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ルービックキューブの揃え方|覚えやすい7手順と回転記号を初心者向けに解説
ルービックキューブの揃え方は覚えやすい順番で!初心者が6面に届く7つの手順
ルービックキューブを6面そろえてみたいけれど、解説を開くとアルファベットの記号がずらりと並んでいて、どこから覚えればいいのか分からない。そんなふうに感じていませんか。1面まではなんとかなっても、2段目に進んだところで下の段が崩れてしまい、そこで手が止まるのはよくあるつまずきです。
初心者向けの揃え方として、国内でルービックキューブを販売するメガハウスの公式攻略やRubik’s公式の解法ガイドが採用しているのは、下の段から1段ずつ積み上げていく層ごとの方法です。メガハウスが「ルービックキューブ ver.2.1」に同梱していた攻略書の題名は「LBL法6面完成攻略書」です。この方法は同じ動きを何度も使い回すので、新しく覚える手順の数を少なく抑えられるのが特長。覚えやすい揃え方を探しているなら、まずはここから始めるのがいいかなと思います。
この記事では、回転記号の読み方と持ち方の基準を先に押さえたうえで、白い十字から上の段の仕上げまでを7つの手順に分けて解説します。どこを見て、どの面を前にして、どの手順を回すのかを順番に追えるようにしたので、つまずきやすい場面と覚えるコツもあわせてチェックしてみてください。
- 覚えやすい揃え方が層ごとに揃える方法である理由
- 回転記号の読み方とキューブの持ち方の基準
- 白い十字から6面完成までの7つの手順と見るべきポイント
- 手順を覚えられないときの練習法と崩れたときの戻り方
ルービックキューブの揃え方で覚えやすいのは層ごとに揃える方法
ルービックキューブの揃え方はいくつもありますが、初心者が覚えやすいのは、下の段・真ん中の段・上の段の順に1段ずつ揃えていく層ごとの方法です。メガハウス公式の歴史紹介でも、揃えた面を崩さずにほかの面も揃えていく、一見すると矛盾しているようなところがルービックキューブの奥深さとして紹介されています。
層ごとの方法は、この崩さずに進めるという難題を、段ごとの小さなゴールに分けて1つずつ片づけていく考え方です。この章では、まず層ごとの方法が覚えやすい理由を公式の解説をもとに整理し、そのあとで手順を読むのに欠かせない回転記号と、キューブの持ち方の基準を確認します。最後に、代表的な3つの解説を表で並べて、段階の数や覚える手順の数を比べてみますね。
層ごとに揃える方法が覚えやすい理由
メガハウス公式もRubik’s公式もこの方法で解説しています。覚えやすいと考える理由のひとつは、段階ごとにゴールがはっきりしていて、しかも同じ動きを何度も使い回せることです。
メガハウス公式の攻略ページでは、6面完成までを7つのステップに分けて解説しています。Rubik’s公式の解法ガイド(英語)は8つのステップ、Stanford大学のキューブ講座の資料は6つのパートという構成です。数字だけ見るとバラバラですが、どれも1段目→2段目→3段目の順に進む点は同じ。段階の切り方が違うだけで、中身は同じ層ごとの方法なんですね。
(出典:メガハウス公式 ルービックキューブ攻略法/Rubik’s公式 3×3 Solve Guide)
もうひとつ注目したいのが、Rubik’s公式の解法ガイドで最初の手順が登場するステップ3の書き方です。白い角を入れる場面で、トリガーと呼ばれる短い動きを初めて教えたあと、次の一文が添えられています。
「Practice these moves because this won’t be the last step that uses them.」
訳すと、この動きをよく練習しておいてください、これを使うのはこのステップが最後ではありません、という意味です。ここで覚えた動きが後の段でも土台になるということ。この記事の手順でも、黄色い十字と黄色い面の手順には右トリガーがそのまま入っていて、2段目の手順にもよく似た動きが含まれています。
新しい手順を1本ずつ丸暗記するのではなく、すでに手が覚えている動きに少し足していく形になるので、覚える負担が軽くなるわけです。
