コーヒーが渋い・えぐい原因は?雑味を減らすコツ

FreeLife Design 運営者 ケイ

こんにちは。FreeLife Design、運営者の「ケイ」です。

コーヒーを一口飲んだあと、舌がざらついて口の中が乾くような感じが残る。あるいは、もやっと濁った後味がいつまでも消えない。そんな経験はありませんか。

この感覚は、苦味とは別のものです。苦味はコーヒーの持ち味ですが、渋みやえぐみは「本来なら出さなくてよかった成分」が出てしまったサインになります。

渋みやえぐみが出る場所は、思っているより広い範囲にあります。抽出しすぎ、微粉の混入、フィルターの紙、淹れたあとの放置、器具に残った油、そして使う水。このどれかが引っかかっているわけですね。

やっかいなのは、豆や焙煎度を変えても改善しないことです。原因が抽出の後半や淹れたあとの工程にあるため、豆の側をいじっても届きません。だから「良い豆に変えたのに美味しくない」という状態が起こります。

この記事では、まず渋みとえぐみが何なのかをはっきりさせたうえで、淹れ方で減らす方法、そして見落とされがちな「淹れたあと」と「器具」の見直しを順番に整理しました。フィルターの湯通しや水の選び方にも触れています。

後味が悪い、雑味が気になるという方に役立つはずですよ。読み終わるころには、次に手を入れる場所が決まっているでしょう。

  • 渋み・えぐみと苦味の違い
  • 抽出のどこで雑味が出るのか
  • 淹れ方で雑味を減らす手順
  • 淹れたあとと器具の見直し方
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渋み・えぐみは苦味とは別のもの

最初に、味の正体を切り分けておきます。ここを混同したまま対策すると、見当違いの方向へ進んでしまいます。

コーヒーの成分は抽出中に順番で溶け出していきます。前半に酸味や香りの成分、中盤に甘みと苦味、そして後半に渋みや雑味が出てくる、という流れです。つまり渋みは、抽出の一番最後に現れる成分ということになります。

この順番があるおかげで、抽出を適切なところで止めれば渋みは出ません。逆に言えば、渋みが出ているなら止めるタイミングが遅すぎるか、出すぎる条件が揃っているということです。

ここからは渋みとえぐみの感じ方の違い、後半に出る成分の正体、そして微粉が雑味を生む仕組みを順に見ていきます。原因が分かれば、打つ手は自然に決まりますよ。

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渋みとえぐみはどう感じるか

まず言葉の整理からいきましょう。渋みとえぐみは似ていますが、感じ方が少し違います。

渋みは、舌の表面がざらつく、口の中が乾くような感覚です。渋柿を食べたときの感じに近いと言えば伝わるでしょうか。味というより、触感に近い感覚として現れます。

えぐみは、喉の奥に引っかかるような、いがらっぽい感覚です。あくの強い山菜を下処理せずに食べたときの感じに似ています。

そして雑味は、この2つを含めた「余計な味」の総称として使われることが多い言葉です。もやっと濁って、何の味なのかはっきりしない後味、と表現されることもあります。

苦味との違いは、消え方で分かります。苦味は口の中に広がってスッと引いていきますが、渋みは舌の上に張りついたまま残ります。一口飲んで数秒待ってみて、まだ何か残っているなら渋みかえぐみだと考えてよいでしょう。

もうひとつの手がかりが、口の中のどこで感じるかです。苦味は舌の奥のほうで感じることが多いのに対し、渋みは舌の表面全体に広がります。えぐみは喉に近いところで引っかかる感じになります。飲んだ直後に、どこに残っているかを意識してみると区別しやすくなりますよ。

味の感じ方には個人差がありますので、この切り分けはあくまで目安として使ってください。

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抽出の後半に出る成分が原因

抽出の前半に酸味と香り、中盤に甘みと苦味、後半に渋みや雑味の成分が出ることを時系列で示し、抽出後の粉の面が平らな状態と中央がへこんだ状態を写真で比べたスライド
抽出の順番と粉の面で分かる抽出の偏り

渋みの正体は、抽出の後半に溶け出す成分です。ここが分かると、対策の方向が定まります。

コーヒーの粉からは、水に溶けやすいものから順に成分が出ていきます。序盤は酸味と香りの成分、中盤は甘みと苦味、そして最後に渋みや雑味を生む成分が出てくる、という順序です。

