インドア / REVIEW
システム手帳の6穴リフィル規格|バイブル・ミニ6・A5の寸法と穴の並び
システム手帳の選び方|6穴バインダーのサイズとリフィル規格を比較
システム手帳のバインダー、つまりリングのついた本体を手に入れたものの、どのリフィルが合うのか分からず、手が止まっていませんか。
別のメーカーのリフィル、つまり差し替え用の中紙を買い足しても大丈夫なのか、あなたが不安になる気持ちもよく分かります。
サイズの名前は似ているのに、メーカーごとに書いてある寸法が少しずつ違うので、迷うのは自然なことです。
先に結論をお伝えしますね。
システム手帳のリフィルが綴じられるかどうかは、穴の並びと紙の寸法で決まります。
6穴の場合、業界団体の図では穴と穴の間が19mmでそろっていて、中央のすき間の広さ(またはすき間があるかどうか)がサイズによって違います。
一方でリング径、つまりリングの輪の直径で変わるのは、何枚綴じられるかという収納枚数のほうです。
そのため、他社のリフィルを買い足す前には、サイズ名・リフィルの寸法・バインダーが受ける幅の3つを確かめておくと迷いにくくなります。
とくにミニ6は、リフィルの幅が76mmのものと80mmのものの2通りがあるので注意が必要です。
この記事では、6穴のシステム手帳のリフィルを中心に、メーカーや業界団体が公表している数値を出典ごとに分けて整理します。
ミニ5は6穴ではなく5穴なので、別のサイズとして分けて扱います。
綴じ手帳とシステム手帳のどちらを選ぶかという話と、リフィルを自分で作る手順は、この記事では扱いません。
この記事で理解できることは、次の4つです。
- A5・バイブル・ミニ6・ミニ5のリフィル寸法と穴の数のメーカーごとの違い
- 6穴の並びとリング径が、それぞれ何を決めているのか
- 他社のリフィルを買い足す前に確かめる3つの点
- ルーズリーフやパンチと取り違えないための見分け方
システム手帳のリフィルは紙の寸法と穴の並びで決まる
システム手帳とは、つまりリング式のバインダーに、リフィルと呼ばれる差し替えできる中紙を綴じて使う手帳のことです。
リフィルの呼び方はメーカーによって違い、バインデックスは「リフィール」と書いています。
レフィルという書き方も見かけますが、この記事では同じ中紙を指す表記ゆれとして、まとめてリフィルと呼びます。
この記事は、システム手帳を使うと決めたあとに必要になる規格の話に絞っています。
綴じ手帳とシステム手帳のどちらにするかをまだ迷っているなら、手帳の種類ごとの違いから最初の1冊を絞る考え方を先に読んでおくと整理しやすいです。
ここから先は、リフィルが綴じられるかどうかを決める2つの条件、つまり紙の寸法と穴の並びを順に見ていきます。
先に言っておくと、リング径で変わるのは綴じられるかどうかではなく、何枚綴じられるかのほうで、その話は次の章でくわしく扱います。
主要サイズのリフィル寸法と穴の数をメーカー別に見る(A5・バイブル・ミニ6・ミニ5)

まずは、主なサイズごとにリフィルの寸法と穴の数を、メーカー別に並べてみます。
同じサイズ名でも値が少し違うことがあるので、1つの数字にまとめず、書いてある値のまま並べました。
メーカーによって幅を先に書くところと縦を先に書くところがあるため、表では縦×横の順にそろえています。
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| サイズ | メーカー(呼び名) | リフィルの寸法(縦×横) | 穴の数 | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| A5 | レイメイ藤井 | 210×148mm | 6穴 | ダ・ヴィンチ「サイズについて」 |
| A5 | アシュフォード | 210×148mm | 6穴 | アシュフォード「ASHFORD Story_10」 |
| A5 | バインデックス | 210×148mm | 6穴 | バインデックス公式(2021年の保存版) |
| A5 | Filofax(A5) | 210×148mm | 6穴 | Filofaxのサイズガイド(図) |
