インドア / REVIEW
無印の水出しコーヒーボトルはどれ?ストレーナー付き冷水筒の選び方
水出しコーヒーのボトルは無印がいい?本命と気をつけたい点
家で水出しコーヒーを作ろうと思ったとき、無印良品でボトルを探す人はけっこう多いですよね。シンプルで冷蔵庫の中が散らからないし、価格も手が届く範囲。まず無印のネットストアを開いてみる、という人は少なくないと思います。
ただ、無印の売り場やネットストアを見ると、冷水筒だけでも何種類かあって、耐熱ガラスピッチャーやカラフェ、浄水ポットまで並んでいます。どれが水出しコーヒーに向いているのか、パッと見では分かりにくいんですよね。しかも「冷水専用」と書かれたものと耐熱のものがあって、違いが気になるところです。
結論を先に言うと、水出しコーヒーなら横置きできるストレーナー付き冷水筒が本命です。コーヒー粉を入れるカゴが最初から付いていて、価格も1,000円を切ります。ただし冷水専用で食洗機が使えないなど、知らずに買うと困る条件もあるんですよね。
この記事では、無印で水出しコーヒーに使えるボトルはどれなのか、容量はどう選ぶか、耐熱ガラスピッチャーとは何が違うのか、そして実際の作り方とお手入れまでを整理します。買う前に知っておきたい弱点も正直に書くので、あなたに合うかどうかの判断材料にしてもらえたら嬉しいです。
- 無印で水出しコーヒーに使えるボトルはどれか
- 1Lと2Lの選び分けと耐熱ガラスピッチャーとの違い
- 買う前に知っておきたい弱点と価格改定の予定
- ストレーナーを使った作り方と洗い方のコツ
無印良品で水出しコーヒーに使えるボトルの選び方
まずは売り場にある選択肢を整理しましょう。無印の冷水筒まわりは種類がそう多くないので、条件さえ分かれば迷わず1本に絞れます。ここでは本命の商品から順に、容量の決め方、似て非なる商品との違い、そして弱点までを見ていきますね。
本命はストレーナー付き冷水筒
無印で水出しコーヒーを作るなら、選ぶべきは横置きできる ストレーナー付き冷水筒です。ここは迷わなくて大丈夫かなと思います。
この商品の何がいいかというと、コーヒー粉を入れるカゴが最初から付いていることです。無印の説明では「ねじ式で取り外し簡単な水出しお茶パック入れ付き」と書かれています。市販の水出し専用ポットに付いているストレーナーと同じ役割で、ここにお茶パックへ詰めた粉を入れて水を注げば、あとは冷蔵庫で待つだけ。抽出が終わったらカゴごと引き上げられます。
価格は冷水専用の約1Lが890円、約2Lが990円です(いずれも消費税込み)。市販の水出し専用ポットは数千円のものが中心なので、1,000円を切るというのはかなり手が届きやすい価格帯ですね。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | 横置きできる ストレーナー付き冷水筒 |
| 容量と価格 | 冷水専用 約1L/890円、約2L/990円(税込) |
| 素材 | 本体はアクリル樹脂、フタとストレーナーはポリプロピレン、パッキンはシリコーンゴム |
| 置き方 | 縦置き・横置きの両方に対応 |
| 洗いやすさ | 口が大きく中が洗いやすい仕様 |
| 設置 | 冷蔵庫のドアポケットに入るサイズ |
ネットストアのレビューも、2026年8月時点で452件・平均4.2という評価がついています。件数が多いということは、それだけ定番として売れている商品ということかなと思います。
もう少し使い勝手の話をしておくと、この商品は「口が大きいので中が洗いやすい」という点も無印自身が説明で挙げています。ここは効いてくるポイントかなと思います。水出しコーヒーは容器の内側に油分の膜が残りやすく、細長いボトルブラシでは注ぎ口の裏や底の角に届きません。口が広ければスポンジを持った手を入れて直接こすれるので、洗い残しが出にくいんですよね。
それから、コーヒー粉を入れるカゴがねじ式で着脱できるという構造も地味に大きいです。カゴが本体と一体化していると、洗うときに粉が引っかかった部分へ手が届きません。外して単体で洗える設計になっていると、裏側から水を通して粉を落とせます。毎日使う道具ほど、こういう分解のしやすさが寿命を決めるかなと思います。
ひとつ、買う時期に関わる大事なお知らせがあります。無印良品は原材料費や物流費の高騰を理由に、2026年9月4日(金)10時からネットストアでの価格改定(値上げ)を予定していると告知しています。対象商品はネットストアの案内で確認できます。価格や対象は変わる可能性があるので、購入前に必ず公式サイトをご確認ください。
