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手帳のレッツとは|英国ブランドの特徴と選び方・日本で買える場所を整理
レッツの手帳とは?世界初のダイアリーを作った英国ブランドの選び方
文具店の手帳コーナーや通販で「Letts」と書かれた手帳を見かけて、これは何だろうと気になった。たぶんあなたも、そのあたりからこのページにたどり着いたのかなと思います。レッツは英国(イギリス)の手帳ブランドで、世界で最初に市販のダイアリー、つまり日々の記録と予定を書く帳面を作った会社と伝えられています。歴史はとんでもなく古いのに、日本の売り場ではそこまで大きく展開されていない。その微妙な距離感が、逆に気になる理由じゃないでしょうか。
先に結論から言いますね。レッツの手帳は「国産手帳の上位互換」ではありません。曜日や月が英語表記だったり、日曜始まりの型があったり、付録ページが少なかったりと、日本の手帳とは前提がいくつも違います。だから、その違いを承知したうえで「この作りが好きだ」と思えるなら、良い相棒になります。逆に、和暦や六曜を手帳で確認したい人にはたぶん合いません。そこの見極めがほぼすべて、といっても言い過ぎではないかなと思います。
この記事では、レッツというブランドの成り立ちから、日本で見かけるレキシコンなどのシリーズ名、デルフォニックスをはじめとする取扱店、そして週間バーチカルといったフォーマットの選び方までを順番に整理していきます。値段やサイズについては、今回はっきり確認できたものだけを書きます。確認できなかったことは「確認できていません」とそのまま書くので、そこは商品ページで確かめてくださいね。あいまいなまま数字を並べるより、そのほうが役に立つはずなので。
- レッツは英国の手帳ブランドで、世界で最初の市販ダイアリーを作った会社と伝えられています
- 日本ではデルフォニックスなどが取り扱っていて、扱う型は年度と店舗で変わります
- 英語表記・日曜始まりの型・付録の少なさなど、日本の手帳とは前提が違います
- 選ぶ順番はフォーマット、サイズ、英語表記と祝日の許容、在庫と価格の確認の4段階です
手帳のレッツとはどんなブランドか
まずはブランドそのものの話から始めます。レッツは英国ロンドンで生まれた手帳・ダイアリーのブランドで、「Letts of London(レッツ・オブ・ロンドン)」とも呼ばれます。手帳という商品の歴史そのものと重なる会社、と言ってもいいくらい古い。ただ日本での知名度はそこまで高くなくて、名前は見たことがあるけれど中身は知らない、という人が多いと思います。
ここでは、創業の話、手帳の作りの考え方、日本で見かけるシリーズの名前、買えるところと価格の目安、英語表記との付き合い方、そして同じ読みの別ブランドとの取り違え。この6つを順番に見ていきます。読み終えるころには、自分が買うかどうかの判断材料はだいたいそろうはずです。
先にひとつだけお断りを。レッツは年度と店舗で扱う型が変わるブランドです。この記事では2026年9月の時点で確認できたことだけを書いて、確認できていないことは正直にそう書きます。
世界で最初のダイアリーを作った会社

レッツの始まりは1796年、ジョン・レッツ(John Letts)という人がロンドンで印刷・文具・製本の店を開いたところから、と伝えられています。日本でいうと江戸時代の後半あたりですね。手帳どころか、紙の帳面そのものが今よりずっと貴重だった時代の話です。
そして1812年。日誌(その日にあったことを書き留める帳面)とカレンダーを1冊に組み合わせた「世界で最初の市販ダイアリー」を発売したとされています。今の私たちからすると、日付が並んでいて、その横に予定やメモを書く。当たり前すぎる形です。でもその当たり前は、どこかで誰かが最初に作っているわけで。レッツはその「誰か」だったというのが、このブランドの一番おもしろいところかなと思います。
