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ジャーナリング・バレットジャーナルの本の選び方|4つの型と考案者の原著
ジャーナリングとバレットジャーナルの本|入門書とワーク型の選び方
ジャーナリングやバレットジャーナルを本で始めたいけれど、どれを1冊目にすればいいか分からずに迷っていませんか。
この記事では、本の違いを型で整理して、1冊目を決めるための材料をまとめました。
先に結論をお伝えします。
ジャーナリングとバレットジャーナルの本は、仕組みと手順を解説する本、質問に答えて書き込む本、使い方の実例を集めた本に分かれ、解説と書き込みを1冊に収めた本も多いです。
バレットジャーナルは、考案者本人が書いた本で仕組みを確かめ、使い手の立場で書かれた本で使い方の例を足す、という分担で見ると整理しやすいです。
ジャーナリングは、手法ごとの元になった本と、著者がそれぞれ自分のやり方を教える入門書を分けて見ると選びやすくなります。
そのうえで、仕組みを知りたいなら解説が中心の本、毎日なにを書けばいいか浮かばないなら質問に答えて書き込む本を1冊目にする、というのが私の提案です。
買う前には、出版社のページで発行年月、章や見出しの一覧、本の大きさとページ数を確かめておくと安心です。
取り上げるのは、出版社や著者の公式ページで書名・著者・発行年と内容紹介を確かめられた本だけです。
おすすめランキングを探していた方もいると思いますが、この記事では順位をつけず、価格や売り場も扱わずに、本の型で選ぶ考え方をお伝えします。
この記事で理解できることは、次の4つです。
- 本を4つの型で見分ける方法と、解説と書き込みを兼ねた本が多いこと
- バレットジャーナルの考案者の本と、使い手が書いた本の役割の違い
- ジャーナリングの本を、手法の元になった本と著者の入門書に分けて見る理由
- 目的から1冊目を決める考え方と、買う前に出版社のページで見る3つの点
ジャーナリングとバレットジャーナルの本は4つの型に分かれる
ジャーナリングとバレットジャーナルの本は、入門書と書き込み式の本の2つにきれいに分かれるわけではありません。
出版社の紹介文や目次、つまり章や見出しの一覧を見比べると、4つの型で見るほうが整理しやすいです。
1つ目は解説型、つまり仕組みと手順を順番に説明する本です。
2つ目はワーク型、つまり質問に答えながら自分で書いていく本です。
3つ目は実例集、つまり使い方の例やアイデアをたくさん見せる本です。
4つ目は兼用型、つまり解説とワークを1冊に収めた本で、この兼用型の本も多く見られます。
ここで理論ではなく仕組みと手順と書くのは、出版社が入門書の中身として紹介しているのが、書き方や作り方、実例だからです。
なお、この4つの型は出版社が決めた分類ではなく、紹介文と目次をもとに私が整理したものです。
仕組みと手順を解説する入門書

解説型の本は、始め方から順番に説明してくれるので、全体像をつかみたい人に向いています。
バレットジャーナルでは、『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』(Marie 著、ディスカヴァー・トゥエンティワン、2017年10月発売)がこの型に入ります。
版元、つまりこの本を出している出版社は、2017年10月13日のプレスリリースでこの本を「「バレットジャーナル」の日本初となる「書き方」ガイド」と紹介しています。
書籍ページでも、すぐに始められる方法を「フルカラーの事例写真をまじえながらご紹介する」本だと説明しています。
ジャーナリングでは、『「手で書くこと」が知性を引き出す 心を整え、思考を解き放つ新習慣「ジャーナリング」入門』(吉田典生 著、文響社、2017年11月発売)が入門書にあたります。
文響社はこの本を、「“書くマインドフルネス”として知られる「ジャーナリング」の入門ブック」と紹介しています。
新しい本では、『すごいジャーナリング うまくいっている人は紙に何を書いているのか?』(菊地大樹 著、マンガ 蒼井アオ、サンクチュアリ出版、2026年4月発売)も解説型に入ります。
出版社の紹介には、「言葉だけで伝わりづらい部分は漫画にして解説してあります」とあります。
さらに「AIを使ってジャーナリングを継続するコツも解説しました」とあり、書き続けるための工夫まで扱う本だと分かります。
考案者本人が書いたバレットジャーナルの本も解説が中心ですが、その中身は次の章で詳しく見ていきます。
質問に答えて書き込むワーク型
ワーク型の本は、読んで学ぶというより、用意された質問に答えながら自分の言葉を書いていく本です。
例として、『Q&A Diary : My 5 Years』(海と月社、2012年12月出版)があります。
