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水出しコーヒーのフィルター代用5選|お茶パックで作る手順と注意点
水出しコーヒーのフィルターがない!家にあるもので代用する方法
粉は買ってきたのに、パックが切れていた。あるいはボトルは持っているけれど付属のフィルターを洗い忘れていた。作りたいときに限ってこういうことが起きますよね。専用のものを買いに行くまで待つのももったいないですし、そもそも一度試したいだけなら道具をそろえるのも気が引けます。
結論から言うと、水出しコーヒーのフィルターは家にあるもので代用できます。いちばん手軽なのはお茶パックやだしパックで、次にコーヒー用のペーパーフィルター。茶こしやストレーナーで後から濾すという手もあります。ただし何でもいいわけではなくて、食品用として作られていないものは使わないほうがいいですし、長時間浸けると破れてしまう素材もあるんですよね。
この記事では、まず代用品を選ぶときの3つの条件をはっきりさせます。そのうえで、お茶パック、ペーパーフィルター、キッチンペーパー、茶こしという4つの候補を、向き不向きと注意点つきで比べていきますね。後半は実際の作り方の手順と、代用でよくある失敗の直し方、そして専用品に切り替えたほうがいい判断の目安まで扱います。今日これから作りたい方は、手順のところから読んでもらっても大丈夫ですよ。
- 水出しコーヒーのフィルター代用に使えるものと使えないもの
- お茶パック・ペーパー・茶こしの向き不向きと注意点
- 代用品で作るときの粉の量と抽出時間の目安
- 代用でよくある失敗と、専用品へ切り替える判断の目安
水出しコーヒーのフィルター代用に使えるもの
ここでは、代用品として何が使えるのかを整理します。最初に選ぶ条件を決めてしまってから、お茶パック、ペーパーフィルター、キッチンペーパー、茶こしの順に見ていきますね。最後に、使わないほうがいいものも挙げておきます。条件が分かっていれば、ここに載っていないものでも自分で判断できるようになりますよ。
代用品を選ぶ3つの条件

代用できるかどうかは、次の3つで決まります。ひとつ目は食品用であること。ふたつ目は長時間の浸水に耐えること。三つ目は粉を通さない目の細かさがあることです。この3つを満たしていれば、たいていのものは使えます。
まず食品用かどうか。水出しコーヒーは8時間以上も液体に浸けたままにする淹れ方なので、素材から出てくるものがそのまま口に入ります。台所まわりには不織布のものがいくつもありますが、排水口用のネットや掃除用のシートは食品に触れる前提で作られていません。パッケージに食品用と書かれているかどうかを、忘れずに確認してくださいね。
次に浸水への強さです。紙の製品は水に濡れると強度が落ちるものがあり、8時間も浸けていると繊維がほぐれて破れることがあります。破れると粉がボトル全体に散らばって、濾し直す羽目になります。短時間の使用を想定した製品ほど、この点は弱いと考えておいたほうが安全です。
三つ目は目の細かさ。ここは味に直結します。目が粗いと微粉が液体に混ざって、粉っぽさや濁りの原因になります。逆に細かすぎると水が中まで回らず、抽出にムラが出てしまう。ちょうどいいのは、お茶パックくらいの細かさかなと思います。
| 条件 | 見るところ | 満たさないとどうなるか |
|---|---|---|
| 食品用である | パッケージの用途表示 | 口に入れてよいか判断できない |
| 浸水に耐える | 素材と厚み・想定される使い方 | 途中で破れて粉が散る |
| 目の細かさ | 光にかざしたときの透け方 | 粉っぽくなる/抽出にムラが出る |
