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ドルチェグストの水漏れの対処|底・抽出中・カプセルホルダー別の確認点
ドルチェグストの水漏れ、どこから?場所で分かる対処と相談先
朝の一杯を淹れようとしたら、ドルチェグストの水漏れに気づいて手が止まった……そんな場面、けっこう焦りますよね。
本体の底から水がにじんでいる、抽出中にカプセルホルダーの周りからお湯が漏れる、ミルクのカプセルを使ったあとにホルダーの周りがべたつく。同じ「漏れる」に見えても、出てくる場所によって確かめることも、頼る窓口もまるで違います。
検索するとパッキン交換や分解修理の話も見かけますが、メーカーの取扱説明書はそこに一線を引いています。どこまでが自分で確かめてよい範囲で、どこからがサポートデスクに修理を頼むべき範囲なのか。この線引きを先に知っておくと、余計な出費や、やけどのリスクをかなり減らせるかなと思います。
この記事では、ネスレ日本が公開しているドルチェグスト4機種の取扱説明書を読み比べて、水漏れの場所ごとに何を確かめ、何をしないかを整理しました。抽出中の漏れ、底からの漏れ、修理の頼み方まで順番にたどれるようにしています。
- 水漏れが起きたときに最初にやる安全な止め方
- 底・カプセルホルダー周り・抽出口など漏れる場所ごとの原因
- 4機種の取扱説明書に書かれた水漏れの対処の違い
- 水漏れを防ぐ手入れと修理をサポートデスクに頼む手順
ドルチェグストの水漏れは場所で原因を切り分ける
ドルチェグストの水漏れは、まずどこから・いつ漏れたかで切り分けるのが近道です。取扱説明書の「故障かなと思ったら」の表を見ると、本機の下や周りに水がたまる症状は、自分で直す手順が書かれておらず、サポートデスクへの問い合わせが対処になっています。一方で、カプセルの向きや穴の数、カプセルホルダーの装填のように、使い方で起きる漏れや飛び散りには、確かめる手順が具体的に書かれています。つまり自分で確かめてよい漏れと、すぐ修理窓口へ回す漏れが、メーカーの資料の中ですでに分かれているわけです。この章では、最初の安全な止め方から始めて、本体の底・カプセルホルダー周り・抽出口の順に原因を見ていきます。最後に、4機種の取扱説明書を並べた比較表で、機種による違いと共通点をまとめます。
まず電源を切り、漏れた場所と量を確かめる

水漏れに気づいたら、原因を考える前に電源を切ってプラグを抜くのが先です。
ジェニオ アイの取扱説明書の「安全上のご注意」には、異常に気づいたら直ちにコンセントから電源プラグを抜くよう書かれています。理由は火災・感電・けがの原因になるから。本体の中には電気と熱湯の両方が通っているので、水がどこから来ているか分からないまま使い続けるのは避けたいところです。
このとき気をつけたいのが手の状態と抜き方です。同じ注意書きの中に、ぬれた手で電源プラグを抜き差ししないこと、電源プラグを抜くときは電源コードを持たずに先端の電源プラグを持って引き抜くこと(感電、ショート、発火の原因になる)が書かれています。こぼれた水を触った手のままプラグに触れず、いったん手を拭いてから、プラグの先端を持って抜いてください。周りを拭いたり本体を手入れしたりするのも、プラグを抜いてからにしましょう(お手入れ時は電源プラグを抜くよう、同じ欄に書かれています)。
もう一つ、抽出が終わった直後のカプセルホルダーにも注意があります。抽出後に電源ボタンが赤く点滅している間は、次の抽出のための加熱待ちか、カプセル内の圧力を逃している最中です。この状態でロックハンドルを上げてカプセルホルダーを引き抜くと、カプセルから熱湯が噴き出すことがあると取扱説明書は案内しています。プラグを抜いたあとにホルダーをいつ取り出してよいかは、取扱説明書に手順の記載がありません。漏れに気づいたのが抽出の直後なら、ホルダーは引き抜かずにそのままにして、その状況もサポートデスクに伝えるのが安全かなと思います。