なお、メガハウス公式の攻略はステップ1を青、上面のステップを緑面のパターンで説明しています。この記事では、Rubik’s公式やStanford大学の資料と同じく、白から始めて黄色を上にする流れで説明していきます。
回転記号の読み方は6文字と2つの印だけ
手順を覚える前に、まずは回転記号の読み方を押さえましょう。といっても、覚えるのは面を表す6文字と、回す向きや量を表す2つの印だけです。
世界キューブ協会(WCA)の競技規則では、第12条で記号が定められています。F(正面)、B(背面)、R(右面)、L(左面)、U(上面)、D(下面)の6文字が、それぞれの面を時計回りに90度回すことを表します。文字のあとに ‘ (プライム)が付くと反時計回りに90度、2 が付くと180度です。
迷いやすいのが時計回りの基準です。Stanford大学のキューブ講座の資料では、キューブの中心を基準にした時計回りとされています。かみくだくと、その面を正面から見たときの時計回りということ。右面なら右側からのぞき込んだつもりで、左面なら左側からのぞき込んだつもりで向きを決めます。
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| 記号 | 意味 | 回し方の目安 |
|---|---|---|
| F | 正面を時計回りに90度 | 正面を見たまま時計回りに回す |
| B | 背面を時計回りに90度 | 後ろから見て時計回り(正面から見ると反時計回り) |
| R | 右面を時計回りに90度 | 右面の手前の列が上へ動く |
| L | 左面を時計回りに90度 | 左面の手前の列が下へ動く |
| U | 上面を時計回りに90度 | 上の段の手前が左へ動く |
| D | 下面を時計回りに90度 | 下の段の手前が右へ動く |
| ‘(例:R’) | 反時計回りに90度 | 文字だけのときと逆向きに回す |
| 2(例:F2) | 180度 | 同じ向きに90度を2回 |
表のとおり、R と L は同じ時計回りでも、手前から見た動きは逆になります。ここを取り違えると形がどんどんずれていくので、最初のうちは1手ごとに表を見て確かめるのがおすすめです。B も後ろから見たときの時計回りなので迷いやすい記号ですが、この記事の手順で B が出てくるのは上の段の角の手順だけ。D は出てきません。
この記事では、キューブ全体を持ち替える記号(x・y・z)や、2層をまとめて回す記号は使いません。出てくるのは F・B・R・L・U の5文字と ‘ と 2 だけです。
持ち方の基準は黄色が上で白が下
記号が読めるようになったら、次はキューブをどう持つかです。層ごとの方法を覚えやすくする前提は、黄色を上、白を下に保ったまま進めること。これが崩れると、同じ手順を回しても違う結果になってしまいます。
まずはパーツの種類を確認しましょう。Rubik’s公式の解法ガイドでは、パーツは3種類に分けられています。1色だけのセンター、2色のエッジ(この記事では辺と呼びます)、3色のコーナー(この記事では角と呼びます)です。
このうちセンターは動かず、いつも同じ関係を保つと説明されていて、白と黄色、青と緑、赤とオレンジがそれぞれ向かい合っています。つまり、センターの色がその面の完成形の色。辺や角をどこへ入れるかは、センターの色を目印に判断します。
そのうえで、Rubik’s公式の解法ガイドは、黄色のセンターはいつもキューブの上にある、という持ち方で全ステップを説明しています。向きを正しく保つことで混乱が減り、すでに揃えた部分を自分で崩してしまうのを防げる、という理由も添えられています。
Stanford大学のキューブ講座の資料でも、白い十字ができたら最後まで白い十字を下の面に保つよう書かれています。白が下なら、向かい合う黄色は自然と上。2つの解説は同じ持ち方を指しているわけです。
また、Rubik’s公式の解法ガイドには、1手を回し始めるときは両手の親指で正面のセンターをはさむように持つ、というアドバイスもあります。正面がどこなのかを手で覚えておくと、R と L、F と B を取り違えにくくなりますよ。