この3つはあくまで判断の目安です。製品ごとに素材も厚みも違いますので、実際に使う前にパッケージの表示を確認してください。迷ったら、食品用と明記されていないものは使わないという線引きが安全です。
目の細かさは、手元で30秒あれば確かめられます。乾いた状態で照明にかざして、繊維の隙間がはっきり見えるかどうか。粒が透けて見えるくらい隙間が大きいなら、微粉はそのまま通ります。もうひとつは水に濡らして指でこすってみること。すぐに毛羽立ったり薄くなったりする素材は、8時間の浸水には耐えにくいと考えていいです。買う前に確かめられないときは、1回だけ短時間(3〜4時間)で試して様子を見る、という進め方もありますよ。
お茶パック・だしパックが第一候補
結論として、いちばん扱いやすいのがお茶パックです。スーパーやドラッグストア、100円ショップでも手に入りますし、何十枚も入って100円台なので1回あたりのコストはほとんど気になりません。食品用として作られているので、先ほどの3条件も満たします。
選ぶときはサイズを見てください。お茶パックにはSサイズからLサイズまであって、小さいものは1枚に20グラム入れるのがやっとです。水出しで1リットル作るなら粉は80〜100グラムほど使うので、Lサイズを1枚か、Mサイズを2〜3枚に分けるのが現実的かなと思います。
だしパックも同じように使えます。お茶パックより少し目が粗いものが多く、そのぶん水が回りやすい反面、微粉は通りやすくなります。粗挽きの粉を使うならだしパック、中挽き寄りならお茶パック、と分けて考えると失敗が減りますよ。
ひとつ注意したいのが、パックに詰めすぎないことです。粉は水を吸うと膨らむので、ぱんぱんに詰めると中心まで水が届きません。7割くらいまでにして、口には余裕を持たせてください。折り返して留めるタイプなら、そのぶんの長さも残しておく必要があります。
道具をどこまでそろえるか迷っている方は、水出しコーヒーを100均で始める道具一式と総額をまとめた記事も参考になるかと思います。パックとボトルをまとめてそろえても、数百円で収まりますよ。
| パックのサイズ | 入れられる粉の目安 | 1リットル作るなら |
|---|---|---|
| Sサイズ | 約10〜15g | 6〜8枚(現実的でない) |
| Mサイズ | 約20〜30g | 3〜4枚 |
| Lサイズ | 約40〜50g | 2枚 |
この表は製品によって差があるので、あくまで目安として見てください。枚数が増えるほど手間も増えますが、1枚に詰め込むより水は回りやすくなります。迷ったら2枚に分けるのが無難かなと思います。
口の留め方にもコツがあります。折り返すだけのタイプは、水の中で開いてしまうことがあるので、二重に折ってから食品用のクリップで留めると安心です。輪ゴムを使う場合は、ゴムが液体に浸からない位置にしてください。長時間浸けるので、ゴムの成分が出ることを避けたいからです。ボトルの口にパックのはしを挟んで、フタで固定するという方法もありますよ。
1リットル作るならLサイズを1枚、または中サイズを2〜3枚が目安です。詰めるのは7割までにとどめて、口に余裕を持たせてくださいね。価格や在庫は変動しますので、購入前に各ショップでご確認ください。
コーヒー用ペーパーフィルターを袋にする
ドリップ用のペーパーフィルターが家にあるなら、それを袋のように使う方法もあります。粉を入れて口を折り、クリップや輪ゴムで留めるだけですね。コーヒーのために作られた紙なので、味への影響という点では安心感があります。
ただし弱点もあります。ドリップ用の紙は、お湯が数分通過することを前提に作られていて、何時間も水に浸ることは想定されていません。製品によっては、時間が経つと縁からふやけて破れやすくなります。使うなら、ときどき様子を見られる時間帯にしたほうがいいかなと思います。
