シーバスの釣り方を初心者向けに一から解説|最初の1匹までの時期・場所・ルアーと取り込み

FreeLife Design 運営者 ケイ

こんにちは。FreeLife Design、運営者の「ケイ」です。

シーバスの釣り方を調べ始めると、ルアーの種類も釣り場の選択肢も多くて、何から手をつければいいのか迷ってしまいますよね。初心者が始めるならどの季節がいいのか、夜と昼のどちらの時間帯が有利なのか。港や河川、河口、サーフのどこへ行けばいいのか。タックルはどのくらいの長さと番手を選べばいいのか。そんな疑問が一度に押し寄せてくるのは、とても自然なことだと思います。

この記事では、釣具メーカーのダイワの釣り入門と、Hondaの釣り情報サイト「Honda釣り倶楽部」の入門解説、海上保安庁の安全情報をもとに、岸からルアーでシーバスを狙うときの基本を順番に整理しました。季節ごとのパターンやバチ抜け、潮の動きと下げ潮の狙い目、ミノーやシンキングペンシル、バイブレーションの使い分け、ただ巻きのコツ、エラ洗いへの対処、ランディングとリリースまで、最初の1匹に必要なことを一つの流れで読めるようにしています。

読み終えるころには、次の釣行でどこに立って、どのルアーをどう巻けばいいのかが、具体的にイメージできるはずですよ。

  • シーバスの生態と季節ごとの釣れる時期・時間帯
  • 潮の動きと港湾・河川・河口・サーフのポイントの見方
  • 最初にそろえるタックルと3種類のルアーの使い分け
  • アワセから取り込み・リリース・夜釣りの安全対策まで
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シーバスの釣り方を始める前に知る時期・時間・場所

シーバスは、日本の各地で一年を通して狙える魚です。ただ、季節によって食べているエサや居場所が変わり、それに合わせて狙う時間帯や釣り場も変わってきます。ここを知らずにやみくもに投げ続けると、なかなか反応が得られないかもしれません。

この章では、シーバスがどんな魚なのかを確認したうえで、季節ごとの釣れる時期、時間帯、潮の動き、ポイントの選び方、最初にそろえるタックルの順に整理していきます。釣り場に立つ前の下準備の章だと思って読んでみてくださいね。

なお、この記事で紹介する季節や時間帯の傾向は、ダイワとHondaの入門解説に書かれている一般的なパターンです。同じ川や港でも、地域や年、その日の天気でシーバスの居場所は変わります。解説の内容を「最初に試す順番」として使いながら、現地の流れや小魚の様子を自分の目で確かめていく、という気持ちで読み進めてもらえるといいかなと思います。

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シーバスの特徴と季節ごとの釣れる時期

まず結論から言うと、シーバスは春から冬まで季節ごとに狙い方が変わる魚で、入門には秋が向いていると紹介されています。季節の移り変わりに合わせて、エサになる生き物と釣り場が入れ替わっていくイメージを持っておくと分かりやすいですよ。

シーバスはこんな魚

シーバスの標準和名はスズキです。ダイワの解説によると、ブラックバスのように小魚類を主食にすることから「海のバス」と呼ばれていて、成長によって呼び名が変わる出世魚でもあります。30cm以下はセイゴ、60cmまでをフッコ、それ以上がスズキという区切りです。

エサになる小魚(ベイト)が集まる場所なら、海だけでなく川の中でも狙えるのがシーバスの面白いところ。基本的にはストラクチャー(障害物)に身を潜めて、食うチャンスをうかがっている魚とされています。釣り場としては、堤防、港内、河口、サーフ(海岸)、磯が挙げられています(出典:DAIWA 初心者のための釣り入門「シーバスをルアーで釣る」)。

季節ごとのパターン

Hondaの釣り入門(2018年5月時点の情報)では、シーバスは「今では一年中、昼でも夜でもねらえる魚」とされています。そのうえで、季節ごとのパターンが次のように紹介されています。ダイワの解説にある季節のパターンもあわせて並べました。