| バイブル(聖書サイズ) | レイメイ藤井 | 170×95mm | 6穴 | ダ・ヴィンチ「サイズについて」 |
| バイブル | アシュフォード | 170×95mm | 6穴 | アシュフォード「システム手帳とは」 |
| バイブル | バインデックス | 171×95mm | 6穴 | バインデックス公式(2021年の保存版) |
| バイブル | KNOX | 170×95mm | 6穴 | KNOX公式サイトの署名コラム |
| バイブル(参考) | Filofax(Personal) | 171×95mm | 6穴 | Filofaxのサイズガイド(図) |
| ミニ6(ポケット) | レイメイ藤井 | 126×76mm | 6穴 | ダ・ヴィンチ「サイズについて」 |
| ミニ6 | アシュフォード | 126×80mm | 6穴 | アシュフォード「システム手帳とは」 |
| ミニ6 | バインデックス | 126×80mm | 6穴 | バインデックス公式(2021年の保存版) |
| ミニ5(マイクロ5・M5) | アシュフォード(MICRO5) | 105×62mm | 5穴 | アシュフォード「システム手帳とは」 |
| ミニ5 | バインデックス | 105×61mm | 5穴 | バインデックス公式(2021年の保存版) |
| ミニ5(参考) | Filofax(Mini) | 105×67mm | 5穴 | Filofaxのサイズガイド(図) |
穴の数は、カール事務器のパンチ(リフィルメーカー GP-6)の対応サイズの表記と、Filofaxのサイズガイドの記載をもとにしています。
Filofaxは日本のサイズ名を使っていないため、寸法と穴の数が近い欄に参考として入れました。
バインデックスの値は2021年に保存された公式ページの記載で、現在も同じかどうかは確かめられていません。
手帳の印刷を手がける日本ディックスの資料(手帳メーカーではないので補助として紹介します)にも、次の注記があります。
「※メーカーにより、1〜2mmの差があります。」
表のとおり、A5のリフィルは4社とも縦210mm×横148mmで、アシュフォードはこれをA5正寸、つまりA5の紙と同じ寸法だと説明しています。
綴じ手帳のA5・B6・A6の実寸を並べて比べたいときは、綴じ手帳の判型ごとの実寸と1日に書ける行数の比較が役に立ちます。
表の外にも、メーカー独自のサイズがあります。
KNOXのナローは、縦の長さをバイブルに、横幅をミニにそろえた同社のサイズです。
アシュフォードのHB×WA5は縦170mm×横148mmで、同社は「アシュフォードオリジナルサイズ」と紹介しています。
同じ6穴でも並びが違う(19mm間隔と中央のすき間)

次は、穴の並びを、業界団体とメーカーがそれぞれ何と書いているか、出どころごとに分けて見ていきます。
FBA、つまり日本ファイル・バインダー協会は、自らを「国内におけるファイル・バインダー製品及びそのとじ具などの部品を製造するメーカーの団体」と説明しています。
FBAは、とじ穴の間隔を規格として定めて、図で示しています。
その図によると、6穴はどの型も穴と穴の間が19mmで、型ごとに違うのは中央のすき間です。
A5-Sという型は、端から順に19mm・19mm・70mm・19mm・19mmの間隔です。
B6-S(6¾×3¾インチ)は19mm・19mm・51mm・19mm・19mmで、中央のすき間がA5-Sより狭くなっています。
B7-S(5×3インチ)は、6つの穴がすべて19mm間隔で均等に並びます。
図にはこのほかに、中央のすき間が38mmの6×3¾インチの型も載っています。
同じ図は、キングジムの総合カタログの資料ページにも掲載されています。
ピッチ、つまり穴と穴の間隔がそろっていても、中央のすき間が違えば穴の位置は同じになりません。
メーカー側では、レイメイ藤井がA5と聖書サイズについて「6穴のリングが上3穴、下3穴に配置されています」と説明しています。
ポケット(ミニ6)については、同社は「6穴のリングが均等に配置されています」と書いています。
アシュフォードも、A5の説明で「A5のリングの基本的な間隔は19mmで、これはほかのサイズと同じになっている」と書いています。
