ルービックキューブを早く揃える方法|CFOPへの進み方と練習のコツ

FreeLife Design 運営者 ケイ

こんにちは。FreeLife Design、運営者の「ケイ」です。

ルービックキューブの6面が揃えられるようになったら、次は少しでも早く揃えたくなりますよね。でも、1分を切れずに伸び悩んでいたり、何を覚えれば速くなるのか分からなかったりする方も多いかなと思います。

早く揃えるコツとしてよく聞くのが、CFOP法(フリードリヒ法)やF2L、OLL、PLLといった言葉です。手順はいくつ覚えればいいのか、初心者向けの層ごとの解き方からどう乗り換えればいいのか、スピードキューブは買ったほうがいいのか、気になる点はたくさんありますよね。

この記事では、速く揃えるための解法の進み方を、覚える手順の数とあわせて段階ごとに整理します。海外のスピードキューブ解説で知られるJ Permの解説や英語版Wikipedia、世界キューブ協会(WCA)の競技規則、国内でルービックキューブを扱うメガハウスの公式情報をもとにまとめました。

そのうえで、指で回すコツや、タイムの記録のしかた、大会と同じ観察時間を取り入れた練習、回しやすいキューブの選び方まで順番にお伝えしますね。

  • ルービックキューブを早く揃えるために必要な3つの要素
  • 層ごとの解き方からCFOPへ進むときに覚える手順の数
  • クロス・F2L・OLL・PLLそれぞれを速くするコツ
  • 5回平均の記録のしかたと回しやすいキューブの選び方
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ルービックキューブを早く揃える方法は?まず知りたい全体像

最初の章では、ルービックキューブを早く揃える方法の全体像をまとめます。結論から言うと、速さを決めるのは、どの解法を使うか、指でどれだけなめらかに回せるか、どれだけ練習したかの3つです。中でも練習量の影響は大きく、J Permの解説では、J Permの知る範囲で、多くの手順を知っていても1分以上かかる人がいる一方、初心者向けの解き方のまま30秒を切る人もいると書かれています。ここでは、初心者向けの層ごとの解き方から、スピードキューブで広く使われるCFOP法へ進む流れを、覚える手順の数とあわせて見ていきます。クロスとF2Lという前半の工程を速くするコツも、この章でお伝えします。まずは全体の地図を持っておくと、自分が今どこでつまずいているのかが見えやすくなりますよ。

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速さは解法・指の動き・練習量で決まる

ルービックキューブを早く揃えたいなら、解法・指の動き・練習量の3つをバランスよく伸ばすのが近道です。

まず解法。初心者向けの層ごとの解き方は、覚えることが少ないかわりに手数が多くなります。速く揃えたい人の多くが、CFOP法という解法へ進むのはこのためです。J Permの解説では、CFOPはスピードキューブで最も広く使われている解法で、ここ10年の3×3の世界記録保持者が使ってきた方法だと紹介されています。

次に指の動き。同じ手順を回しても、持ち替えが多かったり、手首を大きく返したりすると、そのぶん時間がかかります。J Permは、手順を覚えたあとの次の段階として、良いフィンガートリック(指で面を回す技術)を身につけ、速く回せる土台を作ることをすすめています。

いちばん効くのは練習量

そして練習量。J Permの解説には、アルゴリズム(決まった回し方の手順)や考え方を知ることは、実際に速く揃えられるようになることよりずっと簡単だ、という趣旨の言葉があります。J Permの知り合いには、多くの手順を知っていても1分以上かかる人もいれば、練習量のおかげで初心者向けの解き方のまま30秒を切る人もいる、とのこと。

つまり、新しい解法を覚えることは大切ですが、それだけでは速くなりません。覚えた手順を何度も回して、考えずに手が動く状態にすることが、タイムを縮めるいちばんの近道と言えそうです。

これから紹介する内容も、すべてを一度に覚える必要はありません。自分の今のタイムに合わせて、1つずつ取り入れていくのがおすすめですよ。

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層ごとの解き方からCFOPへ進む流れ

メガハウスの7つのステップを、CFOPのクロス・F2L・OLL・PLLの4工程に対応させて並べたスライド
層ごとの解き方の7ステップとCFOPの対応

速く揃えたいなら、初心者向けの層ごとの解き方で6面を揃えられるようになったあと、CFOP法へ段階的に乗り換えるのが1つの道です。Wikipediaによると上位の競技者の多くがCFOPを使っていますが、ほかの解法で競う人もいます。