手順の記号は、今どの面を正面にして持っているかを基準にしています。1本の手順を回している途中でキューブ全体を持ち替えると、R や F が指す面が変わってしまい、形が崩れる原因になります。持ち替えるのは手順を回し始める前だけにして、回し始めたら最後まで同じ持ち方を保ちましょう。
手順と手順のあいだに、黄色を上にしたままキューブを横に回して正面を変えるのは問題ありません。上下だけは入れ替えない、と覚えておけばOKです。
解説ごとの段階と覚える手順の数を比べる
ここまでに出てきた3つの解説を、段階の数や手順の示し方で並べてみます。どれを見ながら練習するか決めるときの参考にしてみてください。
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| 解説 | 段階の数 | 最初の色と上の色 | 手順の示し方 | 言語 |
|---|---|---|---|---|
| メガハウス公式の攻略ページ | 7ステップ | ステップ1は青、上面のステップは緑面のパターンで説明 | 各ステップのムービーページ(動画) | 日本語 |
| Rubik’s公式の解法ガイド | 8ステップ | 黄色のセンターのまわりに白い辺を集めて白い十字へ。上は黄色 | 画像の手順カード | 英語 |
| Stanford大学のキューブ講座の資料 | 6パート | 白い十字から始め、白を下に保つ。上は黄色 | 文字の記号 | 英語 |
メガハウス公式は日本語の動画で動きを確認できるのが心強いところ。Rubik’s公式は画像のカード、Stanford大学の資料は文字の記号なので、紙に書き写して覚えたい人には後者が扱いやすい形です。
この記事では、Rubik’s公式の流れ(白い花から始めて黄色を上に保つ)を軸にしつつ、手順の記号は文字で読める Stanford大学の資料も組み合わせて解説します。この記事の手順で使う記号の並びは、次の8本です。
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| 手順の名前 | 記号 | 使う場面 | 覚え方のヒント |
|---|---|---|---|
| 右トリガー | R U R’ | 手順2(白い角) | すべての土台になる動き |
| 左トリガー | L’ U’ L | 手順2(白い角) | 右トリガーを左手で行う形 |
| 2段目(右前へ) | U R U’ R’ U’ F’ U F | 手順3(2段目) | 前半が右トリガーに似た動き |
| 2段目(左右の入れ替え) | U’ F’ U F U R U’ R’ | 手順3(2段目) | 上の手順の前半と後半を入れ替えた並び |
| 黄色い十字 | F R U R’ U’ F’ | 手順4(黄色い十字) | F と F’ で右トリガーと U’ をはさむ |
| 黄色い面 | R U R’ U R U2 R’ | 手順5(黄色い面) | 右トリガーのあとに U R U2 R’ |
| 上の段の角 | R’ F R’ B2 R F’ R’ B2 R2 U’ | 手順6(上の段の角) | 新しく覚える並び |
| 上の段の辺 | F2 U R’ L F2 R L’ U F2 | 手順7(上の段の辺) | 反時計回りにするときは U を U’ に |
8本と聞くと多く感じるかもしれません。ただ、この記事の手順では、左トリガーは右トリガーを左手でなぞる形、2段目の2本目は1本目の前半と後半を入れ替えた並びです。黄色い十字と黄色い面も右トリガーを中心に組み立てられています。
右トリガーの形がどこに入っているかを先に知っておくと、新しい並びとして意識する部分が絞れます。そう考えると、少し気が楽になりませんか。
ルービックキューブを覚えやすい7つの手順で揃える
ここからは、実際に6面を揃える手順を7つに分けて見ていきます。手順1は白い十字、手順2は白い角を入れて1段目の完成、手順3は2段目の辺、手順4は黄色い十字、手順5は黄色い面、手順6は上の段の角、手順7は上の段の辺です。