KNOXの公式サイトに載っている署名入りのコラムは、「バイブルサイズのリングは6穴構成」としたうえで、中央の広いスペースは右利きの人が左ページに書くときに手が当たりにくくする工夫だと説明しています。
同じコラムには、「上下3つずつのリング間の基本ピッチ(間隔)は、ミニやミニ5と共通している」とも書かれています。
パンチの側から見ると、カール事務器のリフィルメーカーGP-6の仕様にも「穴間隔:19mm」とあります。
ただし、穴の並びがそろっていても、穴の直径やノドまで同じとは限りません。
ノドとは、つまり紙の端から穴の中心までの距離のことです。
KNOXのコラムは、ナローの穴について「穴の直径はバイブルに対し1mm小さい(ナロー=4mm/バイブル=5mm)」と書いています。
ノドも、同じコラムではナローが5mm、バイブルが6.5mmとされています。
KNOXのスリムパンチの仕様は「バイブルサイズ用 6mm径、ナローサイズ用 4mm径、ミニサイズ用 4mm径、A5サイズ用 6mm径」です。
カール事務器のGP-6は「穴径:5.5mm」で、穴奥行、つまり紙の端から穴の中心までは6.35mmとされています。
同じバイブルでも、KNOXのコラムでは5mm、KNOXのパンチでは6mm、カールのパンチでは5.5mmと数字が違うので、穴の直径は使うリフィルやパンチの表示で確かめるのが安心です。
FBAの図には、バイブルやミニ6といったサイズの通称は書かれていません。
この記事でB6-Sをバイブル(FilofaxのPersonalと同じ寸法)、B7-Sをポケット(ミニ6)に近いもの、A5-SをA5と読んでいるのは、寸法を突き合わせて当てはめた当方の対応づけです。
図にある6×3¾インチの型は、特定のサイズ名には対応づけていません。
リング径で変わるのは綴じられる枚数
ここからは、リング径の話です。
リング径とは、つまりバインダーについているリングの輪の直径のことで、レイメイ藤井は内径、つまり輪の内側の直径として示しています。
レイメイ藤井は「リフィルの収納枚数は、リングの直径(内径)の寸法と、システム手帳サイズによって異なります」と説明しています。
KNOXやFilofaxも、リングの大きさごとに何枚入るかという形で数字を出しています。
調べた範囲では、リング径でリフィルを使える・使えないに分ける説明は、メーカーの一次情報には見当たりませんでした。
なお、KNOXのコラムには、ナローの穴の直径について「これはリング径11mmの細めのリングを前提にした設計だ」という記述があります。
これはナローの穴をどう設計したかの説明で、リング径でリフィルが使えるかどうかが決まる、という話ではありません。
リング径ごとの収納枚数の目安と、入れすぎの注意

収納枚数の数字は、メーカーによって出し方も前提の紙も違うので、メーカーごとに分けて並べます。
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| メーカー | サイズ | リング径 | 収納枚数の目安 | 前提の紙 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| レイメイ藤井 | リング径ごとの一覧 | 30mm | 約265枚(厚さ22mm) | 上質紙 | ダ・ヴィンチ「サイズについて」 |
| レイメイ藤井 | リング径ごとの一覧 | 25mm | 約205枚(厚さ17mm) | 上質紙 | 同上 |
| レイメイ藤井 | リング径ごとの一覧 | 24mm | 約195枚(厚さ16mm) | 上質紙 | 同上 |
| レイメイ藤井 | リング径ごとの一覧 | 20mm | 約155枚(厚さ13mm) | 上質紙 | 同上 |
| レイメイ藤井 | リング径ごとの一覧 | 15mm | 約105枚(厚さ9mm) | 上質紙 | 同上 |
| レイメイ藤井 | リング径ごとの一覧 | 14mm | 約95枚(厚さ8mm) | 上質紙 | 同上 |
| レイメイ藤井 | リング径ごとの一覧 | 11mm | 約70枚(厚さ6mm) | 上質紙 | 同上 |