ここでひとつ、言葉の整理を。「ダイアリー」と聞くと日本では日記帳のイメージが強いですが、英語圏では予定を書く手帳のこともダイアリーと呼びます。レッツの商品名に「ダイアリー」と付いているのはその意味で、日記専用という話ではありません。ここは最初に引っかかりやすいポイントなので、先にほどいておきますね。
それから200年以上、レッツは英国でダイアリーを作り続けています。会社が残っているというだけでなく、作っているものの形がずっと必要とされ続けている、ということでもあります。
ただ、正直に書いておきたいことがあります。創業年や「世界で最初」という話は、私が調べた範囲でそう伝えられている、という情報です。会社の歴史は資料によって書き方が変わることもあるので、この記事では断定せずに「〜とされています」という書き方で通します。年表として正確なところを知りたいなら、公式サイトや取扱店の説明を確認してみてください。
で、この歴史の話が実際の手帳選びに効くかというと。正直、直接は効きません。歴史が長いから書きやすい、なんてことはないですから。ただ、毎日開く道具に「これはこういう来歴のものだ」という背景があるのは、けっこう気分がいいものです。そこに価値を感じるかどうかは完全に人によるので、あなたはどう感じますか、というくらいに留めておきます。この一点だけで買う理由にはならないけれど、最後のひと押しにはなる。そういう種類の情報かなと思います。
レッツの手帳の作りと考え方
レッツの手帳の作りで一番わかりやすい特徴は、構成がシンプルだということです。カレンダーと記入欄が中心で、日本の手帳によくある付録ページの多さがありません。装飾より実用、という設計になっています。
日本で売られている手帳って、後ろのほうに路線図や年齢早見表、単位の換算表、住所録、方眼メモと、とにかくいろいろ入っていることが多いですよね。あれは親切な作りで、実際に助かる場面もあります。ただ、1年使って一度も開かなかったページ、けっこうありませんか。あの厚みと重さは、使わない人にとっては純粋に持ち歩きの負担でもあります。
レッツはその部分をばっさり削って、日付と記入欄に寄せています。余計なものがないぶん、自分の使い方が前に出る作りです。書式が薄いということは、どう使うかを自分で決められるということでもあるので。1日の欄に予定を書いてもいいし、読んだ本の記録にしてもいいし、体調のメモにしてもいい。手帳側が使い道を指定してきません。
逆に言うと、手帳に導いてほしい人には物足りないかもしれません。「ここに今週の目標を書きましょう」「振り返りはこの欄に」というガイドが付いている手帳のほうが続く人は、けっこう多いです。手帳が続かなかった経験があるなら、シンプルな構成はむしろ難易度が高い側だと思っておいたほうがいいかも。白いページは自由でもあるけれど、同時にちょっと怖いので。
つまり判断はこうです。手帳に「入れ物」を求めているならレッツの作りは合いますし、「ガイド」を求めているなら別の手帳のほうが合います。これは優劣の話ではなくて、完全に好みと使い方の相性の話です。
なお、カバーの素材や中の紙の質、製本の仕様については型ごとに違いますし、今回はそこまで確認できていません。なのでこの記事では書きません。手触りや書き心地を重視するタイプなら、取扱店の商品ページの仕様欄を読むか、実物を置いている店で確かめるのが確実です。ここは推測で埋めるところではないと思っています。
もし手帳選びの軸が「機能」より「見た目のかわいさ」寄りなら、レッツのような実用寄りの作りに絞る前に候補を広げておいたほうが後悔が少ないので、かわいい手帳と日記帳の選び方もあわせて見てみてください。
レキシコンなど日本で見かけるシリーズ
日本の売り場や通販でレッツを探すと、いくつかのシリーズ名に出会います。まずは名前を並べておきますね。
- レキシコン(Lexicon):週間バーチカルなどのフォーマット。スリム、ミニポケットといったサイズ違いがあります
- レディデイト(LadyDate):1週間見開きで、日曜始まり
- スタンダードダイアリー(Standard Diary):用途に合わせて複数の型がある定番ライン
