天体観測で流星群を見る方法|時間帯と持ち物の基本

FreeLife Design 運営者 ケイ

こんにちは。FreeLife Design、運営者の「ケイ」です。

流れ星を一度ちゃんと見てみたいけれど、いつ、どこを見ればいいのかよく分からない、という人は多いかなと思います。

ニュースで流星群、つまり毎年ほぼ決まった時期に流れ星がたくさん現れる現象の話題を見かけても、何時に外へ出て、どちらを向けばいいのかまでは分かりにくいですよね。

先に結論をお伝えすると、流星群は双眼鏡や望遠鏡を使わずに肉眼で、空をできるだけ広く見上げるのが基本です。

方角は気にしなくてよく、気をつけたいのは月と街明かりを視界から外すことくらいです。

見る夜と時間帯は、流星群の活動のピーク、流れ星が飛び出してくるように見える点の高さ、月明かりの3つの条件で決めていきます。

持ち物は、寝転がって見るためのレジャーシートか背もたれが傾けられるイスと、季節に合った防寒の用意が中心になります。

この記事では、国立天文台が公開している情報をもとに、流星群の見方の基本から2026年10月〜2027年1月の見頃、スマホで撮るときの考え方までを順番に整理しました。

日時や見え方は年ごとに変わるので、出かける前には国立天文台などの公式の最新情報もあわせて確かめてくださいね。

この記事で理解できることは、次の4つです。

  • 流星群を肉眼で見るときの方角と空の見方
  • 見る夜と時間帯を3つの条件で決める方法
  • 2026年10月から2027年1月の流星群の見頃と予想数の目安
  • 流星群の持ち物と夜の安全、スマホで撮るときの手順
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流星群は肉眼で空を広く見るのが基本

流星群の観察は、ほかの天体観測とくらべて準備がとても少ないのが特徴です。

まずは流星、つまり流れ星がどういうものかを、ざっくり押さえておきましょう。

国立天文台の説明では、流星は宇宙空間にある直径1ミリメートルから数センチメートル程度のチリの粒が地球の大気に飛び込み、大気と激しく衝突して光を放つ現象とされています。

地球が彗星の軌道を横切る日時は毎年ほぼ決まっているため、同じ流星群が毎年特定の時期に現れるそうです。

見るために必要なのは特別な道具ではなく、暗くて広い空と、じっくり見上げていられる時間のほうなんですよ。

この章では、双眼鏡や望遠鏡がいらない理由と、どの方角を見ればいいのかという2つの疑問に、国立天文台の説明をもとに答えていきます。

観察の基本は、国立天文台の解説ページにまとまっています(出典:国立天文台 流星群の観察方法)。

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双眼鏡や望遠鏡がいらない理由

国立天文台が肉眼での観察をすすめていることと、双眼鏡の狭い視野と肉眼の広い視野を並べて、空を広く見渡すほうが多くの流星を捉えやすいことを示したスライド
流星群の観察に特別な道具はいらない