電源を切ったら、周りの水を拭き取ってから、次の点を落ち着いて見ておきましょう。
- 水がたまっていたのは本機の下か、周りの台の上か
- 漏れたのは抽出中か、すすぎや湯垢洗浄の最中か、使っていないときか
- 出てきたのは透明な水か、コーヒーやミルクの色がついた液体か
- カプセルホルダーの周りがぬれているか、抽出口の下だけか
この4つが分かるだけで、次に見るべき節が決まります。サポートデスクに相談するときも、ここを伝えられると話が早いですよ。
本機の底や周りに水がたまるときは自分で直さない

本体の底や周りに水がたまっている場合は、自分で直そうとせず、サポートデスクへ連絡するのが取扱説明書どおりの対処です。
今回読んだ4機種(ジェニオ アイ、エスペルタ、ピッコロ、ジェニオ2)の「故障かなと思ったら」の表には、どれにも「本機の下や周りに水がたまる」という行があります。そしてこの行の対処は4機種とも、電源を切ってから電源プラグをコンセントから抜き、ネスカフェ ドルチェ グスト サポートデスクへ問い合わせる、という内容です。ジェニオ アイとエスペルタの表では原因の欄が「ー」になっていて、利用者が確かめる原因は挙げられていません。
ここが大事なポイントです。カプセルの向きや目詰まりのように、利用者が直せる症状には「原因」と「手順」が具体的に書かれています。それに対して本体の下に水がたまる症状には、手順が1つも書かれていない。メーカーとしては、本体の内部から水が出ている可能性があるものは、利用者に触らせない扱いにしていると読めます(記事の整理=公式の言い回しではありません)。
とはいえ、本体の故障ではなく、外から水がかかっただけというケースもあり得ます。たとえば給水タンクに水を入れるときに縁からこぼした、拭き掃除の水が残っていた、などです。また、ピッコロの取扱説明書には、本機は手動抽出で抽出は自動では止まらないので、抽出中は本機のそばを離れないよう書かれています。レバーを戻し忘れてカップからあふれた水を、漏れと見間違えることもありそうです。こうした心当たりは、プラグを抜いたまま、ぬれ方を目で見て確かめるところまでにとどめてください。本体の下や周りに水がたまっていたら、確かめるために抽出をもう一度してみる、ということはせず、取扱説明書どおりサポートデスクへ相談しましょう。
置き場所の条件も、取扱説明書にいくつか書かれています。水平な場所にまっすぐ立てて使うこと、飲み物や水、湯垢洗浄剤にぬれても問題のない場所に置くこと、本機を水につけたり水をかけたりしないこと。傾いた台の上に置いていたり、シンクの水はねがかかる位置にあったりすると、どこから来た水なのか見分けにくくなります。漏れの確認のついでに、置き場所も一度見直してみてください。
抽出中にカプセルホルダーの周りから漏れる原因
抽出中にカプセルホルダーの周りから漏れる場合も、取扱説明書の表では本体の下に水がたまる症状と同じ対処、つまりサポートデスクへの問い合わせになっています。そのうえで、取扱説明書の別のページには、使い方しだいでお湯が漏れたり飛び散ったりする条件がいくつか書かれています。問い合わせる前に、次の点に当てはまっていないかだけ確かめておくと安心です。
カプセルの向きが正面からずれていないか
エスペルタの取扱説明書は、カプセルホルダーとカプセルが正面になるよう向きを合わせてセットするよう案内しています。横向きなど正しくない向きでセットすると、抽出時にカプセル天面のフィルムが破れ、カプセルホルダーからお湯が漏れる原因になる、という説明です。エスペルタの「故障かなと思ったら」の表にも「抽出中、カプセルホルダーからお湯が漏れる」という行があり、原因はこの向きのずれとされています。
ほかの3機種の取扱説明書の文章には、カプセルの向きとお湯の漏れを結びつける記載は見当たりませんでした。エスペルタをお使いなら、カプセルの置き方の図をもう一度見ておくとよいかなと思います。
カプセルホルダーが奥まで入っているか