- プリンシパル(Principal)、クラシック(Classic)、コノスール(Connoisseur):流通の情報で名前を見かけるライン
ここも正直に書きます。今回はっきり確認できたのは、それぞれの「名前」と、レキシコンとレディデイトの一部のフォーマットまでです。各シリーズが具体的にどう違うのか、どんなサイズ展開があるのか、いくらなのかは確認できていません。だからこの記事では、名前の紹介にとどめます。中身を想像で埋めて書くと、あなたが売り場で「話が違う」となるだけなので。
「名前しか分からないなら意味がないのでは」と思うかもしれませんが、これがけっこう役に立ちます。というのも、レッツを探すときはブランド名とシリーズ名を組み合わせて検索するのが一番早いからです。「レッツ 手帳」だけで探すと関係のない商品まで大量に混ざりますが、「Letts レキシコン」のように打つと、探しているものにぐっと近づきます。カタカナと英字の両方で試してみるのもおすすめです。
もうひとつ、シリーズ名を知っておく実用的な理由があります。レッツは年度と店舗で扱う型が大きく変わるブランドです。去年は売っていた型が今年は入ってこない、ということが普通に起きます。だから、どこかで見た「◯年版のラインナップ」をそのまま探しに行っても見つからないことがある。シリーズ名を軸にして、今そこに並んでいるものから選ぶ、という探し方のほうが現実的です。
それから、レディデイトが日曜始まりだという点は、レッツを選ぶうえでかなり大事な情報です。月曜始まりの手帳に慣れていると、見開きの左端が日曜になっているだけで一瞬手が止まります。慣れれば問題ないのですが、慣れるまでの数週間は書き間違いが起きやすいところ。買う前に「これは日曜始まりだ」と分かっていれば、それだけで受け止め方がずいぶん変わります。
なお、それぞれのシリーズが何月始まりなのかは今回確認できていません。ただ、レッツに限らず手帳は「何月始まりを買うか」で候補が一気に絞れますし、売り場に並ぶ時期も変わってきます。探しに行く前に、手帳の始まり月をどう選ぶかを先に決めておくと空振りが減りますよ。
型によって流通の量がかなり違うので、気になるシリーズがあるなら在庫のあるうちに見ておくのが確実です。年度が変わると同じ型が入らないこともあります。
日本で買えるところと価格の目安
日本でレッツを扱っているところとしてはっきりしているのは、デルフォニックス(DELFONICS)です。公式通販と、手帳の専門店であるDELFONICS DIARY STOREでの販売実績があります(出典:デルフォニックス公式通販)。ほかに、輸入文具を扱う専門店や通販でも見かけます。
価格については、今回はっきり確認できたのが1点だけです。中途半端に思われるかもしれませんが、確認できた分だけ出しますね。
- 商品名:Letts ダイアリー レキシコン スリム
- フォーマット:週間バーチカル(1週間見開き)
- サイズ:横87×縦170×厚み13mm
- 価格:4,620円(税込)
この1点から言えることは、そんなに多くありません。レッツの手帳は、だいたい数千円の帯にある手帳だ、というくらいまでです。ほかの型がいくらなのかは確認できていないので、この記事では書きません。サイズも同じで、レキシコン ミニポケットやレディデイト スリムの実寸は確認していません。気になる型があるなら、取扱店の商品ページの仕様欄を見るのが一番確実です。
確認できたサイズの数字だけ、少し噛みくだいておきます。横87×縦170mmというのは、かなり縦長の形です。よくあるA6サイズの手帳と比べると、横が狭くて縦に長い。長財布に近い縦横比だと思ってもらうと感覚が近いかもしれません。この形は、ジャケットの内ポケットやバッグのサイドポケットのような細長いすきまに入れやすいのが利点です。逆に、見開きを机に広げて大きく書きたい人には手狭に感じるはず。
厚み13mmというのも、地味に効いてくる数字です。1cmちょっとあるので、薄手の手帳ではありません。小さいバッグに入れるつもりなら、幅よりこの厚みのほうが引っかかることがあります。逆に言えば、ページ数はそれなりに確保されている厚みでもあります。薄さ最優先なら、そこは想定しておいたほうがいいところ。