天体観測というと、まず双眼鏡や望遠鏡を思い浮かべる人も多いかもしれません。

ただ、流星群については話が逆で、国立天文台は「望遠鏡や双眼鏡などの特別な道具は必要ありません。肉眼で観察してください。」と案内しています。

理由はシンプルで、双眼鏡や望遠鏡をのぞくと、見える範囲がぐっと狭くなってしまうからです。

国立天文台の説明でも、見ることのできる範囲がたいへん狭くなるために、かえって観察しづらくなるとされています。

流れ星は、いつ、空のどこに現れるかが分かりません。

双眼鏡でのぞける狭い範囲に、ちょうど流れ星が現れるのを待つのは、どうしても効率がよくないんですね。

国立天文台は、空をより広く見渡しているほうが、より多くの流星を捉えられる可能性が高くなるとも説明しています。

空全体をいっぺんに見渡せる肉眼が、流星群にはいちばん向いているというわけです。

国立天文台が2018年にペルセウス座流星群に合わせて公開した観察の案内でも、流星の観察には肉眼が最適で、双眼鏡や望遠鏡は必要ないと書かれていました。

つまり、双眼鏡や望遠鏡を持っていないことは、流星群を見るうえで何のハンデにもなりません。

天体観測をこれから始める人にとって、流星群は最初の一歩にしやすい天文現象かなと思います。

流星群の夜に持っていくものを考えるときは、観察の道具よりも、長く外にいるための準備を優先すると考えておくと迷いにくいですよ。

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方角は気にせず月と街明かりを視界から外す

流星群でいちばん多い疑問が、どの方角を見ればいいのか、ということかもしれません。

ここで出てくるのが放射点という言葉で、つまり流れ星が空のある一点から飛び出してくるように見える、その中心の点のことです。

流星群の名前は放射点がある星座の名前からとられていて、たとえば放射点がふたご座にあればふたご座流星群と呼ばれます。

とはいえ、国立天文台も「放射点は概念上のもの」としていて、目で見てそこに何かが見えるわけではありません。

そして大事なのが、国立天文台がはっきりと「見る方向を気にする必要はありません。」と書いていることです。

流星群の流れ星は、放射点のある方向だけに現れるわけではなく、夜空のどこにでも現れるからです。

国立天文台によると、放射点と反対の方向を見ていても、平均すれば放射点の方向を見たときと同じ数の流星を見ることができます。

ちなみに、放射点の近くに現れる流星はこちらに向かって飛んでくるので短い軌跡のものが多く、放射点から離れた方向では横から見る形になるので長い軌跡のものが多いそうです。

方角を決めるときに気にしたいのは、放射点よりもむしろ月と街明かりのほうです。

国立天文台は、月のある方向を正面にして観察するのは避けたほうがよいとしています。

街灯や建物の明かりが目に入る向きも避けて、暗い空が広く見える方向に体を向けるのがコツです。

放射点がどこにあるのか気になる人は、星座早見盤のように、その時に見える星や星座の位置がわかるものを持っていくと、放射点の位置を確認したり、流れ星を待つ合間に星座を楽しんだりするのに便利とされています。

◆ケイのワンポイントアドバイス

方角に迷ったら、月と街明かりに背を向けて、一点を見つめずに空全体をぼんやり眺めるくらいの気持ちでいると、視界のどこかに流れる星に気づきやすいかなと思います。

流れ星を待つ合間に星座も探してみたくなったら、方角と明るい星からたどる見つけ方を初心者向けに星座の探し方を解説した記事で紹介しています。

流星群を見る日と時間帯の決め方

流星群は、ニュースで紹介される日の夜なら何時に見ても同じ、というわけではありません。

同じ流星群の同じ夜でも、夜の早い時間と明け方近くとでは、見える数の予想が大きく変わることがあります。

国立天文台は、流星群を見る時期の条件を、流星群の活動の活発さ、放射点の高度、月明かりの3つに分けて説明しています。

さらに雲の量などの天候にも左右されるので、当日の天気予報も欠かせません。

この章では、まず3つの条件の意味を押さえてから、2026年10月から2027年1月までの流星群について、国立天文台が出している見頃と予想数を表にまとめます。

流星群ごとに見やすい時間帯はかなり違うので、夜ふけから明け方ならどれも同じと一括りにせず、見に行く流星群の情報をひとつずつ確かめるのが近道ですよ。

寒い季節の流星群も多いので、何時から何時まで外にいるかを先に決めておくと、防寒の準備も立てやすくなります。

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極大・放射点の高さ・月明かりの3条件

1つ目の条件は、流星群の活動の活発さです。

国立天文台は、流星群が最も活発に活動すること、またはその時期のことを「極大」と呼んでいます。

極大は、つまり流星群の活動がいちばん盛り上がる山場のタイミングのことです。

極大の前後にどれくらい多く見えるかは流星群によって違い、しぶんぎ座流星群では流星数が比較的多いのは極大の前後1日程度で、際立って増えるいわゆる極大は数時間程度とされています。