ここで大事なのは、すべての成分を出しきる必要はないということ。むしろ最後まで出しきると、渋みまで一緒に抽出してしまいます。プロが抽出の途中でドリッパーを外すことがあるのは、この後半部分を落とさないためです。

後半の成分が出てしまう条件は、だいたい決まっています。抽出時間が長い、お湯の温度が高い、挽き目が細かい、そして最後の一滴まで落としきる。このあたりですね。

このうち挽き目については、粗さ6段階と器具ごとの目安で基準を確かめられます。自分の器具に対して細かすぎないかを見ておくと、渋みの出どころを1つ減らせます。

特に見落とされやすいのが最後の点です。ドリッパーの中のお湯が完全に落ちきるまで待つと、いちばん濃く渋い部分がカップに入ります。落ちきる少し前に外すだけで、後味がすっきりすることも珍しくありません。

もうひとつ、粉の層の崩れ方も関係します。注いだお湯が粉の層を貫通して一部だけに集中すると、その部分だけが長くお湯に触れ続けます。ドリッパーの縁に沿ってお湯を注ぐと、粉を通らずに落ちる分と、逆に長く浸かる分ができてしまうわけですね。

抽出が終わったあとの粉の面を見ると、この状態が分かります。表面が平らに近ければ均一に抽出できていて、中央がへこんでいたり片側に寄っていたりするなら偏っています。次の1杯では注ぎ方を修正してみてください。

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微粉が雑味を生む仕組み

もうひとつの原因が微粉です。挽いたときに混じる、粉砂糖のように細かい粉のことを指します。

微粉が問題になるのは、表面積が極端に大きいためです。同じ時間お湯に触れていても、細かい粒ほど速く成分を出しきってしまいます。つまり、狙った挽き目で抽出しているつもりでも、微粉の部分だけが先に過抽出の状態になるわけですね。

結果として、全体では適切に抽出できていても、微粉由来の渋みや濁りが混じることになります。これが、条件は合っているはずなのに後味だけ濁る、という状態の正体です。

微粉の量はミルの方式で変わります。刃が回転して豆を砕くプロペラ式は粒がそろいにくく微粉が出やすい一方、2枚の刃で挟んで潰す臼式は粒度がそろいやすいとされています。

対処は単純で、挽いた粉を茶こしで軽くふるうだけ。10秒ほどの手間で、細かすぎる粉を落とせます。ふるった分だけ粉が減るので、必要なら1g足して調整してください。

茶こしは目の細かいものを選んでください。目が粗いと微粉が通り抜けてしまい、意味がありません。ふるったあとの粉は捨てずに、濃いめに淹れたいときのアイスコーヒー用に取っておくという使い道もあります。

手持ちの茶こしが粗いなら、目の細かいものを1つ用意しておくと使い回せます。粉ふるい用として売られているものが確実ですよ。

豆を挽くときの器具そのものが原因になっている場合もあります。刃に古い粉が詰まっていると、そこから酸化した成分が混ざります。ミルの掃除についてはコーヒーミルブラシの選び方と掃除の手順にまとめてあるので、しばらく手入れしていない方は先に確認してみてください。

淹れ方で雑味を減らす

ここからは抽出の調整です。渋みは抽出の後半で生まれるので、そこに届かせないことが基本の考え方になります。

触るのは3つ。抽出を止めるタイミング、お湯の温度、そしてフィルターの扱いです。どれも道具を買い足さずに今日から試せます。

順番としては、止めるタイミングから始めるのが分かりやすいでしょう。効果がはっきり出ますし、失敗しても次の1杯でやり直せます。ここでも1杯につき1か所だけ変えるのが原則ですよ。

ひとつ心構えとして持っておきたいのが、渋みを消そうとして薄くしすぎないことです。抽出を弱めれば渋みは減りますが、同時に甘みやコクも失われます。目指すのは「薄いコーヒー」ではなく、甘みと苦味は残したまま後半だけを切り落とした状態です。

その意味で、抽出量を減らすより止めるタイミングを早めるほうが理にかなっています。前半と中盤はしっかり取り、後半だけ捨てる。この考え方を持っておくと、調整の方向を間違えません。

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抽出を止めるタイミングを決める

いちばん効くのが、落としきらずに止めることです。

やり方は簡単で、狙った量が抽出できた時点でドリッパーをサーバーから外します。まだドリッパーの中にお湯が残っていても構いません。むしろ残っている状態で外すのが正解です。

