釣り針の種類と選び方|魚種・餌別の号数と形状を解説

FreeLife Design 運営者 ケイ

こんにちは。FreeLife Design、運営者の「ケイ」です。

釣具店の壁一面に並んだ針を前にして、どれを取ればいいのか分からないまま立ち止まった経験、ありませんか。

袖、流線、チヌ、伊勢尼と知らない名前が続き、そこへさらに号数まで付いてくるので、初めてだと選びようがないですよね。

しかも厄介なのは、同じ「6号」と書かれていても、針の種類が変われば大きさがまるで別物になってしまう点にあります。

ここを知らずに買い替えると、餌が入らない、アタリはあるのに掛からない、といったつまずきが起きやすくなります。

そこでこの記事では、メーカーが公表している情報をもとに、針の各部の名前から魚種別のサイズの目安までを順に整理していきますね。

この記事で理解できることは、次の4つです。

  • 針の各部の名前と、形が決まる仕組み
  • 号数が種類ごとに別物になる理由
  • 代表的な針の形と、それぞれが向く釣り
  • 魚種と餌からサイズを決める手順
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釣り針は形と大きさで決まる

針選びの土台になるのは、形を決めている要素と、大きさを表す号数の読み方の二つです。

先に答えを置いておくと、針は形を決めてから号数を動かす、という順番で選ぶと外しにくくなりますよ。

ダイワの公式解説では、ハリはフトコロの開き具合と高さ(軸の長さ)で形が決まる、と説明されています。

号数のほうは形の系統ごとに番手の振り方が独立しているため、数字だけを頼りに種類を乗り換えると、狙った大きさから外れることがあるんですね。

まずはこの二つを、部位の呼び名とセットで押さえていきましょう。

この章では針の各部がどこを指すのかを整理したうえで、号数という数字がどこまで信用できるのかを確かめます。

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針の各部の名前と役割

釣り針の各部位の名前と役割を引き出し線で示した図のスライド
釣り針の各部の名前|チモト・軸・フトコロ・ハリ先・カエシ

針は「チモト・軸・フトコロ・ハリ先・カエシ」の5か所を覚えるだけで、商品説明の大半が読めるようになります。

チモトというのは、ハリスを結ぶ根元の部分のこと。

ここは後で詳しく触れますが、加工の種類がいくつかに分かれていて、結び方や交換のしやすさに関わってきます。

軸は針の縦にあたる部分で、公式の説明では「高さ」という言葉が当てられており、この長さが針の見た目をほとんど決めてしまいます。

フトコロは軸とハリ先のあいだにできる懐(ふところ)の空間で、開き具合が広いか狭いかによって針の性格が変わる部分ですね。

ハリ先は魚の口に刺さる先端、カエシは刺さった針が戻りにくくなるように付けられた返しを指します。

そのうえで公式が明言しているのは、ハリはフトコロの開き具合と高さ(軸の長さ)で形が決まり、長軸・短軸・角軸に分類されるということ。(出典:ダイワ 初心者のための釣り入門「ハリ(フック)」

長軸ほどエサが付けやすい、というのも同じ解説にある通りで、軸が長ければ虫エサを軸に沿わせて刺せる範囲が増えます。

もう一つ気にしたいのが軸の太さで、公式の説明でも伊勢尼バリは軸が太くしっかりしている、ヤマメバリは軽量で軸が細い、と書き分けられています。

一般に、太い軸は力のかかる釣りで頼りにされ、細い軸は餌を自然に見せたい釣りで選ばれる、という整理をされることが多いですね。

同じ号数でも軸の太さが違えば針そのものの重さも変わるので、軽い仕掛けを使う釣りでは、この差が餌の落ち方に影響することもあります。

大きさの選び方については、小さな魚には短いもの、大きな魚には長めのほうがバレにくい、と整理されていました。

一見すると逆のことを言っているようですが、口の小さな魚は短い軸のほうが吸い込みやすく、大きな魚は軸が長いほうが口の奥で掛かりを保ちやすい、と考えると腑に落ちるかなと思います。