どの手順でも、持ち方は黄色が上・白が下のまま。各手順では、主にどこを見るか、どう持つか、どの手順を回すか、の順に説明します。うまくいかないときのよくあるつまずきもあわせて書いているので、手が止まったらその部分を読み返してみてください。1つの手順がスムーズにできるようになってから次へ進むのが、結局はいちばん近道かなと思います。説明は、主にRubik’s公式の解法ガイドとStanford大学のキューブ講座の資料に書かれた内容をもとにしています。
白い花を作ってから白い十字にする
手順1のゴールは、下の面に白い十字を作ることです。Rubik’s公式の解法ガイドでは、まず上の面に白い花を作るところから始めます。いきなり下の面で十字を作ろうとすると見えない側での作業になるので、上で集めてから下へ送るほうが迷いにくいかなと思います。
黄色のセンターのまわりに白い辺を4つ集める
白い花(デイジー)は、上にある黄色のセンターのまわりに、白を含む辺4つを白い面が上に見える向きで集めた形です。黄色の真ん中に白い花びらが4枚ついたように見えるので、この名前で呼ばれています。
集め方のコツは、Rubik’s公式の解法ガイドに書かれている2つの注意点です。1つ目は、白い辺を1つ上に置いたら、ほかの辺を入れるときにそれを外さないよう気をつけること。2つ目は、次の白い辺を入れる場所が空いていないときは、上の面を回して空きを作ることです。
特に2つ目は見落としがち。側面にある白い辺を上へ持ち上げようとして面を回すと、その真上にすでに置いた花びらがあれば一緒に動いて外れてしまいます。持ち上げる前に、上の面を回して真上を空けておく。この順番を意識すると花が崩れにくくなりますよ。
側面の色を合わせてから正面を2回回して下へ送る
花ができたら、花びらを1枚ずつ下の段へ送ります。白い辺には、白のほかにもう1色ついていますよね。上の面を回して、この側面の色を、すぐ下にある同じ色のセンターに合わせます。
たとえば白と赤の辺なら、赤の部分が赤いセンターの真上に来るまで上の面を回します。そろったら、黄色を上にしたままキューブを横に回してその面を正面にし、正面を2回(F2)回します。これで白い辺が下へ移り、下の白いセンターとつながります。残りの3つも同じように繰り返せば、下の面に白い十字の完成です。
白い花を上で作って、そこから下へ送るので、手順1のあいだ黄色が上・白が下の持ち方を一度も変えずに済むのもうれしいところ。この後の手順へそのままつなげられます。
十字は側面の色まで合っていることが条件
ここでよくあるつまずきが、下の面に白い十字の形はできているのに、側面の色がセンターと合っていないケースです。Stanford大学のキューブ講座の資料でも、十字の完成時には白い辺のもう1色がとなりのセンターと合っていなければならない、と書かれています。
下から見て白い十字ができたら、キューブを横に回しながら4つの側面をのぞいてみてください。側面の下の段の真ん中と、その面のセンターが同じ色になっていればOKです。合っていない場合は、送る前に側面の色を合わせ忘れた辺があるということなので、その辺を花に戻して送り直しましょう。
白い角を入れて1段目を完成させる

手順2では、白を含む角4つを下の段に入れて、1段目を完成させます。ここで初めて、記号で覚える手順が登場します。
右トリガーと左トリガーを覚える
Rubik’s公式の解法ガイドの手順カードでは、右トリガーはR U R’、左トリガーはL’ U’ Lです。
右トリガーは、右面を上げて、上の面を回して、右面を戻す動き。Rubik’s公式の解法ガイドでも、同じことを左手で行うと左トリガーになる、と説明されています。3手だけの短い動きなので、まずは繰り返して手に覚えさせるのがいいと思います。
入れたい場所の真上に白い角を持ってくる
まず、上の段にある白い角を1つ見つけて、その角についている白以外の2色を確認します。その2色のセンターにはさまれた下の段の角が、入れたい場所です。上の面を回して、白い角をその場所の真上に持ってきましょう。
Rubik’s公式の解法ガイドでは、こうすることですでに入れた角を崩さずに済む、と説明されています。上の面だけを回すぶんには、下の段は動かないからです。
次に、白い角の側面の色のうち、正面のセンターと同じ色のタイルがどこにあるかを見ます。正面の右上にあれば右トリガー、正面の左上にあれば左トリガー。これで角が下の段の正しい場所にすべり込みます。
