が留まりやすくなります。抽出は少し遅くなるので、そのぶん時間を1〜2時間延ばすとバランスが取れますよ。パック代は数円しか変わらないので、試す価値はあるかなと思います。

どうしても挽き目から決めたいなら、豆で買ってミルで挽くという手もあります。業務スーパーにはラグジュアリッチコーヒー豆【中深煎り】360gという豆タイプもあるので、これを選べば挽き目は自分で決められます。ミルの選び方は安い手動コーヒーミルの選び方をまとめた記事で整理しています。

大容量を買ったあとの保存方法

ここが業務スーパーで買うときの、いちばん重要な注意点かもしれません。安さと引き換えに、使いきるまでの時間が長くなります。

コーヒーの粉は開封した瞬間から香りが抜けていきます。豆の状態より粉のほうが空気に触れる面積が大きいので、劣化も早いんですよね。850gを2か月かけて使うと、後半はかなり風味が落ちた状態で飲むことになります。

対策はシンプルで、小分けにして冷凍することです。1回に使う量ずつ小さな保存袋に分けて、冷凍庫に入れておく。使うときは必要な分だけ取り出します。密閉できる容器や袋に入れて、においの強い食品と離して置くのがコツです。冷凍庫から出した粉はそのまま使って構いませんが、袋のまま常温に戻すと結露するので、開けるのは室温に戻ってからにしてください。

小分けの単位は、1回に使う量に合わせるのがいちばん楽です。500mlで作るなら40〜50g、1Lなら80〜100g。あらかじめ量って袋詰めしておけば、仕込むときに計量する手間もなくなります。買った日にまとめて小分けしてしまうのが、結局いちばん省エネかなと思います。

常温で保存するなら、密閉できる容器に移すこと。袋のクリップ留めだと空気が入りますし、においも移りやすいです。保存容器の選び方はコーヒー保存容器の選び方をまとめた記事でまとめています。

それでも心配なら、320gのアイスコーヒーブレンドから始めるのも手です。850gより単価は高くても、使いきれる量のほうが結果的に無駄が出ないことは十分にあります。安さは使いきって初めて安さになる、という考え方ですね。

使いきれる量の目安も出しておきますね。水出しを週に何回作るかで、何日で消費できるかが決まります。500mlを1回40gで作るとして計算すると、次のようになります。

作る頻度 320gの消費日数 850gの消費日数 おすすめの買い方
毎日 約8日 約21日 850gでも常温で使いきれる
週3回 約19日 約50日 850gは小分けにして冷凍
週1回 約56日 約149日 320gを選ぶほうが無難

ここで大事なのが、開封後の目安です。メーカーの案内では、常温で保存した場合においしく飲めるのは粉で7〜10日ほど、豆なら1か月ほどとされています。この表と照らすと、あなたが毎日作る人でない限り、常温では消費が追いつかないと分かりますよね。頻度から逆算して袋のサイズを決め、余る分は冷凍する。これが業務スーパーで失敗しないいちばんの方法かなと思います。

近くに業務スーパーが無い場合は、通販でも大容量のコーヒー粉が買えます。同じように内容量で割った単価で比べると判断しやすいですよ。価格や在庫は変わるので、購入前に各ショップでご確認ください。


分量と抽出時間の目安

分量は好みで調整していい部分ですが、最初の1回は基準を決めておくと迷いません。

一般的な目安は粉1に対して水10〜12.5という比率です。500mlなら粉40〜50g、1Lなら80〜100gという計算になりますね。

水の量 濃いめ(1対10) 標準(1対12.5) 320gで作れる回数
500ml 50g 40g 6〜8回
750ml 75g 60g 4〜5回
1L 100g 80g 3〜4回
ケイのひとこと

極深煎りは苦みが出やすいので、最初は標準の1対12.5から試すのがおすすめです。そこから濃くしたければ粉を増やす。抽出のセオリーとしても、濃すぎる状態から戻すより、薄いほうから寄せていくほうが失敗が少ないとされています。

時間は8〜10時間が目安です。長く漬けるほど濃くなりますが、10時間を大きく超えると雑味も一緒に出てきます。ただし前述のとおり、業務スーパーの粉は挽き目を選べないので、薄いと感じたら12時間まで延ばしてみるのもありです。

水にも少し気を配ると変わります。水出しはお湯を使わない分、水の味がそのまま出ます。水道水だと地域によってはカルキのにおいが残ることがあるので、浄水器を通した水か市販の軟水を使うと口当たりがまろやかになります。安い粉を使うときほど、水で底上げできる部分は大きいかなと思います。