| レイメイ藤井 | リング径ごとの一覧 | 8mm | 約60枚(厚さ5mm) | 上質紙 | 同上 |
| KNOX | バイブル | 16mm | 約130枚 | 記載なし | KNOX公式サイトの署名コラム |
| KNOX(大型リングのモデル) | バイブル | 20mm | 約180枚 | 記載なし | 同上 |
| Filofax | 15mm | 110枚 | 標準の白い用紙(80gsm) | Filofaxのサイズガイド(図) | |
| Filofax | Personal | 23mm | 180枚 | 標準の白い用紙(80gsm) | 同上 |
| Filofax | A5 | 25mm | 180枚 | 標準の白い用紙(80gsm) | 同上 |
レイメイ藤井の表には、「コピー用紙によく使われる上質紙での目安ですので用紙によって多少異なります」という注記がついています。
Filofaxの枚数は、標準の白いリフィル用紙(80gsm)で計算した値で、詰め込みすぎを避けるための目安とされています。
また、Filofaxは枚数を容量(capacity)として示していて、リングの大きさが内径かどうかは書いていないため、レイメイ藤井の数字と同じ物差しで比べられるかは分かりません。
同じ20mmと書かれたリングでも、レイメイ藤井は約155枚、KNOXの大型リングのモデルは約180枚と、メーカーで数字が違う点にも注意してください。
レイメイ藤井が取り扱うリング径の範囲は、同社のページによるとA5サイズが15mmから30mm、聖書サイズが8mmから25mm、ポケット(ミニ6)サイズが8mmから15mmです。
薄型の例では、レイメイ藤井のジャストリフィルサイズの聖書とポケットが、どちらも内径8mmとされています。
大きめの例では、アシュフォードがA5のバインダーの紹介で「多くの枚数を綴じることができるリング径19mm」と書いています。
リング径ごとの収納枚数の表とサイズごとの取り扱い範囲は、レイメイ藤井の公式ページで確かめられます(出典:レイメイ藤井 ダ・ヴィンチ「サイズについて」)。
次に、入れすぎの注意です。
レイメイ藤井は、お取り扱いのページで次のように注意しています。
「リフィルを入れ過ぎると金具などに負担がかかり、損傷したり、リフィルがちぎれる場合がありますのでご注意ください。」
同じページには、「金具開閉の際は指を挟む恐れがありますので十分ご注意ください」という注意書きもあります。
収納枚数は紙の厚みで変わるので、表の枚数ぎりぎりまで詰めずに、少し余裕を残しておくのが私のおすすめです。
他社のリフィルを買い足すときに確かめる3つの点
バインダーとリフィルは、同じメーカーでそろえないといけないのか気になりますよね。
アシュフォードは、システム手帳の説明で「組み合わせるリフィルは同じ画角なら他メーカーのモノでもOKなので」と書いています。
画角とは、つまりアシュフォードの言い方で、リフィルの紙面の大きさのことです。
ただし、同じサイズ名のリフィルでも、メーカーによって寸法に差があることがあります。
バインダーの側にも受けられる幅があり、合わないとリフィルがはみ出すことがあります。
そこでこの章では、買い足す前に確かめたい点を、サイズ名・リフィルの寸法・バインダーが受ける幅の3つにしぼって説明します。
3つを先に控えておけば、店頭や通販のページで迷う場面を減らしやすくなります。
サイズ名が同じでも寸法に差がある(ミニ6の幅76mmと80mm)
確かめる点の1つ目はサイズ名、2つ目はリフィルの寸法で、とくに差が大きいのがミニ6の幅です。
レイメイ藤井は、ポケット(ミニ6)のリフィルを「W76×H126mm」、つまり幅76mm・高さ126mmとしています。
一方、アシュフォードは「126×80mm」、バインデックスは「mini6サイズ リフィールサイズ:126x80mm」と書いていて、こちらは幅80mmです。
業界資料(補助)として、日本ディックスの解説もミニ6について「W80 × H126mm」と「(W76 × H126mm)」の両方を載せています。
同じミニ6という名前でも、幅が4mm違うリフィルがあるということです。