メガハウスのルービックキューブ公式サイトの攻略ページでは、7つのステップの名前が並んでいます(出典:ルービックキューブ公式 攻略ページ(メガハウス))。「クロス」をつくる、「完全1面」をつくる、中段をそろえる、「上面クロス」をつくる、上面をそろえる、上面コーナーの位置替え、上面サブキューブの位置替え、という流れです。下の段から順に1段ずつ完成させていくこうした解き方は、一般に層ごとの解き方(LBL法)と呼ばれています。

一方のCFOP法は、Cross(クロス)、First 2 Layers(F2L)、Orientation(OLL)、Permutation(PLL)の頭文字をとった名前で、4つの工程に分かれています。

  • クロス:1つの面に十字を作る
  • F2L:1段目と2段目を同時に揃える
  • OLL:最後の段の上面の色を揃える
  • PLL:最後の段のキューブの位置を入れ替えて完成させる

層ごとの解き方のステップ1(クロス)はCFOPでもそのまま使えますし、最後の段を揃える考え方も共通しています。いちばん大きな違いは、1段目と2段目を別々に揃えるか、F2Lで同時に揃えるかという点です。

7つのステップとCFOPの対応

メガハウスの7ステップを、CFOPの4工程に当てはめてみると、乗り換えのイメージがつかみやすくなります(この対応はこの記事としての整理です)。

  • ステップ1「クロス」をつくる → CFOPのクロス
  • ステップ2「完全1面」とステップ3「中段をそろえる」 → CFOPのF2L(2つを同時に進める)
  • ステップ4「上面クロス」とステップ5「上面をそろえる」 → CFOPのOLL
  • ステップ6とステップ7の位置替え → CFOPのPLL

こうして並べると、CFOPは層ごとの解き方を捨てるのではなく、F2Lで2つの工程を1つにまとめることで手数を減らす解法で、最後の段の考え方は共通していることが分かります。今できている解き方の延長として考えると、乗り換えへの不安も小さくなるのではないでしょうか。

J Permの解説は、チュートリアルを読むために回転記号の読み方を知っておくこと、クロスは初心者向けの解き方で習得済みであることを前提にしています。まだ層ごとの解き方があやふやなら、先にそちらを手に覚えさせてから進むと、CFOPの説明もぐっと理解しやすくなりますよ。

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覚える手順の数を段階別に比べる

CFOPと聞くと、たくさんの手順を覚えなければいけないイメージがあるかもしれません。でも、実際には段階を分けて少しずつ増やしていけます。覚える手順の数を段階ごとに並べてみました。

→ 横にスクロールできます

段階 最後の段で使う手順の数 F2L 主な出典
層ごとの解き方(LBL法) ステップ4〜7の4工程に分けて揃える(公式ページは手順の数を示していない) 使わない(1段目と2段目を別々に揃える) メガハウス公式の攻略ページ
CFOP(2ルック) OLL:辺3+角7=10、PLL:角2+辺4=6、合計16 手順を覚えずに考えて揃える(直感F2L) J Perm/Wikipedia
CFOP(フル) OLL:57、PLL:21、合計78 手順で覚える場合の基本は41 Wikipedia

2ルックとは、最後の段を揃える工程を2回に分けて見る(2回判断する)やり方のことです。OLLを辺の向きと角の向きの2回に、PLLを角と辺の2回に分けるので、それぞれの手順の数が少なく済みます。

表を見ると、2ルックからフルへ進むと、最後の段で使う手順は16から78へ、およそ5倍に増える計算です。フルOLLは手順の数が多いため、CFOPを覚える中で最後に取り組むことが多いと、Wikipediaでも説明されています。

手順の数は、数え方や資料によって違うことがあります。たとえばWikipediaでは、OLLの辺の向きはさらに少ない手順の数で済ませる方法も紹介されています。F2Lも、Wikipediaは手順で覚える場合の基本を41としつつ、別の数え方の数字も併記しています。フルのCFOPをF2Lまで手順で覚えると、合計は41+57+21で119になります。この表は、この記事で参考にした資料の数字を並べた目安として見てください。