紙のにおいが気になる方は、使う前に冷水でさっとすすいでおくと軽減できます。ドリップでお湯を通してから淹れる、いわゆるリンスと同じ考え方ですね。白い紙(漂白タイプ)と茶色い紙(無漂白タイプ)ではにおいの出方が違うので、そのあたりはペーパーフィルターの白と茶色の違いと紙臭さ対策をまとめた記事に整理してあります。
もうひとつの使い方として、浸けるときではなく飲む前に濾す道具として使う手もあります。こちらのほうが紙への負担は小さいですし、澄んだ液体になります。手順は後半で詳しく書きますね。
袋にするときの折り方も書いておきますね。円錐形のフィルターなら、粉を入れてから上の縁を2回内側へ折り返し、クリップで留めます。台形のものは、そのままだと口が広いので、両端を内側へたたんでから折り返すと安定します。どちらも、粉を入れるのは容量の半分までにしてください。紙は水を含むと重くなるので、詰めすぎると底が抜けます。
飲む前に濾す用途なら、2〜4杯用の円錐ペーパーが扱いやすいサイズです。1リットルを一度に通そうとせず、グラス数杯ぶんずつ分けて濾すほうが結局は早く終わりますよ。
キッチンペーパーは向き不向きがある
キッチンペーパーはどうでしょうか。結論としては、使えなくはないけれど積極的にはおすすめしにくい、というところです。理由は2つあります。
ひとつは強度です。キッチンペーパーは水に濡れても破れにくいタイプと、すぐにふやけるタイプがあります。前者なら8時間の浸水にも耐えることが多いのですが、後者だと途中で崩れて粉が散ります。パッケージに「水に強い」「濡れても破れにくい」といった表示があるかどうかが目安ですね。
もうひとつはにおいです。製品によっては紙の香りが強く、コーヒーの香りに乗ってきます。特に長時間浸ける水出しでは、その差が出やすいです。ドリップなら数分で終わるので気にならなかった、という方も、水出しだと気づくことがあります。
エンボス加工や柄が印刷されたキッチンペーパー、除菌成分入りのウェットタイプは、水出しには使わないでください。長時間浸けたときに何が溶け出すかを、家庭で判断するのは難しいです。使うなら無地・無漂白で、食品にも使えると明記された製品にとどめてください。少しでも不安があれば別の方法を選んでくださいね。
どうしてもキッチンペーパーしかない、という場面なら、浸けるのではなく後から濾す使い方にするほうが安全です。接触時間が数分で済むので、破れるリスクもにおい移りも小さくなります。
濾す道具として使うなら、ざるや茶こしの上にキッチンペーパーを敷いて、その上から液体をゆっくり注ぎます。1枚だと破れることがあるので2枚重ねにして、ふちを外側へ折り返してずれないようにしてください。流れが遅くなったら新しい紙に替える。これだけで、専用のフィルターに近い澄み方になります。
茶こし・ストレーナーで濾す方法
パックを使わず、粉を直接ボトルに入れてしまう方法もあります。いわゆる浸漬式そのままですね。抽出が終わったら茶こしやストレーナーで濾して、粉と液体を分けます。パックが1枚も要らないので、道具が何もないときはこれがいちばん早いです。
やり方はシンプルで、ボトルに粉と水を入れて冷蔵庫へ、翌朝に濾すだけ。粉が水に直接触れているぶん、パックを使うより抽出がしっかり進む傾向があります。同じ時間なら少し濃くなる、と考えておくといいですよ。
問題は微粉です。茶こしの目は意外と粗くて、細かい粒はそのまま通り抜けます。飲んだときに舌にざらつきが残るなら、これが原因ですね。気になる場合は、茶こしで一度濾したあと、ペーパーフィルターでもう一度濾すと澄んだ液体になります。
金属メッシュの目の細かさは製品でかなり違います。目の粗いストレーナーしかないなら、あらかじめ粉を粗挽きにしておくと通り抜ける量が減ります。器具メーカーの公式コラムでも、浸漬式には粗挽きから中挽きが挙げられています(出典:HARIO 公式コラム)。挽き目の調整は、代用フィルターを使うときほど効いてきます。
