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カワハギの釣れる時期はいつ?堤防と船の季節別シーズン・水深・肝パンの旬
カワハギはいつ釣れる?岸と船で違うシーズンと、目的に合った月の選び方
カワハギを釣ってみたいけれど、いつ行けば釣れるのか、堤防からでも狙える時期はあるのか、迷っていませんか。秋が旬と聞く一方で、夏に釣れたという話も見かけるので、結局どの季節がいいのか分かりにくいですよね。
この記事では、カワハギの釣れる時期を、堤防や磯から狙う場合と、船から狙う場合に分けて整理します。季節ごとの水深の目安と水温との関わり、冬の肝パンと夏の身のどちらがおいしいのか、地域によって前後する船のハイシーズン、そして水深の目安から考えた春先の見方まで、釣具メーカーや公的機関の資料をもとにまとめました。
後半では、数を楽しみたいのか、肝パンを持ち帰りたいのかといった目的別に、釣行の月と釣り方の選び方を紹介します。読み終えるころには、自分が次に行くべき月と、そのときに用意するものが見えてくると思います。
- カワハギが堤防・磯と船でそれぞれ釣れる時期の目安
- 季節ごとに変わる水深と、水温・産卵期との関係
- 冬の肝パンと夏の身、旬の考え方の違い
- 目的に合わせた釣行の月と、釣れないときの見直し方
カワハギの釣れる時期は岸と船でこう違う
カワハギの釣れる時期は、「どこから釣るか」でかなり変わります。船ならほぼ一年中ねらえるのに対して、堤防や磯からは魚が浅場に寄ってくる季節が中心になる、というのが基本の考え方です。この章では、まず結論をひとことで押さえたうえで、岸釣りのシーズン、秋から初冬の岸のチャンス、船のハイシーズン、季節ごとの水深と水温、そして旬の考え方を順に見ていきます。
時期を調べると、秋が本番、夏も釣れる、一年中釣れる、といろいろな答えが出てきて混乱しがちです。けれど、どれも間違いではなく、岸から釣る話なのか船から釣る話なのか、身と肝のどちらを楽しむ話なのかで、答えが変わっているだけなんですね。
結論:岸は夏から初冬、船はほぼ一年中が目安

先に結論を言うと、堤防や磯から狙うなら夏から秋、深場に落ちる前の初冬まで、船からならほぼ一年中で、晩秋から冬がハイシーズンと考えておくと分かりやすいです。
Hondaの釣魚図鑑では、カワハギの釣期を「沖釣りではほぼ周年」としたうえで、堤防や磯では産卵のために浅場にやってくる夏から秋がメインと紹介しています。同じ図鑑の仕掛けのページでは、4〜9月は浅場に寄るので、砂浜や堤防からのチョイ投げ釣りでねらえるとされていますね。なお、このページでは潮通しのよい磯からの投げ釣りの釣期を「一年中」としていて、岸からまったく釣れない季節があるわけではありません。それでも、手軽に狙えて本命になりやすいのは夏から初冬、と考えておくと計画が立てやすいです。
一方、船釣りについては、Hondaの沖釣り入門の記事が「沖釣りではほぼ1年中釣ることが可能」としつつ、晩秋から冬にかけては肝臓が大きくなって食味がよくなるため、寒い時期の対象魚として人気が高いと説明しています。ハイシーズンは地域にもよるものの、10月から翌年1月ごろまでが目安です。
つまり、「カワハギの季節=秋冬」というイメージは、主に船釣りの人気の高さと、肝がおいしくなる時期から来ていると考えると整理しやすいかなと思います。岸から手軽に釣ってみたい方にとっては、むしろ夏から秋が入り口になる、というわけです。
カワハギの釣れる時期のポイント
- 堤防・磯:浅場に寄る夏から秋がメイン。深場に落ちる前の初冬までがチャンス
- 船:ほぼ一年中ねらえる。ハイシーズンは晩秋から冬(10月〜翌1月ごろ・地域による)
- 肝がおいしいのは水温が下がる晩秋から冬
ここで紹介した時期は、あくまで資料にもとづく一般的な目安です。海域や年ごとの水温によって前後するので、実際に出かける前には、地元の釣具店や船宿の釣果情報もあわせて確認してくださいね。
堤防・磯で狙いやすいのは産卵前後の夏から秋