FilofaxのPocketは縦120mm×横81mmで、高さが日本のミニ6の126mmと違うため、この記事ではミニ6と同じものとして扱っていません。
バイブルも、縦の長さがレイメイ藤井・アシュフォード・KNOXでは170mm、バインデックスとFilofaxのPersonalでは171mmと分かれています。
日本ディックスの資料には、「メーカーにより独自規格の製品がある場合もあります」という注記もあります。
独自のサイズの例が、KNOXのナローです。
KNOXのコラムは、ナローについて「ナローのリング金具はバイブルと同じで、リフィルの縦の長さもバイブルと同じ170mm」とし、横幅はミニと同じ80mmにそろえていると説明しています。
さらに、「リフィルのパンチ穴の直径やノド(端からパンチ穴センター位置まで)の長さはミニと同じ」とも書かれています。
つまり、リングの並びが同じでも、穴の直径やノドはサイズによって違うことがあります。
サイズ名だけで決めずに、リフィルの寸法、とくにミニ6なら幅が76mmか80mmかを、パッケージや商品ページのメーカー表示で確かめてください。
バインダー側の幅と、小さいリフィルを綴じるときの条件
確かめる点の3つ目は、バインダーが受ける幅です。
レイメイ藤井は、ジャストリフィルサイズのシステム手帳を「Raymayオリジナルのコンパクト設計」と紹介し、次の注意書きをつけています。
「※ジャストリフィルサイズポケットシステム手帳は、幅76mmに対応しています。」
「幅80mmのリフィルをセットしますと、リフィルがはみ出します。」
つまり、ミニ6(ポケット)用のバインダーでも、製品によっては受けられる幅が決まっていることがあります。
薄型やコンパクトをうたうバインダーを選ぶときは、対応するリフィルの幅がメーカー表示に書かれていないかを見ておくと安心です。
反対に、大きいバインダーに小さいリフィルを綴じる話もあります。
アシュフォードは、A5のバインダーにA5以下のHB×WA5・バイブル・ミニ6・マイクロ5のリフィルをそのまま綴じられると説明しています。
ただし同時に、「HB×WA5、バイブルは、リング当たりを防ぐ小さなコーナーカットが必要です」という条件もつけています。
コーナーカットとは、つまりリフィルの角を小さく切り落とすことです。
KNOXのコラムにも、バイブルのバインダーにミニ5を一時的に綴じておく例や、ナローのリフィルを綴じる例が出てきます。
どれも各メーカーが自社のサイズについて説明している範囲の話なので、ほかの組み合わせでも同じように綴じられるとは限らず、組み合わせる前にメーカーの説明を確かめてください。
A5のリングの間隔と小さいサイズの綴じ方は、アシュフォードの公式ページで写真とともに説明されています(出典:アシュフォード「ASHFORD Story_10 / A5サイズは、たくさん書けて、たっぷり収納できる」)。
ルーズリーフとパンチは規格を取り違えやすい
システム手帳のリフィルを探していると、ルーズリーフやパンチの商品も目に入ってきます。
ルーズリーフとは、つまり穴があいていて、専用のバインダーに綴じたり外したりできる用紙のことです。
その穴は多穴、つまり紙の端に沿って小さな穴がたくさん並ぶ形式です。
多穴の寸法は、JIS、つまり日本の産業規格のJIS Z 8303で決められています。
一方、システム手帳の6穴は、先に見たとおり穴と穴の間が19mmで、ルーズリーフとは別の系統の規格です。
やっかいなのは、どちらにもA5や6穴という同じ言葉が出てくることです。
同じA5でも穴の数と間隔が違い、商品名に6穴と入ったパンチがルーズリーフ用のこともあります。
この章では、紙とパンチのそれぞれで取り違えないための見分け方を整理します。
A5のルーズリーフは20穴で、システム手帳の6穴とは別の規格

キングジムの総合カタログの資料ページによると、多穴のとじ穴はJIS Z 8303で規定されていて、FBAのページにも同じ趣旨の説明があります。
FBAのページに載っている多穴の寸法は、次の3つです。
1つ目は「穴の直径は6±0.5mm」です。
2つ目は「穴の中心から中心までの間隔は9.5±1.0mm」です。
3つ目は「紙の端から穴の中心まで6.5±0.5mm」です。