茶こしで濾すなら、上澄みを8割ほど先に移してから、底に残った2割だけを濾すのが失敗しない順番です。いきなり全量を流し込むと粉が一気に溜まって流れが止まりますし、あふれて周りが汚れます。この一手間だけで、作業時間も洗い物もはっきり減りますよ。
ちなみに、味の傾向も方式で変わります。金属メッシュだけで濾すと油分がそのまま残るので、コクと厚みのある仕上がりになります。ペーパーを通すと油分が吸着されて、軽くすっきりした方向へ。どちらが好みかは飲み比べてみないと分からないので、最初の何回かは両方試してみるのがおすすめです。同じ豆で比べると差がよく分かりますよ。
茶こしで濾すなら、目の細かいタタミ織タイプが微粉を止めやすいです。柄付きなら片手で支えられるので、上澄みから静かに注ぐ作業もしやすくなります。
使わないほうがいい代用品

逆に、避けたほうがいいものも挙げておきますね。判断の基準は最初の3条件ですが、実際に候補に挙がりやすいものを具体的に見ておくと安心かなと思います。
| 候補 | 判定 | 理由 |
|---|---|---|
| 排水口用の水切りネット | 使わない | 食品用ではない |
| 不織布のマスク | 使わない | 食品用ではない・加工剤が不明 |
| 使い捨ての掃除用シート | 使わない | 薬剤が含まれる製品がある |
| 調理用ガーゼ・さらし | 条件つきで可 | 食品用かつ清潔なものに限る |
| 使い古しの布・タオル | 使わない | 洗剤や柔軟剤の残りが移る |
この表は一般的な考え方をまとめたもので、製品ごとの判断は表示を確認してください。特に迷いやすいのが不織布の製品です。見た目がお茶パックと似ていても、用途がまったく違うことがあります。見た目の似ている不織布ほど、用途表示を確認してから使ってください。
調理用のガーゼやさらしは、食品用として売られていて清潔なら使えます。ただし洗って繰り返し使うものなので、洗剤の残りやにおいには気をつけてください。使う前に一度、洗剤を使わずに煮沸してから乾かしておくと安心です。
繰り返し使う布ものは、色移りとにおいの定着が避けられません。コーヒーの色素は数回で茶色く残りますし、油分も繊維に入り込みます。使うなら水出し専用と決めて、他の用途と兼ねないほうがいいです。においが取れなくなったら交換のサインですね。手間を考えると、結局は使い捨てのお茶パックのほうが気楽かなと私は思います。
水出しコーヒーをフィルターの代用で作る手順
ここからは実際の作り方です。パックを使う手順と、パックなしで後から濾す手順の2通りを書きます。そのあとで、代用したときによく起きる失敗と直し方、そして専用品に切り替えたほうがいい場面を整理しますね。どちらの手順も、道具さえあれば10分もかからずに準備できますよ。
お茶パックで作る手順

まずはお茶パックを使う方法から。用意するものは、粉、お茶パック、水を入れられる容器、それだけです。容器は麦茶用の冷水筒でも、口の広い保存瓶でもかまいません。
| 手順 | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 1 | 粉を量る | 水1リットルあたり80〜100g |
| 2 | パックに詰める | 7割まで・40gずつ2枚に分ける |
| 3 | 容器に水とパックを入れる | パックが浮かないよう沈める |
| 4 | 冷蔵庫で待つ | 8〜12時間程度 |
| 5 | パックを引き上げる | 絞らずに静かに |
数値はいずれも一般的な目安です。抽出時間について器具メーカーの公式コラムでは、浸漬式で8〜12時間程度が示されていて、必要に応じて最大24時間ほどまで調整する幅も紹介されています。夜に仕込んで朝に引き上げる、というリズムがいちばん続けやすいかなと思います。