この記事に書いた取扱商品・価格・在庫は、すべて2026年9月時点で確認できた情報です。レッツは年度と店舗によって扱う型が変わりますし、価格も改定されることがあります。購入前の正確な情報は、公式サイトや取扱店でご確認ください。
どこで買うかで迷っているなら、そもそも手帳は店の種類によって置いてあるブランドがかなり違います。レッツのような海外ブランドは、大型文具店や輸入文具を扱う店、あとは通販が中心になりやすい。近所の書店で見つからなくても、それは扱いがないだけかもしれません。買う場所ごとの得意分野は、手帳をどこで買うかを店の種類ごとに整理した記事にまとめています。
実店舗で見つからないときは通販が現実的な選択肢になります。同じ「レッツ」でも別ブランドの商品が混ざるので、商品名の綴りを確かめてから選んでみてください。
英語表記の手帳を使うということ
ここが、レッツを買うかどうかで一番迷うところだと思います。英国の手帳なので、曜日や月がJanuary、Mondayのような英語表記です。日本語版が用意されている型もあるかどうかは今回確認できていないので、基本は英語表記だと思って読んでください。
日本の手帳と違う点を整理すると、購入前に知っておきたいのは次の4つです。先に言っておきますが、これは欠点リストではありません。そういう作りだ、というだけの話です。合う合わないを判断するための材料として読んでもらえたらと思います。
1つめは、表記が英語だということ。曜日も月名も英語です。ただ、正直に言うとこれはあまり問題になりません。覚える単語は月が12個と曜日が7個で、しかも毎ページ順番に並んでいます。数日も使えば並びで読めるようになるはずです。ちなみに、書き込む中身まで英語にする必要はまったくありません。日本語でどんどん書いて大丈夫です。
2つめは、日本の祝日が入っていないことがあること。輸入版は英国の休日が基準なので、日本の祝日は自分で書き込む前提になる場合があります。これは実務的にはけっこう効く違いです。ただ対処は簡単で、年の初めに1回、その年の祝日をまとめて書き込んでしまえば終わります。たいして時間のかかる作業ではありませんし、書き込むこと自体が来年を眺める時間になるので、そんなに悪くない儀式だと思いますよ。
3つめは、日曜始まりの型があること。レディデイトは1週間見開きの日曜始まりです。月曜始まりに慣れている人だと、最初は見開きの左端がずれて感じます。週末を続けて見たい人には日曜始まりが不便に感じることもあるので、ここは好みが割れるところ。買う前に見開きの並びを確認しておけば、少なくとも「思っていたのと違う」は避けられます。
4つめは、構成がシンプルなこと。前の見出しで書いたとおり、付録ページの多さがなく、カレンダーと記入欄が中心です。付録が必要な人は、別冊のメモやスマホで補う前提になります。
| 違う点 | レッツ(英国式) | 日本の手帳 | どう対処するか |
|---|---|---|---|
| 曜日・月の表記 | January、Mondayのような英語表記 | 日本語表記が中心 | 覚えるのは月12個と曜日7個だけ。書き込む中身は日本語でよい |
| 祝日の扱い | 輸入版は英国の休日が基準で、日本の祝日が入っていないことがある | 日本の祝日が入っているものが多く、六曜や和暦が載っているものもある | 年の初めに日本の祝日をまとめて自分で書き込む |
| 週の始まり | 日曜始まりの型がある(レディデイトなど) | 月曜始まりに慣れている人が多い | 買う前に見開きの並びを確認する。どうしても苦手なら別の型を選ぶ |
| 付録・構成 | カレンダーと記入欄が中心のシンプルな構成 | 路線図や早見表などの付録ページが多いものがある | 必要な付録は別冊のメモやスマホで補う |
英語表記と仲良くなるコツは3つです。月名と曜日は暗記しようとせず並びで読む、日本の祝日は年の初めに一括で書き込む、書く中身は全部日本語でいい。この3つを最初に決めておくと、英語表記の手帳はかなりあっさり日常に入ってきますよ。