ドリッパーに残っている最後の部分は、成分を出しきったあとの薄くて渋い液体になっています。これをカップに落とすと、それまでの良い部分まで濁らせてしまうわけですね。

目安としては、ドリッパーにお湯が少し残っている状態で外すと失敗しにくくなります。どこで外すのがちょうどよいかは焙煎度や器具で変わるので、何度か試して自分の位置を決めてください。少し薄いと感じたら、次回は粉を1g増やすか、注ぐ湯量を少し減らして調整します。

止めるタイミングを一定にするには、サーバーの目盛りを見るか、はかりに載せて重さで確認するのが確実です。目分量だと毎回ずれるので、渋みが減ったのかどうかも判断できません。一度うまくいった量を控えておけば、次から同じところで外せます。

抽出時間そのものも見直しましょう。ハンドドリップなら蒸らしを含めて2分半から3分程度が一般的な目安とされています。4分を超えているなら長すぎるので、挽き目を粗くするか、注ぐ速度を上げてみてください。抽出方法ごとの違いは抽出方法の比較にまとめてあります。

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湯温を下げて出しすぎを防ぐ

次に温度です。お湯が熱いほど成分は溶けやすくなるので、後半の成分まで引き出しやすくなります。

ハンドドリップで扱いやすいとされるのは、90℃前後から96℃あたりの範囲です。沸騰したての100℃近いお湯をそのまま注いでいるなら、まずそこを直しましょう。沸騰後に1分ほど置くだけで、この範囲に収まります。

すでに90℃台で淹れていて、それでも渋みが出るなら、さらに2〜3℃下げてみてください。85℃前後まで下げると、後半の成分が出にくくなります。

ただし下げすぎると、今度は抽出が足りずに酸味ばかりが目立つ味になります。渋みは消えたけれど物足りない、という状態になったら1〜2℃戻してください。

もうひとつ、注ぐときの勢いも関係します。強く注いで粉をかき混ぜると、粉の層が崩れてお湯の通り道ができ、一部だけが過抽出になります。中心から円を描くように、静かに注ぐほうが均一に抽出できますよ。

注ぎ口の細いポットがあると、この調整がぐっと楽になります。やかんから直接注ぐと湯量の制御が難しく、勢いで粉を掘ってしまいがちです。渋みが気になる段階まで来ているなら、道具のなかではここへの投資が効きやすい部分でしょう。

蒸らしの扱いも見ておきましょう。粉全体が湿る程度のお湯を注いで30秒ほど待つのが一般的な目安ですが、このとき湯量が多すぎると、蒸らしの時点で抽出が始まってしまいます。落ちてくる量がぽたぽた程度に収まる量が適量です。

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フィルターの湯通しは種類で判断する

ペーパーフィルターを使う前にお湯を通す湯通し、いわゆるリンスは、雑味対策として知られています。ただ、これは必ずしも全員に必要な工程ではありません。

湯通しの目的は3つあるとされています。紙のにおいを流すこと、フィルターをドリッパーに密着させること、そしてドリッパーとサーバーを温めることです。

このうち紙のにおいについては、フィルターの種類で必要性が変わります。漂白していない茶色いフィルターは紙のにおいが残りやすいため、湯通ししたほうが無難です。一方、白いフィルターは加工技術が上がっていて、においの影響は小さくなっているとされています。

湯通しをしない理由もあります。先にお湯が触れると、フィルターがコーヒーの油分をはじいてしまうという指摘があるためです。どちらが良いかは好みの範囲なので、まず両方試して、違いを感じるかどうかで決めるのが確実でしょう。

湯通しをする場合は、フィルターをセットしてからお湯を全体に回しかけ、下に落ちたお湯は必ず捨ててから粉を入れてください。捨てずに抽出すると、そのぶん薄まります。フィルターそのものの選び方は白と茶色・形状と紙臭さ対策で見るペーパーフィルターの選び方で詳しく整理しています。

◆ケイのワンポイントアドバイス

湯通しの効果を確かめたいなら、フィルターにお湯を通したものと、そのままのものを別のカップに落として飲み比べてみてください。違いが分からなければ、あなたの環境では省いてよい工程ということになります。

淹れた後と器具が渋みを生むこともある

コーヒー豆の脂質が器具に蓄積して酸化することと、水道水の塩素や水垢の手入れについて、ドリッパーと水の写真とともにまとめたスライド
器具に残った油と使う水の見直し

ここからが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。抽出条件を完璧に整えても、そのあとの扱いと器具の状態で味は変わります。