店舗まで行く時間がないときは、通販の在庫と価格を先に見ておくと動きやすいです。容量ごとに扱いが分かれていることがあるので、1Lか2Lかを決めてから探すと迷いませんよ。価格や在庫は変わるので、購入前に各ショップでご確認ください。
1Lと2Lはどちらを選ぶか

本命が決まったら、次は容量です。差額はたった100円なので「大きいほうがお得では」と思いますよね。でもここは、値段ではなく生活で決めたほうがいいです。
水出しコーヒーは8〜10時間ほど冷蔵庫を占領します。しかも、飲みきる目安は冷蔵で2〜3日ほど。2Lを作ると8杯以上になるので、ひとり暮らしだと飲みきる前に日数が経ってしまいがちなんですよね。
| 容量 | 価格(税込) | できあがりの目安 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 約1L | 890円 | 4〜5杯 | ひとり暮らし、1日1〜2杯飲む人 |
| 約2L | 990円 | 8杯以上 | 家族で飲む人、来客が多い人 |
もうひとつ効いてくるのが置き場所です。この冷水筒はドアポケットに入るサイズが売りですが、2Lになると背が高くなるぶん、ドアポケットの段によっては入らないことがあります。買う前に冷蔵庫のドアポケットの高さを測っておくと確実ですね。横置きができるとはいえ、棚に寝かせるなら奥行きも要ります。
コーヒー専用として考えるなら、私は1Lをすすめたいです。2Lにすると粉も1回で160〜200g使うことになって、粉の消費が一気に増えます。200gで1,000円前後の粉なら、1回作るだけで1袋がほぼ無くなる計算ですね。まず1Lで自分の飲むペースをつかんでから、足りなければ2本目を足すほうが無駄が出にくいかなと思いますよ。
2本持ちにする利点も触れておきますね。1本を仕込んでいるあいだ、もう1本を飲めるので切れ目がなくなります。890円なら2本買っても2,000円を切りますし、水出し茶とコーヒーで使い分けることもできます。1Lを2本と2Lを1本なら、価格差はわずか790円。冷蔵庫のスペースが許すなら、1Lの2本持ちのほうが運用は快適だと思います。
耐熱ガラスピッチャーとの違い
無印にはもうひとつ、耐熱ガラスピッチャーという商品があります。約0.7Lが590円、約1Lが690円と、ストレーナー付き冷水筒より安いんですよね。「こっちでいいのでは」と思う人もいると思います。
結論から言うと、水出しコーヒーだけを作るならストレーナー付き冷水筒のほうが向いています。理由は2つです。
ひとつ目はストレーナーが無いこと。耐熱ガラスピッチャーは粉を入れるカゴが付いていないので、お茶パックを直接沈めることになります。作れないわけではないのですが、膨らんだパックを口から取り出す動作が毎回発生します。
ふたつ目はフタの構造です。耐熱ガラスピッチャーは横置き対応をうたっていないので、寝かせて仕込むことは想定されていません。冷蔵庫の棚に立てて置くスペースが必要になると考えておいてください。
| 比べる点 | ストレーナー付き冷水筒 | 耐熱ガラスピッチャー |
|---|---|---|
| 価格(税込) | 890円(1L)/990円(2L) | 590円(約0.7L)/690円(約1L) |
| 粉を入れるカゴ | あり(ねじ式で着脱) | なし |
| 横置き | できる | できない |
| 熱いもの | 冷水専用 | 使える |
| 向いている使い方 | 水出しコーヒー、水出し茶 | お湯で淹れたコーヒーや紅茶も入れたい |
逆に言うと、熱いお茶やコーヒーも同じ容器に入れたいなら耐熱ガラスピッチャーが正解です。ホットで淹れて急冷するアイスコーヒーも作りたい、という人ならこちらですね。淹れ方によって必要な道具が変わる話はコーヒーの抽出方法と淹れ方の種類を一覧比較した記事でまとめているので、迷っているなら覗いてみてください。
ちなみに無印には約600mlのカラフェ(990円)やアクリル浄水ポット(浄水容量 約1.1L・3,490円)もありますが、こちらは水出しコーヒー向けではありません。カラフェは食卓に出すための容器、浄水ポットは水そのものを作るための道具なので、目的が違うと考えてください。
無印のボトルで気をつけたい弱点
いい面ばかり書いてもフェアではないので、弱点も正直にお伝えしますね。買ってから「そうだったのか」となりやすいのは次の3点です。