同じ読みの「LETS」と間違えないために

ここは事故が起きやすいところなので、独立して書いておきます。日本では、英国のレッツ(Letts)とは別に、「LETS」表記のクリアシステム手帳も流通しています。M5サイズなどの、透明なPVCと革を組み合わせたタイプで、文具店の商品名で見かけます。
カタカナにすると、どちらも「レッツ」です。通販の検索窓に「レッツ 手帳」と打つと、両方が同じ結果に並びます。ぱっと見だと同じブランドの別ラインに見えてしまうこともあるので、ここは意識して見分けたほうがいいところ。
見分け方は単純で、綴りとブランド表記を確認するだけです。英国のものは商品名や説明に「Letts」と表記されます(「Letts of London」と書かれていることもあります)。もう一方は「LETS」という表記です。あとは商品の作りも違っていて、もう一方はリングで中身を差し替えるシステム手帳なので、写真を見れば違いはすぐ分かります。
なお、「LETS」表記の手帳がどこのメーカーのもので、いくらなのかについては今回確認していません。良し悪しの話ではまったくなく、単に別のものなので取り違えないでください、という注意です。そちらが気になったなら、それはそれで別で調べる価値があると思います。
通販で買うときに気をつけたいのは、レビューや紹介記事が混ざるケースです。「レッツの手帳を買いました」という感想が、どちらのレッツを指しているのか分からないことがあります。商品ページの写真とブランド表記を自分の目で確認するのが、結局いちばん早い確認方法です。
カタカナ検索では、英国のLettsと日本で流通する「LETS」表記の手帳が同じ結果に並びます。注文前に、商品名の綴り(LettsかLETSか)、ブランド表記、そして商品写真に写っている作りの3点を確認してください。判断がつかないときは、購入前に販売店へ問い合わせるのが確実です。
レッツの手帳を選ぶときに見るところ
ここからは、実際に選ぶ話に入ります。手帳選びって「見た目でビビッと来た」で決めても案外うまくいくものなんですが、レッツの場合は少し事情が違います。海外ブランドで取扱店が限られていて、年度によって流通も変わる。返品や交換の条件も店によって違うので、買う前に確かめておくと安心です。だとすると、順番を決めて絞ったほうが後悔は少ないかなと思います。
おすすめの順番は4つ。フォーマット(中身の型)を決める、サイズを決める、英語表記と祝日の扱いを許容できるか確認する、取扱店で在庫と価格を確認する。前半2つで候補が数個まで減って、3つめで「そもそも自分に合うか」が決まって、4つめで買えるか・いくらかという現実に着地します。
この流れに沿って、フォーマットとサイズの決め方、向き不向き、そして国産手帳と比べたときの位置づけまで見ていきますね。
フォーマットから決める

フォーマットというのは、手帳の中身の型のことです。1週間をどう見せるか、1日にどれだけ書けるか、という設計の違いですね。ここを最初に決めておくと、候補が一気に絞れます。
レッツで今回確認できているのは2つです。レキシコン スリムが週間バーチカル、レディデイトが1週間見開きで日曜始まり。それぞれの意味を先に説明しておきます。
週間バーチカルは、1日を時間の縦軸で区切る形です。左から月曜、火曜と日付が横に並んでいて、縦方向に9時、10時、11時と時間が刻まれている。予定を時間の位置に書き込むので、「その日がどれくらい埋まっているか」がぱっと見で分かります。1週間分が見開きに収まるので、週単位で動く人と相性がいい形です。
1週間見開きは、見開きに1週間が入っていて、1日ぶんが1つの欄になっている形です。時間の目盛りはないぶん、書き方の自由度が高い。予定でもいいし、その日の記録でも、タスクの箇条書きでもいい。1日に数行書ければ十分、というタイプの人はこちらが向きます。