つまり針を選ぶときは、狙う魚のサイズと、使う餌の長さの両方を同時に思い浮かべる必要があるわけです。

どちらか片方だけで決めてしまうと、餌は付けやすいのに口に入らない、あるいは口には入るのに餌が付けられない、という板挟みになりがち。

なお、部位の呼び名はメーカーや地域で少し揺れることがあるので、細かい表記は各社の商品ページで確かめるのが確実ですよ。

針は仕掛けのいちばん端にある小さな部品ですが、竿・リール・糸まで含めた道具立ての中で、唯一まともに魚と接触する部分でもあります。

竿やリールを含めた最初の一式から見直したい人は、釣り初心者の始め方を道具選びから順に整理した記事もあわせて読んでみてください。

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号数が同じでも大きさは違う

同じヒラメ向けでもチヌ針と伊勢尼針で号数が違うことを示したスライド
号数は形ごとに独立した基準|チヌ6号と伊勢尼11〜13号

結論から言うと、「6号の針」という情報だけでは、その針の大きさは決まりません。

ダイワの公式解説にも、ハリの大きさは号数で表記されるが、種類が違うと大きさがかなり異なるので要注意、とはっきり書かれています。

これは言葉をぼかした注意書きではなく、公表されている推奨サイズを並べると数字ではっきり見えてきますよ。

たとえばヒラメ向けとして挙げられているのは、チヌ6号と伊勢尼11〜13号の二つ。

同じ魚を相手にする針なのに、片方は6、もう片方は11〜13と、数字が倍近く離れています。

マダイでも同じことが起きていて、チヌ3〜6号と伊勢尼10〜13号が並んでいました。

カワハギに至っては、ハゲバリ5〜8号とキツネバリ1〜4号という具合に、数字の大小が入れ替わって見えるほどです。

ここから分かるのは、号数は形ごとに独立した番手であって、種類をまたいで比べても意味がないということ。

では数字の向きはどうなのかというと、公式のターゲット別一覧を通して眺めると読み取れます。

ワカサギには袖1〜3号、ハゼには袖5〜8号、カレイには9〜13号と、狙う魚が大きくなるほど号数も大きくなる並びになっていますよね。

針については、数字が大きいほど大きい、と考えて読み進めて差し支えなさそうです。

ややこしいのは、釣り具全体ではこの向きがそろっていないところ。

ガン玉のG表記はG8からG1へ数字が小さくなるほど大きくなり、G1より上はBで表され、こちらはBからB6へ数字が大きくなるほど大きくなります。

ヨリモドシ(サルカン)も号数表示ですが、数字が大きいものほど小型になるので、針と同じ感覚で選ぶと逆を引いてしまいます。

糸の号数はさらに別の体系で、日本釣用品工業会が定めた標準規格では、ナイロンやフロロカーボンの1号の標準直径が0.165mmと決められています。

ただしこの規格が縛っているのは太さで、強度等に関しては各企業の裁量に委ねる、と規定そのものに書かれているんですね。

同じ1号の糸でも製品によってポンド表示が違うのは、規格が強度まで決めていないからだと理解できます。

実務的な結論としては、買い替えるときは同じ銘柄・同じ形の中で番手を動かすのが分かりやすいです。

違う形へ乗り換えるなら、号数ではなくパッケージの対象魚表示や実物の大きさで判断しましょう。

代表的な針の形と向く釣り

袖バリ・チヌバリ・流線の3系統を特徴と対象魚つきで並べたスライド