穴の数は、同じカタログの参考表ではA5が20穴、B5が26穴、A4が30穴です。
リヒトラブも、小型パンチの説明で「B5(26穴)、A4(30穴)は5回、A5(20穴)は4回で穴が開けられます」としています。
システム手帳の6穴は穴と穴の間が19mm、ルーズリーフの多穴は中心から中心まで9.5±1.0mmなので、間隔がそもそも違います。
そのため、同じA5という言葉がついていても、ルーズリーフとシステム手帳のリフィルは穴が合う前提で考えないほうが安全です。
手帳サイズのルーズリーフもあり、マルマンのルーズリーフミニ(L1431)は「ミニ/9穴」、サイズは「縦86×横128㎜」と表示されています。
マルマンはルーズリーフミニについて「6穴のバインダーにも入れることが出来ます」と説明していますが、これはこの製品についての説明で、ルーズリーフ全般に当てはまる話ではありません。
ルーズリーフをノートとして使い分ける考え方は、読書ノート向けに市販ノートとルーズリーフのサイズや罫線を比べた解説が参考になります。
穴あけパンチはシステム手帳用とルーズリーフ用を分けて選ぶ
パンチも、システム手帳用とルーズリーフ用で対応する規格が分かれています。
メーカーの公式情報で仕様を確かめられたものを、用途ごとに並べます。
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| パンチ | 用途 | 対応サイズ・穴数(メーカーの表記) | 穴の仕様など | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| カール事務器 リフィルメーカー GP-6 | システム手帳用 | A5/6穴 バイブル6穴 ミニ6穴 ミニ5穴(マイクロ5・M5) | 穴径5.5mm、穴間隔19mm、穴奥行6.35mm(紙の端から穴の中心まで)、穴あけ枚数5枚(コピー用紙64g/㎡使用時) | カール事務器の製品ページ(2026年の保存版)と公式ネットショップ |
| カール事務器 リフィルメーカー・ライト RM-LA | システム手帳用 | バイブル・ミニ6穴(M6)(A5とミニ5は対応サイズにない) | 穴径5.5mm | カール事務器の製品ページ(2025年の保存版) |
| KNOX スリムパンチ | システム手帳用 | サイズ別(バイブル用・ナロー用・ミニ用・A5用) | 穴径はバイブル用6mm、ナロー用4mm、ミニ用4mm、A5用6mm | KNOX公式サイト(アクセサリーリフィル) |
| カール事務器 ゲージパンチ・ライト GP-LA | ルーズリーフ用 | A4/30穴 B5/26穴 A5/20穴 | プリントなどをルーズリーフ化するためのパンチ | カール事務器の製品ページ(2025年の保存版) |
| リヒトラブ P-1050 | ルーズリーフ用 | B5(26穴)、A4(30穴)、A5(20穴) | JIS規格対応の丸穴(直径5.5mm) | リヒトラブの新商品のお知らせ |
同じカール事務器でも、リフィルメーカーはシステム手帳用、ゲージパンチ・ライトはルーズリーフ用と、用途が分かれています。
カール事務器は、リフィルメーカーについて「当社のリフィルメーカーは紙専用です」とも書いています。
穴の破れが気になるときのために、KNOXはリング穴補強シールを「大切なページを穴の破れから守ります」と紹介しています。
6穴パンチという名前でも、ルーズリーフ用の製品があります。
リヒトラブは、P-1050を次のように説明しています。
「コンパクトな6穴のパンチで、ガイドを使ってずらして穴をあけていけるので、簡単にルーズリーフと同じ穴があけられます。」
カール事務器のゲージパンチ・ライトGP-LAも、ルーズリーフ用のパンチです。
買う前に、対応サイズの欄に「バイブル」「ミニ6」などシステム手帳のサイズ名があるかを見てください。
システム手帳のリフィルを自作するなら、表に挙げたカール事務器のリフィルメーカー GP-6 のように、システム手帳用と表示されたパンチを選びます。
対応サイズはパンチの表示で確かめて、ルーズリーフ用のパンチと取り違えないようにしてくださいね。