J Permは、2ルックのOLLとPLLを覚えるにはおそらく数日かかり、一度に多く覚えすぎると忘れてしまうので詰め込みすぎないように、とアドバイスしています。まずは16の手順を確実にしてから、少しずつフルの手順を足していくのが無理のない進み方ですね。

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クロスは下の面に作って時間を縮める

CFOPの最初の工程であるクロスは、慣れると数秒で終えられる部分です。ここを速くすると、そのあとのF2Lにも余裕が生まれます。

J Permの解説では、クロスを速くする基本として、クロスを下の面に作ること、センターキューブにとらわれないこと、よく出る場面ごとの対処を覚えることが挙げられています。適切な練習をすれば、クロスは5秒以内に簡単に終えられるようになるとも書かれていました。

クロスを下に作る理由

層ごとの解き方では、クロスを上の面で作ってから裏返すやり方で覚えた方も多いと思います。クロスを最初から下の面に作れるようになると、裏返す手間がなくなり、そのままF2Lへ移れます。クロスを下の面に作れば、そのままF2Lに移れるのが大きな利点です。

観察時間にクロスを組み立てる

Wikipediaでは、スピードキューブのどの解法でも、回し始める前の観察時間に、解く手順の一部を先に予測しておく技術が使われていると説明されています。CFOPでは、クロスや、クロスに続くペアを1組まで予測するのが一般的とのこと。

Wikipediaによると、初級から中級の人は観察時間にクロスだけの手順を考え、上級者になるとクロスを揃えながら最初のF2Lのペアも同時に揃える手順まで考えるそうです。クロスとF2Lのペア1組を同時に入れるものはエックスクロス(X-Cross)、2組ならダブルエックスクロスと呼ばれています。

回し始めてから考えるのではなく、観察時間のうちにクロスの手順を頭の中で組み立てておけば、回し始めてから迷う時間が減ります。最初は時間を気にせず、キューブを見てクロスの手順を考え、目を閉じたつもりで回してみる練習から始めるといいかもしれません。

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F2Lで1段目と2段目を同時に揃える

F2Lは、CFOPの中で最も時間がかかる工程です。ここを身につけると、層ごとの解き方から大きくタイムを縮められます。

F2Lでは、1段目の角のキューブと2段目の辺のキューブを上の段でペアにしてから、まとめて正しい位置に入れます。J Permの解説では、層ごとに揃えるかわりに2段を同時に揃えるので、考え方は初心者向けの解き方より難しいものの、練習すれば初心者向けの解き方よりずっと速くなる、と説明されています。

同じ解説によると、手順を覚えずに考えて揃えるF2Lを使うと、初心者向けの解き方に比べて1回あたりおよそ20手を減らせるとのこと。手数が減るぶん、同じ回すスピードでもタイムが縮まるわけですね。

最初は遅くなっても気にしない

J Permは、F2Lは最初に理解するのはそれほど難しくないものの、練習に最も時間を使う部分だと書いています。見分けなければいけない場面が多く、2つのキューブを同時に見つけるのは一段上の難しさなので、最初は遅くなることを覚悟しておくように、とも。それでも、時間がたてば初心者向けの解き方よりずっと速くなるそうです。

次のペアを探しながら回す

F2Lを速くする技術として、Wikipediaではルックアヘッド(先読み)が紹介されています。揃っていないペアを2組見つけ、片方を揃えている間にもう片方を目で追い、それを揃えている間にまた次のペアを探す、という考え方です。シンプルですが練習が必要な技術とされています。

速く回すことより、手を止めずに回し続けることを意識すると、結果的にタイムが縮みやすくなります。ゆっくり回しながら次のペアを探す練習は、手を止めない意識を身につける入り口になると思います。

ルービックキューブを早く揃える方法の練習と道具選び

後半の章では、ルービックキューブを早く揃える方法を、日々の練習と道具選びの面からまとめます。最後の段を揃えるOLLとPLLは、まず2ルックの16手順から覚えるのがおすすめです。J Permは、新しく学ぶことに集中するのが上達を最大にするとして、OLLとPLLを先に、F2Lを次に、クロスの改善は後回しにする順番をすすめています。そのうえで、指で回すコツ、タイムの記録のしかた、世界キューブ協会の競技規則にある15秒の観察時間を取り入れた練習、回しやすいキューブの選び方を順に見ていきます。どれも、今の自分のタイムと相談しながら取り入れてくださいね。全部を一度に変えるより、1週間に1つずつ試すくらいのペースが続けやすいと思います。