代表的な針の3系統|小型魚向け・海の定番・投げ釣り向け

ここからは、店頭でよく見かける形を種類ごとに見ていきます。

先に全体像だけ言うと、覚えたい形は三つの系統に整理できます。

小型の魚を数で釣る系統、海のエサ釣りで幅広く使える系統、長い虫エサを付けて投げる系統の三つですね。

名前は魚の名前や地域名に由来するものが多く、字面を眺めただけでは中身が想像しにくいところ。

それでも、軸の長さとフトコロの開き方という同じ物差しの上に並んでいるので、系統で束ねてしまえば見分けはつきます。

公式が説明している形の特徴と、その形が推奨されている魚をセットで覚えると、売り場での迷いがぐっと減りますよ。

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袖バリや秋田狐など小型魚向け

小型の魚を数釣りたいなら、まずは袖バリと秋田狐の二つを覚えるのが近道です。

袖バリは軸が長く、飲まれても外しやすい小型魚向けの針で、サイズが充実しているのが特徴だと説明されています。

サイズ展開が広いということは、同じ形のまま号数だけを動かして調整できるということ。

形が変わらなければ掛かり方の癖も大きくは変わらないので、初心者が基準の一本として持つのに向いているはずです。

飲まれても外しやすいという性質は、リリースする場面や、手返しを上げたい数釣りで効いてきます。

小さな魚ほど針を外す作業に時間を取られるので、外しやすさは一日の釣果にも関わってくる部分ですよ。

公式のターゲット別一覧では、ハゼに袖5〜8号、ワカサギに袖1〜3号が挙げられていました。

秋田狐は袖に似た形ながら、ハリ先が外を向いていて掛かりが良く、ワカサギのような超小型の魚に向くとされる針。

ワカサギの欄には袖1〜3号と秋田狐1〜3号の両方が並んでいるので、どちらが合うかは現場で比べてみる価値がありそうですね。

もっと小さな魚を相手にするタナゴバリは、角型で立ち上がりが短めという説明になっています。

渓流で使うヤマメバリは軽量で軸が細く、ヘラバリは魚が吸い込む捕食に特化した形として紹介されていました。

ここで思い出したいのが、狙う魚がエサを吸い込むのか、くわえるのか、歯でかじるのかを考えて形状や軸の長さを選ぶ、という公式の基本方針です。

小型の魚には吸い込んで食べるタイプが多く、だからこの系統には軸が細くて軽い針が目立つのだと考えられます。

逆に、口の小さい魚へ大きすぎる針を合わせると、餌だけ取られてハリ先が口に入らない状況になりやすいと言われますね。

アタリはあるのに乗らないときは、腕やタイミングを疑う前に、号数を一つか二つ落とす方向を試してみるといいかもしれません。

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チヌバリや伊勢尼など海の定番

海のエサ釣りで守備範囲が広いのがチヌバリ、大物を相手にするときの定番が伊勢尼バリです。

チヌバリはカイズバリとも呼ばれ、フトコロの深い角型で、もともとクロダイ用として誕生した針だと説明されています。

現在は歯がある魚に適するとして広く使われている、というのが公式の位置づけ。

実際にターゲット別の一覧を追うと、マダイに3〜6号、イサキに2〜4号、ヒラメに6号、船のサビキに3〜5号、五目釣りに3〜6号と、何度も顔を出します。

これだけ登場するということは、一種類そろえておけば使い回しが利くという意味でもありますよね。