岸からカワハギを狙うなら、まず候補になるのは夏から秋です。理由はシンプルで、この時期のカワハギは産卵のために浅い場所へ寄ってくるからです。
カワハギの産卵期については、資料によって少し幅があります。ダイワの「4コマ水産学」では産卵期を5〜7月とし、満1年で成熟して産卵すると紹介しています。船橋市の地方卸売市場の旬の食材の紹介では、産卵期を6〜8月としていますね。Hondaの釣魚図鑑は「産卵期は夏場で、沿岸の砂底に産み付ける」と書いています。地域や年によって時期が前後するので、初夏から夏にかけてと幅をもって覚えておくのがよさそうです。
産卵が終わったあとも、秋のうちは浅場から堤防や磯の周りでカワハギが見られます。Hondaの図鑑によると、幼魚は浅い海の海藻帯などで育ち、成長するにつれて沖へと出ていくそうです。夏から秋の浅場には、成魚に加えてこうした若い個体も混じりやすいと考えられます。
堤防で釣れるカワハギの大きさ
堤防周りでは、小型のカワハギが多いとされています。釣り人の間では、10センチ程度の小さなカワハギを「ワッペン」と呼びます。Hondaの船釣りの解説では、ワッペンはリリースしてやるのがマナーで、持ち帰っても刺身にできるようなサイズではないと紹介されています。岸から釣った場合も、同じように考えておくとよいと思います。
同じHondaの仕掛けのページでは、潮通しのよい磯から投げ釣りで狙うと、内湾や堤防周りに多いワッペンサイズが少なく、20センチ以上の良型がそろうとも書かれています。小型ばかりが続くときは、潮通しのよい磯へ場所を変えてみる、という考え方もできますね。
岸から狙うときの場所の選び方
カワハギは砂泥地を好み、岩礁や根の周りにも多い魚です。Hondaの図鑑では、棲んでいる場所を水深200メートルより浅い砂泥底や岩礁域としています。岸から狙うなら、足元から砂地が広がる堤防や、海藻や岩が点在する場所の周りが候補になります。
チョイ投げで狙う場合は、仕掛けを投げて着底させたら糸ふけを巻き取り、ゆっくりとさびいて誘うのが基本です。カワハギはエサを取るのがとても上手な魚なので、道糸を常に張ってアタリを取るのがポイントだとされています。アタリがなければ移動しながら探る、という機動力を生かした釣り方が合っています。チョイ投げの仕掛けの組み方や天秤・オモリの選び方は、ちょい投げ仕掛けの選び方と作り方を解説した記事でくわしくまとめているので、道具をそろえる前に読んでおくと迷いにくいと思います。
秋から初冬は深場に落ちる前の最後のチャンス
岸からカワハギを狙うなら、秋から初冬もぜひ押さえておきたい時期です。水温が下がり始めるこの季節は、カワハギが深い場所へ移る前で、エサの豊富な磯や堤防の周りに寄っていることが多いとされています。
Hondaの「おすすめの釣り場」のコラム(2011年11月の情報)では、カワハギは船から釣るものと思われがちだけれど、実は磯や堤防からもねらえると紹介し、特におすすめなのが深場に落ちる前の秋から初冬にかけてだと書かれています。秋から冬にかけて磯際に寄っているカワハギは、肝が大きくなった良型が多いとも紹介されていますね。
同じHondaの2014年10月の情報をもとにしたコラムでも、水温が高い秋は堤防や磯などのオカッパリからもカワハギをねらえるとしています。秋は、岸からでも肝ののった良型に出会えるかもしれない、少しぜいたくな季節といえそうです。
秋から初冬の岸釣りで条件になる水深
ただし、どこの堤防でもよいわけではありません。先ほどの2011年のコラムでは、足元から10メートルくらいの水深がある釣り場でないと、本格的にねらうのには向かないと書かれています。足元から10メートル以上の深さがあるかどうかが、秋から初冬に岸から狙うときの目安になるということですね。
また、一か所で粘るより、広い範囲を探り歩くのがコツだと紹介されています。磯際に仕掛けを落とし、着底したら素早く糸ふけを取ってアタリを待つ、反応がなければ次の場所へ移る、という流れです。このコラムでは、先調子の磯ザオやルアーロッドに船釣り用の完成仕掛けを付け、10〜20号のオモリで狙う方法が紹介されていました。エサはアサリのほか、アオイソメにもよく当たるそうです。