引き上げるときにお茶パックを絞らないのも大事です。強く絞ると渋みやえぐみが一緒に出てきます。極深煎りの粉はもともと苦みが強いぶん、絞ると余計に重たい味になりやすいと言われています。少し水気が残っていても、そのまま捨ててしまうほうが仕上がりは整います。

できあがりを飲んでみて調整するときは、変える順番を決めておくと迷いません。まず粉の量、次に抽出時間。1回に1か所だけ動かすのがコツです。2つ同時に変えると、どちらが効いたのか分からなくなって、次の一手が打てなくなります。

抽出は必ず冷蔵庫で行ってください。水出しは熱を使わない抽出方法なので、温度が高い環境では微生物が増えやすくなります。できあがったら冷蔵で2〜3日以内を目安に飲みきりましょう。数値はあくまで一般的な目安なので、体調に不安があるときや小さなお子さんが飲む場合の最終的な判断は専門家にご相談ください。

1杯あたりのコストを計算する

業務スーパーの粉と一般的なスーパーの粉で1杯あたりのコストを比べた一覧のスライド
1杯あたりのコスト比較

ここまでの数字を、1杯あたりに落としてみますね。実際にいくら浮くのかが見えると、続けるかどうかを判断しやすくなります。

500mlで作って粉を40g使う場合で計算します。500mlはだいたい3〜4杯分です。

使う粉 100gあたり 40gの粉代 1杯あたり(3〜4杯)
業務スーパー アイスコーヒーブレンド 約187円 約75円 約19〜25円
業務スーパー ラグジュアリッチ(大) 約226円 約90円 約23〜30円
スーパーの一般的なコーヒー粉 約350円 約140円 約35〜47円

1杯あたり20円前後の差ですね。1日2杯飲むなら1日40円、1か月で約1,200円の差になります。年間では1万4千円ほどになる計算なので、毎日飲む人にとっては無視できない金額です。

ここにお茶パック代が1回10〜15円ほど乗りますが、それを足しても業務スーパーの粉なら1杯30円以下におさまります。市販のペットボトルコーヒーが1本100円台であることを考えると、自分で作る意味がはっきり出る水準かなと思います。

ただし、これはあくまで粉代の話です。容器代は別ですし、何より安いから飲むのではなく、おいしいから飲むのでないと続きません。コストは判断材料のひとつとして持っておくくらいがちょうどいいと思いますよ。

容器代を含めて元が取れるまでの回数も出しておきますね。1回作るごとに60円ほど浮く計算なら、100円ショップの冷水筒110円は2回目、無印の890円は15回、カルディの1,380円は23回で元が取れます。毎日作るなら1か月かからずに器具代は回収できる計算になります。器具にいくらかけるか迷ったときの目安として使えると思います。

そして忘れがちなのが、外で買う場合との差です。アイスコーヒーは大手チェーンのカフェで1杯300円前後から、個人のお店なら500円ほど。コンビニでも小さいサイズで100円台です。家で作れば20円前後なので、平日に1杯ずつ置き換えるだけでもかなり違います。毎日の習慣を1つ置き換えるという視点で見ると、水出しコーヒーは費用対効果の高い習慣かなと思います。

容器は他店で揃える

最後に、器具側をどうするかも整理しておきますね。業務スーパーには専用ボトルが無いので、ここは他のお店との組み合わせになります。

買う場所 買うもの 価格の目安 特徴
100円ショップ 冷水筒+お茶パック 220円〜 いちばん安く始められる
無印良品 ストレーナー付き冷水筒 890円〜 粉を入れるカゴが付いている
カルディ 水出しドリンクボトル 1,380円 フィルター内蔵・季節商品
業務スーパー コーヒーの粉 320gで約599円〜 単価がいちばん安い

おすすめの組み合わせは、容器は100円ショップか無印、粉は業務スーパーです。初期費用を数百円に抑えつつ、ランニングコストも最小になります。器具にこだわりたくなったら、後から専用ポットへ移ればいいだけですしね。

お茶パックは100円ショップかスーパーで買えます。業務スーパーにも置いている店舗はありますが、サイズの選択肢という点では100円ショップのほうが豊富です。コーヒー粉は40g以上入れることが多いので、マチ付きや大きめのタイプを選ぶと詰めやすいですよ。