実際、豆を変えても淹れ方を変えても改善しないケースの多くは、この2つが原因になっています。抽出に集中しすぎて、前後が見えなくなっているわけですね。

見直すのは4つ。淹れたあとの放置時間、保温と再加熱、器具に残った油、そして使う水です。どれも一度整えれば、しばらく効果が続きます。

抽出の調整が「毎回やること」なのに対して、この章の内容は「一度直せばしばらく持つこと」という違いがあります。器具を洗えば次からしばらくきれいですし、水を替えれば毎回同じ条件になります。手間の割に効果が長く続くという意味では、こちらのほうが割がいいとも言えますね。

見分け方の目安もあります。抽出条件をいろいろ変えても後味の濁りだけが残るなら、原因は抽出ではなくこの章のどれかです。特に器具の油は、豆も淹れ方も変えたのに直らないという形で現れます。

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淹れたあとの放置で味が変わる

まず、淹れたコーヒーをどれくらい置いてから飲んでいるでしょうか。

抽出したコーヒーは、時間が経つほど風味が変わっていきます。香りの成分が飛び、空気に触れることで酸化が進むためです。淹れたてで美味しかったものが、30分後には別の飲み物のようになっていることもあります。

特に渋みに関わるのは、サーバーやカップに入れたまま放置する時間です。長く置くほど、後味の濁りが目立ってきます。

対策はシンプルで、飲む分だけ淹れること。2杯分を淹れて1杯を後で飲むより、都度淹れたほうが味は保てます。手間はかかりますが、いちばん確実な方法です。

どうしてもまとめて淹れるなら、抽出後すぐに保温性のある容器へ移し、空気に触れる面を減らしてください。それでも時間の経過は止められないので、早めに飲みきるのが前提になります。

容器の選び方も効きます。中身の量に対して大きすぎる容器だと、上の空間に空気が残って酸化が進みます。少量だけ残すなら小さめの容器へ移し替えるほうが、味は保てるでしょう。

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保温と再加熱は避ける

放置よりもさらに影響が大きいのが、加熱し続けることです。

コーヒーメーカーのホットプレートで保温したままにすると、水分が飛んで濃度が上がり、同時に成分の変化も進みます。いわゆる煮詰まった状態で、渋みとえぐみがはっきり出てきます。

電子レンジでの再加熱も同じです。一度冷めたコーヒーを温め直すと、香りは戻らないまま渋みだけが立つことが多くなります。加熱で香りの成分がさらに飛ぶ一方、渋みのもとになる成分は残るためだと考えられています。

まとめて淹れる場合は、加熱をやめて保温するのが基本です。魔法瓶タイプのサーバーやステンレスボトルへ移せば、熱を加えずに温度を保てます。ホットプレート付きのコーヒーメーカーを使っているなら、抽出後すぐに電源を切ってポットへ移してください。

アイスコーヒーにするという選択肢もあります。冷やすと渋みは感じにくくなるので、余った分は氷を入れたグラスに移してしまう。これなら無駄になりません。

保温したコーヒーを長時間放置したものは、風味が大きく変わるだけでなく、衛生面でも好ましくありません。特に牛乳や砂糖を加えたものは傷みやすくなります。時間が経ったものは無理に飲まず、淹れ直すことをおすすめします。保存の可否について判断に迷うときは、器具のメーカーが示す使用方法をご確認ください。

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器具に残った油が後味を濁らせる

意外と見落とされるのが、器具の汚れです。ここが原因なら、豆や淹れ方をいくら変えても直りません。

コーヒーの豆には脂質が含まれていて、その割合は1割から1割半ほどとされています。この油分が抽出のたびに器具へ移り、少しずつ蓄積していきます。

蓄積した油は空気に触れて酸化し、古い油のようなにおいと味を出すようになります。これが後味の濁りやえぐみとして現れるわけですね。水ですすぐだけでは油は落ちないため、気づかないうちに溜まっていきます。

油が溜まりやすいのは、ドリッパー、サーバー、そしてマイボトルの内側です。特にプラスチック製のドリッパーは表面に細かい傷がつきやすく、そこへ油が入り込みます。陶器やガラスは表面がなめらかなぶん、比較的落としやすいとされています。

サーバーは注ぎ口の内側と、ふたの裏が盲点になります。手が入りにくいので洗い残しやすく、そこに古い油が残ったまま新しいコーヒーが通ることになります。細いブラシか綿棒を使うと届きますよ。