いっぽうの伊勢尼バリは軸が太くしっかりしていて、磯の大物や船の大型魚に使われる形とされています。

号数はマダイで10〜13号、ヒラメで11〜13号、五目で9〜12号と、チヌバリより一回り大きい数字が並びました。

軸の太い針は力のかかる釣りで頼りになりますが、その分だけ結ぶハリスとの釣り合いを考えたいところ。

ほかにも、アジにはアジバリ9〜12号やムツバリ9〜11号、メバルには袖型状のチンタ4〜10号、根魚のエサ釣りにはチンタ8〜11号が挙げられています。

チンタが袖型状と説明されている点は面白くて、小物向けの袖の系統が海の釣りにも伸びていることが分かりますね。

沖の深場では、カエシが極端に内向きになったネムリバリという形も使われるそう。

ヒネリやネムリの入った針には、深く刺さると抜けにくいという性質があると説明されています。

クロダイのように歯がしっかりした魚では、口の中で針が動く場面も想定されるので、軸の強さと形の相性は見ておきたいですよ。

◆ケイのワンポイントアドバイス

迷ったらチヌバリの3〜6号あたりから触ってみると、堤防でも船でも出番があって扱いに慣れやすいと思います。

そのうえで狙いが大きくなったら伊勢尼バリへ移る、という順番が分かりやすいかなと思いますよ。

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流線や丸セイゴなど投げ釣り向け

投げ釣りの針が細長い形をしているのは、使う餌が長い虫エサになりやすいからです。

流線型は投げ釣り用として分類される針で、軸が長くイソメなど長い虫エサに適し、ケン付きが多いと説明されています。

ケンというのは軸に設けられた小さな突起のことで、イソメなどのエサがズレ落ちにくくなる加工。

投げた瞬間に餌が飛んでいってしまっては釣りにならないので、投げ釣り用の針にケン付きが多いのは理にかなっています。

号数の目安は、シロギスで流線6〜9号、ハゼで流線5〜7号、カレイでカレイ用または流線9〜13号となっていました。

同じ流線という名前でも、5号と13号ではまったく違う大きさになる点は意識しておきたいですね。

丸セイゴについては、公式のターゲット別一覧で根魚のエサ釣りに11〜14号として挙げられています。

ただ、形そのものの詳しい説明までは、私が確認できた公式ページには載っていませんでした。

名前の付いた針は各社が独自に作り込んでいる場合もあるので、細部はメーカーの商品説明で確かめてもらうのが確実です。

投げ釣りで覚えておきたいのは、針だけで仕掛けが完結しないという点。

投げる時の強い力を吸収する力糸には一般にテーパーラインが使われ、チョイ投げでは省略することも多いと説明されています。

幹糸がテンビンに絡まないようにする糸はスナズリと呼ばれ、ハリスを2〜3本のヨリ糸にした形をしています。

そして根掛かりから仕掛けを守る捨て糸は、幹糸やハリスより細くしておくのが基本。

テンビンは片腕を伸ばしたような片テンビンが基本形で、腕が長いタイプは中・深場のコマセ仕掛けや吹き流し仕掛け、短いタイプはチョイ投げ仕掛けに使うのが一般的とされます。

オモリ付きでは、リーリングすると浮上するジェットテンビンが根のキビシイ場所でも使えてカレイやアイナメに向き、海草テンビンはシロギス・カレイ・イシモチ向け、スパイクテンビンは突起で砂地にオモリをとどめる形です。