季節 シーバスの状態とエサ 主な釣り場 あわせて書かれていること
春 産卵を終えてエサを活発に食べる時期。バチ(ゴカイなどの多毛類)や稚アユを追う 港湾部・河川 春の大潮で満潮が夕方に重なると、バチが泳ぎ出す「バチ抜け」が起こる(Honda)
夏 初夏は稚アユやイナッコ(ボラの幼魚)、季節が進むとイワシがエサに加わる 河口付近・河川の下流部・沖堤防など 夏は日中のほうが潮が大きく動き、日中の釣りのチャンスも増える(Honda)
秋 冬〜春の産卵期に向けて荒食いを始める 港湾部・河口の干潟周辺・河川の下流部 大型が狙え、入門にも適した時期とされる。晩秋は落ちアユも好物(Honda・ダイワ)
冬 産卵のために沖の深場へ移動する傾向がある 河口周辺 数を釣るのは難しくなるが、釣れればサイズがよい(Honda)。岸から狙うのは難しくなる(ダイワ)

表の内容は、あくまで各解説に書かれていた一般的な傾向です。地域や年によって時期はずれるので、近くの釣具店の釣果情報もあわせて見ておくと安心ですよ。

初めての1匹を目指すなら、Hondaの解説で入門にも適した時期とされる秋は、まず候補に入れたい季節です。一方、冬はダイワの解説でも岸から狙うのが難しくなるとされているので、最初の釣行を冬にするなら、釣れにくい時期だと分かったうえで出かけるのがよさそうです。

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釣れる時間帯は夜と朝夕のマズメ

時間帯の答えは、夕方からの夜(ナイトゲーム)か、明け方の朝マズメが有利、というのが基本です。ダイワの解説では、シーバスは「元来、夜行性です」とされていて、夕方から桟橋やテトラなどのストラクチャー周りを攻めるのが理想的と紹介されています。

マズメ時を逃さない

マズメとは、日の出前後や日の入り前後の、周りの明るさが切り替わる時間帯のこと。ダイワの解説でも、夕方からのナイトゲームと並んで、朝マズメ(明け方)が有利な時間帯として挙げられています。夕方に釣り場に入り、明るいうちに足場や流れを確かめてから、暗くなる時間帯を迎える流れにしておくと、慌てずに済みますね。

春のバチ抜けを狙う釣りでは、Hondaの解説で、夕マズメから日没後しばらくの時間帯がメインになるとされています。季節の釣りによって、どの時間帯が中心になるかが少しずつ違う、と覚えておくといいかもしれません。

昼間(デイゲーム)に狙うなら

では、昼間は釣れないのかというと、そうとも限りません。ダイワの解説では、日中でも釣れる場所はあるとしたうえで、狙いは「シェード(日影)」だとされています。桟橋やテトラなどのストラクチャーと日影が重なる部分を重点的に攻めるのがコツです。

また、Hondaの解説では、夏は日中のほうが潮が大きく動くので、日中の釣りのチャンスも増えるとされています。仕事や家庭の都合で夜に出かけにくい方は、夏の日中や日影の多い港湾部から始めてみるのも一つの手ですよ。

どちらにしても、最初のうちは「暗い時間帯ほど有利、昼は日影を狙う」と覚えておけば、時間の使い方で大きく外すことは少なくなると思います。

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潮の動きで変わる狙い目のタイミング

シーバス釣り、とくに河口や河川の下流で狙うときは、潮の動きを見ないわけにはいきません。結論として、まずは「満潮から引き潮に変わってしばらくの下げ潮」を狙い目として覚え、そのうえで釣り場ごとの例外を知っておくのが近道です。

下げ潮が狙い目とされる理由

Hondaの解説では、河川の最下流部は潮の干満によって流れや水位が変わり、それがベイトフィッシュやシーバスの活性に大きな影響を与えるとされています。一般的には「大潮後の中潮がいい」とか「(川の流れと潮の流れが一致する)満潮後の下げ潮がよく釣れる」と言われる、とも紹介されています。