買い物のルートで考えると、業務スーパーと100円ショップが同じ商業施設に入っていることも多いので、1回の外出で完結させやすいと思います。初回だけ容器とパックを買い、2回目以降は粉だけという流れにすれば、買い物の手間も最小になりますね。

逆に、業務スーパーが向いていない人もはっきりしています。少量ずついろいろな豆を試したい人、挽きたての香りを大事にしたい人、そして水出しを作るのが月に数回という人。この3つに当てはまるなら、コーヒー専門店で200g前後を買うほうが満足度は高いです。大容量の安さは、使う量が多い人だけの利点なので、そこは正直に見ておいたほうがいいと思います。

淹れ方全体で道具をどう揃えるかはコーヒーの抽出方法と淹れ方の種類を一覧比較した記事でも整理しているので、水出し以外も気になるなら覗いてみてください。

業務スーパーの水出しコーヒーについてよくある質問

業務スーパーに水出しコーヒー用のパック(ティーバッグ型)はありますか?

店舗や時期によって取り扱いが変わるので、あるとも無いとも言い切れません。定番として並んでいるのは粉と豆のほうです。バッグ式を確実に買いたいなら、コーヒー専門店やドラッグストア、通販のほうが見つけやすいと思います。売り場で見つからないときは、粉をお茶パックに詰めれば同じことができますよ。

アイスコーヒーブレンドの粉はホットでも使えますか?

使えます。極深煎りなのでホットで淹れるとかなり苦みの強い仕上がりになりますが、ミルクを入れてカフェオレにするなら相性がいいです。ただ酸味のあるすっきりしたホットが好みなら、中煎りのブレンドを別に用意したほうが満足度は高いと思います。

850gの大容量は冷凍しても味は落ちませんか?

常温で2か月置くよりは、冷凍したほうが香りは保てます。ただし冷凍しても劣化がゼロになるわけではありません。出し入れのたびに結露するのがいちばん良くないので、小分けにして必要な分だけ取り出すのがコツです。使いきる自信がないなら、最初から小さい袋を選ぶほうが確実ですよ。

業務スーパーのオンラインショップでも買えますか?

オンラインショップにコーヒーの取り扱いはありますが、配送エリアが限られていたり、価格の確認に会員登録が必要だったりします。近くに店舗があるなら店頭で買うほうが早いですし、値札で実際の価格を確認できるという利点もあります。取り扱い条件は変わることがあるので、正確な情報は公式サイトをご確認ください。

肝心の容器をどこで買うか迷っているなら、100均のボトルを容量と洗いやすさで選ぶ手順を扱った記事が具体的です。

業務スーパーで水出しコーヒーを始めるまとめ

最後に要点を整理しておきますね。

業務スーパーで買うのはボトルではなく粉です。水出し専用のポットは基本的に置いていないので、容器は100円ショップ・無印・カルディなど別のお店で揃えることになります。この役割分担を最初に理解しておくと、売り場で迷いません。

粉の本命はアイスコーヒーブレンド粉【極深煎り】320g。店頭でおおむね500〜600円台、100gあたり約187円という水準で、一般的なコーヒー粉のおよそ3分の1です。極深煎りなので氷で薄まっても味が負けにくく、水出しアイスコーヒーとの相性もいいです。

大容量を狙うならラグジュアリッチコーヒー粉の850gもありますが、水出しだと11〜21回分になります。使いきるまでに1〜2か月かかるので、小分けにして冷凍する前提で買ってください。安さは使いきって初めて安さになるので、自信がなければ320gから始めるほうが無駄が出ません。

弱点は挽き目を選べないことです。専門店のように「水出し用に挽いて」とは頼めないので、抽出時間と粉の量で調整します。薄ければ時間を12時間まで延ばすか粉を10gずつ増やす。どうしても挽き目から決めたいなら、豆タイプを買ってミルで挽く手もあります。

1杯あたりのコストは、業務スーパーの粉なら約19〜25円。スーパーの一般的な粉の約35〜47円と比べると、1日2杯で月に約1,200円、年間では1万4千円ほどの差になります。毎日飲むならこの差は効いてきますね。

安く続けられる形が作れると、水出しコーヒーは日常の一部になります。夜に仕込んで朝に飲む、そのリズムが負担なく回るようになったら嬉しいです。なお商品の価格や取り扱いは店舗や時期で変わることがあるので、正確な情報は公式サイトや店頭でご確認ください。