固定式のテンビンはオールマイティーに使え、遊動式は固定式よりアタリが明確に出る、という違いも押さえておくと選びやすくなります。

なお投げる釣りでは、キャストのたびに後方や周囲へ人がいないかを確認しましょう。

チモトと針先の加工で変わる

チモトの形の違いとケン付き・スレバリの針先加工を並べたスライド
根元と針先の加工の違い|平打ち・環とケン・スレ

同じ形・同じ号数の針でも、根元と針先の加工が違えば使い勝手は変わります。

選ぶときの目安を先に言うと、チモトの違いはハリスをどう留めるかの話、針先の加工は魚をどう掛けるかの話、と分けて考えると迷いません。

ここは店頭で見落とされがちですが、餌の持ちや外しやすさに直結する部分。

パッケージには「ケン付き」「スレ」といった短い言葉しか書かれていないことも多いので、意味を知っているかどうかで選べる幅がずいぶん変わってきますね。

しかも針は仕掛けの末端にあたるため、ここの選び方はハリスの太さや結び方とも地続きになります。

チモトの4種類と、針先まわりの加工を順に見ていきましょう。

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平打ちや環など根元の違い

チモトの形は大きく4種類あり、それぞれハリスの留め方が変わります。

公式で一般的なタイプとして紹介されているのが平打ち式で、とくに指定がなければこの形に当たることが多いはず。

環式は名前のとおり根元が環になっていて、ハリスを通して使うと説明されています。

切り込み式はカエシがあり、より抜けにくいとされる形。

カブラタイプは穴に通して結ぶ形なので、根元の作りがそもそも違います。

この4つを知っておくと、パッケージの記載を見たときに、その針がどうやってハリスを留める設計なのかを推測できるようになりますよ。

結ぶ作業そのものが苦手なら、金具側で工夫する手もあります。

ヨリモドシにはハゼなど小型魚用として自動ハリス止め付きの製品があり、ハリスの交換を簡単にする狙いで作られているそう。

そして針とハリスの関係で外せないのが、仕掛け全体の太さの並びです。

道糸から先糸、幹糸、枝ス(枝ハリス)、ハリへと順番に細くしていくのが釣りの基本システムだと説明されています。(出典:ダイワ 初心者のための釣り入門「道糸・ハリス」

細い側から先に切れるようにしておけば、根掛かりや不意の大物のときに失う範囲を小さく抑えられます。

先ほど触れた捨て糸を幹糸やハリスより細くするのも、まったく同じ発想ですね。

糸の表記についても整理しておくと、号数は日本式で太さ、lb(ポンド)は西洋式でどのくらいの重さまで耐えられるかを表しています。

公式の対応表では、0.8号が0.148mmでヤマメやシロギス、メバルなど、1号が0.165mmで小ブナやニジマス、1.5号が0.205mmでマアジやサバ、2号が0.235mmでカレイやアイナメ、3号が0.285mmでカワハギやカサゴ、マダイなどが対象に挙がっていました。