ジェニオ アイの取扱説明書の冒頭には、すすぎ・抽出時には必ずカプセルホルダーをきっちり奥まで装填するよう、重要事項として書かれています。奥まで装填されていない場合、お湯が飛び散り、やけどの原因になったり、テーブルや台を汚したりするおそれがある、という内容です。この注意書きには、図はジェニオ アイの例で、実際のマシンの形状は異なる場合があるとも添えられています。
カプセルそのものに問題がないか
カプセルの側にも、漏れや噴き出しにつながる条件が書かれています。
- ネスレ日本が販売する専用カプセル以外の製品は使わない(内部が詰まり、水漏れや抽出ができない原因になる)
- 一度使ったカプセルは再利用しない(一度穴の開いたカプセルは、熱湯が逆流して噴出するおそれがある)
- 天面のシールがきちんと貼り合わされていないカプセルは使わない(熱湯が噴出してやけどなどをするおそれがある)
シールの貼り合わせが不十分なカプセルを見つけたときは、本体のサポートデスクではなく、ネスレお客様相談室へ連絡するよう取扱説明書に書かれています。本体の不具合と、カプセルの不具合とで、窓口が分かれているわけですね。
ここまでに当てはまるものが無いのに、抽出のたびにホルダーの周りがぬれる場合は、表どおり電源を切ってプラグを抜き、サポートデスクへ相談しましょう。カプセルホルダーやその奥の部品を自分で外して原因を探すのは、取扱説明書が禁じている分解にあたるのでやめておいてください。
抽出液やすすぎの水が飛び散るのは別の症状

「水漏れ」と感じた症状が、実は飛び散りだったということもあります。取扱説明書では、飛び散りは漏れとは別の行で扱われ、原因と手順がはっきり書かれています。
まず、抽出中にコーヒーなどの抽出液が飛び散る場合。4機種とも、原因はカプセルに2個以上の穴が開いていることとされています。対処は、抽出を止めてカプセルホルダーからカプセルを取り出し、2か所以上穴が開いていないか確かめること。取り出したカプセルは捨て、新しいカプセルで抽出し直すよう書かれています。ただし、抽出直後のカプセルは熱くなっているので手で触れないよう、取扱説明書は注意しています(けが、やけどの原因になる)。カプセルを確かめるのは、点滅が止まり、カプセルが冷めてからにしてください。
次に、すすぎ中や湯垢洗浄中に抽出口から水が飛び散る場合。ジェニオ アイとエスペルタの表では、原因はカプセルホルダーにすすぎ用ツールがセットされていないこととされています。付属のすすぎ用ツールをカプセルホルダーの中に入れて使うと、液体の飛び散りが軽減される、という説明です。手元にない場合はネスレ通販で買えると案内されています。すすぎ用ツールを使わない場合は、周りにお湯が飛び散っても問題ないか確かめ、広い口の容器をできるだけ抽出口に近づけて置き、抽出中は抽出口付近に手を近づけないよう注意書きがあります。
もう一つ、流れが止まったときの手順にも触れておきます。抽出されない原因の一つにカプセルの目詰まりがあり、ピッコロとジェニオ2の取扱説明書では、抽出を止めてから圧力が抜けるまで約20分待ち、そのあとロックハンドルを上げてカプセルホルダーを取り出す、という順番が示されています。ジェニオ アイでは、圧力が抜け、カプセルホルダーから抽出液が出て音が聞こえなくなるまで待つ、という書き方です。
ここで注意したいのは、この目詰まりの手順の中では「電源プラグは抜かないでください」と書かれていることです。本体の下に水がたまるときの、電源を切ってプラグを抜くという対処とは逆の指示なので、混同しないようにしましょう。目詰まりのときに出てきた飲み物は飲まないように、という注意も同じ手順に添えられています。
「漏れた」のか「飛び散った」のかは、ぬれている範囲で見分けやすいですよ。抽出口の真下から放射状にしぶきが広がっているなら飛び散り、カプセルホルダーの継ぎ目や本体の底からにじむように広がっているなら漏れ、という目安で考えると、取扱説明書のどの行を読めばよいか決めやすいかなと思います。