手順の2と3が代用ならではのポイントです。詰めすぎると水が中心まで届かず、上澄みだけ薄いという状態になります。そして浮き上がり。パックは空気を含んでいるので、そのまま入れると水面に出てしまいます。スプーンで一度沈めて、全体が浸かったのを確認してから冷蔵庫へ入れてください。
5の「絞らない」も大事です。最後にぎゅっと絞れば濃い液が出そうな気がしますが、絞ると中に溜まっていた微粉と、過抽出になった渋い液が一気に出てきます。静かに引き上げて、そのまま捨てるのが正解です。
続けやすくするなら、仕込みを夜のルーティンに組み込んでしまうのが効きます。夕食の片づけのついでに粉を量ってパックに詰め、水を入れて冷蔵庫へ。ここまで3分ほどです。翌朝、冷蔵庫を開けたときに引き上げるだけなので、作業として意識しなくなります。逆に「思い立ったときに作る」だと、飲みたいタイミングと8時間ずれるので続きにくいんですよね。
抽出する場所についてですが、常温ではなく冷蔵庫の中がおすすめです。温度が安定するのと、加熱しない飲み物なので衛生面でも安心できます。時間や置き場所の考え方は水出しコーヒーを冷蔵庫で作るときの時間と置き場所をまとめた記事に整理してありますよ。
パックなしで作って後から濾す手順
次に、パックを使わない方法です。粉をそのまま容器に入れて、飲む前に濾します。パックが1枚もないときや、パックのサイズが合わないときに便利ですね。
手順は、容器に粉と水を入れて軽く混ぜ、冷蔵庫で8〜12時間ほど置きます。混ぜるのは最初の1回だけで十分です。途中で振ると粉が舞い上がって、あとで濾すのが大変になります。
翌朝、上澄みを別の容器に静かに移してから、残りを濾すと作業が楽です。いきなり全部を茶こしに流し込むと、粉が一気に溜まって流れが止まってしまいます。上澄み8割を先に移して、底の2割だけを濾す。この順番だと詰まりにくいですよ。
濾す量そのものを減らしたいなら、濃縮で作るという手もあります。水を半分にして濃い原液を作り、飲むときに冷水や牛乳で倍に薄める。濾す液体の量が半分になるので、茶こし1回で済むことが多いです。氷で薄まるぶんも計算に入れられるので、アイスで飲む方には向いていますよ。粉の量は変えずに水だけを減らすのがコツですね。
濾したあとは、別の容器に移して保存してください。抽出に使った容器には微粉が残っているので、そのまま入れておくと翌日には濁りと苦みが増えます。加熱をしない飲み物なので日持ちは長くありません。保存できる日数の考え方は水出しコーヒーの賞味期限と傷みの見分け方をまとめた記事にまとめてあるので、あわせて確認しておくと安心です。
濾すのが面倒だと感じたら、翌朝に飲むぶんだけをその場で濾す、という手もあります。コップ1杯ぶんなら茶こし1回で終わりますし、残りは粉が入ったままでも冷蔵庫の中なら急激には変わりません。ただし丸一日を超えると渋みが出てくるので、その日のうちに全部濾しておくほうが無難かなと思います。
代用でよくある失敗と直し方

代用フィルターで作ったときに起きやすいことを、まとめて挙げておきますね。原因が分かっていれば、次の1回で直せます。
いちばん多いのが、味が薄いというもの。代用の場合、粉がパックの中で固まって水が回りきらないことが原因になりやすいです。詰める量を7割までに減らすか、2枚に分けてください。それでも薄いなら、粉の量と時間の見直しになります。どこから触るかは順番があるので、水出しコーヒーが薄いときに濃くする順番と比率の目安をまとめた記事を見てもらうと早いです。
次に多いのが、粉っぽい・ざらつくという症状。これは目の粗さの問題です。だしパックを使っているならお茶パックへ、茶こしで濾しているならペーパーで二度濾しへ。挽き目を1段階粗くするのも効きます。