ダイワの解説でも、河口のゴールデンタイムとして、潮の干満における下げ3分の時間帯、つまり満潮から引き潮に変わった1時間〜2時間後あたりが挙げられています。水位が目に見えて下がり始めて川幅が狭くなると、小魚の集まる密度が高くなり、それを待っていたシーバスも集まってくる、という流れです。

例外もあるので決めつけない

ただし、どの釣り場でも下げ潮が正解というわけではありません。ダイワの解説には、釣り場によっては満潮の時間帯がよい場合もあるので、過信せずにいろいろな状況で探ってみましょう、という一言が添えられています。

Hondaの解説でも、ふだんから流れが急な場所では、大潮だと流れが強くなりすぎてベイトフィッシュが溜まりにくく、流れが緩い小潮のほうが狙いやすくなる場合があるとされています。さらに、潮の動きがない最干潮から上げ潮に変わるとき、川の流れと海からの流れがぶつかって流れが一瞬緩むタイミングがあり、そこでベイトの群れが動き出すことがよくある、とも書かれています。いわゆる「上げっぱな」の時合ですね。

潮位表の調べ方

満潮・干潮の時刻は、気象庁の潮位表で全国各地の予測値を確認できます。ただし気象庁は、掲載しているのは天文潮位の予測値で、実際に観測した潮位とは異なるので注意するよう案内しています。一般に、実際の潮位は天気などの影響でも変わるので、現地では流れや水位の変化を自分の目で見るのが大切です。Hondaの解説でも、それまで静かだった流れが目に見えて動き出したときはチャンスだとされています。

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港湾・河川・河口・サーフのポイント

流れの変化と構造物の周りを探す考え方、満潮から引き潮に変わって1〜2時間後の下げ潮が狙い目とされる説明、港湾・河口・サーフそれぞれの狙いどころを写真とともにまとめたスライド
シーバスを狙う釣り場の選び方と潮の動き

ポイント選びの結論はシンプルで、流れに変化がある場所と、身を寄せられる構造物の周りを探すことです。Hondaの解説では、何もないオープンな場所へルアーを投げ続けてもなかなか釣れないとされています。ここでは釣り場の種類ごとに、ダイワとHondaの解説で挙げられている狙いどころを整理しますね。

港湾部で見るところ

港湾部では、ダイワの解説で次のような場所が挙げられています。

  • 桟橋の足や堤防の際:ストラクチャー周りに潜んでいるので、タイトに攻める
  • 堤防の先端:潮目(表層に現れる流れの筋)をクロスさせるように探る
  • 船道:掘れている底のカケアガリに潜んでいるので、最初からバイブレーションで攻める
  • 排水溝周り:ベイトが豊富なので、さまざまな角度から丁寧に探る
  • 照明の明暗の境:明かりの外側からルアーを引いてくる
  • ゴロタ場や消波ブロック:なるべく際を狙う

夜の港で常夜灯がある場所は、明るい側と暗い側の境目を意識してルアーを通すのが基本です。夜釣りで狙える魚や常夜灯周りの考え方は、夜釣りで狙える魚種と時間帯の選び方でもまとめています。

河川と河口で見るところ

Hondaの解説では、シーバスは海水と川の水が混じり合う「汽水域」が大好きな魚でもあるとされ、まずは河口エリアに行こう、とすすめられています。河口部にはエサになる小魚やカニ、エビなどが一年中いて、地形の変化に富み、足場もよい場所が多いからです。

河川で目安にしたいのは、カケアガリ、中州、ミオ筋、堰、橋脚の周辺、水門のある合流部など。ダイワの解説では、合流点は基本的に上流側へキャストして流れのヨレをかすめるように巻く、水門周りは下流側の岸から狙うのが基本、橋脚周りはバイブレーションで底まで沈めて巻くのがセオリー、とされています。

サーフで見るところ

サーフは回遊してくるシーバスを待つ釣りになります。ダイワの解説では、砂地のブレイクライン(急に深くなる場所)までルアーを投げて巻くことを繰り返し、ブレイクラインは波で見極めるとされています。ふつうは波が崩れる場所より沖目にあるので、そこを重点的に攻めるのがコツです。