寒くなる季節の磯は足元の安全を優先する
季節が冬に近づくほど、磯の足元には注意が必要です。Hondaのコラムでは、冬の磯は足元が滑りやすいのでスパイクブーツは必携、万が一に備えてライフジャケットも必ず着用してくださいと注意をうながしています。
磯や堤防で使う靴の選び方はソール別に堤防・磯・サーフの基準を整理したフィッシングシューズの記事で、浮力の種類や桜マークの見方は釣り用ライフジャケットの選び方をまとめた記事で紹介しています。カワハギが釣れる時期に合わせて、足元と体を守る装備も季節に合ったものへ切り替えていきましょう。
船釣りのハイシーズンは晩秋から冬
船釣りのカワハギは、ほぼ一年中ねらえるとされています。それでも、一年でいちばん盛り上がるのは晩秋から冬です。
Hondaの沖釣り入門(2010年12月の情報)では、船に乗って10〜50メートル程度の水深をねらうスタイルが一般的で、沖釣りではほぼ一年中釣ることができるとしたうえで、ハイシーズンは地域にもよるが10月から翌年1月ごろまでと紹介しています。Hondaの2018年11月の記事でも、釣りの好機は晩秋の水温が低下し始めてからで、冬が近づくにつれてカワハギは群れをなしつつ肝が大きくなってくる、と説明されていますね。
秋から冬にかけては、釣り具メーカーが主催する大会も各地で行われているそうで、この時期のカワハギ釣りの人気の高さがうかがえます。Hondaの解説では、ハイシーズンの休日は混雑するため、あらかじめ電話で予約しておくほうがいいとされています。
カワハギの船釣りが盛んな海域
カワハギの船釣りは、東京湾や相模湾など関東周辺で昔から人気が高い釣りです。Hondaの沖釣り入門(2010年12月の情報)では、全国的にカワハギファンが増えていて、さまざまな釣り場でねらえるようになったとも紹介されています。
Hondaの2014年のコラムでは、カワハギ釣りのメッカである東京湾や相模湾には、ライフジャケットやタックルがレンタルでき、仕掛けやオモリ、エサを常備している船宿が多いと書かれていました。道具を持っていない方でも、秋冬のハイシーズンに船から入門しやすいのは、こうした環境があるからなんですね。
釣れたカワハギの肝をおいしく持ち帰るには、釣れてすぐの血抜きが大切です。エラを切る具体的なやり方は、釣れてすぐにできる血抜きと潮氷の手順で紹介しています。
初心者でも釣れる理由と、腕の差が出る理由
カワハギの船釣りは上級者向けの難しい釣りというイメージもありますが、Hondaの沖釣り入門では、群れで生活する魚なので10〜20尾程度なら初心者でも簡単に釣れると紹介されています。よく釣れる大きさは20センチ前後が目安です。
一方で、カワハギは「エサ取り名人」と呼ばれるほどエサを取るのが上手な魚です。Hondaの図鑑によると、小さなおちょぼ口には頑丈な歯が付いていて、ヒレを器用に動かして水中で静止しながらエサを食べられるため、釣り人が気づかないうちにエサを取られてしまうことがよくあります。この駆け引きの奥深さが、釣って楽しい理由にもなっているわけです。
季節で変わる水深と水温との関わり

カワハギが釣れる場所は、季節によって深さが変わります。水温の変化にあわせて棲む深さを変える魚だからです。時期と一緒に水深の目安を知っておくと、今の季節はどのあたりを探ればいいのかが分かりやすくなります。
海上保安庁の海の安全に関する資料では、カワハギは季節の水温変化に応じて棲む水深を変え、夏から秋にかけては水深20メートル前後、冬には水深30メートル前後、さらに最も水温が低くなる春先には水深40メートル付近にも分布すると紹介されています(出典:海上保安庁「カワハギ釣り」)。これはどの海域にもぴったり当てはまる数字ではありませんが、季節が進むほど深い場所へ移っていく、という流れをつかむのに役立ちます。