手入れの目安はこうです。毎回の使用後はぬるま湯と中性洗剤で洗う。水だけでは油が残ります。そして週に一度ほど、専用の洗浄剤か酸素系漂白剤でつけ置きすると、蓄積した分を落とせます。

洗うときのコツもあります。油汚れは冷水では落ちにくいので、40℃前後のぬるま湯を使ってください。スポンジは食器用と分けておくと、他の油や洗剤の香りが移りません。ドリッパーの溝(リブ)の部分は汚れが残りやすいので、細めのブラシがあると届きます。

汚れの見分け方は、乾いた状態で光にかざすことです。うっすら茶色い膜が見えたら油が残っています。指で触って少しぬるつくようなら、洗い直したほうがよいでしょう。

蓄積した油汚れには、コーヒー器具用の洗浄剤を使うと手早く落ちます。つけ置きするだけなので、週に一度の手入れとして続けやすいはずです。

金属フィルターや布フィルターを使っている場合は、油の蓄積がさらに進みやすくなります。使うたびにしっかり洗い、布は乾かさずに清潔な水に浸して冷蔵保存する方法が知られています。器具ごとの手入れ方法は、メーカーの取扱説明書をご確認ください。

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使う水を見直す

最後に水です。コーヒーの99%近くは水なので、ここが味に効かないはずがありません。

水道水をそのまま使っている場合、消毒に使われる塩素のにおいが味に混じることがあります。汲み置きして一晩置く、あるいは浄水器を通すだけでも変わります。

水に含まれるミネラルの量、いわゆる硬度も関わってきます。一般には硬度が高い水ほど成分が引き出されやすく、しっかりした味になるとされ、逆にミネラルが少なすぎる水では味が平坦になりやすいと言われています。日本の水道水は多くの地域が軟水にあたります。

ただし、渋みそのものへの影響は抽出条件のほうがずっと大きくなります。水を疑うのは、ここまでの項目をすべて直しても濁りが残るときで十分でしょう。市販の水を試すなら、硬度が中程度のものから始めると変化が分かりやすいはずです。

一方、塩素のにおいは水そのものの問題なので、こちらは先に対処する価値があります。浄水器を通す、汲み置きする、市販の水を使う。どれか1つでも効果は出ます。

沸かし直しについては「味が落ちる」という言い伝えがありますが、はっきりした根拠は見当たりません。気になるなら毎回新しい水を沸かせば済む話なので、ここはこだわりすぎなくて大丈夫でしょう。

やかんやポットの内側に付く白い水垢も見ておいてください。水に含まれるミネラルが固まったもので、これが溜まると湯に混じることがあります。クエン酸を溶かした湯を沸かして流すと落とせるので、月に一度ほど手入れしておくと安心です。

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原因の場所 起きていること 気づき方 対処 効果が出るまで
抽出の後半 落としきって渋い部分まで入る 後味だけが濁る 落としきらずに外す・時間を短く 次の1杯から
微粉 細かい粉だけが過抽出になる 条件は合うのに濁る 茶こしでふるう・ミルを見直す 次の1杯から
フィルター 紙のにおいが移る 茶色いフィルターで顕著 湯通しする(種類で判断) 次の1杯から
淹れたあと 放置・保温・再加熱で変化 時間が経つほど悪化 都度淹れる・加熱をやめる 次の1杯から
器具の油 酸化した油のにおいが移る 何を変えても直らない 洗剤で洗う・つけ置き 掃除した直後から
塩素のにおい・硬度の影響 他をすべて直しても残る 浄水・水を替える 次の1杯から

表の内容は一般的な傾向をまとめたものです。正確な情報は器具のメーカーや購入先の公式サイトをご確認ください。

コーヒーが渋い・えぐい原因に関するよくある質問(FAQ)

豆を変えても渋みが消えないのはなぜですか?

原因が豆の側にないからです。渋みは抽出の後半に出る成分や、微粉、器具の汚れ、淹れたあとの扱いから生まれるため、豆を替えても同じ条件で淹れれば同じ結果になります。まず疑ってほしいのは器具の油汚れで、これは何を変えても直らないという特徴があります。しばらく洗剤で洗っていないドリッパーやサーバーがあるなら、そこから手をつけてみてください。次に抽出を落としきっていないか、微粉が多くないかを順に確認していくと、原因にたどり着けるはずです。

最後の一滴まで落としきってはいけないのですか?