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OLLとPLLは2ルックから覚える

2ルックから始めて平均30秒を切るあたりでフルCFOPへ進む流れと、PLLとOLLのスキップの起こりやすさをまとめたスライド
OLLとPLLの覚え方とフルCFOPへ進む目安

最後の段を揃えるOLLとPLLは、いきなりフルの78手順を覚えるより、2ルックの16手順から始めるのが現実的です。

J Permの解説では、2ルックのOLLは、辺の向きを揃える3つの手順と、角の向きを揃える7つの手順の2ステップです。2ルックのPLLは、角を揃える2つの手順と、辺を揃える4つの手順の2ステップに分かれています。OLLの手順の一部は初心者向けの解き方ですでに習っているものなので、まったくのゼロから覚えるわけではありません。

PLLの角の手順は長いものの、お互いによく似ていて、辺の手順は短く、見た目で覚えられると説明されています。OLLの手順は、模様(パターン)で覚える方法が一般的な覚え方だと紹介されています。

2ルックのPLLでよく使う手順

Wikipediaによると、2ルックのPLLで最もよく使われる組み合わせは、角を揃えるのにTパームとYパーム、辺を揃えるのにUパーム(時計回りと反時計回りの2種類)、Hパーム、Zパームを使うものだそうです。PLLの手順は、どのキューブが入れ替わるかを矢印で表した形から、多くはアルファベットの名前で呼ばれています。名前と形をセットで覚えておくと、動画や本で手順を調べるときにも探しやすくなりますよ。

2ルックOLLの辺の3手順と角の7手順は、回転記号と手数を並べて見比べると、覚える順番を決めやすくなります。10手順の一覧は回転記号と手数つきの2ルックOLL一覧にまとめています。

もっと少ない手順から始める方法もある

10の手順でも多いと感じる場合は、さらに手順を減らす覚え方もあります。Wikipediaでは、辺の向きと角の向きをそれぞれ1つずつ、合わせて2つの手順だけでOLLを終える方法が紹介されています。ただし、最悪の場合は6回も状態を見て判断する必要があり、実用的ではないとも書かれています。2ルックへ進むまでの足がかりとして、自分のペースで手順を足していける、という位置づけですね。

運がよければ工程が丸ごと省けることも

Wikipediaでは、前の工程の終わり方によって次の工程がすでに完成している状態を「スキップ」と呼び、その起こりやすさが紹介されています。狙わずに起こる場合、PLLのスキップがおよそ72回に1回、OLLのスキップが216回に1回、最後の段がまるごと揃っているスキップはおよそ15,552回に1回とのこと。

たとえば1日に20回解く練習を続けると、72÷20で、PLLのスキップはおよそ3〜4日に1回の割合で出会える計算です(確率なので、実際の回数は前後します)。思いがけず手順が1つ省けるとタイムが大きく縮むので、練習のちょっとした楽しみになりますね。

覚える順番のおすすめ

J Permは、上達を最大にするには新しいことを学ぶことに集中すべきとして、まずOLLとPLLを覚え、次にF2L、クロスの改善は後回しにする順番をすすめています。

フルのOLLやPLLへ進む時期について、J Permは決まった時期はないとしたうえで、たいていの人は平均30秒を切るあたりで取り組み始める、と書いています。今のタイムが1分前後なら、まずは2ルックの16手順とF2Lの練習に集中するのがよさそうです。

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指で回すフィンガートリックを身につける

両手でキューブを持つ写真に、手首を大きく返す動きを抑える・持ち替えの回数を減らすなどの要点を添えたスライド
指の動きを整えるフィンガートリック

手順を覚えたら、次は指の動きを整える番です。同じ手順でも、指でなめらかに回せるかどうかでタイムは大きく変わります。

フィンガートリックは、一般に、手首を大きく返したりキューブを持ち替えたりするかわりに、指先で面を回す技術を指す言葉です。J Permは、速く回せる土台を作るために良いフィンガートリックを身につけることをすすめていて、解いている最中は考える時間があまりないので、良い習慣が速くなるために欠かせないとも書いています。