まず冷水専用であること。本体がアクリル樹脂なので、熱湯を入れることは想定されていません。熱湯消毒をして殺菌したい、という使い方はできないと考えてください。洗うときもぬるま湯までにとどめるのが安全です。ホットで淹れたコーヒーを注いで冷ますような使い方も、この容器では避けたほうがいいですね。
次に食洗機が使えないこと。電子レンジやオーブンも同様に使えません。毎日の洗い物を食洗機に任せている人にとっては、これは地味に効いてきます。手洗いが前提の道具だと理解したうえで選びたいところです。
3つ目がパッキンの溝です。フタのパッキンには細い溝があって、ここが洗いにくいという声が挙がっています。コーヒーは油分と色素を含むので、麦茶よりも汚れが残りやすいんですよね。ここを放置するとにおいの原因になります。
弱点と言っても、どれも「知っていれば対処できる」範囲かなと思います。熱湯を使わない、手洗いする、パッキンを外して洗う。この3つを習慣にすれば長く使えます。逆に、食洗機に入れっぱなしにしたい人や、熱湯消毒を毎回したい人には向いていないので、そこは無理をせず別の選択肢を探したほうがいいですよ。
無印と100均・専用ポットの比較

ここまで読んで「100均でもいいのでは」「どうせなら専用ポットでは」と迷っている人もいると思うので、3つを並べて整理しておきますね。
| 比べる点 | 無印(ストレーナー付き冷水筒) | 100均の冷水筒 | 市販の水出し専用ポット |
|---|---|---|---|
| 価格の目安 | 890〜990円 | 110〜550円 | 数千円のものが中心 |
| 粉を入れるカゴ | 付いている | 基本的に無い | 付いている |
| ランニングコスト | お茶パック代のみ | お茶パック代のみ | 基本的にかからない |
| 横置き | できる | 商品による | 商品による |
| 見た目の統一感 | 取りやすい | 商品による | 商品による |
無印のいいところは、1,000円以下でストレーナー付きが手に入るという一点に尽きます。100均はもっと安いのですが、粉を入れるカゴが付いた商品は基本的にありません。専用ポットはカゴが付いていて洗い勝手もいいものが多い代わりに、価格が一桁変わります。
だから選び方はシンプルで、とにかく安く試したいなら100均、続ける前提でストレーナーが欲しいなら無印、ガラスや耐久性にこだわりたいなら専用ポット。私は「続けるかどうか分からないけれど、毎回パックを箸でつまむのは嫌だ」という人にこそ無印が刺さると思っています。
逆に、無印が向いていない人もはっきりしています。食洗機に洗い物を任せている人、熱湯消毒を習慣にしたい人、そしてガラス製の見た目にこだわりたい人。この3つに当てはまるなら、無理に無印を選ぶ理由はありません。耐熱ガラスの専用ポットや、食洗機対応をうたっている製品を探したほうが満足度は上がります。
差額を具体的に割ってみると判断しやすくなります。110円の冷水筒と無印の890円なら差は780円。毎日作れば年365回なので1回あたり約2円、週末だけの年100回でも1回あたり約8円です。この金額で「膨らんだパックを容器の口から探る」動作が消えるなら、私は払う価値があると思います。逆に月に数回しか作らないなら、その割り算では割に合わないので100均で十分ですね。
もっと初期費用を抑えたいなら、100均のボトルで水出しコーヒーを始める場合の選び方と注意点と読み比べると判断しやすくなります。
無印のボトルで水出しコーヒーを作る手順とお手入れ
ボトルが決まったら、あとは中身です。無印の冷水筒にはコーヒーそのものは付いてこないので、粉とお茶パックは自分で用意することになります。ここでは買うものから作り方、そしてお手入れまでを順に見ていきますね。
粉とお茶パックはどこで買うか
ストレーナーがあると言っても、コーヒー粉を直接カゴに入れるのはおすすめしません。カゴの網目より細かい微粉が抜けてしまうからです。お茶パックに詰めてからカゴに入れるのが基本の使い方かなと思います。
お茶パックは100円ショップやスーパーで買えます。無印にもお茶パックはありますが、種類やサイズの選択肢という点では100円ショップのほうが豊富です。コーヒー粉は40g以上入れることが多いので、マチ付きや大きめのタイプを選ぶと詰めやすいですよ。
粉の選び方で大事なのは挽き目です。中細挽きから中挽きあたりが扱いやすいと思います。細かすぎるとお茶パックの網目から微粉が抜けて舌にざらつきが残りますし、粗すぎると成分が出きらず水っぽくなります。市販の粉なら「中細挽き」「ドリップ用」と書かれたものを選べば大きくは外れません。