この流れと、ここまで見てきた岸と船のシーズンを、季節ごとに表にまとめるとこうなります。
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| 季節 | 堤防・磯(岸) | 船 | 水深の目安 | 肝と身 |
|---|---|---|---|---|
| 春 | 4月からチョイ投げの釣期に入る(4〜9月が目安) | ほぼ一年中ねらえる | 最も水温が低くなる春先は40m付近にも分布 | ― |
| 夏 | 産卵で浅場に寄る時期でメインシーズン(堤防周りは小型が多いとされる) | ほぼ一年中ねらえる | 夏から秋は20m前後 | 肝は小さいが、肉質は冬に優るとされる |
| 秋 | 深場に落ちる前で、磯や堤防の周りに寄ることが多い(足元から10mくらいの水深がほしい) | 晩秋からハイシーズン(10月〜翌1月ごろ・地域による) | 夏から秋は20m前後 | 水温の低下とともに肝が大きくなり始める |
| 冬 | 初冬までが中心。冬の磯は足元が滑りやすく装備が必須 | ハイシーズン(〜翌1月ごろ)。肝パンが人気 | 冬は30m前後 | 肝が大きくなる冬場が旬 |
※Hondaの釣魚図鑑・沖釣り入門・おすすめの釣り場のコラム、海上保安庁の資料をもとに作成した一般的な目安です。海域や年ごとの水温で前後します。Hondaの記事には2010〜2018年の情報をもとにしたものが含まれます。
水温とカワハギの食欲の関係
水温についても、目安になる情報があります。ダイワの「4コマ水産学」では、カワハギの適水温は20〜25℃とされています(出典:ダイワ「4コマ水産学 カワハギ編」)。
同じ解説では、水温によって太り具合(肥満度)が変わることも紹介されています。15℃の区分では低水温のため食べる量が減る一方、呼吸量や代謝量も下がるので肥満度は高め。20℃と25℃の区分は適水温で十分に食べるので肥満度が高く、25℃では1日に食べる量が最も多くなり、それより少しだけ低い温度で1日あたりの成長率が最大になるそうです。30℃の区分では、高水温のため食べる量は減るのに呼吸量や代謝量は減らないので、肥満度は低くなります。
これは飼育試験の区分ごとの話で、「何℃なら釣れる」「何℃を下回ると釣れない」という釣り場の基準ではない点には注意が必要です。それでも、水温によってカワハギの食べ方や体の状態が変わることは、釣りに行く日の参考になります。ダイワの解説も、釣りに行く日の水温をチェックしてみようと呼びかけています。
冬の肝パンと夏の身、旬はどちらか
「カワハギの旬はいつ?」という疑問には、実は答えが2つあります。肝を楽しむなら冬、身を楽しむなら夏も負けていない、というのが資料から見える答えです。
Hondaの釣魚図鑑では、肝が大きくなる冬場が旬で、刺身や肝和え、ちり鍋がおいしいとしたうえで、夏は肝が小さいものの、肉質は冬に優るとされると紹介しています。船橋市の地方卸売市場の紹介でも、一年を通じて基本的な味はあまり変わらないものの、産卵期の6〜8月と、肝の大きくなる11〜2月が旬といわれていると書かれていますね。
肝パンと呼ばれるカワハギとは
秋冬のカワハギ釣りでよく聞くのが「肝パン(キモパン)」という言葉です。Hondaの沖釣り入門では、肝臓が大きくなってお腹がパンパンに膨らんだカワハギのことをこう呼んでいます。冬が近づくにつれ、冷たい海での生活を乗り切るために肝が大きくなってくる、とHondaの2018年の記事では説明されていました。
Hondaの2014年のコラムには、水温が下がるにつれて大きくなる肝はフォアグラに勝るともいわれる、という紹介もありました。京都府の水産事務所のページでも、丹後では年間を通してカワハギが漁獲されるとしたうえで、特に秋から冬にかけては肝が大きくなるため、この肝も余すことなく食べたいと紹介しています。
旬で釣行の時期を決めるときの考え方