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初心者向けのタックルと必要な道具

9フィート前後のMLのロッド、3000番か4000番のリール、PE1.0号とフロロカーボン16lbのリーダーという目安と、ドラグ調整の目安と注意を並べたスライド
シーバスの最初の1匹に向けたタックルの目安

最初の1本のタックルは、ダイワの解説では「ロッドは9フィート前後のML、リールは3000番もしくは4000番」がよいとされています。河川やサーフなど場所によって最適な道具は違うものの、この組み合わせなら幅広いシチュエーションに対応できる、という考え方です。

ロッド・リール・ラインの目安

道具 目安(ダイワの解説) 選ぶときに見ること
ロッド 9フィート前後のML 投げられるルアーの重さの範囲(製品の表記)
リール 3000番もしくは4000番 ダイワの区分では4000番までが中型。巻ける糸の号数と長さ
メインライン PE1.0号 先にショックリーダーを結ぶ前提で選ぶ
ショックリーダー フロロカーボンラインの16lb ダイワが関連する結び方として挙げるFGノットなど

表の数値は、ダイワの入門解説が示す一般的な目安です。釣り場の足場の高さや狙う距離によって合う長さは変わるので、購入するときは釣具店のスタッフに釣り場を伝えて相談するのがおすすめですよ。PEラインとリーダーの太さ・長さの考え方は、PEラインのリーダーの太さと長さの目安で詳しく整理しています。

ドラグの調整の目安

リールのドラグは、魚が急に走ったときなどに糸を自動で送り出す機能です。ダイワの解説では、竿にリールをセットしてガイドに糸を通した状態で糸を強く引っ張り、竿が曲がり切ったときに少しずつ糸が出ていく状態が調整の目安とされています。そのうえで、ロッドを手に持って自分で糸を引くとロッドが大きく曲がって竿折れにつながり危険だ、とも注意されています。ロッドを手に持ったまま自分で糸を引くことはせず、具体的な調整のしかたは、リールの取扱説明書を確認するか、釣具店のスタッフに相談してくださいね。

あると助かる小物

竿・リール・ラインのほかに、取り込み用のランディングネット、魚の下アゴをつかむフィッシュグリップ、フックを外すプライヤーがあると助かります。そして、昼でも夜でも、釣りのときはライフジャケットを必ず着用しましょう(海上保安庁 第四管区の呼びかけより)。夜釣りなら、これに頭や胸につけるライトが加わります。ネットとグリップの使い方、安全対策は、後半の取り込みの見出しで詳しく説明します。

シーバスの釣り方の手順|ルアー選びから取り込みまで

準備がそろったら、いよいよ実際の釣り方です。シーバスのルアーは本当に種類が多いのですが、最初はたくさんそろえる必要はありません。むしろ、少ない種類を使い分けて、水中の変化を感じ取れるようになることのほうが大切です。

この章では、最初に用意する3種類のルアー、ただ巻きのコツ、レンジとカラーの考え方、アワセとファイト、取り込みとリリース、夜釣りの安全対策までを、実際に釣り場で動く順番に沿って説明していきます。

ルアーを投げてから魚を手にするまでには、探る、掛ける、寄せる、取り込む、という段階があります。どこか一つでも準備が抜けていると、せっかくのアタリを逃したり、足元でバラしたりしがちです。とくに取り込みと安全対策は、釣り場に着いてから考えるのでは間に合わないことが多いので、出かける前にひと通り目を通しておいてくださいね。

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最初の3本はシンペン・ミノー・バイブ

表層のシンキングペンシルから中層のフローティングミノー、底まで沈むバイブレーションへと上から順に探る流れを水中の断面図で示したスライド
シンキングペンシル・フローティングミノー・バイブレーションと探る深さ

ルアー選びの結論は、ダイワの解説にある「9~12cmのシンキングペンシルとフローティングミノー、そしてバイブレーションの3種類」を用意することです。この3つがあれば、レンジ(深さ)を分担して探ることができ、たいていの場所を攻略できるとされています。