白が上を向いているときと下の段に間違って入っているとき
よくあるつまずきが、白い角の白い面が真上を向いていて、どちらのトリガーを使えばいいか決められないケースです。Rubik’s公式の解法ガイドでは、角を入れたい場所の真上に置いて、右トリガーを2回行い、白を外側に向けるよう説明されています。白が横を向いたら、あらためて正面の右上か左上かを見て、トリガーで入れ直せばOKです。
ちなみに、右トリガーを2回続けると、真ん中の R’ と R が打ち消し合うので、動きとしてはR U2 R’と同じになります。Stanford大学のキューブ講座の資料でも、白が上を向いた形はR U2 R’などでほかの形に直す流れです。
もう1つのつまずきは、白い角が下の段の違う場所に入っていたり、正しい場所でも向きが違っていたりするケースです。この場合は、その角を正面の右下に来るように持って、右トリガーを1回。角が上の段に出てくるので、あとは上と同じ手順で入れ直します。
4つの角が入ったら、下の面が白一色になり、4つの側面の下の段がそれぞれのセンターと同じ色でそろっているかを確かめてください。ここまでできれば1段目の完成です。
2段目の辺を右と左の手順で入れる
手順3では、真ん中の段の辺4つを入れて、2段目までを完成させます。1段目を崩さずに辺を入れるための手順が2本出てきますが、どちらも右トリガーとよく似た動きでできています。
黄色を含まない辺を探す
最初に見るのは、上の段にある辺のうち、黄色を含まないものです。Stanford大学のキューブ講座の資料でも、2段目に入る辺を見分ける簡単な方法として、黄色のステッカーがついていない辺を探すよう書かれています。黄色を含む辺は最後の段の部品なので、ここでは無視してOK。Rubik’s公式の解法ガイドも同じ探し方です。
入れたい場所を右前にして2本の手順を使い分ける
Stanford大学の資料の進め方はこうです。まず、見つけた辺の2色を見て、その2色のセンターにはさまれた2段目の場所を確認します。黄色を上にしたままキューブを横に回して、その場所が正面の右側、つまり右前に来るように持ちます。
次に、上の面を回して、辺の側面の色をとなりのセンターに合わせます。合わせ方は2通り。辺の側面の色が正面のセンターと合ったときは、U R U’ R’ U’ F’ U Fで右前へ入れます。
辺の側面の色が右面のセンターと合ったときは、左右を入れ替えたU’ F’ U F U R U’ R’を使います。どちらも、入れたい場所を右前にして持つ点は同じです。
Rubik’s公式の解法ガイドでも、辺の正面のタイルをセンターに合わせてから、左右どちらへ動かすかを決めて手順を行う、と説明されています。色をセンターに合わせてから行き先で手順を選ぶ、という考え方は共通です。
右トリガーと同じ感覚で覚える
1本目の前半の U R U’ R’ は、右面を上げて、上の面を回して、右面を戻すという、右トリガーと同じ型の動きです(真ん中の U が反時計回りになる点だけ違います)。後半の U’ F’ U F は、ずれた白い角を戻す動き。Rubik’s公式の解法ガイドでも、途中で白い角が上の段に出てきて、手順2と同じくトリガーで戻す流れです。
そして2本目は、1本目の前半と後半をそっくり入れ替えた並びです。右へ逃がしてから角を戻すか、前へ逃がしてから角を戻すか、の違いだけ。2本をバラバラに暗記するより、1本目を覚えてから前後を入れ替える、と考えるほうがずっと覚えやすいと思います。
上に入れられる辺が見つからないとき
よくあるつまずきが、上の段に黄色を含まない辺が見当たらないのに、2段目が完成していないケースです。これは、2段目の辺が違う場所に入っているか、正しい場所に裏返しで入っている状態です。
Rubik’s公式の解法ガイドでは、上の段の黄色を含む辺を使って、必要な辺と入れ替えるよう説明されています。間違って入っている場所を右前にして持ち、上の段の黄色い辺に対して手順を回せば、間違った辺が上の段へ押し出されます。あとは、その辺をあらためて正しい場所へ入れればOKです。