焙煎の深さは好みで大丈夫です。深煎りは苦みとコクがしっかり出るので、氷を入れても味が負けにくい。浅煎りは酸味と華やかさが立ちます。水出しアイスコーヒーとしては深煎りが王道ですが、無印のボトルは中身が見えるので、色の濃さを目で確かめながら好みを探すのも楽しいかなと思います。
お茶パックのサイズ選びも一言だけ。コーヒー粉は水を含むとかなり膨らむので、小さいパックに詰め込むとパンパンになります。ストレーナーのカゴには容量の限りがあるので、パックが膨らんでカゴに入りきらないという失敗が起きやすいんですよね。マチ付きの大きめタイプを選ぶか、小さいパックなら2〜3袋に分けて並べて入れるのが確実です。カゴの大きさは買ったあとに実物で確かめて、自分の定番の詰め方を決めてしまうと毎回悩まずに済みます。
もし無印で粉まで揃えたいなら、食品売り場にもコーヒーの取り扱いがあります。ただ水出し向けの挽き目が選べるとは限らないので、粉はコーヒー専門のお店やスーパーで買い、ボトルだけ無印で買うという組み合わせでも全く問題ありません。道具と中身を同じ店で揃える必要はないですからね。少量ずつ試したいならコーヒー豆のお試しセットを比較した記事も参考にどうぞ。
ボトルが無印で決まったら、あとは中身をどうするかだけです。道具と粉を同じお店で揃える必要はないので、粉は挽き目を選べるところで買うのがおすすめかなと思います。
水出しに合う中細挽きを探すなら、豆の種類と挽き方を選べるお店が便利です。ホームカフェは全国送料無料で、シングルオリジンからブレンド、デカフェまで扱っているので、深煎りと浅煎りを1袋ずつ試して好みを探すような買い方にも向いていますよ。取り扱い内容や送料の条件は変わることがあるため、正確な情報は公式サイトをご確認ください。
ストレーナーを使った基本の手順

ここからは実際の作り方です。1Lのボトルで作る前提で書いていきます。
- ストレーナーをねじって本体から外す
- コーヒー粉を計量してお茶パックに詰める。膨らむので2〜3袋に分ける
- パックをストレーナーのカゴに入れる
- ストレーナーを本体に戻し、水を注ぐ
- フタを閉めて冷蔵庫へ。8〜10時間ほど置く
- ストレーナーごと引き上げ、パックを取り出す。このとき絞らない
ストレーナーがある一番の恩恵は、手順6にあります。パックを直接沈める方式だと、膨らんだパックを口から手やトングで探ることになりますが、カゴごと持ち上げられるので手が濡れません。この差が毎日のことになると効いてきます。
パックを引き上げるときに絞らないのは、渋みやえぐみが出るからです。少し水気が残っていても、そのまま捨ててしまってください。もったいなく感じますが、味のためにはそのほうがいいですよ。
水も少し意識すると変わります。水出しはお湯を使わない分、水の味がそのまま出ます。水道水だと地域によってはカルキのにおいが残ることがあるので、浄水器を通した水か市販の軟水を使うと口当たりがまろやかになります。
分量と抽出時間の目安
分量は好みで調整していい部分ですが、最初の1回は基準を決めておくと迷いません。
一般的な目安は粉1に対して水10〜12.5という比率です。1Lなら粉80〜100g、500mlなら40〜50gという計算になりますね。無印の店舗では「飲みたい量(ml)÷14.5=粉の量(g)」という計算方法も紹介されていて、これだと1Lで約69gと少し軽めの仕上がりになります。
| 水の量 | 濃いめ(1対10) | 標準(1対12.5) | 軽め(÷14.5) |
|---|---|---|---|
| 500ml | 50g | 40g | 約34g |
| 1L | 100g | 80g | 約69g |
| 2L | 200g | 160g | 約138g |
どれが正解ということはなくて、氷を入れて飲むなら濃いめ、そのまま飲むなら軽め、というふうに飲み方で選べばいいと思います。数値はあくまで一般的な目安なので、1回作ってみて自分の好みに寄せていってください。
時間は8〜10時間が目安です。長く漬けるほど濃くなりますが、10時間を大きく超えると雑味も一緒に出てきます。夜寝る前に仕込んで朝に引き上げる、というリズムがちょうど収まりがいいですね。
味がずれたときの直し方も決めておくと迷いません。変える順番は、まず粉と水の比率、次に抽出時間、最後に挽き目です。薄いと感じたら粉を10gずつ増やす。濃い・渋いと感じたら10gずつ減らす。それでも決まらなければ時間を1〜2時間ずらす。挽き目を最後にするのは、変えると比率と時間の両方に影響が出て、原因の切り分けが難しくなるからです。