版元ページには著者の表記がないため、この記事でも著者名は書いていません。
海と月社はジャンルを「ダイアリー」としており、紹介文には「1年のうちいつからでも始められて、毎日ひとつの質問に答えていくだけで」とあります。
読む本というより、5年分を書き込んでいく質問つきの日記帳と考えると分かりやすいです。
判型、つまり本の大きさはB6で、ページ数は出版社の表記で370ページです。
何年分の日記にするかで迷うなら、5年・10年など年数の違いから日記帳を選ぶ考え方もあわせて読んでみてください。
もう1冊は、同じ海と月社の『書いたら燃やせ』(シャロン・ジョーンズ 著、白浦灯 訳、2024年3月出版、4-6・160ページ)です。
版元の紹介文は、この本を「質問に「正直」に答えるだけの本」と呼んでいます。
進め方も自由で、「好きなところを開いて」書いていくと「気づけば、自分のためだけの本ができあがっている」と紹介されています。
なお、本の中の質問文はこの記事では紹介しません。
書き込む欄の細かい仕様は、版元のページで確かめてください。
解説とワークの兼用型と実例集
兼用型は、仕組みや書き方の解説と、ワークや練習ページが同じ1冊に入っている本です。
たとえば『書く瞑想』(古川武士 著、ダイヤモンド社、2022年1月発行)は、目次に解説とワークの両方が並んでいます。
書き方の見出しとして「朝15分、書く瞑想から始めよう」があり、ワークの見出しとして「月に1回、5つのワークで振り返る(マンスリー・ジャーナリング)」があります。
さらに「巻末付録 感情ジャーナル完全ガイド」まであるので、解説を読みながらワークにも取り組む構成だと読み取れます。
バレットジャーナルでは、『シンプルなのに驚くほどうまくいく! バレットジャーナル活用術』(ねこねこ 著、エムディエヌコーポレーション、2018年10月発売)が兼用型です。
出版社の紹介には「バレットジャーナルの基本から活用メソッドを解説」とあります。
続けて「後半ではイラストが描けない人でもすぐに使える、練習ページを用意しました」とあり、解説と練習が1冊に入っていることが分かります。
解説型で挙げた文響社の本も、版元の紹介ではお題が用意されているので、お題つきの入門書として兼用型に近い1冊です。
最後の実例集は、使い方の例やアイデアを数多く見せてくれる本です。
『ロイヒトトゥルム1917で楽しむバレットジャーナル 今すぐ役に立つ実践アイデア189』(平和堂 監修、日本手帖の会 協力、実務教育出版、2019年7月書店発売)がこの型に入ります。
実務教育出版の紹介では、「189もの豊富な使用アイディア」を収め、「今作は、バレットジャーナル診断チャートつき」とうたっています。
手順を一から学ぶというより、ほかの人の使い方を見て自分に合う形を探すための本です。
4つの型の見分け方を表にまとめました。
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| 型 | どんな本か | 出版社のページで見分ける手がかり | この記事で取り上げる例 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| 解説型 | 仕組みと手順を順番に説明する | 紹介文に書き方や事例の説明が並ぶ | 『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』『すごいジャーナリング』 | ダイヤモンド社、ディスカヴァー・トゥエンティワン、サンクチュアリ出版 |
| ワーク型 | 質問に答えて自分で書いていく | ジャンルの表記や、質問に答える形の紹介文 | 『Q&A Diary : My 5 Years』『書いたら燃やせ』 | 海と月社 |
| 兼用型 | 解説とワーク・お題・練習ページを1冊に収める | 目次のワークや付録、紹介文の練習ページやお題 | 『書く瞑想』『シンプルなのに驚くほどうまくいく! バレットジャーナル活用術』『「手で書くこと」が知性を引き出す』 | ダイヤモンド社、エムディエヌコーポレーション、文響社 |
| 実例集 | 使い方の例やアイデアを数多く見せる | 紹介文のアイデアの数や診断チャート | 『ロイヒトトゥルム1917で楽しむバレットジャーナル』 | 実務教育出版 |
バレットジャーナルの本は考案者の原著を軸にする
バレットジャーナルの本を選ぶときは、原著、つまり考案者本人が書いた本を軸にすると全体が見えやすくなります。
バレットジャーナルには、考案者ライダー・キャロルが書いた公式ガイド、つまり考案者の立場から方法をまとめた正式な手引きがあります。
考案者の公式サイトは、この本を「Part productivity system, part mindfulness practice」と紹介しています(出典:The Bullet Journal Method(考案者の公式サイトの書籍ページ))。