4機種の取扱説明書で比べた水漏れの対処
ここまでの内容を、ネスレ日本が公開している4機種の取扱説明書で並べてみました。お手元の機種と同じ列を見てもらえば、何をすればよいかが一目で分かるはずです。
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| 症状(取扱説明書の表の行) | ジェニオ アイ | エスペルタ | ピッコロ | ジェニオ2 |
|---|---|---|---|---|
| 本機の下や周りに水がたまる | 電源を切りプラグを抜いてサポートデスクへ | 電源を切りプラグを抜いてサポートデスクへ | 電源を切りプラグを抜いてサポートデスクへ | 電源を切りプラグを抜いてサポートデスクへ |
| 抽出中、カプセルホルダーの周りに水が漏れる | 上と同じ欄(サポートデスクへ) | 上と同じ欄(サポートデスクへ) | 上と同じ欄(サポートデスクへ) | 上と同じ欄(サポートデスクへ) |
| 抽出中、カプセルホルダーからお湯が漏れる | 表に該当の行なし | カプセルの向きを正面に合わせてセットし直す | 表に該当の行なし | 表に該当の行なし |
| 抽出液(コーヒー液)が飛び散る | 穴が2個以上のカプセルを捨て、新しいカプセルで抽出 | 穴が2個以上のカプセルを捨て、新しいカプセルで抽出 | 穴が2個以上のカプセルを捨て、新しいカプセルで抽出 | 穴が2個以上のカプセルを捨て、新しいカプセルで抽出 |
| すすぎ・湯垢洗浄中に抽出口から水が飛び散る | すすぎ用ツールをカプセルホルダーに入れる | すすぎ用ツールをカプセルホルダーに入れる | 表に行なし(よくあるご質問ですすぎ用ツールを案内) | 表に行なし(よくあるご質問ですすぎ用ツールを案内) |
| 短い間隔で何度も抽出して保護機能がはたらいたときに待つ時間 | プラグを抜いて約20分 | プラグを抜いて約20分 | プラグを抜いて約30分 | プラグを抜いて約20分 |
| 保証期間(取扱説明書の記載) | お買上げ日より1年(製品登録で2年に延長の案内あり) | お買上げ日より1年(製品登録で2年に延長の案内あり) | お買上げ日から1年間 | お買上げ日から1年間 |
(出典:ネスレ日本 ジェニオ アイの取扱説明書・ピッコロの取扱説明書ほか、エスペルタ・ジェニオ2の取扱説明書。専用カプセルの注意はジェニオ エス プラスの取扱説明書も参照)
表から読み取れることを3つに絞ると、次のとおりです。
1つ目は、本体の下や周りに水がたまる症状と、抽出中にカプセルホルダーの周りに水が漏れる症状は、4機種とも同じ欄で「サポートデスクへ」という扱いだということ。機種が違っても、ここは変わりません。
2つ目は、カプセルの向きでお湯が漏れるという行が表にあるのはエスペルタだけだということ。ジェニオ アイの「奥まで装填」の注意も、今回読んだ中ではジェニオ アイの取扱説明書だけにありました。確かめる項目は、手元の機種の取扱説明書に書かれているものに合わせてください。
3つ目は、短い間隔で何度も抽出して保護機能がはたらいたときに待つ時間が、ピッコロだけ約30分、他の3機種は約20分と書かれていること。点滅が続いて抽出できないとき(ジェニオ アイ・ピッコロ・ジェニオ2は電源ボタンの赤い点滅、エスペルタはすべてのランプの早い点滅)は、手元の機種の時間を確かめてから待つのがよさそうです。
ネオやルミオなど、ここに挙げていない機種をお使いの場合は、手元の取扱説明書の「故障かなと思ったら」を見てください。表の行の名前が少し違っていても、同じような症状の行があるはずです。また、取扱説明書は改訂されることがあるので、正確な情報は公式サイトや最新の取扱説明書をご確認ください。
水漏れの切り分けの早見
本体の底や周りに水がたまる → 電源を切ってプラグを抜き、サポートデスクへ