持ち替えとキューブの回転を減らす

Wikipediaでは、F2Lをさらに速くする上級者向けのやり方として、キューブ全体の回転や持ち替えを減らすための手順を追加で覚える方法が紹介されています。トップレベルのスピードキューバーの多くは、この工程だけで数百もの手順を覚えているそうです。

そこまで覚えなくても、持ち替えの回数を意識するだけで変わる部分はあります。たとえば、同じ手順を回すときに毎回どこで持ち替えているかを確かめ、指で回せる箇所が増えないかを試してみる。こうした小さな見直しの積み重ねが、手を止めない回し方につながっていきます。

◆ケイのワンポイントアドバイス

新しい指の動きは、最初はかえって遅く感じるものです。まずはゆっくり正確に回して形を覚え、慣れてから速さを上げていくと、変なくせがつきにくくなりますよ。

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タイムは5回平均で記録する

上達を確かめるには、1回ごとのベストタイムより、5回の平均で記録するのがおすすめです。

世界キューブ協会(WCA)の競技規則では、3×3などの種目の大会の形式として「Average of 5」が定められています。5回解いて、いちばん速い記録といちばん遅い記録を除き、残り3回の算術平均で順位を決める方式です。1回だけ偶然うまくいった記録や、大きな失敗に左右されにくいのが特徴ですね。

5回平均の計算例

たとえば、5回のタイムが次のようだったとします(数字は説明のための例です)。

  • 1回目:48.2秒
  • 2回目:45.6秒
  • 3回目:52.9秒
  • 4回目:41.3秒
  • 5回目:47.0秒

いちばん速い41.3秒と、いちばん遅い52.9秒を除くと、残りは48.2秒・45.6秒・47.0秒の3回です。合計は140.8秒なので、140.8÷3で、5回平均は約46.9秒になります。ベストの41.3秒だけを見ると調子が良さそうでも、平均で見ると46秒台が実力、ということが分かりますね。

あわせて、5回のうち最も速い記録と遅い記録の差(この例では52.9−41.3で11.6秒)も見ておくと、タイムのばらつきが小さくなってきたかを確かめられます。差が大きいときは、遅かった回にどの工程で手が止まったかを振り返ると、次に練習すべきところが見えてきます。

この平均を日ごとや週ごとに記録しておくと、新しい解法やフィンガートリックを取り入れたあとに、本当に速くなったのかを数字で確かめられます。新しい手順を覚えた直後は一時的に平均が落ちることもあるので、数日分の記録で判断するのが安心です。

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大会ルールの15秒の観察時間を練習に取り入れる

練習でも、大会と同じ観察時間のルールを取り入れると、回し始める前の準備の質が上がります。

WCAの競技規則では、競技者はパズルを観察して解き始めるまでに、15秒未満の時間が与えられています(出典:WCA Regulations)。観察が始まってから15.00秒に達するまでに解き始められないと(=15秒未満で始められないと)、タイムに2秒が加算されます。さらに、17.00秒に達しても解き始めていないと、その回は失格(DNF)になります。

大会では、審判が「READY?」と声をかけてから1分以内に準備ができないと、審判の判断でその回の挑戦を失うことも定められています。観察中には、審判が8秒と12秒の時点で声をかけることも決まっています。また、観察中にキューブを手に取ってもよいものの、面を回したり、意図的にずらしたりすると失格になる、というルールもあります。

練習での取り入れ方

ふだんの練習でも、タイマーを使って観察時間を15秒未満に区切ってみると、前の章でお話ししたクロスの予測を、限られた時間でまとめる練習になります。最初は15秒でクロスを組み立てきれなくても大丈夫。時間を区切ることで、見る順番や考え方を整理する練習になります。

大会に出るかどうかに関係なく、時間を区切って考えるくせをつけることは、回し始めてから迷う時間を減らすことにつながりますよ。なお、競技規則は改定されることがあるので、大会に出る場合はWCAの公式サイトで最新の規則を確かめてください。