『一部は生産性のしくみ、一部はマインドフルネスの実践』という意味で、管理だけでなく自分を見つめる面もある、と考案者側が説明しているわけです。
バレットジャーナルそのものは、ノートと筆記具を使い、予定やタスク、考えごとなどを箇条書きで1冊にまとめていく方法です。
方法の細かな説明はせず、ここからは本の役割に絞ります。
考案者ライダー・キャロルの公式ガイド

原著の日本語版は、『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』(ライダー・キャロル 著、栗木さつき 訳、ダイヤモンド社、2019年4月発行、46並製・408頁)です。
著者紹介には「バレットジャーナルの発案者」とあり、版元はこの本を「公式ガイド」と位置づけています。
国立国会図書館の記録には「原タイトル: THE BULLET JOURNAL METHOD」とあり、英語の原書を訳した本だと確かめられます。
英語版の版元Penguin Random Houseは、この本を『初心者がつまずきやすい点を避け、中核となる習慣を作り、そこから自分流に広げるための手引き』と紹介しています。
考案者自身は公式サイトのプロフィールページで、「I created Bullet Journal, because I needed it.」と書いています。
『自分に必要だったから作った』という意味です。
ダイヤモンド社の紹介文は、「1冊のノートと1本のペンがあれば誰でも始められる」という一文から始まります。
ここで押さえておきたいのは、原著の中身が理論の話だけではないことです。
目次には「トピックとページ番号を書く ── 見返すための基本ルール」のように、書き方の手順を扱う見出しがあります。
「振り返り ── 有意義な人生は正しい自己認識から」という見出しもあり、管理だけでなく自分を見つめる使い方にも触れています。
後半には「ユーザーの実践事例 ── 自分を見つめる旅に役立つ活用集」や「よくある質問」まで入っています。
理論書だから後回しにする本、とは言えない構成です。
原著の目次は、おおまかに次の順で進みます。
仕組み → 使い方 → 自分流の工夫 → 実例 → Q&A
始め方から実例とQ&Aまでが1冊に入っているので、仕組みを通して知りたい人のよりどころになります。
考案者ライダー・キャロルの公式ガイドの日本語版は、ダイヤモンド社の『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』です。
目次や判型は出版社のページで確かめてから選んでみてください。
実践者の本は使い方の実例を足す
実践者、つまり考案者ではなく使い手の立場で書いた人の本は、原著とは違う役割を持っています。
解説型で挙げた『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』が、その1冊です。
出版社の紹介には「家族4人のスケジュール管理に苦労していたという著者」という一節があり、使い手の立場で書かれた本だと分かります。
目次には「つくると便利な「コレクション」アイデア集」や「みなさんのバレットジャーナル、見せてください!」といった見出しが並びます。
コレクション、つまりテーマごとに作る特集ページのアイデアや、読者の実例を見せる構成です。
版元のリリースには、「イラストを上手に描く才能も、ページをスタイリッシュにレイアウトするセンスも必要ありません」という一文もあります。
『シンプルなのに驚くほどうまくいく! バレットジャーナル活用術』も実践者の本で、出版社の紹介には「可愛いバレットジャーナルを始めたいと思っている人必見」とあります。
実例集の『ロイヒトトゥルム1917で楽しむバレットジャーナル』も、紹介文で「実用重視派? デコる派?」と読み手のタイプを問いかけています。
考案者の公式サイトのAboutページにも、「Bullet Journal communities sprung up to share their customizations.」という一文があります。
『利用者の集まりが次々に生まれ、自分流の工夫を共有するようになった』という意味です。
なお、考案者側が認める指導者の認定制度は、公式サイトで2025年秋に募集を始めると案内されたものです。
ここで紹介した3冊は2017年から2019年に出た本で、著者や監修者がこの認定を受けているかは確かめていないため、公式認定の本としては扱いません。
原著とあわせた4冊の発行年月や判型を、出版社の表記のまま並べます。