抽出中にカプセルホルダーの周りに水が漏れる → 電源を切ってプラグを抜き、サポートデスクへ(相談の前に、エスペルタはカプセルの向き、ジェニオ アイは奥まで装填されているかを確認)
抽出口から飛び散る → カプセルの穴の数、すすぎ用ツールの有無を確かめる
ドルチェグストの水漏れを防ぐ手入れと修理の頼み方
ドルチェグストの水漏れに悩んだときこそ、毎回の手入れと定期的な湯垢洗浄を取扱説明書どおりに続けているかを見直しておきたいところです。ジェニオ アイやエスペルタの取扱説明書は、給水タンク、抽出トレイ、抽出グリッド、カプセルホルダーを毎日洗うよう「安全上のご注意」の中で求めていて、理由は本体内部が汚れたり詰まったりして故障の原因になるから、とされています。手入れが水漏れそのものを防ぐとまでは書かれていませんが、詰まりや故障の原因を減らす基本の作業です。一方で、本体を開ける分解・修理・改造は、今回読んだ4機種の取扱説明書のどれでも禁止されています(取扱説明書にパッキンという語は出てきませんが、パッキン交換は本体を開ける作業なので分解にあたる、というのが記事の読み方です)。この章では、毎日と週1回の手入れ、湯垢洗浄の目安、カプセル選び、そして自分で直さずに修理を頼むときの手順を順に見ていきます。保証期間や有料修理になる条件もあわせて確認しておくと、サポートデスクへの相談がぐっとスムーズになるはずです。
毎回のホルダー洗いと週1回のすすぎ
詰まりや故障を防ぐ基本は、飲み物を作るたびにカプセルホルダーを洗い、週に1回は本機のすすぎをすることです。
ジェニオ アイとエスペルタの取扱説明書には、飲み物を作った後は毎回カプセルホルダーを水洗いするよう書かれています。ピッコロとジェニオ2では、飲み物を作ったあとは毎回カプセルを取り除き、カプセルホルダーを水洗いすること、そしてカプセルを入れたまま長い間放置すると故障の原因になることが注意として添えられています。
使い終わったカプセルをホルダーに入れたまま翌朝まで置いてしまう、というのはつい忘れがちなところです。手間に感じるかもしれませんが、抽出が終わって点滅が止まり、カプセルが冷めたら、カプセルを捨ててホルダーを流水ですすぐ、までを1セットにしてしまうと続けやすいかなと思います。
毎日の手入れの範囲は、ピッコロとジェニオ2の取扱説明書だと次のとおりです。
- 給水タンク:柔らかいブラシなどを使って水道水で洗う
- 抽出トレイ・抽出グリッド:トレイからグリッドを外し、それぞれ水道水で洗う
- カプセルホルダー:水道水で両面を洗う
ミルクカプセルを使った場合は、ミルク成分が残らないように十分に洗うよう、同じページに書かれています。ミルクを使った日だけホルダーの周りがべたつく、という場合は、まずこの洗い残しを疑ってみるとよいかもしれません。なお、今回読んだ取扱説明書に、ミルクカプセルに特有の水漏れの記載は見当たりませんでした。ミルクのときに水が漏れるなら、ほかの漏れと同じく場所で切り分けてください。
洗い方にも注意があります。ピッコロとジェニオ2では、各付属品は食器洗い機に対応しておらず、台所用洗剤を使って水道水で洗うこと、本体には濡れたスポンジを使わないこと、付属品の手入れに硬いブラシを使わないことが書かれています。ジェニオ アイとエスペルタでも、洗浄時に食器洗い機や乾燥機、ドライヤーを使わないよう注意があります。
そして週に1回は、本機のすすぎを行うよう4機種の取扱説明書が案内しています。すすぎは、カプセルを入れずに水だけを通して内部を洗い流す操作です。手順は機種ごとに違うので、手元の取扱説明書のすすぎのページを確認してください。毎日の分については、日々のコーヒーの淹れ方と手入れの手間を比べたカプセル式とドリップバッグのコストと手入れの違いもあわせて読むと、カプセル式ならではの手間の全体像がつかみやすいですよ。
湯垢洗浄は6か月ごとが目安で酢は使わない
湯垢洗浄は、ジェニオ アイとエスペルタの取扱説明書では6か月ごとに行うことがすすめられています。