ポンド側では2lbが0.91kg、4lbが1.81kg、8lbが3.63kg、12lbが5.44kgという対応になっています。

ただし公式にも、対象魚との関係はあくまでも基準的なものだ、という注記が添えられていました。

PEラインは細くても強度があるため号数を鵜呑みにするとオーバータックルになると注意されていて、パッケージのlb表示を参考にするのが実務的です。

針の号数を上げるならハリスの号数も一緒に見直す、という癖をつけておくと仕掛けのバランスが崩れにくくなりますよ。

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ケンやスレなど針先の加工

針先まわりの加工は、餌を保持する工夫と、刺さり方を変える工夫の二方向に分けると理解が早いです。

餌側の代表がケン付きで、イソメなどのエサがズレ落ちにくくなる、と説明されています。

虫エサを使う釣りや、遠くへ投げる釣りで効いてくる加工ですね。

刺さり側の代表はスレバリ、いわゆるバーブレスで、ハリ掛かりが良くリリース前提の釣りに向くとされています。

カエシがない分だけ魚を外しやすく、魚へのダメージを抑えたい場面で選ばれるタイプ。

一般に言われているのは糸を緩めると外れやすくなるという点で、やり取りの最中はテンションを保つ意識が要りそうです。

釣り場によってはバーブレスの使用が決められている場合もあるので、行き先のルールは事前に確認しておきましょう。

ヒネリやネムリが入った針には、深く刺さると抜けにくいという性質がありました。

沖の深場で使われるネムリバリは、カエシが極端に内向きになった形として紹介されています。

加工の話とは別に、針先そのものの状態も掛かりを左右する要素。

錆びたり岩に当たって鈍ったりした針先は掛かりが落ちると一般に言われていて、爪の上を滑るかどうかで確かめる人もいます。

根掛かりを外した後や良型を釣り上げた後は、次の一投の前に針先を見ておくと安心ですよ。

針は小さくても刺さる道具なので、扱いにはじゅうぶん注意してください。

魚から外すときはプライヤーなどを使い、体に刺さってしまった場合は無理に抜かず医療機関で処置を受けるのが安全です。

また、水辺ではライフジャケットの着用が推奨されています。

子どもと一緒のときは、針を出す前に立ち位置と後方の安全を確かめておきましょう。

魚種と餌から号数を決める

狙う魚を決め食べ方で系統を選び餌の大きさで号数を決める手順のスライド
魚種と餌から号数を決める3手順

ここまでの内容を、実際の選び方の手順に落とし込みます。

順番を決めておけば、売り場でも通販でも迷う時間が短くなりますよ。

魚種別の目安は表にまとめたので、まずは自分の狙いの行を探してみてください。

手順としては、狙う魚を決める、食べ方から形の系統を選ぶ、餌の大きさで軸の長さと号数を決める、という三段構えがおすすめです。

食べ方というのは、公式が挙げている、吸い込むのか、くわえるのか、歯でかじるのか、という分け方のこと。

吸い込む魚には軽くて小ぶりな針、くわえる魚には掛かりを作りやすい形、歯のある魚には軸の丈夫な形、という方向で考えると大きくは外れません。

そのうえで、仕掛け図やパッケージに指定があるなら、そちらを優先してください。

そして最後の仕上げにあたるのが、現場で比べる作業です。

定番の形を号数違いで用意しておけば、当日の魚のサイズや食い方に合わせて、その場で一段階ずつ試していけます。

同じ時間・同じ場所で比べた結果は、どんな一般論よりも自分の釣りに近い答えになりますからね。

次の表は、ダイワが公開しているターゲット別の適合ハリと号数をもとに、餌と着眼点を並べたものです。

→ 横にスクロールできます

狙う魚 よく使われる針の名前と号数の目安 餌の例 選ぶときの着眼点
ハゼ 袖5〜8号、流線5〜7号 一般には虫エサ(イソメなど) 口が小さいので号数を上げすぎない。餌を短めに付けてハリ先を隠さない
シロギス 流線6〜9号 一般には長めの虫エサ 軸の長い形が虫エサ向き。投げる釣りではケン付きだと餌がズレにくい
メバル チンタ(袖型状)4〜10号、サビキなら小アジ4〜8号 虫エサや小型の疑似餌 号数の幅が広いので魚のサイズで調整。サビキの場合は仕掛けごと選ぶ
アジ アジバリ9〜12号、ムツバリ9〜11号、船では新アジ・船アジ9〜13号 サビキではアミエビ系の配合エサ 針が仕掛けに組まれているので、対象魚と地域に合う製品を選ぶ
カレイ カレイ用または流線9〜13号 一般には太めの虫エサ 号数の幅が大きい。狙うサイズと餌の太さで上下させる
マダイ チヌ3〜6号、伊勢尼10〜13号 オキアミなど 同じ魚でも形が違えば号数が大きく変わる代表例。数字だけで比べない
カワハギ ハゲバリ5〜8号、キツネバリ1〜4号 地域や船宿の指定で変わる 餌取りがうまい魚。号数の体系が形で入れ替わる点に注意
根魚(カサゴなど) チンタ8〜11号、丸セイゴ11〜14号 虫エサや魚の切り身など 根に潜られやすいので軸の強さを重視。捨て糸で仕掛けを守る前提で組む