3種類の役割

ダイワの解説では、まず表層付近まで上がってきた活性の高いシーバスをシンキングペンシルでチェックし、反応がなければ中層をフローティングミノー、それでも反応がなければバイブレーションで中層から底までを攻める、という順番が紹介されています。上から順に探っていくので、迷ったときの手順として覚えやすいですね。

ルアー 動き方(各解説より) 向いている場面
シンキングペンシル 表層を狙えるほか、引く速さをゆっくりにすると中層・底付近まで攻略できる(ダイワ) 表層まで上がってきた活性の高い魚のチェック
フローティングミノー 何もしなければ浮いていて、巻き始めると設定されたレンジまで潜る(Honda)。ゆっくり引くと表層付近を漂い、早く引くと表層から1mくらいまで潜る(ダイワ) 中層・浅場、雨後の濁った河口周り
シンキングミノー 沈むタイプで、着水と同時にカウントを始め、狙いたいレンジをゆっくり引く(ダイワ) 決まったレンジを広く探りたいとき
バイブレーション 底まで沈むタイプ。ただ巻きと、巻き上げて底まで落とすリフト&フォールがある(ダイワ)。金属製のものは遠くに投げて深く沈めやすい(Honda) 中層から底、船道や橋脚周り、風の強い日

表のうちシンキングミノーは参考として載せたもので、ダイワの解説がすすめる最初の3本には含まれていません。

どのくらいの深さを泳ぐかは、同じ種類でも製品ごとに違います。フローティングミノーは、Hondaの解説では水面下50cmまで、ダイワの解説では早く引くと表層から1mくらいまでとされていて、出典によって2倍ほどの差があります。シンキングミノーの数値は、Hondaの解説(水面下1〜1.5m)にだけ書かれていました。実際に使うときは、パッケージや公式サイトに書かれた潜行深度(レンジ)を確認するのがいちばん確実ですよ。

ルアーの基本はこちらも参考に

ルアーの種類や結び方、投げ方の基本から確認したい方は、ルアー釣りの基礎と初心者向けのターゲットから読んでおくと、この先の説明がぐっと分かりやすくなると思います。

3本を選ぶときは、まずダイワの解説の目安どおり9〜12cmの範囲から、近くの釣具店で地域の定番として置かれているものを選ぶのが安心です。価格や在庫は変わるので、購入前に各ショップで確認してくださいね。

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ただ巻きで巻き抵抗の変化を探るコツ

巻き方の結論は、一定の速さでていねいにただ巻きすることです。Hondaの解説でも、ミノーもバイブレーションも基本は投げて巻くだけの“タダ巻き”でよいとされ、ダイワの解説でも探りの基本はスローリトリーブ(ゆっくり巻き)がベストとされています。

手に伝わる重さの変化を感じる

一定の速さで巻いていると、手に伝わるルアーの抵抗(巻き抵抗)が重くなるところや、軽くなるところが出てきます。Hondaの解説によると、シーバスは川の中でもこうした変化のある場所に付いていることが多く、変化に合わせてルアーにも自然にアクションが付くとされています。

入門者の場合は、やみくもに自分でルアーを動かそうとするより、ていねいなただ巻きを繰り返して、この巻き抵抗の変化を探していくことが釣果への近道だとされています。変化が見つかれば、ただ巻きのままヒットすることも多いそうです。

変化を見つけたら少しだけ動きを足す

巻き抵抗が変わる場所を見つけたら、ただ巻き以外の動きを試してみるのもいいですね。Hondaの解説では、巻く速さをわざと速めたり遅くしたり、止めてみたりするほか、ロッドをチョンと手前に引く「トゥイッチ」が紹介されています。

アクションを加えたルアーには、直後に動きが止まる瞬間が生まれます。これがいわゆる“食わせの間”で、このときにシーバスがルアーに食いつくことがよくあるとされています。基本はただ巻きにして、変化を見つけた場所でだけ少し動きを足す、くらいの気持ちで試してみてください。