落としきらないほうが後味はすっきりします。ドリッパーに残った最後の部分は、すでに成分を出しきったあとの液体で、薄いうえに渋みが濃くなっています。これをカップに加えると、それまでの良い部分まで濁ってしまうわけです。ドリッパーにお湯が少し残っている状態で外すのが目安になります。ちょうどよい位置は焙煎度や器具で変わるので、何度か試して決めてください。もし薄いと感じたら、次回は粉を1g増やすか、注ぐ湯量を少し減らして調整してください。落としきる習慣がある方は、これを変えるだけで印象が変わることが多いですよ。

器具はどのくらいの頻度で洗えばいいですか?

使うたびに、ぬるま湯と中性洗剤で洗うのが基本です。水ですすぐだけでは油分が落ちず、少しずつ蓄積していきます。そのうえで、週に一度ほど専用の洗浄剤や酸素系漂白剤でつけ置きすると、こびりついた分まで落とせます。特に注意したいのはプラスチック製のドリッパーとマイボトルの内側で、表面の細かい傷に油が入り込みやすい部分です。金属フィルターや布フィルターを使っている場合は、油の蓄積がさらに早いので念入りに。器具ごとの適切な洗い方は、メーカーの取扱説明書をご確認ください。

ペーパーフィルターの湯通しは毎回必要ですか?

フィルターの種類と好みによります。漂白していない茶色いフィルターは紙のにおいが残りやすいため、湯通ししたほうが無難とされています。一方、白いフィルターは加工技術が向上していて、においの影響は小さくなっているという見方が一般的です。また、先にお湯を通すとフィルターがコーヒーの油分をはじいてしまうという指摘もあり、あえて湯通ししない人もいます。確かめる方法は簡単で、湯通しした場合としない場合を飲み比べてみることです。違いが分からなければ、省いてよい工程だと判断できます。

保温ポットに入れておいたコーヒーが渋くなりました

加熱を続けたか、空気に触れる時間が長かった可能性があります。コーヒーメーカーのホットプレートで保温し続けると水分が飛んで濃度が上がり、渋みとえぐみが立ってきます。対策としては、抽出後すぐに魔法瓶タイプのポットへ移し、加熱をやめて保温に切り替えることです。それでも時間の経過による変化は避けられないので、早めに飲みきるのが前提になります。余りそうなときは、氷を入れたグラスへ移してアイスコーヒーにすると、渋みも感じにくくなって無駄になりません。

まとめ|コーヒーが渋い・えぐい原因と対策の順番

抽出を落としきらない、湯温を下げる、器具の油汚れを落とす、淹れたあとの扱いを見直す、微粉や水の補助的な調整という5段階を順に並べたスライド
渋み・えぐみを減らす5段階の手順

コーヒーの渋みやえぐみは、抽出の後半に出る成分が主な正体です。苦味とは別のもので、舌がざらつく、口が乾く、いがらっぽいといった感覚で現れます。

原因の場所は6つ。抽出の後半、微粉、フィルターの紙、淹れたあとの放置、器具に残った油、そして水です。豆や焙煎度を変えても直らないのは、原因がこの範囲にあるからですね。

手をつける順番はこうです。まず抽出を落としきらないこと。お湯が少し残っている状態でドリッパーを外すだけで、後味はかなり変わります。次に湯温を90〜96℃の範囲に収め、それでも残るなら85℃前後まで下げてみてください。

それでも改善しないなら、器具の油汚れを疑ってください。何を変えても直らないのがこの原因の特徴です。ぬるま湯と中性洗剤で洗い、週に一度つけ置きする。これで直ることが少なくありません。

淹れたあとの扱いも見直しましょう。ホットプレートでの保温と電子レンジでの再加熱は、渋みを強めます。まとめて淹れるなら魔法瓶へ移し、加熱をやめること。余ったらアイスにしてしまうのも手です。

微粉が気になるなら茶こしでふるう、フィルターは種類を見て湯通しを判断する、水は塩素のにおいが気になれば浄水を使う。この3つは補助的な調整として覚えておいてください。

コーヒーの道具や豆の選び方をもう一度整理したい方は、コーヒー初心者向けの道具と豆の選び方もあわせてどうぞ。

数値や手順はいずれも一般的な目安です。正確な情報は器具のメーカーや購入先の公式サイトをご確認ください。最終的な判断は、ご自身の環境と好みに合わせて決めていただければと思います。すっきりした後味の1杯に届きますように。

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