4つの辺が入ったら、4つの側面の下2段がそれぞれのセンターの色でそろっているかを確認しましょう。これで残りは上の段だけです。
上面に黄色い十字と黄色い面を作る

手順4と手順5では、上の面を黄色一色にします。この段階では、側面の色は合っていなくて大丈夫。Rubik’s公式の解法ガイドでも、黄色い辺がほかの面とそろっていなくても気にしなくていい、後で直します、と書かれています。
手順4:黄色い十字は点→L字→一列→十字の順に進む
黄色い十字の手順はF R U R’ U’ F’です。Rubik’s公式の解法ガイドの図では、F のあとに右トリガー、そのあと U’ と F’ という並びで示されています。Stanford大学の資料の1本目とも同じ並びです。
覚え方としては、F と F’ で右トリガーと U’ をはさむ形、と考えると分かりやすいかもしれません。
見るのは上の面の黄色い辺だけで、角は気にしません。Rubik’s公式の解法ガイドの図では、上の面の形が次の順に変わっていきます。
- 黄色のセンターだけの点の形
- 黄色い辺が2つ、左奥にL字に並んだ形
- 黄色い辺が2つ、横一列に並んだ形
- 黄色い十字
点の形なら、そのまま手順を回します。L字が出たら、L字が左奥に来るように上の面を回して持ってから手順を回す。一列が出たら、一列が横向きになるように持ってから手順を回す。1回ごとに形が1つずつ進み、最後に十字になります。
よくあるつまずきは、L字や一列の向きを合わせずに回してしまい、形が進まないことです。手順を回す前に、図と同じ向きになっているかを一度確かめるクセをつけておくと、遠回りしにくくなりますよ。
手順5:黄色い面は同じ形が続いてもそのまま続ける
黄色い十字ができたら、次は上の面の角も黄色にそろえます。手順はR U R’ U R U2 R’。Rubik’s公式の解法ガイドの図では、右トリガーのあとに U R U2 R’ と続く並びです。
後半の R U2 R’ は、右トリガーの真ん中の U を U2 にしただけの形。右トリガー、U、真ん中が U2 の右トリガー、と3つのかたまりで覚えると、記号を1文字ずつ追うより頭に入りやすいと思います。
Rubik’s公式の解法ガイドでは、上の面の手前左の角に注目する形で場合分けの図が並んでいます。上の面の形を図と見比べ、上の段を回して手前左の角の向きを図にそろえてから手順を回す流れです。同じ形が2回続くこともあるけれど、黄色い面が現れるまで続けるよう書かれています。同じ形が出ても、あわてずに続けてみてください。
Stanford大学のキューブ講座の資料では、左右対称のL’ U’ L U’ L’ U2 Lも挙げたうえで、実は1本の鏡写しなので覚えるのは実質1本だけ、と説明されています。まずは右手の1本だけで進めて、慣れてきたら左手版も試す、くらいの気持ちで十分です。
なお、Stanford大学の資料には、上を向いている黄色の角がちょうど3つだけになったら、キューブは「unsolvable state」(揃えられない状態)にある、とも書かれています。もしこの形になったら、手順の覚え間違いではなく、キューブの状態のほうを疑ってみてください。自分で分解して直そうとする前に、不具合が疑われるときはメーカーや販売店に相談するのが安心です。
上の段の角と辺を正しい位置へ動かす

上の面が黄色一色になったら、いよいよ仕上げです。手順6で上の段の角を、手順7で上の段の辺を、正しい位置へ動かします。メガハウス公式の攻略ページも、ステップ6で上面の角、ステップ7で上面の辺の位置替えという同じ順番です。
手順6:角は2つの角を入れ替える手順で動かす
まず、上の段の角が正しい位置にあるかを見ます。見るのは角の側面の色が、となりのセンターの色と合っているかどうかです。上の面を回しながら、合っている角がいくつあるかを数えてみてください。
メガハウス公式の攻略ページでは、この段階を、角が1か所だけ合うとき、2か所がとなりどうしのとき、2か所が対角のとき、の3つに分けています。自分のキューブが今どの状態なのかを見分ける目安として使えますよ。