最初に規格を1つ決めて、買い足しで迷いにくくする手順
ここまでの内容を、実際に選ぶときの手順にまとめます。
1つ目は、使う場面からサイズを1つ決めることです。
2つ目は、そのサイズのリフィルの寸法と、バインダーが受ける幅を控えておくことです。
3つ目は、インデックス、つまりページの仕切りなどの付属品を選ぶときに、寸法と山、つまり見出しの出っ張りの向きを見ることです。
これまで見てきたように、同じサイズ名でもメーカーで寸法に差があり、バインダーの側に幅の制限があることもあります。
そのため、規格を決めたからといって、どのリフィルでも迷わず選べるとまでは言えません。
それでも、確かめる点を先に決めて控えておけば、買い足しのたびに一から調べ直す手間は減らせます。
ここからは、それぞれの手順で見ておきたいポイントを、メーカーの説明をもとに順に見ていきます。
使う場面からサイズを1つ決める(A5=一番大きい・バイブル=種類が多い・ミニ6=携帯)
サイズを決めるときは、メーカーが各サイズをどう説明しているかが手がかりになります。
A5について、レイメイ藤井は「6穴システム手帳で、一番大きいサイズ」と説明しています。
書く量が多く、紙面を広く使いたいなら候補に入るサイズです。
バイブルについて、レイメイ藤井は「システム手帳のスタンダードサイズで、バイブルサイズと呼ばれます」と書いています。
アシュフォードはバイブルを「手帳やリフィルの種類が最も多いサイズ」としています。
バインデックスも「バイブルサイズはシステム手帳の中で最もポピュラーなサイズ」と説明しています。
ミニ6について、バインデックスは「ミニ6サイズはシステム手帳のポケットサイズで最もポピュラーなサイズです」と書いています。
レイメイ藤井のポケット(ミニ6)のバインダー本体は「約B7(W91×H128mm)サイズ」で、持ち歩きを重視する人向けの小さなサイズです。
人気の度合いよりも、書く量と持ち歩き方から1つに決めると選びやすくなります。
なお、アシュフォードには、台紙に金属のリングを固定したリフィルパッドというシンプルな筆記具もあります。
システム手帳ではバインダーそのものが表紙の役目をしていて、アシュフォードは「ASHFORDではシステム手帳をジャケットと呼んでいます」と書いています。
綴じ手帳に合わせるカバーの選び方は、カバーをサイズと素材で選ぶときの測り方と素材ごとの違いで扱っています。
サイズを決めたら、次の3つを控えておきましょう。
①サイズ名(A5・バイブル・ミニ6・ミニ5など)
②リフィルの寸法(ミニ6なら幅76mmか80mmか)
③バインダーが受ける幅(薄型のバインダーは特に)
リング径も、収納枚数の目安として一緒に控えておくと便利です。
バイブルサイズでそろえると決めたときのバインダーの一例として、ダイゴーのペンケース付き6穴バインダーを載せておきます。
インデックスや収納リフィルは山の向きと幅を見る
リフィルのほかに、インデックスやポケットなどの収納リフィルを買い足すこともあります。
インデックスはディバイダーとも呼ばれ、山はインデックスの端から出っ張っている見出しの部分です。
レイメイ藤井は、「リフィルサイズは、アクセサリー類やインデックスなど、商品によって異なるサイズもあります」と注記しています。
山の向きもサイズで違うことがあり、KNOXのペーパーインデックスは、バイブル・ミニ・ミニ5のサイズが「横6山」、ナローのサイズが「天6山」と表示されています。
KNOXのコラムでは、ナローに合わせて上下に山を配置し、横にはみ出さずに使うインデックスが紹介されています。
同じコラムは、ナロー用のページファインダーについて「穴の仕様は当然ながらナローの仕様で、横幅もバイブルに合わせて5mmスリムにしたナロー仕様になっている」とも書いています。
このように付属品はサイズ専用に作られていることがあるので、サイズ名と寸法をそろえて選ぶことを、私からの提案としておすすめします。
インデックスを買い足すときは、サイズ名に加えて、山が横に出るのか天に出るのかも商品表示で見ておくと、手持ちのリフィルと合わせやすくなります。
システム手帳の6穴リフィルとサイズに関するよくある質問(FAQ)
バイブルサイズとは?聖書サイズと同じ?