ふたご座流星群は12月中旬に入ると数が増えますが、極大を過ぎると急に流星数が減る傾向にあるそうです。

極大の前後なら何日でも同じように見える、とは言い切れないので、見に行く夜は極大に近い日を選ぶのが基本かなと思います。

2つ目の条件は、放射点の高さです。

放射点の高度が低い、つまり地平線に近いときには多くの流星はあまり期待できず、放射点が地平線の下にある時間帯には流星の出現は期待できないとされています。

同じ夜でも放射点が高く昇ってからのほうが観察に向いていて、これが流星群ごとに見やすい時間帯が違う理由です。

国立天文台の解説では、ふたご座流星群は午後9時頃から、オリオン座流星群は放射点が高くなる真夜中過ぎからが観察に適しているとされています。

3つ目の条件は、月明かりです。

国立天文台によると、満月に近い太った月ほど明るいうえに夜間に出ている時間が長いため、流星観察の妨げになります。

月が沈んだあとの時間帯や、月が細い夜のほうが、流星群を見る条件は良くなるわけですね。

この3つの条件が重なるので、極大の日時と、それぞれの場所で多くの流星が見える日時は一致しないことがあると国立天文台は説明しています。

極大が日本の昼間に当たる年もあるので、極大の時刻だけを見て出かけるより、見頃として案内されている時間帯を目安にするのがおすすめです。

月の出や月の入り、日の出の正確な時刻は、国立天文台 暦計算室のページで調べられます。

もう1つ覚えておきたいのが、国立天文台が出している流星の数は、見頃の時期に天の川が見えるような暗い空で観察したときの目安だという点です。

街明かりの中で見たり見頃でない時期に見たりすると数分の1になることがあり、逆に空の条件や観察する人の熟練度によっては数倍見える場合もあるとされています。

天の川が見えるくらいの暗い空かどうかを出かける前に見積もる目安と、月が沈んだ時間のねらい方は、天の川が見える季節と条件を解説した記事で整理しています。

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2026年10月から2027年1月の流星群と見頃

オリオン座・しし座・ふたご座・しぶんぎ座流星群の極大の予想日時、見やすい時間帯、暗い空で見た場合の予想数の目安を国立天文台のほしぞら情報から並べた表のスライド
2026年10月から2027年1月の流星群と見頃

2026年10月から2027年1月にかけては、オリオン座流星群、しし座流星群、ふたご座流星群、年明けのしぶんぎ座流星群と、見どころが続きます。

予想数は、先ほどの説明のとおり暗い空で観察したときの1時間あたりの目安として読んでください。

日時と数は国立天文台の2026〜2027年の予想で、空の条件で大きく変わります。

→ 横にスクロールできます

流星群 活動の時期(極大の予想) 見やすい時間帯 予想数の目安(条件) 出典
オリオン座流星群 2026年10月22日ごろ極大 極大を中心とした前後数日間の夜半から未明(未明に月が沈んだ後は条件が良い) 1時間に5〜10個程度(見頃の時期に暗い空で見た場合の目安) 国立天文台 ほしぞら情報(2026年10月)
しし座流星群 2026年11月18日9時頃極大 11月18日未明(月の条件は良い) 1時間に5個程度(見頃の時期に暗い空で見た場合の目安) 国立天文台 ほしぞら情報(2026年11月)
ふたご座流星群 2026年12月14日23時頃極大 14日深夜から15日未明(最も多いのは15日0時から2時頃、月は14日21時頃までに沈む) 1時間あたりおよそ60個(15日0時から2時頃、空の暗い場所、東京付近の予想) 国立天文台 ほしぞら情報(2026年12月)
しぶんぎ座流星群 2027年1月4日12時頃極大(日本では昼間) 4日未明(見え始めは1時頃、最も多いのは5時頃) 1時間あたり15〜20個ほど(空の暗い場所での予想、流星数は当たり外れが大きい) 国立天文台 ほしぞら情報(2027年1月)