使う手順は、Stanford大学のキューブ講座の資料の「two corner switch」、R’ F R’ B2 R F’ R’ B2 R2 U’です。名前のとおり2つの角を入れ替えるための手順で、資料ではこの1本だけで足りるとされています。黄色を上にしたまま回すと、手前の左右2つの角が入れ替わり、奥の2つの角はもとの位置に残ります。なので、入れ替えたい2つの角が手前に来るように上の段を回してから始めるのが目安です。
同じ資料には、向かい合う角を入れ替える必要があるときなどは、この手順を2回以上行う場合があるとも書かれています。1回で揃わなくても、手順の間違いとは限りません。もう一度角の位置を見直してから回してみましょう。
この手順には右トリガーの形が入っていないので、R’ F R’ B2 と R F’ R’ B2 と R2 U’ の3つのかたまりに区切って覚えると迷いにくいと思います。
手順7:辺は完成した面を後ろにして3つを回す
角がそろったら、最後は辺です。Stanford大学の資料では、F2 U R’ L F2 R L’ U F2で上の段の辺3つを時計回りに回します。反時計回りに回したいときは、U を U’ にしたF2 U’ R’ L F2 R L’ U’ F2です。資料でも、違いは U を回す向きだけと書かれています。
持ち方の目安は、Rubik’s公式の解法ガイドの説明が分かりやすいです。側面の上の段まで色がそろって完成した面があれば、その面を後ろにして手順を回します。完成した面がなければ、どの面を後ろにしても構いません。手順のあとで完成した面ができたかを確かめて、できたらその面を後ろにして続けます。
Rubik’s公式の解法ガイドで示されている手順はF2 U L R’ F2 L’ R U F2で、L と R’ の順番が Stanford大学の資料と入れ替わっています。L と R は向かい合う面なので、どちらを先に回しても同じ動きになります。手順のたびに後ろの辺は動かず、残りの3つが時計回りに回る、とも説明されています。
回す回数の目安も書かれています。完成した面がないところから数えると最大3回、完成した面を後ろにしてからは最大2回です。数字が2つあるのは、数え始めの違いと読めます。毎回、完成した面を後ろに保つことだけは忘れないようにしましょう。
メガハウス公式の攻略ページでも、この段階を辺が1か所そろっているとき、どこもそろっていないとき、に分けています。今どちらなのかを見分けてから始めましょう。
すべての辺が正しい位置に入れば、6面の完成です。
手順を覚えられないときの練習法と戻り方
手順を読んで理解できても、いざ回すと途中で分からなくなる。これはよくあるつまずきです。Rubik’s公式の解法ガイドにも、練習をあと押しする言葉がいくつも書かれています。
たとえば、失敗してやり直すことになってもがっかりしなくていい、間違いはすでに覚えたことを練習する機会だと考えよう、という一文。後半のステップでは、もうすぐ完成だから続けよう、つまずいたステップに戻って練習することを怖がらなくていい、とも書かれています。そして最後は、揃えたあとも手順を忘れないように練習を続けよう、という言葉で締めくくられています。
覚えやすくするための練習の工夫
ここからは、私からの提案です。まず、右トリガーを3つの記号ではなく、1つの言葉として覚えること。R U R’をひとかたまりの動きとして手に覚えさせておくと、黄色い十字や黄色い面の手順を読んだときに、ここは右トリガー、と区切って見られるようになります。
次に、1日1段ずつ進めること。今日は白い十字まで、明日は1段目まで、と区切って、その段だけを何度も揃え直して練習します。前の段が手になじんでから次へ進むほうが、まとめて詰め込むより崩れにくいかなと思います。
それから、手順を紙に書いて、声に出しながら回すこと。アール・ユー・アールプライム、と読み上げながら回すと、どこまで回したかを見失いにくくなります。紙は手元に置いておき、迷ったらすぐ見られるようにしておきましょう。
これから練習用のキューブを用意するなら、記事の後半のよくある質問でも触れているメガハウスのルービックキューブ ver.3.0や、回しやすさを重視したルービックスピードキューブエントリーが候補になります。価格や在庫はショップによって変わるので、購入前に各ショップで確認してみてくださいね。