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| 書名 | 著者(立場) | 出版社 | 発行・発売の日付(出版社の表記の区分) | 判型・ページ数(出版社の表記) | 出版社の紹介から分かる中身 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| バレットジャーナル 人生を変えるノート術 | ライダー・キャロル 著、栗木さつき 訳(考案者) | ダイヤモンド社 | 2019年04月(発行) | 46並製・408頁 | 仕組み、使い方、自分流の工夫、実例、よくある質問 | ダイヤモンド社 |
| 「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル | Marie 著(実践者) | ディスカヴァー・トゥエンティワン | 2017/10/13(発売日) | 四六判・ソフトカバー/200ページ | 事例写真を交えた始め方、コレクションのアイデア集、読者の実例 | ディスカヴァー・トゥエンティワン |
| シンプルなのに驚くほどうまくいく! バレットジャーナル活用術 | ねこねこ 著(実践者) | エムディエヌコーポレーション | 2018-10-18(発売日) | 四六判/192P | 基本から活用法までの解説と後半の練習ページ | エムディエヌコーポレーション |
| ロイヒトトゥルム1917で楽しむバレットジャーナル 今すぐ役に立つ実践アイデア189 | 平和堂 監修、日本手帖の会 協力(考案者以外) | 実務教育出版 | 2019/07/31(書店発売日) | A5・159ページ | 診断チャートと189の使用アイデア | 実務教育出版 |
仕組みは原著で確かめて、見た目の工夫や暮らしの中での使い方の例は実践者の本で足す、という分担で考えるのが私のおすすめです。
ジャーナリングの本は手法ごとに原典が違う
ジャーナリングについて、University of Rochester Medical Center(ロチェスター大学医療センター)の健康情報は「It’s simply writing down your thoughts and feelings to understand them more clearly.」と説明しています。
『考えや気持ちを書き出して、よりはっきり理解すること』という意味です。
バレットジャーナルには考案者の公式ガイドがありますが、ジャーナリング全体の公式ガイドにあたる本は、私が調べた範囲では確かめられませんでした。
そのかわり、手法ごとには原典、つまりその手法を考えた人が最初に示した本があります。
たとえばモーニング・ページ、つまり朝に手書きで思いつくままに書く手法には、考案者自身の本があります。
一方、この記事で取り上げる日本の入門書は、著者がそれぞれ自分のやり方の型を示している本です。
そこでジャーナリングの本は、手法の原典と、著者が自分の型を教える入門書に分けて見ることをおすすめします。
ジャーナリング全体の考案者は確かめられない

同じ健康情報のページには、「Your journal doesn’t need to follow any certain structure.」という一文もあります。
『ジャーナルは決まった形に従わなくていい』という意味です。
では、ジャーナリング全体を誰が考えたのかというと、それを示す一次情報は今回の調べでは見つかりませんでした。
そのためこの記事では、考案者を1人に特定せず、かといって考案者がいないと言い切ることもしません。
はっきり言えるのは、入門書の著者がそれぞれ自分の型を示しているということです。
たとえば『書く瞑想』の著者紹介には、「「感情ジャーナルメソッド」を開発」とあります。
文響社のプレスリリースでは、ジャーナリングを「あるテーマについて思いつくことを思いつくままに、一定時間連続してひたすらノートや紙に書き出すワーク」と説明しています。
そのうえで「ルールは「文字を書く手を止めないこと」だけ」としていますが、これは『「手で書くこと」が知性を引き出す』という1冊での説明です。
『すごいジャーナリング』の著者は、出版社の紹介で「ジャーナリング講師/経営者」とされています。
同じジャーナリングでも本ごとにやり方の型が違うので、書名だけでなく、紹介文で著者の型を確かめてから選ぶのが安心です。
モーニング・ページの原典は体験しながら進める本
考案者ジュリア・キャメロンの公式サイトは、モーニング・ページを「MORNING PAGES ARE THREE PAGES OF LONGHAND, STREAM-OF-CONSCIOUSNESS MORNING WRITING ABOUT ABSOLUTELY ANYTHING」と定義しています。
訳すと『朝に手書きで3ページ、何についてでも思いつくままに書くこと』です。