表のなかで特に注目したいのが、2026年12月のふたご座流星群です。

国立天文台は、月明かりがなく極大時刻も良いことから、2026年のふたご座流星群を「絶好の条件」としています。

14日の夜の月は21時頃までに沈むので、それ以降は月明かりの影響がまったくなくなる見込みです。

空の暗い場所で観察した場合、14日21時頃の時点で1時間あたり35個から40個ほど、明け方にかけては40個から55個ほどと予想されています。

極大の前夜(12月13日夜から14日明け方)のうち、14日0時から4時頃にかけても、1時間に30個から35個程度が見られそうだとされています。

国立天文台が2023年に出したふたご座流星群の解説資料でも、2026年は極大と月がともに好条件の年として挙げられていました。

年明けのしぶんぎ座流星群は、極大が1月4日の12時頃で日本では昼間にあたるため、見頃は4日の未明と予想されています。

放射点が昇ってきた4日1時頃から流れ星が見え始め、最も多く見えるのは空が明るくなり始める直前の5時頃と見込まれています。

4時頃には月齢26の細い月が昇ってきますが、月明かりの影響は小さいとされています。

ただし、しぶんぎ座流星群は流星数の当たり外れが大きいとされているので、予想より少ない年もあると考えておくと気が楽ですよ。

11月には、おうし座南流星群とおうし座北流星群も極大を迎えます。

2026年の予想では、南群が11月6日ごろ、北群が11月13日ごろに極大となり、どちらもほぼ一晩中見えるものの、1時間に2〜3個程度と2個程度で、数は多くありません。

おうし座流星群は、火球と呼ばれる明るい流星が多く流れ、偶然目にすることも多い流星群のようです。

毎年の出現期間や極大、1時間あたりの流星数の一般的な目安は、国立天文台の一覧にまとまっています(出典:国立天文台 主な流星群)。

一覧の極大日は一般的な日付で、年によって前後1〜2日程度動くことがあるので、その年の予想とあわせて確かめてくださいね。

見る夜を決めるときは、次の3つを確認しておくと安心です。

①国立天文台のほしぞら情報で、その年の極大の日時と見頃の時間帯を確かめます。

②その夜の月の出と月の入りの時刻を調べ、月が沈んでいる時間帯や、月を視界から外せる向きを考えます。

③当日の天気予報で雲の量を確認し、晴れ間が期待できるかを見ておきます。

観察する場所と目を慣らす時間

流星群の見える数は、流星群そのものの活発さだけでなく、見上げる場所の空の暗さにも大きく左右されます。

国立天文台は、天の川が肉眼で見えるような良い空では予想出現数より多く見える可能性がある一方で、大都市のように人工の明かりが多い市街地では「数分の一にも満たない可能性があります」としています。