湯垢とは、水に含まれるミネラル成分が本機内部の水管などに付着したもの。湯垢がたまると、抽出の流れが悪くなったり、飲み物の温度が低くなったり、機能が低下したりすることがある、と説明されています。取扱説明書には、日本の水道水の硬度は80mg/L程度で、180mg/L以上の水を使う場合は6か月を待たずに、気になるときに湯垢洗浄を行うよう書かれています。ピッコロとジェニオ2の取扱説明書では、抽出の流れが悪いときや、飲み物の温度がいつもより低いときに湯垢洗浄を行うよう案内されていて、水の硬度による目安もあわせて示されています。
湯垢洗浄には、別売の湯垢洗浄剤を使います。洗浄にかかる時間は約15分で、ジェニオ アイでは、洗浄中は通常の抽出時より低い約60℃のお湯が出る、途中で中断しないように、と書かれています。
注意点もいくつかあります。湯垢洗浄剤で本機の表面を洗浄しないこと、酢は使わないこと(どちらも故障などの原因になる)、洗浄液を作るときにお湯を使わないこと。ジェニオ2では、湯垢洗浄中は本機の電源を切らないようにとも書かれています。酢やクエン酸で代用する方法をネットで見かけることがありますが、少なくとも酢は取扱説明書がはっきり使わないよう書いているので、専用の洗浄剤を用意するのが無難です。
なお、湯垢洗浄中もすすぎと同じように抽出口から液体が出るので、すすぎ用ツールをカプセルホルダーに入れておくと飛び散りを抑えやすくなります。湯垢洗浄剤のパッケージに書かれた使用上の注意もあわせて読んでおいてください。
湯垢洗浄剤は別売で、取扱説明書の湯垢洗浄のページではネスレ通販オンラインショップ等で買えると案内されています。通販で選ぶときは、ネスレの純正品で、商品名に「ドルチェ グスト」対応とあるかを確かめてからにすると安心です。価格や在庫はショップによって変わるので、購入前に各ショップで確認してくださいね。
専用カプセル以外を使うと詰まりと水漏れの原因に
カプセルは、ネスレ日本が販売する専用カプセルだけを使うのが前提です。
ジェニオ アイとエスペルタの取扱説明書には、ネスレ日本株式会社が販売する専用カプセル以外の製品は使わないよう書かれていて、理由は内部が詰まり、水漏れや抽出ができない原因となるから、と説明されています(ジェニオ エス プラスの取扱説明書にも同じ注意があります)。互換カプセルや詰め替え用のカプセルを使ったあとに漏れが始まった場合は、まずこの点を疑うことになりそうです。
ここで見落としやすいのが、保証との関係です。ジェニオ アイの保証書の無料修理規定には、保証期間中でも有料修理になる場合として「ネスレ日本株式会社が販売する専用カプセル以外の製品のご使用による故障及び損傷」が挙げられています。ピッコロとジェニオ2の保証規定にも、ネスカフェ ドルチェ グスト カプセル以外の製品の使用による故障及び損傷が同じく挙がっています。つまり、専用外のカプセルが原因の故障は、保証期間中でも無料修理の対象外になり得るということです。
給水タンクに入れるものにも決まりがあります。熱湯、牛乳、酒など、水以外のものを入れないこと。給水タンクに水を入れたまま長期間放置しないこと。給水タンクの飲用水は常に新しいものを使うこと。古い水は、身体に影響を及ぼしたり、本体内部が汚れたりして故障の原因になるとされています。冷たい飲み物を作りたいからといって、タンクに氷や冷やした牛乳を入れるのは避けてください。冷たい飲み物はカップに氷を入れて抽出する、というのが取扱説明書の案内です。
カプセルの再利用も同じ考え方です。前の章で触れたとおり、一度穴の開いたカプセルは熱湯が逆流して噴出するおそれがあるので再利用しないように書かれています。節約のつもりで同じカプセルにもう一度お湯を通すのは、漏れややけどの原因になるので控えましょう。
パッキン交換や分解を自分でしない理由