選び方の目安はこうです。予定が時間単位で動く人、打ち合わせや面談が多い人、時間の使い方そのものを見直したい人は週間バーチカル。予定はそんなに多くないけれど、その日にやったことや思ったことを残したい人は1週間見開き。月の予定を俯瞰したいだけで、日々の書き込みは少ないという人は、そもそも月間中心の手帳のほうが軽くて済みます。
ひとつ注意を。月間ページが付いているかどうかは型によります。今回は、どのシリーズに月間ページがあるのかまで確認できていません。月の見開きで予定を管理する習慣がある人は、そこが付いているかを商品ページで忘れずに確認してください。ここは後から足せない部分なので、けっこう重要です。
ちなみにフォーマットは、手帳選びで一番失敗が起きやすいところでもあります。バーチカルに憧れて買ったけれど時間軸が埋まらなくて罪悪感だけ残った、というのはよくある話。それぞれの型の得意・不得意は、バーチカル・レフト・マンスリーを比べた記事で細かく整理しています。
フォーマットは中面の写真を見るのがいちばん早いです。商品ページの画像で、時間の目盛りがあるかどうかを確かめてみてください。
サイズから決める
フォーマットが決まったら、次はサイズです。ここでも先に正直な話をしておくと、実寸として確認できているのはレキシコン スリムの1点だけで、横87×縦170×厚み13mmです。ほかの型の実寸は確認できていません。
ただ、名前からおおよその立ち位置は整理できます。スリムは縦長で持ち歩きやすい形。ミニポケットはさらに小さい携帯向け。デスクで使うことを想定した大きめの型もあります。どれが今その店にあるかは年度によるので、そこは並んでいるものを見て決めることになります。
サイズを決めるときの考え方は、「どこに入れて運ぶか」から逆算するのが一番失敗しません。通勤カバンに入れっぱなしなら、多少大きくても問題ない。上着のポケットに入れたいなら細長い型。カバンを持たない日がある人なら、片手で持てるサイズじゃないと結局家に置きっぱなしになります。手帳は、開かれない日が続いた時点で役目を果たさなくなる道具なので。
もうひとつの軸が、書く量です。当たり前ですが、小さい手帳ほど1日の欄が狭くなります。1日に3行しか書かない人が大きい手帳を買うと空白ばかりで落ち着かないし、逆に予定を細かく書く人が小さい手帳を選ぶと文字が入りきりません。過去に使った手帳があるなら、その1日の欄に何行書いていたかを数えてみるのが一番早い見積もりになります。
厚みも見落としがちなポイントです。確認できているレキシコン スリムは厚み13mm。ページ数がそれなりにある証拠でもありますが、小さめのバッグやポケットに入れる場合、幅より厚みのほうが先に引っかかります。ペンを一緒に挟んで持ち歩くつもりなら、実質的な厚みはもう少し増える計算になります。
サイズ選びで迷ったら、いま家にある本やカードを定規で測って、実寸を体で確認するのがおすすめです。数字だけ見てもピンと来ませんが、手元のものと比べると急に分かります。A5・B6・A6といった日本でよく使われる規格の実寸と、それぞれの向き不向きは、手帳サイズの比較一覧にまとめてあるので参考にしてみてください。
レッツの手帳が向く人と向かない人

ここまで読んで、なんとなく感触はつかめてきたと思います。整理して表にしておきますね。どちらかに当てはまるから決まり、という話ではなくて、いくつ当てはまるかで判断してもらえたらと思います。
| 判断のポイント | 向いていそうな人 | いったん見送りを考えたい人 |
|---|---|---|
| 曜日や月の英語表記 | 英語表記に抵抗がない、むしろ気分が上がる | 和暦・六曜・日本の祝日を手帳で確認したい |
| 中身の構成 | 付録が少ないシンプルな作りが好き、日本の手帳の付録を持て余している | 路線図や早見表などの付録も1冊にまとめておきたい |
| 買い方 | 商品ページの仕様を読んで通販で決められる | 文具店で実物を何冊も見比べてから決めたい |
| 来年以降の買い替え | その年に出会った型を楽しめる | 毎年まったく同じ型を買い続けたい |
| 道具の来歴 | 世界初のダイアリーを作った会社という背景に価値を感じる | 背景より価格と機能で選びたい |