もう1つ見落としやすいのが、目が暗さに慣れるまでの時間です。

目が暗さに慣れていくことを暗順応といい、つまり暗い中でも薄暗いものが見えるように目が少しずつ切り替わっていくことを指します。

明るい部屋から外に出てすぐは目がまだ暗さに慣れていないので、流れ星が見えないからといってすぐにあきらめないことが大切です。

この章では、場所選びの考え方と、何分くらい空を見上げていればいいのかを、国立天文台の説明をもとにまとめます。

具体的な観測地の候補は別の記事に任せて、ここでは流星群を見るときに外せない条件にしぼってお伝えしますね。

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明かりの少ない場所で最低15分は見上げる

明かりの少ない場所で最低でも15分間は観察を続けることと、手元は赤い色で減光したライトで照らすことを示したスライド
人工の明かりが少ない場所で暗さに目を慣らす

場所選びで国立天文台が挙げている条件は、「人工の明かりが少なく、空が広く見渡せる場所」です。

街灯など人工の明かりがなるべく少ないことと、建物や木にさえぎられずに空を広く見渡せることの2つがそろうのが理想ですね。

空を広く見渡せる場所の例として、国立天文台の解説資料では「広い河川敷や、高台の野原など」が挙げられています。

一方で国立天文台は、流星を見るのに適した場所がどこかについて「具体的にはわかりません」とも書いています。

ここなら見えるという決まった場所があるわけではなく、行ける範囲で明かりが少なく空の広い場所を探すのが基本になりそうです。

空の暗い場所の目安として、国立天文台は天の川が見えるような空を挙げていて、首都圏なら都心から100km程度離れると空はかなり暗くなるとしています。

場所が決まったら、次は空を見上げる時間です。

国立天文台は「最低でも15分間は観察しましょう。」と呼びかけています。

2、3分見て流れ星が見えないからといって、簡単にあきらめないことも大切だとされています。

2026年12月のふたご座流星群や2027年1月のしぶんぎ座流星群の案内でも、屋外の暗さに目が慣れるまで最低でも15分ほどは観察を続けると良いと書かれています。

なお、流星の数を数える本格的な観測の手順を紹介したページでは、暗順応には「30分から1時間かかると言われています」と説明されています。

こちらは計数観測、つまり流星の数を記録していく本格的な観測向けの説明なので、気軽に眺めるなら、まずは最低15分を目安にして、余裕があれば長めに見上げるくらいでちょうどいいかなと思います。

せっかく目が慣れても、明るい光を見ると目が明るさに慣れ直してしまい、再び暗さに慣れるまでにまた時間がかかります。

観察中は明るい場所やライトを避け、手元を照らすときは赤い色で減光したライトを使うのが基本です。

◆ケイのワンポイントアドバイス

15分待つあいだにスマホの画面をのぞくと、せっかく慣れてきた目がくらんでしまうので、時間の確認も最小限にしておくのがおすすめですよ。

赤い光が目の慣れを保つ理由や使い方は、赤色ライトが夜目を守る仕組みを解説した記事で確かめてみてください。

流星群の持ち物と夜の安全

流星群は肉眼で見るので、望遠鏡のような大きな道具はいりません。

その代わりに大切なのが、長い時間を外で快適に、そして安全に過ごすための準備です。

最低でも15分、見頃の時間帯を狙うならもっと長く外にいることになるので、姿勢と寒さへの対策が観察のしやすさを大きく左右します。

国立天文台の案内に出てくる持ち物は、寝転がって見るためのレジャーシートや背もたれが傾けられるイス、寒い季節の防寒着や寝袋、夏の虫よけ、そしてライトといった身近なものが中心です。