投げる向きにもひと工夫

ただ巻きは、ルアーをどの向きに通すかでも効き方が変わります。ダイワの解説では、堤防の先端では潮目をクロスさせるように探る、合流点では上流側に投げてヨレをかすめるように巻く、照明の明暗の境では明かりの外側から引いてくる、といった通し方が紹介されています。同じ場所でも、投げる角度を少しずつ変えながら扇状に探っていくと、変化に当たる回数が増えるかもしれません。

反応がないからといって巻く速さを毎回バラバラに変えてしまうと、基準になる速さが決まらず、どこで巻き抵抗が変わったのかが分からなくなりがちです。まずは自分なりのいつもの速さを決めておくのがおすすめです。

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ルアーのレンジとカラーの使い分け

レンジとカラーの結論は、「レンジはルアーの種類で分担し、カラーは光と水の濁りで選ぶ」です。レンジとは、ルアーが泳ぐ深さのこと。ダイワの解説にあるとおり、表層・中層・底を3種類のルアーで分担して探るのが基本になります。

レンジは上から順に探る

シーバスがどの深さにいるかは、その日の状況で変わります。だからこそ、前の見出しで紹介した3本を上の層から順に通していく考え方が役立ちます。上の層から探るのは、表層付近まで上がってきた活性の高いシーバスがいれば、それを先にチェックできるからです。

シンキングミノーやバイブレーションを使うときは、着水してから何秒数えて巻き始めたかを覚えておくと、反応があった深さをもう一度通しやすくなります。ダイワの解説でも、シンキングミノーは着水と同時にカウントを始め、狙いたいレンジをゆっくり引くとされています。

カラーはシルバー・ゴールド・パールの3系統

ダイワの解説では、ボディのカラーは大まかにシルバー系・ゴールド系・パール(ホワイト)系の3種類に分けられ、その選び方は、その日の太陽光や月明かりの強さ、そして河川や潮の濁り具合に関係するとされています。

どの条件でどの色が合うかの具体的な組み合わせは、ダイワの解説ページに表で載っています。最初の3本の中で色を少しずつ変えておくと、光や濁りが違う日でも試せる幅が広がりますね。

雨のあとは河口周りを意識

天気の変化も、レンジとルアー選びに関わってきます。ダイワの解説では、サーフの説明の中で、雨のあとは河口周りが格好の狙い目になるとされています。小魚が増水で流されてくるうえに河口周辺が濁り、シーバスがその濁りの中で流されてくるベイトを狙っているからで、フローティングミノーをメインに探るのがよいとされています。

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アワセとファイト、エラ洗いの対処法

アタリがあったときの結論は、アワセは焦らず、ファイトは力ずくにしないことです。Hondaの解説では、アワセはシーバスの重みを感じてから、ワンテンポ遅れるくらいで十分に間に合うとされています。ゴツッという手応えに驚いてすぐに竿をあおらなくても、重みが乗るのを待ってからで十分間に合いますよ。

引っ張り合いはしない

ダイワの解説では、初心者にありがちなのが魚との引っ張り合いで、力ずくは禁物とされています。水面下に障害物があれば糸がこすれて切れてしまいますし、アワセが完璧でも魚の口からハリが抜けることがあるからです。

ファイト中は、リールのすぐ上にあるファイティンググリップをしっかり握り、竿尻(バットエンド)をお腹に軽く当てる姿勢が紹介されています。竿の上の部分を持つと竿の弾力が弱くなるうえ、破損にもつながるので気をつけたいですね。

Hondaの解説では、ファイトはシーバスの顔を自分に向けるように意識するとよい、とされています。ただし勢いよく走るときは無理をせず、とくに最後の突っ込みは、相手の走りが緩むまで落ち着いて耐えるのがコツです。

エラ洗いはラインを緩めない

シーバスは、ファイト中に苦しくなると水面で首を左右に激しく振ったりジャンプしたりして、ルアーを外そうとします。これが“エラ洗い”です。ダイワの解説では、対応は「ラインを緩ませない事!!」とされ、ラインの張りを保ったまま取り込みに持ち込むよう書かれています。