ドルチェグストの水漏れについて調べると、パッキンを自分で交換したという話を見かけることがあります。ただ、取扱説明書の立場ははっきりしていて、絶対に分解、修理、改造をしないこと、修理は必ずサポートデスクに依頼すること、と警告の欄に書かれています。理由は火災、感電、けがの原因になるからです。
パッキンらしき部品が外から見えていても、漏れの原因がそこにあるかどうかは利用者には確かめようがありません。取扱説明書が分解を禁じる理由は、火災、感電、けがの原因になるから。この理由だけで、自分で開けない十分な根拠になるかなと思います。
自分で分解・パッキン交換をすると起こり得ること
取扱説明書は分解・修理・改造を禁止し、火災・感電・けがの原因になると警告しています。
保証書の無料修理規定では、「使用上の誤り及び不当な修理や改造による故障及び損傷」は保証期間中でも有料修理になるとされています。
保証の点でも損になりやすいところです。上の囲みのとおり、不当な修理や改造による故障は保証期間中でも有料修理の扱いになります。自分で開けてしまうと、本来なら無料で直してもらえたかもしれない故障まで、有料になってしまうおそれがあるわけです。
本体を開けずにできることは、ここまでに見てきた範囲です。ただし範囲は症状で変わります。本体の下や周りに水がたまっているときは、確認を飛ばして電源を切り、プラグを抜いてサポートデスクへ。抽出中にホルダーの周りがぬれるときは、相談の前に、手元の機種の取扱説明書にあるカプセルの向き・装填・カプセルの状態だけを確かめる。毎日の手入れ、すすぎ、湯垢洗浄は、漏れが無いときに続けるふだんの作業です。この線を守るのが、結果的に安全で、保証も生かしやすい道かなと思います。最終的な判断は、メーカーのサポートデスクや販売店にご相談ください。
修理はサポートデスクへ、保証書を手元に

修理や相談の窓口は、ネスカフェ ドルチェ グスト サポートデスクです。取扱説明書に記載の電話番号は0120-879-816で、Eメールでの問い合わせ先も書かれています。
連絡する前に、本体と保証書を手元に用意しておくと話がスムーズです。ジェニオ アイの取扱説明書では、問い合わせの前に保証書で次の3点を確認するよう書かれています。
- 型名
- 購入日
- 購入店
ジェニオ アイでは保証書は取扱説明書の裏表紙に添付されていて、★印の欄に記入がない場合は有効にならない、と注意書きがあります。購入したときの記入がそろっているか、このタイミングで確認しておきましょう。
保証期間は、4機種の取扱説明書とも、お買上げ日から1年と書かれています。ジェニオ アイとエスペルタの取扱説明書には、製品を登録すると保証期間が1年間から2年間に無料で延長されるという案内も載っています。こうした延長の条件は変わることがあるので、正確な情報は公式サイトでご確認ください。
保証期間中でも有料修理になる主な場合(ジェニオ アイの無料修理規定より)
使用上の誤り及び不当な修理や改造による故障及び損傷/専用カプセル以外の製品の使用による故障及び損傷/お買上げ後の輸送、移動、落下時による故障及び損傷/火災、地震、水害、落雷などの天災地変、公害や異常電圧による故障及び損傷/一般家庭用またはそれに準ずる用途以外での使用による故障及び損傷
保証期間を過ぎている場合の修理についても、サポートデスクに問い合わせるよう書かれています。修理料金は取扱説明書には載っていないので、症状と型名を伝えて見積もりを聞くのが確実です。取扱説明書には、保証期間経過後の修理・補修用性能部品の保有期間は製造中止後5年間とも書かれています。古い機種の場合は、部品が残っているかどうかもあわせて確認してみてください。
サポートデスクには、最初の節で確かめた漏れた場所・タイミング・液体の色・ぬれていた範囲を、そのまま伝えると、症状が正確に伝わりやすいですよ。修理か買い替えかで迷ったときは、ほかのタイプのコーヒーメーカーと価格や手入れを比べた価格と手入れで選ぶコーヒーメーカーの比較も参考になるかもしれません。
ドルチェグストの水漏れについてよくある質問
少しの水漏れなら、拭きながら使い続けても大丈夫?