レイメイ藤井は見出しを「聖書サイズ」とし、「バイブルサイズとも呼ばれます」と説明しています。
同社が示すリフィルの寸法は、幅95mm×高さ170mmです。
KNOXのコラムは、英国で定められたサイズが日本でバイブルサイズと呼ばれている、と説明しています。
ミニ5とM5(マイクロ5)は同じ?何穴?
カール事務器はパンチ(リフィルメーカー GP-6)の対応サイズに「ミニ5穴(マイクロ5・M5)」と併記していて、同じサイズの呼び名として扱っています。
穴の数は6穴ではなく5穴です。
リフィルの寸法は、アシュフォードが縦105mm×横62mm、バインデックスが縦105mm×横61mm、FilofaxのMiniが縦105mm×横67mmと、メーカーで違います。
A5のルーズリーフはA5のシステム手帳に綴じられる?
ルーズリーフの多穴はJIS Z 8303の規格で、A5は20穴、穴の間隔は中心から中心まで9.5±1.0mmです。
システム手帳の6穴はFBAの図で穴と穴の間が19mmなので、同じA5でも穴の規格が別です。
穴が合う前提では考えず、マルマンのルーズリーフミニのような製品ごとの説明は、その製品だけの話として読んでください。
手帳のリフィルは他のメーカーのものでも使える?
アシュフォードは、同じ画角、つまり同じ紙面の大きさなら他メーカーのリフィルでもよいと説明しています。
ただし、同じサイズ名でもメーカーで寸法に差があり、業界資料にも1〜2mmの差があるという注記があります。
レイメイ藤井のジャストリフィルサイズのポケットのように、幅76mmに対応していて幅80mmでははみ出すと説明されているバインダーもあります。
サイズ名・リフィルの寸法・バインダーが受ける幅の3つを確かめてから選んでください。
バレットジャーナルに向くサイズは?
バレットジャーナルの公式サイトは、必要なものをノートと書くものだけとし、特定のノートの形式にしばられないと説明しています。
ノートの種類やサイズの指定はないので、システム手帳のどのサイズを使ってもかまいません。
まとめ|リフィルは穴の並びと紙の寸法、リング径は枚数で選ぶ
最後に、この記事の要点を振り返ります。
この記事では、メーカーや業界団体が公開している情報を、出典ごとに分けて整理してきました。
システム手帳のリフィル選びで迷ったときは、綴じられるかどうかを決めているものと、枚数を決めているものを分けて考えるのが近道です。
綴じられるかどうかを決めるのは穴の並びと紙の寸法で、リング径は何枚綴じられるかの目安です。
ただし、寸法や穴の直径、収納枚数の数字は、メーカーや資料によって少しずつ違います。
だからこそ、1つの数字にまとめず、どこが書いた数字なのかを添えて見比べることが大切です。
リフィルの寸法、バインダーが受ける幅、パンチの対応サイズは、買う製品のメーカー表示や公式サイトで確かめてください。
要点は、次の5つです。
- 綴じられるかどうかは穴の並びと紙の寸法で決まり、6穴はFBAの図で穴と穴の間が19mm、中央のすき間がサイズで違う
- リング径で変わるのは収納枚数の目安で、枚数はメーカーと紙によって違う
- 他社のリフィルを買い足す前に、サイズ名・リフィルの寸法・バインダーが受ける幅の3つを確かめる
- ミニ6は幅76mmと80mmの2通りがあり、ミニ5は6穴ではなく5穴
- ルーズリーフの多穴とシステム手帳の6穴は別の規格で、パンチも用途を分けて選ぶ
規格を1つ決めて控えておけば、次にリフィルを買い足すときに迷いにくくなりますよ。
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