パックが破れて粉が散ってしまった場合は、慌てずにペーパーフィルターで全量を濾せば救えます。ただし濾すのに時間がかかるので、グラス数杯ぶんずつに分けてください。次からは詰める量を減らし、水に強い素材のパックに変えるといいですよ。
においが変だと感じたときは、フィルターの素材を疑う前に、まず容器と保存の状態を確認してください。味の症状ごとの切り分け方は水出しコーヒーがまずい原因を症状別に切り分けた記事に整理してあります。紙のにおいなのか、器具のにおいなのか、傷みなのかで対処はまったく違いますからね。
| 症状 | 代用フィルター側の原因 | 最初に試すこと |
|---|---|---|
| 味が薄い | 詰めすぎで水が回らない | 7割まで・2枚に分ける |
| 粉っぽい | 目が粗い | お茶パックへ変更・挽き目を粗く |
| 上だけ薄い | パックが浮いている | 沈めてから冷蔵庫へ |
| 紙のにおいがする | 紙の種類・浸けすぎ | 濾す用途に切り替える |
| 粉が散った | 破れ | ペーパーで全量を濾し直す |
この表は代用フィルターが関係する範囲だけを並べたものです。表のとおりに直しても変わらないなら、原因はフィルターではなく粉の量や時間、あるいは水のほうにあります。1回に変えるのはひとつだけ、を守って切り分けていってください。
専用品に切り替える判断の目安
最後に、いつ専用品に切り替えるかという話をしておきます。代用でずっと続けても問題はありませんが、面倒さが積み重なるとやめてしまうんですよね。
切り替えを考えていいのは、次の3つに当てはまるときかなと思います。週に2回以上作っている、毎回パックの詰め替えが面倒だと感じている、そして濾す作業を省略したくなっている。どれかひとつでも当てはまるなら、フィルターが内蔵されたボトルにする価値があります。
フィルターインタイプのボトルなら、粉を直接入れて注ぐだけで濾せます。パックの消耗品代もかかりませんし、洗い物もボトルだけです。価格帯としては1,500〜2,500円くらいが中心で、価格や在庫は時期で変わるので購入前に各ショップで確認してください。
選ぶときに見るポイントは、口の広さと分解のしやすさです。手やスポンジが入る口径なら洗いやすいですし、パーツが少ないほど乾かすのも楽になります。ストレーナー付きの冷水筒を選ぶ視点はストレーナー付き冷水筒を水出し用に選ぶ視点でまとめた記事に整理してありますよ。
逆に、月に数回しか作らない方や、家にお茶パックの在庫がある方なら、代用のままで十分だと思います。専用品にしたからおいしくなるわけではなくて、変わるのは手間の量ですからね。
費用の面でも比べておきましょう。お茶パックは100枚入りで100〜300円ほどが多いので、1回2枚使うとして1回あたり2〜6円。月10回作っても年間で数百円です。一方、フィルターインボトルは2,000円前後の一度きりの出費で、消耗品はかかりません。金額だけで見れば、数年使えば専用品のほうが安くなる計算ですね。
とはいえ差は年数百円なので、ここは金額で決める話ではないと思います。決め手になるのは、毎回の詰め替えと濾す作業を続けられるかどうか。面倒でやめてしまうくらいなら、道具に2,000円かけて習慣を守るほうが結果的に得です。逆に、道具を増やしたくない方や収納に余裕がない方は、代用のままで何の問題もありませんよ。
代用が面倒に感じてきたら、フィルターが内蔵されたボトルに切り替える手があります。パックの詰め替えも濾す作業も不要になるので、週に2回以上作る方ほど差が出ますね。容量や耐熱の条件は商品ごとに違うので、公式の表示を確認してから選んでください。
水出しコーヒーのフィルター代用についてよくある質問
ティーバッグの空き袋は代用に使えますか?