おすすめできません。取扱説明書は、異常に気づいたら直ちに電源プラグを抜くよう警告しています。本機の下や周りに水がたまる症状は、量にかかわらずサポートデスクへの問い合わせが対処とされているので、使い続ける前に相談してください。
使い終わったカプセルを入れたままにすると漏れの原因になる?
ピッコロとジェニオ2の取扱説明書には、カプセルを入れたまま長い間放置すると故障の原因になると書かれています。漏れとの関係までは書かれていませんが、飲み物を作ったら毎回カプセルを取り除き、ホルダーを水洗いするのが取扱説明書どおりの使い方です。
本体を移動させたあとから漏れるようになったのはなぜ?
原因は取扱説明書からは特定できません。ジェニオ アイの取扱説明書には、抽出口を持って機器を動かさないよう注意があり、カプセルホルダーが外れてやけどやけがをするおそれがあるとされています。また保証書の無料修理規定では、お買上げ後の輸送・移動・落下による故障は保証期間中でも有料修理になるとされています。移動のあとに漏れ始めた場合は、そのことも含めてサポートデスクに伝えてください。
取扱説明書をなくしてしまったときは?
ネスレ日本のサイトでは、各機種の取扱説明書がPDFで公開されています。この記事で読んだジェニオ アイ、エスペルタ、ピッコロ、ジェニオ2の取扱説明書もそのうちの一部です。機種名で探して、「故障かなと思ったら」のページを確認してみてください。
ドルチェグストの水漏れで迷ったときのまとめ
ドルチェグストの水漏れは、漏れた場所で対処が分かれます。本体の底や周りに水がたまる、抽出中にカプセルホルダーの周りから漏れる、という2つの症状は、取扱説明書の表で同じ欄に並び、どちらも電源を切ってプラグを抜き、サポートデスクへ問い合わせるのが対処です。
そのうえで、自分で確かめてよいのは本体を開けずに済む範囲です。
- 異常に気づいたら、ぬれた手を拭いてから電源プラグを抜く
- 抽出直後の点滅中はロックハンドルを上げない(熱湯が噴き出すおそれ)
- ホルダー周りの漏れは、手元の機種の取扱説明書にある確認(エスペルタはカプセルの向き、ジェニオ アイは奥までの装填)だけをしてからサポートデスクへ
- 飛び散りは、カプセルの穴の数とすすぎ用ツールの有無を見る
- 毎回のホルダー洗い、週1回のすすぎ、手元の取扱説明書の目安に合わせた湯垢洗浄(ジェニオ アイとエスペルタは6か月ごと)を続ける
- パッキン交換や分解はせず、修理はサポートデスクへ依頼する
取扱説明書を読み比べてみると、メーカーが利用者に任せている範囲と、任せていない範囲がかなりはっきり分かれていることに気づきます。漏れの原因を突き止めたくなる気持ちは分かりますが、本体の内部に関わるところは無理をせず、保証書と型名を手元に用意してサポートデスクに相談してみてください。なお、この記事はネスレ日本とは関係のない個人のブログで、内容は公開されている取扱説明書を読んで整理したものです。正確な情報は公式サイトや最新の取扱説明書を、最終的な判断はメーカーのサポートデスクや販売店にご確認くださいね。
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