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回しやすいキューブを選ぶ

練習を重ねて回す速さが上がってくると、キューブそのものの回しやすさも気になってきます。

メガハウスの公式情報では、ルービックキューブ ver.3.0は、本体内部コアの改良と、センターキューブとそれに隣接するキューブの形状の改良によって、さらに回転がなめらかになったと説明されています。メーカー希望小売価格は2,860円(税込)、発売は2022年6月下旬です。

同じメガハウスのルービックスピードキューブアドバンスは、新設計の内部構造でより軽く速く回せること、48個の磁石を内蔵していて、ねらったところにピタッと止められることが紹介されています。高速回転時に認識しやすい明るいカラーリングも採用されているとのこと。メーカー希望小売価格は3,960円(税込)、発売は2024年10月下旬です。商品ページには、固さ調整のやり方を案内する動画へのリンクも用意されています。

選ぶときの考え方

磁石入りのキューブは、メーカーの説明どおり、ねらった位置で面を止めやすいのが持ち味です。一方で、回し心地には好みがあるので、まずは手持ちのキューブで練習を続け、引っかかりが気になってきたら買い替えを考える、という順番でも十分です。

価格や在庫、仕様は変わることがあるので、購入前にメーカーの公式サイトや販売店で最新の情報を確かめてください。いろいろな立体パズルの攻略の考え方は、立体パズルのコツと解き方でもまとめています。

記事で紹介したメガハウスの2つのキューブはこちらです。通常のver.3.0から始めるか、磁石入りのスピードキューブアドバンスにするかは、回し心地の好みと予算で選んでみてください。価格や在庫は変わるので、購入前に各ショップで確認してくださいね。


ルービックキューブを早く揃える方法についてよくある質問

層ごとの解き方のままでも速くなれますか?

J Permの解説では、J Permの知る範囲で、練習量のおかげで初心者向けの解き方のまま30秒を切る人もいると書かれています。解法を変えなくても、指の動きを整え、迷う時間を減らすことでタイムは縮められます。ただ、さらに上を目指すなら、手数を減らせるCFOPへ進むのが1つの選択肢です。

CFOPを覚えると一時的に遅くなるのはなぜですか?

F2Lは見分けなければいけない場面が多く、2つのキューブを同時に探す必要があるからです。J Permも、F2Lは最初は遅くなることを覚悟しておくように、と書いています。慣れれば初心者向けの解き方よりずっと速くなるとされているので、数日の平均タイムで変化を見ていくのがおすすめです。

手順を覚えるときに回転記号は必要ですか?

J Permの解説では、CFOPのチュートリアルに進む前に、回転記号の読み方を知っておくよう案内されています。手順の多くは回転記号で書かれているので、読めるようになっておくと、本や動画で手順を覚えるときにスムーズです。

世界ではどのくらいの速さで揃えられているのですか?

大会の公式記録は、世界キューブ協会(WCA)が管理していて、公式サイトで最新の記録を確かめられます。記録は更新されることがあるので、気になる方は公式サイトで確認してみてください。速さを競う別のパズルの記録の世界は、スライドパズルの世界記録の記事でも紹介しています。

ルービックキューブを早く揃える方法のまとめ

ルービックキューブを早く揃える方法は、解法・指の動き・練習量の3つを少しずつ伸ばしていくことです。層ごとの解き方で6面を揃えられるようになったら、クロス・F2L・OLL・PLLの4工程からなるCFOP法へ段階的に進むのが一般的な流れでした。

覚える手順は、最後の段だけで見ても2ルックなら16、フルなら78と大きく違い、F2Lまで手順で覚えるならさらに41が加わります。まずは2ルックの16手順とF2Lの練習から始め、平均30秒を切るあたりを目安に(決まった時期はありません)フルの手順を足していく、という進み方なら無理がありません。

練習では、まず2ルックのOLL・PLLとF2Lを固め、そのうえで次のペアを探しながら手を止めずに回す、フィンガートリックで指の動きを整える、クロスを下の面に作る、といった工夫を1つずつ取り入れてみてください。タイムは5回平均で記録し、大会と同じ15秒の観察時間を意識すると、上達を数字で確かめやすくなります。

キューブ選びや大会のルールは、変わることもあります。正確な情報はメーカーやWCAの公式サイトをご確認いただき、道具選びで迷ったときは、販売店のスタッフに相談してみてくださいね。

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