号数は魚のサイズや地域、使う餌によって変わるので、仕掛け図に指定があるならそちらを優先しましょう。

公式も、対象魚との関係はあくまでも基準的なものだと断ったうえで、この一覧を公開しています。

針選びで迷ったら、狙う魚のサイズ、餌の長さ、口の中の硬さの三つを順に思い出してください。

この三つが決まれば、形の系統と号数の範囲はかなり絞り込めます。

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餌の大きさに合わせる考え方

餌の大きさに対して針が小さすぎても大きすぎても、掛かりは悪くなります。

目安として持っておきたいのは、餌が針を完全に覆い隠さないこと。

ハリ先が餌の中に埋もれてしまうと、魚が口へ入れても刺さるきっかけが作れません。

逆に餌へ対して針が大きすぎると、餌の姿が不自然になって食い込みが浅くなりやすいと言われます。

虫エサのような長い餌を使うなら、長軸ほどエサが付けやすいという公式の説明どおり、軸の長い形が扱いやすいはず。

投げ釣り用の流線にケン付きが多いのも、長い餌を保持する必要があるからでしょう。

オキアミやアミエビのような小さい餌になると、事情が変わってきます。

この二つは分類上は別の生き物とされていて、オキアミは体長3〜6cm程度で視覚的なアピールに優れ、アミエビはより小型で身が柔らかいという違いがあります。

柔らかい餌を大きな針に付けると崩れやすいので、粒の大きさに合った小ぶりな針のほうが形を保ちやすいですね。

サビキ釣りの場合は針が仕掛けに組み込まれているため、針単体ではなく仕掛けごと選ぶことになります。

ハヤブサの製品分類を見ると、サビキ釣りセット、アジ・サバサビキ、飛ばし・投げサビキ、イワシ・ママカリ・カマス、チカサビキ、ホッケ・ニシン・キュウリ・シシャモ、ガツン・ミジュン・グルクンと、地域と対象魚で細かく分かれていました。

上カゴと下カゴのどちらの製品もあるので、釣り場の決まりや使い慣れたほうに合わせて選べます。

撒き餌そのものも扱いやすくなっていて、マルキユーのアミ姫は内容量600gの常温製品で、キャップを開けて絞り出すだけでカゴに入れられるパッケージです。

フルーツ系の香りでアミエビのにおいをマスキングしてあり、粒のしっかり残ったアミエビが漂ってアピールする設計だと説明されています。

開発の背景には、エサが臭い、手や服が汚れるという声があり、アジ・サバ・イワシは視覚的な要因が大きいので粒が水中で漂うものにした、という開発者のコメントも公開されていました。

餌をどこで手に入れるかで釣行の組み立ても変わるので、釣り餌の買い方を通販と店舗、自販機の違いから比べた記事も参考になるかと思います。

針の買い方と使い分けの実際

最後に、実際に買うときと使うときの話をまとめます。

針は消耗品なので、そろえ方と交換の考え方を持っておくと無駄が減りますよ。

用途特化の特殊な形にも、軽く触れておきますね。

パッケージで確認したいのは、形の名前、号数、そして想定されている対象魚の三つです。

この三つがそろって初めて、手元の仕掛けに合うかどうかを判断できます。

売り場には、ハリスがあらかじめ結ばれた製品と、針だけがまとまった製品が並んでいることが多いです。

結びに慣れていないうちは前者が手軽ですし、号数や太さを自分で組み合わせたくなったら後者へ移る、という進み方でもかまいません。

最初にそろえるなら、同じ形で号数違いを二つか三つ持っておくのが現実的かなと思います。

形を固定しておけば、掛かりが悪いときに号数だけを動かして原因を切り分けられるからです。

形も号数も同時に変えてしまうと、何が効いたのか分からなくなってしまいますよね。

使い終わった針は水気を拭き取ってから保管すると、針先の状態を保ちやすくなります。

塩分や湿気が残ったままだと錆が進みやすいので、ケースへ戻す前のひと手間が効いてきますよ。

市販の完成仕掛けを一つ買って、使われている針の形と号数、ハリスの太さを控えておくのも良い方法。

それが対象魚に対する標準的な組み合わせの見本になるので、自分で組むときの出発点として使えます。

仕掛けを自分で組む手順から確かめたい人は、ワカサギ釣りの仕掛けを号数と間隔から組み立てた記事もヒントになるはずです。

ここまで紹介してきた針とは別に、用途がはっきり決まった形もいくつかあります。

ハリにオモリが付いたテンヤバリ、カットウやギャングとも呼ばれるイカリバリ、タコ用のタコテンヤなど。

イカ釣りで使うスッテやプラヅノは、最後尾にカンナと呼ばれる円形のハリが付いた構造をしています。

ルアーで使うジグヘッドは、オモリとハリが一体化したものですね。

これらは号数の考え方も選び方も別系統になるので、対象の釣りごとにあらためて調べたほうが早いです。

◆ケイのワンポイントアドバイス

最初の一箱は、狙いの魚が公式の一覧に載っている形から入ると、後で比べるための基準ができます。

基準が一つあるだけで、次に買う針が自分に合っているかどうかを判断しやすくなりますよ。

最後に、最初の一箱として選ばれることが多い定番の形を2つ挙げておきます。

どちらも号数の展開が広いので、狙う魚と餌の大きさに合わせて番手を選んでみてください。

小型の魚を数釣るなら、軸が長くて外しやすい袖バリから。飲まれたときにペンチが届きやすいのが利点です。

海の万能型として使われているのがチヌバリ。フトコロが深い角型で、歯のある魚にも広く使われている形です。

号数は同じ数字でも形が違えば大きさが変わりますから、購入前に商品ページの寸法表記も確認しておくと安心できます。

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釣り針の種類に関するよくある質問(FAQ)

釣り針の号数は、数字が大きいほど大きいのですか?