どれも特別な専門道具ではないので、家にあるものから準備を始められるのもうれしいところですね。

そしてもう1つ、夜の暗い場所に出かける以上、事故やトラブルを避けるための心がけもセットで押さえておきたいところです。

ここでは、姿勢を楽にする道具と、防寒や虫よけ、ライト、安全の注意を順番に見ていきます。

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レジャーシートか背もたれが傾くイスで楽な姿勢に

立ったまま上を向き続けるのは、思っている以上に疲れるものです。

国立天文台も、立ったままで流星を観察すると、上を向いた無理な姿勢を長時間続けることになると説明しています。

そこで基本になるのが、レジャーシートを敷いて地面に寝転がる方法です。

寝転がったまま観察できるように準備しておくと、楽に長時間観察を続けることができるとされています。

寝転がれば視界のほとんどを空が占めるので、空を広く見渡すという流星群の基本とも相性がいいですよ。

イスを使うなら、国立天文台の案内にあるとおり「背もたれが傾けられるイス」を選ぶのがポイントです。

背もたれを倒して体ごと空のほうへ向けられるかどうかが、選ぶときの目安になりそうです。

観測する人の中には、サマーベッドやアウトドア用の背もたれのあるイスを利用する人もいるようです。

地面に寝転がる場合は地面の冷えにも気をつけたいところで、アルミ箔を張った銀色のマット状のものには、地面の冷たさを防ぐ効果があるとされています。

なお、国立天文台はこれらをあくまで楽な姿勢で長く観察するための工夫として紹介していて、イスがないと見られないというわけではありません。

私としては、まずは手持ちのレジャーシートから始めて、長く見上げたいと感じたらイスを考える、という順番でも十分かなと思います。

イスとシートの違いや選び方は、疲れにくいチェアとレジャーシートを比べて選び方をまとめた記事が参考になります。

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防寒・虫よけ・ライトと安全の注意

流星群の観察は、あまり動かずに長い時間を外で過ごすのが特徴です。

冬の流星群について、国立天文台は防寒着や寝袋などの寒さ対策を十分にして観察に臨むよう呼びかけています。

普段外出するときよりも厚着をする、寒冷地用の防寒着や寝袋を使う、カイロを持つといった対策が例として挙げられています。

12月のふたご座流星群や1月のしぶんぎ座流星群は、まさに寒い季節の観察になるので、しっかり備えておきたいですね。

冬の服装や手袋、カイロなどの準備は、冬の服装から手袋やカイロまで防寒の装備を整理した記事にまとめてあります。

寝袋や寒冷地用の防寒着をアウトドア用品店の通販で見比べたいときは、ゼビオが運営するアウトドア用品店L-Breath(エルブレス)の通販サイトもあります(品ぞろえや価格は時期で変わるので、サイトで確かめてください)。

アウトドア用品【L-Breath】

意外と見落としやすいのが夏の流星群で、暖かい季節でも長時間屋外にいるため「寒さには十分注意してください」と案内されています。

夏だから上着はいらないと決めつけずに、羽織れるものを1枚持っていくと安心かもしれません。

夏の観察では、国立天文台のページでも虫よけや虫さされの対策が「あるとよいかもしれません」と紹介されています。

夏の星空観察を快適にする服装や持ち物は、虫除けを中心に夏の星空観察の服装と持ち物を紹介した記事で確認できます。

ライトは星座早見盤を見るときなどに必要になりますが、ライトの光で暗さに慣れた目が元に戻ってしまうので、あまり多用しないほうがよいとされています。

手元を照らすなら赤い色で減光したライトを使うのが基本で、普通の懐中電灯を赤セロハンや赤いビニールテープで覆う方法や、赤いLEDを使ったライトも有効とされています。

安全に移動するときのために普通のライトも用意しておいたほうが無難で、ほかに観察している人がいるときは足下だけを照らすようにしましょう。

そして何より大切なのが、夜の安全です。

国立天文台は2026〜2027年の流星群ごとの案内で、「事故に遭わないように十分注意し、マナーを守って観察をしてください。」と呼びかけています。

暗い場所は人気(ひとけ)が少なく危険性も高まるため、安全の面からもグループで観察に出かけるのがよいとされています。

夜の観察では、次のことを守りましょう。

①お子さんは、大人と一緒に観察します。

②大声を出したり、立ち入り禁止の場所に入ったりしないようにします。

③暗い場所は人気が少ないので、できればグループで出かけます。

④移動するときは普通のライトで足下を照らし、ほかの人がいるときは周りを照らさないように気をつけます。

⑤日時や見え方は、出かける前に国立天文台などの公式の最新情報で確かめます。

スマホで流星は撮影できるか

せっかく流れ星を見るなら、スマホで写真に残したいと考える人も多いと思います。

結論から言うと、国立天文台の解説資料では、感度の高いカメラやスマートフォンが増えているので「試してみるとよいでしょう」と紹介されています。

これは挑戦してみる価値があるという意味で、スマホならいつでも流星が写るという話ではない点は押さえておきたいところです。

流れ星はいつ、空のどこに流れるかが分からないので、国立天文台によると、多くの人は連続してたくさんの枚数を撮影し、あとから流星が写っているコマを探す作業をしているそうです。