ちなみに、無印のボトルは中身が見えるので調整がしやすいという利点があります。色の濃さを目で覚えておくと、次に作るときの基準になるんですよね。前回より薄いのか濃いのかが一目で分かるので、レシピを書き留めなくても感覚で寄せていけます。透明な容器を選ぶメリットは、意外とこういうところにあるかなと思います。
粉の量を安定させたいなら、キッチンスケールがあると心強いです。スプーンのすり切りだと粉の粗さで重さが変わってしまい、味がぶれたときに原因が分からなくなります。コーヒースケールの選び方をまとめた記事も合わせてどうぞ。
横置きするときの注意点
この冷水筒の売りである横置きですが、コーヒーで使うときはいくつか気をつけたい点があります。
まず、フタをしっかり閉めること。当たり前に聞こえますが、ねじ式のストレーナーを戻したあとにフタの締まりが甘いと、寝かせたときに漏れます。コーヒーは色素が強いので、冷蔵庫の中でこぼれるとなかなか厄介なんですよね。閉めたら一度、シンクの上で軽く傾けて確認しておくと安心です。
次に、横置きだと少ない水の量でも粉が水に浸かるという利点があります。縦置きだと1Lの容器に500mlしか入れなかった場合、ストレーナーの上のほうが水面から出てしまうことがあります。横に寝かせれば水位が上がるので、少量だけ作りたいときに便利です。
逆に注意したいのは、横置きにすると粉が偏ることです。寝かせた状態でずっと置いておくと、パックの片側だけが水に触れ続けます。仕込んだあとに一度だけ上下を返しておくと、抽出が均一になりやすいですよ。神経質になる必要はありませんが、味が薄いと感じたときは試してみてください。
そして置き場所。ドアポケットは開け閉めのたびに温度が上がりやすい場所です。水出しは低温で長時間かけて抽出するので、仕込んでいる8〜10時間のあいだは、温度が安定しやすい庫内の奥に置くほうが安心かなと思います。飲む段階になってからドアポケットへ移せば、取り出しやすさの利点も活かせます。
横置きで棚に寝かせるときは、下に何を置くかも一度考えておくといいですよ。万が一漏れたときに直撃するのが生鮮食品だと厄介です。仕込みの初回だけでも、下の段に何もない状態で試しておくと安心して使えるようになります。締め方の加減が分かってしまえば、そこまで神経質にならなくて大丈夫かなと思います。
あと、横置きにすると注ぎ口の位置が変わります。立てた状態で注ぐつもりでフタを開けると、寝かせていたときに口元へ溜まっていた水がこぼれることがあります。寝かせたボトルは一度立ててから開ける。この順番を習慣にしておくと、こぼす場面を減らせます。細かい話ですが、毎朝やることなので効いてきます。
パッキンとストレーナーの洗い方
長く使うためにいちばん効くのがお手入れです。特にこの商品は食洗機が使えないので、手洗いの手順を決めておくと楽になります。
基本は、使い終わったらその日のうちにすすぐこと。コーヒーは油分と色素を含んでいて、時間が経つほど内側の膜が固まって落ちにくくなります。完璧に洗えなくてもいいので、まず水を通す。これだけで着色のスピードがかなり変わります。
パーツは全部分解してください。本体、フタ、パッキン、ストレーナーの4つに分かれます。特にパッキンは必ず外して洗う。溝が細いので、指でなぞるだけでは汚れが残ります。柔らかいスポンジの角や、使い古しの歯ブラシがあると届きやすいですよ。
ここで大事なのが、硬いブラシで強くこすらないことです。アクリル樹脂は傷が付きやすく、その傷に汚れと菌が入り込んで、かえってにおいの原因になります。柔らかいスポンジでやさしく洗い、しっかり乾かしてから組み立てる。これが結果的にいちばん長持ちする洗い方かなと思います。
着色やにおいが気になってきたら、ぬるま湯に重曹を溶かして30分ほどつけ置きすると落ちやすくなります。それでも取れないときは酸素系漂白剤ですが、分量と時間は商品ごとに指定が違うので、必ずパッケージの表示に従ってください。熱湯は使わないのが鉄則です。冷水専用なので、変形の恐れがあります。
それから、洗ったあとの乾燥。パッキンを付けたまま組み立てると、溝に水分が残ってぬめりの原因になります。パーツを外したまま乾かして、完全に乾いてから戻すのが理想です。粉の保存も含めて容器まわりを整えたいなら、コーヒー保存容器の選び方をまとめた記事もどうぞ。
無印の水出しコーヒーボトルについてよくある質問
ストレーナーにコーヒー粉を直接入れてもいいですか?