紅茶や緑茶のティーバッグを使い終わったあとの袋は、基本的に開けられない構造のものが多く、コーヒー粉を詰め替えるのは現実的ではありません。仮に開けられたとしても、前の茶葉の香りが残っていることがほとんどです。水出しは長時間浸ける淹れ方なので、わずかな香りでも移りやすいんですよね。素直に新品のお茶パックを使うほうが結果は安定します。空のお茶パックは100円ショップでも手に入りますし、1枚あたり数円ですから、無理に流用する必要はないかなと思います。
お茶パックは何枚重ねると微粉を防げますか?
2枚重ねにすると微粉はかなり減りますが、そのぶん水が中まで届きにくくなり、抽出が弱くなります。同じ時間でも薄く感じることが多いので、重ねるなら時間を少し長めにするか、粉をやや増やして調整してください。個人的には、重ねるより「粉を1段階粗く挽く」ほうが効率がいいと思います。微粉そのものが減るので、目の細かさに頼らずに済むからです。挽き済みの粉を使っていて挽き目を変えられない場合は、飲む前にペーパーで一度濾すのがいちばん確実ですね。
代用フィルターだと味は落ちますか?
フィルターの種類で味は変わりますが、代用だから落ちるという単純な話ではありません。お茶パックは専用の不織布パックとほとんど同じ素材なので、差はごくわずかです。むしろ違いが出るのは、パックに詰める量や、パックが浮いていないかといった扱い方のほうですね。ペーパーで濾す場合は油分が減るぶん軽くすっきりした味になり、茶こしだけなら油分が残ってコクが出ます。どれが正解ということはなく、好みの問題として選んでいい部分かなと思います。
パックを入れっぱなしにしても大丈夫ですか?
おすすめしません。冷蔵庫の中でも抽出はゆっくり続くので、時間が経つほど渋みや苦みが強くなります。翌日になって急に味が変わったと感じるのは、たいていこれが原因です。決めた時間になったら引き上げて、液体だけを保存してください。引き上げるときに絞らないのも忘れずに。どうしても引き上げるタイミングを逃しがちなら、抽出を短めに設定しておくと失敗が小さく済みます。加熱しない飲み物なので、においや粘りに変化があるときは飲まずに処分してくださいね。
まとめ|水出しコーヒーのフィルター代用の選び方
水出しコーヒーのフィルターは、食品用であること、長時間の浸水に耐えること、粉を通さない目の細かさがあること。この3つを満たすものなら代用できます。いちばん手軽なのはお茶パックやだしパックで、価格も手に入りやすさも申し分ありません。
ドリップ用のペーパーフィルターは、袋にして使うより「飲む前に濾す道具」として使うほうが向いています。キッチンペーパーは製品差が大きいので、水に強く無地のものに限る。そしてパックを使わず、粉を直接入れて後から茶こしで濾すという方法も、道具が何もないときには十分に成り立ちます。
逆に、排水口用のネットや掃除用シート、使い古しの布は使わないでください。見た目が似ていても用途が違いますし、長時間浸けたときに何が出てくるかを家庭で判断するのは難しいからです。判断に迷ったら、食品用と明記されていないものは避ける。この一線を守っておけば大きな失敗はしにくいかなと思います。
作り方の要点もおさらいしておきますね。パックに詰めるのは7割まで、1リットルなら2枚に分ける。入れたら一度沈めて、全体が浸かっているのを確認してから冷蔵庫へ。決めた時間になったら絞らずに引き上げて、液体だけを別の容器に移す。この4つを押さえておけば、代用でも専用品でも仕上がりはあまり変わりません。
粉の量は水1リットルあたり80〜100グラム、時間は8〜12時間程度。これらはあくまで一般的な目安なので、豆や器具に合わせて調整してみてください。正確な情報は公式サイトをご確認いただき、食品としての安全性に関わる最終的な判断は、製品の表示やメーカーの案内を見てから決めてくださいね。まずは家にあるお茶パックで、今夜1杯ぶん仕込んでみてください。
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