また、iPhone や Pixel の製造元の公式サポートには、暗い場所や夜空の撮り方は載っていますが、流星の撮り方には触れられていません。

そのため、ここでは国立天文台の一般的な説明を軸にしながら、スマホの機能は製造元の説明の範囲でまとめていきます。

まずは肉眼で流れ星を楽しむのが基本で、撮影はうまくいったらうれしいおまけくらいに考えておくと気が楽かもしれません。

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三脚で固定し数秒の露出で何枚も撮る

スマートフォンを三脚で固定する、露出を数秒にする、枚数を多く撮ってあとから流星の写ったコマを探す、画面の明るさを下げるという4つの手順を示したスライド
スマートフォンで流星の撮影を試す手順

国立天文台の解説資料をもとに、スマホで流星を狙うときのポイントを整理します。

1つ目は、スマホを三脚などで固定することです。

カメラを手で持って撮影するとカメラが揺れてしまい、流星がうまく写らないとされています。

2つ目は、露出時間を数秒間程度にして、なるべく多くの写真を撮ることです。

露出時間は、つまりカメラが光を取り込み続ける時間のことです。

ここで注意したいのが、長くすればするほどいいわけではないという点です。

国立天文台は「露出時間が長すぎると昼間のように空が明るく写り、流星が写りづらくなります。」と説明しています。

空が暗く写るように露出時間を調整するのがコツで、設定を細かく変えられる機種なら、ISO感度、つまり光に対する感度を高くし、絞りを開く設定にするのが一般的とされています。

細かい設定ができない場合は、「星空」や「夜景」などのモードがあればそれを選ぶ方法も紹介されています。

iPhone のナイトモードは iPhone 11 以降で使える機能で、Apple は長時間露光でブレないよう、硬くて安定した表面に置くか三脚を使うよう案内しています。

ナイトモードの露出時間は iPhone が自動的に設定しますが、必要に応じて手動で調整することもできます。

撮影時間を「最大」にして長くする設定もありますが、流星を狙うなら、国立天文台の数秒間程度という目安と、空が明るく写りすぎていないかを確かめながら調整するのが無難かなと思います。

Google Pixel の天体写真の機能では、スマートフォンをスタンドや三脚などの安定した場所に固定するよう案内されていて、「手持ちで撮影しないでください。」と明記されています。

三脚がない場合も、5秒間のタイマーのあいだに、カメラが空を向いた状態でスマートフォンを安定した平面に置く手順になっています。

また Google は、街の明かりが少ない場所に移動し、星の写真は日没から45〜90分以上経ってから撮影するよう案内しています。

どちらの機種でも流星が写るとは限らないので、何枚も撮って、あとから写っているコマを探すくらいの気持ちで試してみてください。

スマホで流星を狙うときは、次の手順で試してみましょう。

①スマホを三脚やスタンドに固定して、手持ちでは撮らないようにします。

②設定を変えられる機種は露出時間を数秒間程度にし、変えられない機種は星空や夜景などのモードを選びます。

③空が明るく写りすぎていないかを確かめながら、露出時間を調整します。

④なるべく多くの枚数を撮り、あとから流星が写っているコマを探します。

⑤撮影中も画面の明るさを下げて、暗さに慣れた目を守ります。

撮影や星探しでスマホを使うときは、画面の明るさにも気をつけたいところです。

スマホの画面は明るいので、そのまま使うとせっかく暗さに慣れた目がくらんでしまい、周りの人の迷惑になることもあるとされています。

国立天文台のページではアプリを「夜間モード」などに切り替えて使うことがすすめられていて、Pixel の説明でも画面の明るさを下げることやダークモードをオンにすることが挙げられています。

夜空にかざして星座の名前などを表示してくれるアプリもあるので、無料で足りる範囲と有料版の違いまで比べた天体観測アプリの記事もあわせてどうぞ。

スマホで流れ星を狙うなら、スマホを挟むホルダーが付いた三脚を使うと、国立天文台の説明どおりにスマホを固定しやすくなりますよ。

使えるスマホの幅や重さ、伸ばしたときの高さは製品によって違うので、表示で確かめてから選んでみてください。

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天体観測で流星群を見るときのよくある質問(FAQ)

都会でも流星は見える?