具体的な動きとしては、Hondaの解説ではロッドを寝かせるようにすると、魚が空中に出ている間もラインのテンションが緩みにくく、バラシを最小限に抑えられるとされています。ダイワの解説でも、魚がジャンプしようと海面近くに現れたときに竿先を海面に入れると、糸に水の抵抗が加わってジャンプを抑えられる、と紹介されています。

◆ケイのワンポイントアドバイス

水面で魚が暴れそうになったときに慌てて竿を立てると、糸がたるんでしまいがちです。そんなときは、竿を寝かせる、糸は張ったまま、と頭の中で唱えておくといいかもしれません。

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取り込みとリリース、夜釣りの安全対策

足場が低い川原ではズリ上げ、足場が高い護岸ではランディングネットで頭からすくう分岐と、フィッシュグリップで下アゴを保持してリリースする流れをまとめたスライド
足場の高さに合わせた取り込みとリリース

取り込みの結論は、足場が低ければズリ上げ、高ければランディングネットです。Hondaの解説では、川原のある川なら自分が後ろに下がってそのまま岸にズリ上げる方法がいちばん確実とされ、護岸で足場が高かったり立ち込んでいて岸に戻りにくかったりする場合は、ランディングネットですくうのが確実とされています。

リリースせずに持ち帰って食べるなら、釣った直後の締め方と血抜き、寄生虫への注意を知っておきたいところです。手順は臭みを抑える持ち帰り方と食べ方のまとめで紹介しています。

ネットとフィッシュグリップの使い方

ダイワの解説でも、足場が高い場合の取り込みにはタモアミが必需品とされ、魚は頭から入れるのが基本と書かれています。抜き上げは、タモアミも使えず低い場所に回り込む余裕もないときの最終手段という扱いです。ネットを使うときは、口に掛かっていないほうのフック(遊びフック)が網に引っ掛からないよう、魚をよく見て対処しましょう(Honda)。釣り場に合う長さの選び方は、足場の高さで決めるランディングネットの選び方で詳しく説明しています。

取り込んだあとは、まずフィッシュグリップで下アゴを保持します。Hondaの解説によると、こうしておくとプライヤーでルアーを外すときに魚が急に暴れても、フックが指に刺さるようなけがをしにくいとされています。

フィッシュグリップやランディングネットは、魚の大きさや足場に合うものを選ぶのが大切です。対応する魚のサイズや柄の長さは商品ごとに違うので、購入前に各ショップで仕様と価格を確認してくださいね。

リリースするときは

Hondaの解説では、シーバスのルアー釣りでは、釣った魚へのダメージを最小限に抑えてキャッチ&リリースすることが浸透しているとされ、協力を呼びかけています。ルアーを外したら、魚を水面下で前後に動かしてエラに酸素を送り、疲れた魚が自分から泳ぎ出すのを待ってから放すのがコツとのことです。

夜釣りの安全対策

シーバスは夜の釣りが中心になりやすいぶん、安全対策は欠かせません。海上保安庁のウォーターセーフティガイドでは、初めての釣り場でいきなり夜釣りをすることは危険だとして、明るい時間に釣り場へのルートやつまずきそうな障害物、魚を取り込める場所、万が一海に落ちたときに上がれる場所を確認するよう呼びかけています。照明は手元をふさがない頭や胸につけるタイプがおすすめで、事前に必ず電池の点検をすること、明るい色の服や反射材のついたライフジャケットを着ることもすすめられています(出典:海上保安庁 ウォーターセーフティガイド「夜釣りについて」)。

第九管区海上保安本部の資料(2023年9月号)では、釣りを楽しく安全に楽しむためのポイントとして、ライフジャケットの着用、複数での行動、ベテランの人も初心に返ることが挙げられ、立入禁止区域や禁止行為、気象・海象の確認もすすめられています。同じ資料にある第九管区(本部は新潟市)管内の過去10年間の釣り事故の分析では、事故に遭った方のうち、ライフジャケットの非着用者99人では死者・行方不明者が40人、着用者65人では死者・行方不明者が8人とされています。事故に遭った方の内訳ではありますが、着用の有無で差が大きいことが分かりますね。

夜の釣行前に確かめたいこと

  • 明るいうちに足場・ルート・上がれる場所を下見する
  • ライフジャケットを着る(反射材つきが安心)
  • ヘッドライトの電池を点検し、人や船を照らさない
  • 立入禁止の場所には入らず、複数で行動する

ライフジャケットの種類や選び方は釣り用ライフジャケットの桜マークと種類別の選び方で整理しています。

シーバスの釣り方についてよくある質問

シーバスを狙っていると、ほかにどんな魚が釣れますか?