特に効いてくるのが、右の列の下から2つめ、「毎年まったく同じ型を買い続けたい」という項目です。手帳を長く使っている人ほど、この欲求は強くなります。去年と同じ配置、同じサイズ、同じ書き味。それが手に入る安心感は、けっこう大きい。ところがレッツは年度と店舗で流通が変わるので、来年も同じ型が買える保証はありません。ここが引っかかる人は、慎重に考えたほうがいいところです。
逆に「その年に良さそうなものを選ぶ」という買い方が楽しめる人にとっては、これはむしろ面白さになります。手帳を毎年の買い物イベントとして楽しんでいる人ですね。同じものを探し続けるストレスがない人なら、流通の変動はそれほど問題になりません。
もうひとつ、実物を見てから決めたい人はハードルが高めです。取扱店が限られるので、近所で手に取れるとは限りません。写真と仕様欄だけで判断することになります。紙の質感や書き味をどうしても自分で確かめたい派なら、まずは実物を置いている店を探すところから始めるほうが納得できるはず。
あと、これは念のために。予算を最優先に考えている場合、確認できた1点が4,620円(税込)という帯なので、もっと安く済ませたいなら選択肢は別にあります。手帳は価格帯によって作りも寿命も変わるので、そこの割り切り方については安い手帳をどう選ぶかを整理した記事も見てみてください。
国産の手帳と比べたときの位置づけ

最後に、国産の手帳との関係を整理しておきます。ここを誤解したまま買うと「思っていたのと違った」になりやすいので、けっこう大事なところです。
まず前提として、レッツは国産手帳の上位互換ではありませんし、下位互換でもありません。別ジャンルです。比べるものではない、というと逃げのように聞こえるかもしれませんが、実際そういう関係だと思っています。
国産手帳の強みは、日本で暮らす人向けに最適化されていることです。日本の祝日が最初から入っている。六曜や和暦が載っているものもある。年度始まりの型も豊富。書店でもコンビニでも売っていて入手しやすいし、定番シリーズなら毎年同じ型が買える。困ったときに代わりが手に入る、という安心感がすごく大きい。日々の実務を回すという意味では、これはかなり強力です。
レッツの強みは、実務の速さとは別のところにあります。毎日開く道具として気に入るかどうか、という話です。手帳が続くかどうかって、案外そういう部分で決まったりしませんか。
現実的な折衷案もあります。2冊持ちです。家や職場に置いておく国産の月間手帳で日本の暦まわりを押さえて、持ち歩き用にレッツの週間手帳を使う。役割を分けてしまえば、英語表記も祝日の不在も気にならなくなります。荷物は増えますが、両方の良さを取る方法としては現実的だと思います。
それから、これから初めて手帳を習慣にしようとしている段階なら、まずは国産の定番で1年やってみるほうが安全かもしれません。自分が1日にどれくらい書くのか、どのフォーマットが続くのか。それが分かってからレッツを選ぶと、失敗の確率がぐっと下がります。逆に、すでに何冊か使ってきて「日本の手帳の親切さが自分には過剰だ」と感じているなら、レッツはその感覚にきれいにはまる可能性があります。
その「国産の定番で1年」を試すなら、レッツと同じ週間バーチカルで比べてみるのが分かりやすいですよ。
レッツの手帳についてよくある質問
レッツの手帳は何月始まりですか
今回はっきり確認できたのはレキシコン スリムのフォーマットとサイズ、価格までで、各シリーズが何月始まりなのかは確認できていません。なので、この記事では書かないことにしています。確かめ方としては、取扱店の商品ページの仕様欄に収録期間が書かれていることが多いので、そこを見るのが確実です。書かれていない場合は、購入前に販売店へ問い合わせるのが早いと思います。始まり月は後から変えられない部分ですし、年度によって扱う型そのものが変わるブランドでもあるので、ここは面倒でも実物の商品情報で確認してください。
紙質やペンとの相性はどうですか