針に関しては、公式のターゲット別一覧を見る限り、狙う魚が大きくなるほど号数も大きくなる並びになっています。

ただし釣り具全体では向きがそろっておらず、ガン玉のG表記は数字が小さいほど大きく、ヨリモドシは数字が大きいほど小型になります。

針の号数として覚えて、他のパーツへそのまま当てはめないようにしてください。

違う種類の針で同じ号数を買えば、同じ大きさになりますか?

同じ大きさにはなりません。

公式にも、ハリの大きさは号数で表記されるが種類が違うと大きさがかなり異なる、という注意が書かれています。

ヒラメ向けとしてチヌ6号と伊勢尼11〜13号が並んで挙げられているのが、いちばん分かりやすい例かなと思います。

最初の一箱は、どの針から買えばいいですか?

狙いが決まっているなら、その魚に対して公式が挙げている形と号数から入るのが確実です。

堤防や船で幅広く使うならチヌバリ、小物の数釣りなら袖バリが、一覧への登場回数から見て出番が多そうでした。

まずは同じ形で号数違いを二つ用意するところから始めてみてください。

スレ針(バーブレス)は初心者でも使えますか?

使えます。公式では、ハリ掛かりが良くリリース前提の釣りに向くタイプだと説明されています。

一般に糸を緩めると外れやすいと言われるので、やり取り中はテンションを保つ意識を持っておくと安心です。

釣り場によっては使用が決められている場合もあるため、ルールも一緒に確認しておきましょう。

針の号数とハリスの太さは、どう合わせればいいですか?

仕掛けは道糸から先糸、幹糸、枝ス、ハリへと順に細くするのが基本だと説明されています。

針を大きくするならハリスも見直して、細い側から切れる並びを崩さないのがポイントです。

適合する組み合わせは製品ごとに違うので、パッケージの表示や各メーカーの公式情報もあわせて確認してください。

まとめ|針は魚と餌に合わせて選ぶ

ここまで、針の各部の名前から魚種別の号数の目安までを見てきました。

情報量は多く見えますが、押さえどころは意外とシンプルです。

最後に要点を並べておきますね。

  • 針の形はフトコロの開き具合と軸の長さで決まる
  • 号数は形ごとの番手で、種類をまたぐと大きさが変わる
  • 狙う魚が吸い込むか、くわえるか、かじるかで系統を選ぶ
  • 餌が針を覆い隠さないサイズに合わせる
  • 仕掛けは道糸からハリへ向かって順に細くする

この5つを持っていれば、知らない名前の針が並んでいても、商品説明を読んで見当をつけられるようになります。

掛からない理由を腕のせいにする前に、針の形と号数を一つずつ動かして比べてみてください。

針は消耗品で交換の機会も多いぶん、比べながら覚えていける数少ないパーツでもあります。

形を固定して号数だけ動かす、号数を固定して形だけ変える、という切り分けができると、原因にたどり着く速さが変わってくるはずです。

なお、ここで紹介した号数や対応表は、あくまで一般的な目安として公開されているもの。

正確な仕様や適合は製品ごとに違うので、最終的には各メーカーの公式情報や、購入する販売店の案内で確認してください。

あなたが最初の一箱を選ぶときは、狙う魚と使う餌をセットで思い浮かべてから号数を決めてみてください。

安全面についても、釣り場のルールと当日の天候を優先して、無理をしない範囲で楽しんでもらえたらうれしいです。

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