覚える順番の目安は、右トリガーと左トリガー → 2段目の1本目 → 黄色い十字 → 黄色い面 → 上の段の辺 → 上の段の角です。上の段の辺と角は回す順番と逆になりますが、辺の手順は U と U’ の違いだけで2本分を覚えられるので、先に覚えておくと最後の段がぐっと身近になりますよ。
崩れたときは直前の段の完成状態まで戻る
途中で崩れてしまったときは、最初からやり直すのではなく、直前の段の完成状態まで戻ることを考えてみてください。たとえば黄色い面を作る途中で形が分からなくなっても、1段目・2段目と黄色い十字が残っていれば手順5から、黄色い十字まで崩れていれば手順4から始め直せます。
もし1段目まで崩れても、白い十字は白い花と F2 だけで作れますし、白い角は右トリガーと左トリガーだけで入れられます。新しい手順を使わずに直せる範囲が広いので、落ち着いてやり直せばOK。何度も戻ること自体が、Rubik’s公式の言う練習の機会です。
難しい種類の立体パズルを完成に近づけるコツもあわせて読むと、行き詰まったときの考え方のヒントになるかもしれません。15パズルをはじめとするスライドパズルの世界記録をのぞいてみるのも、気分転換になりますよ。
ルービックキューブの揃え方についてよくある質問
3×3がむずかしく感じたら、2×2から始めたほうがいいですか?
3×3の手順が多くて手が止まってしまうなら、2×2から入るのも選択肢の1つです。メガハウス公式の製品情報では、ルービックキューブ2×2ファーストが、ルービックキューブの入門編2×2キューブとして紹介されています。メガハウス公式の攻略ページの一覧にも2×2の項目があるので、あわせて確認してみてください。
回しやすいキューブを選んだほうが覚えやすいですか?
回しにくいと手順の途中で引っかかりやすいので、回しやすさも気にしておきたいところです。メガハウス公式の製品情報では、ルービックキューブ ver.3.0は手になじみやすく、さらに回しやすくなったと紹介されています。また、ルービックスピードキューブエントリーは、ver.2.1と比べてパーツ同士の間がやや広がる設計と角の丸みでスムーズに回転させられる、と紹介されています。キューブの不具合が気になるときや分解・修理を考えるときは、最終的な判断はメーカーや販売店に相談してからにしてください。
攻略を紙で見ながら練習することはできますか?
3×3については、メガハウス公式の攻略は各ステップのムービーページ(動画)で案内されています。同じ一覧ページで紙面の攻略書をダウンロードできるのは、2×2や4×4などのキューブの分です。英語でもよければ、Rubik’s公式の解法ガイドのページには「Download as PDF」のボタンがあります。画面を行き来しながら回すのが大変なときは、この記事の手順の一覧を紙に書き写して手元に置いておくのも1つの方法ですよ。
ルービックキューブの揃え方を覚えやすくするまとめ
最後に、この記事のポイントを整理しておきます。
- 覚えやすい揃え方は、1段目→2段目→3段目と進む層ごとの方法
- メガハウス公式は7ステップ、Rubik’s公式は8ステップ、Stanford大学の資料は6パートで、切り方が違うだけで流れは同じ
- 回転記号は F・B・R・L・U・D の6文字と、反時計回りの ‘ と180度の 2 だけ
- 持ち方は黄色が上・白が下のまま、手順の途中では持ち替えない
- 右トリガー(R U R’)を土台に、2段目・黄色い十字・黄色い面の手順を組み立てて覚える
- 崩れたら最初からではなく、直前の段の完成状態まで戻って練習する
手順が多くて覚えられないと感じたら、まずは右トリガーだけを手に覚えさせるところから始めてみてください。1段ずつ確実に進めていけば、6面完成はぐっと近づくかなと思います。
ルービックキューブの次に挑戦するパズルを探しているなら、知恵の輪やはずるの選び方と買える場所もチェックしてみてくださいね。
なお、この記事は各公式の解説をもとに整理していますが、正確な手順は公式の攻略ページや説明書もあわせて確認してください。
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