見えないわけではありませんが、数はかなり減ると考えておくのがよさそうです。

国立天文台は、大都市のように人工の明かりが多い市街地では、予想出現数の数分の一にも満たない可能性があるとしています。

一方で、2017年のふたご座流星群に合わせた国立天文台の案内では、大都市の中心部から外れて人工の明かりを避ければ「流星は結構見えるものです」と紹介されていました。

できる範囲で街明かりから離れ、空を広く見渡せる場所を選ぶのがおすすめです。

放射点の方向を見ないと見えない?

いいえ、放射点の方向だけを見る必要はありません。

流星群の流れ星は夜空のどこにでも現れ、国立天文台によると、放射点と反対の方向を見ていても平均すれば放射点の方向を見たときと同じ数の流星を見ることができます。

方角よりも、月と街明かりを視界から外して、空を広く見渡すことを優先しましょう。

月が明るい夜はどうする?

月のある方向を正面にしないで観察するのが基本です。

満月に近い太った月ほど明るく、夜間に出ている時間も長いため、流星観察の妨げになるとされています。

月の出と月の入りの時刻を調べて、月が沈んでいる時間帯を選ぶのもひとつの方法です。

月を背にして、できるだけ暗い方向の空を広く見上げてみてください。

何分見れば流れ星が見える?

何分で見えるとは言い切れませんが、国立天文台は最低でも15分間は観察することをすすめています。

2、3分見て流れ星が見えなくても、目が暗さに慣れるまでしばらく待つことが必要とされています。

見える数は流星群や時間帯、空の暗さで変わるので、見頃の時間帯にゆったりと時間をとって見上げるのがおすすめです。

天体観測のイベントに参加するには?

流星群そのものが毎年ほぼ同じ時期にやってくる天文イベントなので、まずは見頃の夜に空を見上げてみるのがいちばん手軽です。

公的な観察の機会としては、環境省が夏の8月と冬の1月の年2回、肉眼による星空観察などを呼びかけています。

令和8年度の冬期は2027年1月28日から2月10日までが予定で、正式な観察期間は環境省の報道発表で確認するよう案内されています。

国立天文台三鷹キャンパスの定例観望会は、2026年度は5月から原則として奇数月に1回開催の予定で、参加には申し込みが必要です。

定例観望会は流星群の観察会ではなく望遠鏡で天体を見る会なので、その点は知っておくといいですよ。

日程や申し込み方法は変わることがあるので、参加する前に各公式サイトで最新の情報を確かめてください。

まとめ|流星群は肉眼で空を広く見上げ、3条件で夜を選ぶ

流星群は、双眼鏡や望遠鏡を使わずに肉眼で、空を広く見上げるのがいちばんの基本です。

最後に、この記事のポイントを振り返っておきます。

  • 流星群は肉眼で見るのが基本で、双眼鏡や望遠鏡はかえって見える範囲を狭くしてしまう
  • 方角は気にしなくてよく、月と街明かりを視界から外して空を広く見渡す
  • 見る夜と時間帯は、極大・放射点の高さ・月明かりの3つの条件で決める
  • 2026年12月のふたご座流星群は、国立天文台が絶好の条件としている
  • 人工の明かりが少なく空の広い場所で、最低でも15分は見上げ続ける
  • レジャーシートか背もたれが傾けられるイスで楽な姿勢をとり、季節に合った防寒をする
  • スマホで撮るなら三脚で固定し、数秒間程度の露出で何枚も撮って試してみる

国立天文台が出している流星の数は暗い空で観察したときの目安なので、実際に見える数は場所や天気、その夜の条件で大きく変わります。

日時や見え方は、出かける前に国立天文台などの公式の最新情報で確かめてください。

夜の外出は安全とマナーを最優先にして、無理のない範囲で流れ星との出会いを楽しんでくださいね。

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