原典は『The Artist’s Way』という本で、公式サイトはモーニング・ページを「the iconic tool of The Artist’s Way」、つまり『The Artist’s Wayを象徴する道具』と紹介しています。
考案者は公式サイトのFAQで、自分の本を「They are experiential books intended to teach people to process and transform life through acts of creativity.」と説明しています。
『創造的な行動を通して、人生を受け止め、変えていくことを教える体験型の本』という意味です。
続けて「All books and all creative clusters should be practiced through creative action, not through theory.」とあり、『本もグループも、理論ではなく創造的な行動を通して実践するもの』だとしています。
同じFAQには、グループで取り組むときの指針として「Use a twelve-week process with a weekly gathering of two to three hours.」と「Do only one chapter per week.」が示されています。
『12週間、週に1回2〜3時間集まって進める』『1週間に1章だけ進める』という意味で、あくまでグループ向けの指針です。
また「There are no “accredited” Artist’s Way teachers.」、つまり『公認の講師はいない』ともはっきり書かれています。
さらに考案者本人は、モーニング・ページを書くためのノートを公式サイトで「A Companion Volume to The Artist’s Way」、つまり『The Artist’s Wayに添える1冊』として案内しています。
原典の考案者が、読んで進める本と書き込むノートの両方を出していることになります。
ここから分かるのは、原著かどうかと、解説型かワーク型かは別の軸だということです。
考案者の本だから理論書、実践者の本だから書き込み式、とは限りません。
実践者や講師の本にも、解説が中心の本とワークを収めた本の両方があります。
原典かどうかと、自分で書き込む本かどうかは、分けて考えると本選びで迷いにくくなります。
目的から最初の1冊を決める
先にお断りしておくと、目的別に本を選ぶという考え方は、出版社が示した基準ではなく、この記事での私の提案です。
ただ、出版社は本ごとに想定する読み手や使い方を紹介文で示しているので、それが選ぶときの手がかりになります。
たとえば出版社の紹介では、ねこねこさんの本は可愛いバレットジャーナルを始めたい人向けで、平和堂監修の本は読み手のタイプ別に使い方を示す本です。
一方で英語版の原著の版元は、この本を『リスト作りに行き詰まった人にも、同時にたくさん抱えて手いっぱいの人にも、型が欲しい創作好きの人にも』向く本として紹介しています。
つまり、原著1冊で足りる人もいるということです。
またバレットジャーナルは公式サイトに無料の解説もあるので、本は学び方の選択肢の1つと考えておくと気が楽です。
そのうえで、次の4つの目的から自分に近いものを探してみてください。
仕組みを知りたいなら解説型、書くことが浮かばないならワーク型
1つ目は、バレットジャーナルの仕組みを1冊で通して知りたい人です。
この場合は、始め方から実例とよくある質問までが入っている原著『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』が1冊目の候補になります。
2つ目は、ジャーナリングのやり方を型ごとに知りたい人です。
この場合は解説型か兼用型が候補で、著者の型が紹介文で分かる本から選ぶと比べやすいです。
ワークまで1冊で進めたいなら、目次にワークや付録が載っている『書く瞑想』のような兼用型が合います。
3つ目は、毎日なにを書けばいいか浮かばない人です。
この場合は、質問に答えて書いていく『Q&A Diary : My 5 Years』や『書いたら燃やせ』のようなワーク型が合います。
『書いたら燃やせ』の版元の紹介には「本書はあえて「何も共有しない」ことを勧める」とあり、人に見せない前提で書く本もあると分かります。
4つ目は、見た目の工夫や使い方の例を見たい人です。
この場合は、バレットジャーナルの章の表に並べた実践者の本や実例集が候補です。
本を買う前に今日から書いてみたいなら、ノートとペンで5分から始めるジャーナリングの手順を先に見ておくのもひとつの方法です。
ジャーナリング側の5冊を表にまとめます。