ダイワの解説では、シーバスと一緒に釣れる魚として、ワカシ、イナダ、タチウオ、ヒラメ、マゴチ、クロダイなどが挙げられています。シーバスを狙う同じ釣り場で、思わぬ魚に出会えることもあるわけですね。

釣れた魚を持ち帰る場合は、魚種ごとのサイズや持ち帰りのルールが地域で決められていることもあります。正確な情報は各都道府県や釣り場の公式情報をご確認ください。

隣の人と糸が絡まってしまったらどうすればいいですか?

他人の糸と自分の糸が絡まることを「オマツリ」と言います。ダイワの解説では、スマートな対処法は、いさぎよく自分の糸を切ることだとされています。活性が上がる朝マズメなどに糸をほどいている時間はもったいない、という考え方です。

一般的なマナーとして、隣の人との間隔をあけ、投げる方向をそろえておくとオマツリを防ぎやすくなります。混み合う釣り場では、ひと声かけてから釣り座に入ると気持ちよく釣りができますよ。

釣ったシーバスを持ち帰るときはどうすればいいですか?

ダイワの解説では、鮮度を保って持ち帰るには「水氷」がよいとされています。手順は、エラの付け根にある筋をナイフで切ってしめる、海水を張ったバケツで血を出しきる、クーラーに砕いた氷を入れて氷が浸るくらい海水を入れる、そこへ魚をしまう、という流れです。真水より海水のほうがよく冷え、より鮮度が保たれるとも書かれています。

ナイフを使う作業は、足場の安定した場所で落ち着いて行ってください。食べ方や生食の注意点は、魚の状態や釣った場所によっても変わるので、不安があるときは無理をせず加熱して食べるのが安心です。

シーバスの釣り方のまとめ

シーバスの釣り方は、時期・時間・潮・場所を合わせて立つ位置を決め、3種類のルアーで上から順にレンジを探り、ただ巻きで巻き抵抗の変化を感じ取る、という流れに集約できます。最後に、この記事のポイントをふり返っておきますね。

  • シーバスは一年中狙えるが、秋は大型が狙え入門にも向くとされ、冬は岸から難しくなる
  • 時間帯は夕方からの夜と朝マズメが有利。昼は日影やストラクチャー周りを狙う
  • 河口では満潮から下げ始めて1〜2時間後が狙い目とされるが、釣り場ごとの例外もある
  • ポイントは流れの変化と構造物の周り。何もない場所に投げ続けない
  • タックルの目安は9フィート前後のMLロッドと3000〜4000番のリール、PE1.0号+リーダー16lb
  • ルアーはシンキングペンシル・フローティングミノー・バイブレーションの3種で上から探る
  • アワセはワンテンポ遅らせ、エラ洗いは竿を寝かせて糸を張ったまま耐える
  • 取り込みは足場に合わせてズリ上げかネット。ライフジャケットは昼夜を問わず着用し、夜は明るいうちの下見を欠かさない

最初の1匹までは、思うように反応が得られない日もあるかもしれません。それでも、潮の時刻を調べて、同じ場所でていねいに巻いた経験は、次の釣行で生きてくるはずです。焦らず、安全第一で楽しんでくださいね。

記事で紹介した長さ・番手・号数・時間などの数値は、あくまでメーカーなどの解説に書かれていた一般的な目安です。正確な情報は各メーカーの公式サイトや製品の説明書をご確認ください。釣り場のルールは場所ごとに違うので、立入禁止や釣り禁止の表示には必ず従いましょう。道具選びや釣り場の判断で迷ったときは、最終的な判断は釣具店のスタッフなど専門家にご相談ください。

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