できなくはありませんが、おすすめはしません。ストレーナーの網目よりコーヒーの微粉のほうが細かいので、粉が抜けて飲むときに舌へざらつきが残ります。抽出後にカゴを洗う手間も増えます。お茶パックに詰めてからカゴへ入れるほうが、後始末まで含めて楽ですよ。
無印のボトルで作ったコーヒーはどれくらい日持ちしますか?
冷蔵で2〜3日以内を目安にするのが無難です。水出しは熱を使わない抽出方法なので、日持ちする飲み物ではありません。においや味に違和感を覚えたときは、目安の日数内でも飲まないでください。保存状態によって変わるので、あくまで一般的な目安として考えていただければと思います。
水出し茶とコーヒーを同じボトルで兼用できますか?
洗えば兼用できますが、コーヒーは色素とにおいが残りやすいので、麦茶や緑茶に移ることがあります。両方をよく作るなら、色の濃い飲み物用と薄い飲み物用で分けるほうが気持ちよく使えるかなと思います。1Lが890円なので、2本目を足すハードルは高くないですよ。
パッキンやストレーナーだけ買い替えられますか?
パーツ単体での取り扱いがあるかは時期によって変わります。店舗やネットストアで確認するのが確実です。取り扱いが無い場合は本体ごとの買い替えになりますが、1,000円を切る価格なので負担は大きくありません。正確な情報は公式サイトをご確認ください。
季節商品まで含めて探したい方は、カルディの水出しドリンクボトルを容量と価格から見た記事も候補に入れてみてください。
無印の水出しコーヒーボトル選びのまとめ
最後に要点を整理しておきますね。
無印で水出しコーヒーのボトルを選ぶなら、本命は横置きできる ストレーナー付き冷水筒です。粉を入れるカゴが最初から付いていて、冷水専用の約1Lが890円、約2Lが990円。1,000円を切ってストレーナー付きが手に入るのは、100均にも専用ポットにも無い立ち位置かなと思います。
容量は差額100円ですが、生活で決めるのが正解です。ひとり暮らしや1日1〜2杯なら1L。家族で飲むなら2L。飲みきる目安が冷蔵で2〜3日なので、大きく作りすぎないほうが結果的に無駄が出ません。
耐熱ガラスピッチャーはストレーナーが無く横置きもできないので、水出し専用なら冷水筒に軍配が上がります。ただし熱いものも同じ容器に入れたいなら、耐熱ガラスピッチャーが正解です。目的で選び分けてください。
弱点は3つ。冷水専用で熱湯が使えない、食洗機が使えない、パッキンの溝が洗いにくい。どれも知っていれば対処できますが、食洗機に任せたい人には向きません。そこは正直に見ておいたほうがいいと思います。
作り方は、お茶パックに粉を2〜3袋に分けて詰めてカゴへ入れ、水を注いで冷蔵庫で8〜10時間。引き上げるときに絞らない。横置きなら少量でも粉が水に浸かるので、少しだけ作りたいときにも対応できます。
最後にもうひとつ。無印良品は2026年9月4日10時からネットストアでの価格改定(値上げ)を予定していると告知しています。買うつもりがあるなら、価格と対象商品を早めに確認しておくといいかもしれません。商品の仕様や価格は変わることがあるので、正確な情報は公式サイトをご確認ください。あなたの夏の一杯が、少し気楽に作れるようになったら嬉しいです。
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