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| 書名 | 著者 | 出版社 | 発行・発売の日付(出版社の表記の区分) | 判型・ページ数(出版社の表記) | 型 | 向く目的(私の提案) | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 「手で書くこと」が知性を引き出す | 吉田典生 著 | 文響社 | 2017-11-03(発売日) | A5・192ページ | 兼用型(解説とお題) | 入門書で考え方とやり方を知りたい | 文響社 |
| 書く瞑想 | 古川武士 著 | ダイヤモンド社 | 2022年01月(発行) | 46並・256頁 | 兼用型(解説とワーク、巻末付録) | 解説を読みながらワークも進めたい | ダイヤモンド社 |
| すごいジャーナリング | 菊地大樹 著、マンガ 蒼井アオ | サンクチュアリ出版 | 2026年04月07日(発売日) | 四六判/並製/本文336ページ | 解説型(漫画を交えた解説) | 漫画も交えて書き方や続けるコツを知りたい | サンクチュアリ出版 |
| Q&A Diary : My 5 Years | 版元ページに表記なし | 海と月社 | 2012/12/25(出版年月日) | B6・370ページ | ワーク型(質問つきの日記帳) | 毎日ひとつの質問に答えて日記をつけたい | 海と月社 |
| 書いたら燃やせ | シャロン・ジョーンズ 著、白浦灯 訳 | 海と月社 | 2024/03/19(出版年月日) | 4-6・160ページ | ワーク型(質問に答える本) | 人に見せない前提で正直に書き出したい | 海と月社 |
1冊目で迷ったら、次の3つを自分に問いかけてみてください。
①仕組みを最初から通して知りたいか
②毎日なにを書くか、自分で思い浮かぶか
③ほかの人の使い方の例を見たいか
①なら解説型か原著、②で浮かばないならワーク型、③なら実例集や実践者の本が、1冊目の候補になります。
本を読んだあとに書き始める1冊の一例として、ページ番号の入った方眼ノートを載せておきます。
買う前に出版社のページで確かめる
1冊目の候補が決まったら、買う前に出版社のページで中身を確かめておきましょう。
比べる材料は順位や売れ筋ではなく、出版社のページで分かる書誌、つまり書名・著者・発行年月・判型・ページ数・目次といった本の基本情報です。
とくにバレットジャーナルは、方法そのものが今も更新されている点に気をつけたいところです。
バレットジャーナルの公式サイトは有料の講座について、「Constantly updated to reflect changes and innovations in the Bullet Journal method.」と書いています。
『バレットジャーナルの方法の変化や新しい工夫を反映して、常に更新している』という意味です。
方法が更新され続けている以上、本の内容が今の公式の説明と違う点もあり得ます。
本は発行年月を見たうえで読み、方法やノートの最新情報は公式サイトで確かめるようにしてください。
発行年月・目次・判型とページ数の3つを見る

1つ目は発行年月です。
この記事の本だけでも、発行は2012年12月から2026年4月まで幅があります。
発行年月は、出版社のページの表記どおりに確かめてください。
2つ目は、目次や紹介文に、ワークや練習ページ、書き込みについての記載があるかどうかです。
『書く瞑想』の目次のワークや巻末付録、ねこねこさんの本の紹介文にある練習ページのように、出版社のページで確かめられる本もあります。
逆に、書き込みについて何も書かれていない本は、書き込み欄があるかどうかを推測で決めないほうが安心です。
3つ目は、判型とページ数です。
ページ数は出版社の表記と国立国会図書館の記録でずれていることがあるので、出版社の表記を使い、数字を混ぜないようにしてください。
また英語版の原著のハードカバーは、英語版の版元のページで「320 Pages」と表記されていて、日本語版の408頁とは別の本の数字です。
具体例として、ダイヤモンド社の原著の日本語版のページには「発行年月:2019年04月」「判型/造本:46並製」「頁数:408」と書誌が載っていて、目次も確かめられます(出典:ダイヤモンド社『バレットジャーナル 人生を変えるノート術』の書籍ページ)。
出版社の紹介文には、効果や発行部数、ベストセラーといった言葉が並ぶことがあります。
こうした言葉は宣伝文として読み、本の中身を知るための事実とは分けて受け取るのがおすすめです。
また、発行から年数がたった本の記述は、今の公式の説明と違う点があり得ます。
方法やノートの最新情報は、バレットジャーナルの公式サイトで確かめてください。
ジャーナリングとバレットジャーナルの本に関するよくある質問(FAQ)
バレットジャーナルは本を買わないと始められない?