紙の厚さや裏抜けのしやすさについては、今回確認できていません。型ごとに仕様が違う可能性もあるので、想像で書くのは避けます。判断する手順としては、まず自分が普段使うペンをはっきりさせるのがおすすめです。万年筆や太めの水性ペンを使うなら紙質の影響が大きいので、商品ページの仕様欄に紙の情報があるか確認するか、実物を置いている店で試させてもらえるか聞いてみてください。細字のボールペンやシャープペンシルが中心なら、紙質で困る場面はそこまで多くないと思います。心配なら、裏面を使わない書き方に決めてしまうという手もありますよ。
プレゼントに向いていますか
世界で最初の市販ダイアリーを作った会社と伝えられているブランドなので、渡すときに話のきっかけになるという点では贈り物向きだと思います。ただ、相手を選ぶのも事実です。手帳にこだわりがある人ほど、フォーマットやサイズ、何月始まりかを自分で決めたいもの。英語表記や日曜始まりの型があることも好みが分かれます。相手がすでに毎年の定番を持っているなら、手帳そのものより文具の周辺を贈るほうが喜ばれるかもしれません。名入れやラッピングに対応してもらえるかどうかは店によって違うので、取扱店に直接確認してみてください。
予定表ではなく日記帳として使えますか
使えます。もともとダイアリーという言葉には、その日にあったことを書き留めるという意味が含まれていますし、レッツの手帳は付録が少なくて記入欄が中心の作りなので、日記的な使い方とは相性がいいはずです。週間バーチカルなら時間の位置に行動を書き込む記録として、1週間見開きなら1日数行の日記として使えます。ただ、1日1ページのフォーマットが用意されているかどうかは今回確認できていません。たっぷり書きたいタイプなら、そこは商品ページで収録形式を確認してから決めてください。書く量が少ない日があっても気にしない、くらいの気持ちで始めるのが続けるコツかなと思います。
まとめ:手帳にレッツを選ぶなら
長くなったので、要点をまとめます。レッツ(Letts)は英国の手帳ブランドで、1796年にロンドンで創業し、1812年に世界で最初の市販ダイアリーを発売したと伝えられています。日本ではデルフォニックスなどが扱っていて、レキシコンやレディデイト、スタンダードダイアリーといったシリーズ名を売り場で見かけます。
選ぶ手順は4つでした。フォーマット(週間バーチカルか、1週間見開きか、月間中心か)を決める。サイズを、どこに入れて運ぶかと1日に書く量から決める。英語表記と、日本の祝日が入っていない可能性を許容できるか確認する。最後に取扱店で在庫と価格を確認する。この順番で進めれば、迷子になりにくいはずです。
そして一番大事なのが、レッツは国産手帳の代わりではないということ。日本の暦まわりを手帳で完結させたい人には向きませんし、毎年同じ型を買い続けたい人にも向きません。でも、付録に頼らないシンプルな作りが好きで、英語表記も気にならなくて、200年以上ダイアリーを作り続けてきた会社の1冊を持つことにわくわくするなら、これはかなり良い選択だと思います。
今回はっきり確認できた商品情報は、レキシコン スリムの1点だけでした。週間バーチカル、横87×縦170×厚み13mm、4,620円(税込)。ほかの型の価格やサイズ、年度ごとのラインナップについては確認できていないので、この記事では書いていません。そこは取扱店の商品ページで確かめてください。中途半端に見えるかもしれませんが、あいまいな数字を並べて売り場で困るより、そのほうが役に立つと思っています。
なお、この記事の取扱商品・価格・在庫の情報は2026年9月時点のもので、年度と店舗によって変わります。正確な情報は公式サイトや取扱店でご確認ください。
もしまだ「そもそも自分にどんな手帳が合うのか」から迷っているなら、レッツに絞り込む前に全体像を見ておくと判断が速くなります。種類やブランドの整理は、手帳の選び方をまとめた記事で一通り解説しているので先に読んでみてください。
あなたの来年が、いい1冊と一緒に始まりますように。
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