本がなくても始められます。
公式サイトは必要なものを「A notebook and something to write with. Bujo isn’t about what notebook to use but how to use your notebook.」と説明しています。
『ノートと書くものがあればよく、どのノートを使うかより、ノートをどう使うかが大切』という意味です。
同じページでは、メールで届く入門講座を「Free lessons.」、つまり『無料のレッスン』として案内しています。
本は公式の学び方の1つとして考えておくとよいです。
原著と実践者の本はどちらを先に読む?
読む順番について、この記事では決めつけません。
事実として、日本語では実践者の本『「箇条書き手帳」でうまくいく はじめてのバレットジャーナル』(2017年10月発売)が、原著の日本語版(2019年4月発行)より先に出ています。
順番よりも、仕組みは原著、使い方の例は実践者の本という分担で考えると選びやすいです。
英語の原書と日本語版は同じ本?
国立国会図書館の記録では、日本語版の原題は「THE BULLET JOURNAL METHOD」で、英語版と同じ書名です。
ただし判型とページ数は違い、英語版の版元のページではハードカバーが「320 Pages」、日本語版は46並製・408頁です。
内容にどんな違いがあるかは確かめていないので、この記事では比べていません。
書き込み式の本は人に見せないもの?
本によって考え方が違うので、一律には言えません。
『書いたら燃やせ』は、版元の紹介で「何も共有しない」ことを勧めている本です。
モーニング・ページの考案者も、グループで取り組むときの指針に「Do not share your Morning Pages with the group or anyone else.」と書いています。
『モーニング・ページは、グループにもほかの誰にも見せない』という意味です。
書き込んだ本やノートの保管で迷うなら、鍵の方式ごとの違いと保管場所の考え方も参考になります。
気持ちがつらいときに読む本は?
この記事では、心の不調やトラウマを扱う本はおすすめしていません。
ロチェスター大学医療センターの健康情報のページにも、「This information is not intended as a substitute for professional medical care.」とあります。
『この情報は専門的な医療の代わりになるものではない』という意味です。
つらい気持ちが続くときは、本で何とかしようとせず、医療機関や専門家に相談してください。
まとめ|ジャーナリングとバレットジャーナルの本は型と原典で選ぶ
最後に、この記事の要点をまとめます。
- 本は解説型・ワーク型・実例集・兼用型の4つで見ると整理しやすく、兼用型の本も多い
- バレットジャーナルは原著で仕組みを確かめ、実践者の本で使い方の例を足す
- ジャーナリングは手法の原典と、著者が自分の型を教える入門書を分けて見る
- 目的から選ぶ1冊目は、出版社の紹介文をもとにした私の提案
- 買う前に出版社のページで発行年月・目次・判型とページ数を確かめる
型で見分けておくと、題名が似ている本の中からでも、自分の目的に合う1冊を選びやすくなります。
本の中身と最新の書誌は出版社のページで、バレットジャーナルの方法の最新情報は公式サイトで、ご自身で確かめてから選んでください。
そして気持ちがつらいときは、本で解決しようとせず、医療機関や専門家に相談してくださいね。
この記事が、あなたの1冊目選びの参考になればうれしいです。
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