「肝パンを持ち帰って肝和えを作りたい」なら、晩秋から冬の船釣りがいちばんの近道です。一方で、「刺身や唐揚げで身を楽しめればいい」「まずは1尾釣ってみたい」という方なら、夏から秋の岸釣りでも十分に楽しめます。
どちらを選ぶ場合も、持ち帰るなら鮮度の管理が大切です。Hondaの解説では、釣ったカワハギは海水を入れたバケツに入れておき、ある程度数が釣れたらナイフでエラから斜め前方へ切って締め、バケツに戻して血抜きをすると、身や肝に血が回らないのでおいしく食べられると紹介されています。しばらくしたらクーラーボックスへ移しましょう。夏場の釣行で保冷力が足りるか不安な方は、容量と保冷力の目安から選ぶ釣り用クーラーボックスの比較記事も参考にしてみてください。
カワハギが釣れる時期に合わせた釣り方と準備
釣れる時期が分かったら、次は「自分はいつ、どこで、どう釣るか」を決める番です。同じカワハギでも、季節によって狙う場所も道具も変わります。この章では、目的別に釣行の月を決める考え方から、春から夏の岸釣り、秋冬の船釣りの準備、釣れない時期や釣れない日の見直し方まで、時期を知ったあとの行動に役立つ内容をまとめます。
夏の堤防と冬の船では、必要な道具も、気をつけたい安全面も大きく違います。釣れる時期を知るだけで終わらせず、その時期に合った竿や仕掛け、服装、予約の段取りまで一緒に決めておくと、当日の準備に迷いにくくなります。
目的別に釣行の月を決める考え方

カワハギの釣れる時期は幅が広いので、「いつが正解か」より「何をしたいか」から逆算して月を決めるのがおすすめです。目的ごとに整理すると、次のようになります。
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| 目的 | 狙う時期の目安 | 釣り方・場所 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|---|
| まず1尾釣ってみたい | 4〜9月 | 砂浜や堤防からのチョイ投げ | 10cm程度のワッペンはリリースする |
| 岸から良型を狙いたい | 秋から初冬 | 足元から10mくらいの水深がある磯や堤防を探り歩く | 磯ではスパイクブーツが必携、ライフジャケットは必ず着用する |
| 肝パンを持ち帰りたい | 晩秋から冬(10月〜翌1月ごろが船のハイシーズン) | 乗合船でドウヅキ仕掛けとアサリ | 防寒具を用意し、休日は早めに予約する |
| 道具を持っていない | 秋冬の船釣り(ハイシーズン) | レンタルタックルのある船宿(東京湾・相模湾に多いとされる) | 貸し出しの有無と料金を事前に確認する |
※この記事で紹介した資料をもとにした一般的な目安です。地域や年ごとの水温、船宿の営業状況によって変わります。
この表で大事なのは、「数」と「肝」と「手軽さ」が同じ時期にそろうとは限らない、という点です。たとえば夏の堤防は手軽さでは一番ですが、肝はまだ小さく、小型も混じります。逆に冬の船は肝パンが期待できる一方で、乗船の準備や寒さ対策が必要になります。
どれにするか迷ったときは、まず9月までに堤防から1尾を狙い、10月以降は足元の深い磯や船へ移る、という順番で考えるのがおすすめかなと思います。これは資料の時期を組み合わせた私の見立てですが、季節の流れに沿って釣り場を移していくと、カワハギの釣れる時期を長く楽しめますよ。
春から夏は堤防のチョイ投げで手軽に狙う
4〜9月の岸釣りは、カワハギ釣りの入り口としてちょうどいい選択肢です。特別な道具がなくても、チョイ投げの竿とリールがあれば始められます。
Hondaの仕掛けのページでは、チョイ投げ釣りの釣期を4〜9月、エリアを砂浜と堤防、エサをアオイソメとしています。カワハギは砂泥地を好むので、砂地の広がる堤防や砂浜から投げて、着底したら糸ふけを巻き取り、ゆっくりさびいて誘います。アタリがなければ移動しながら探る、というのが基本の動き方です。
エサと仕掛けの選び方
岸から狙う場合のエサは、アオイソメが使いやすいです。Hondaのコラムでは、カワハギ釣りの定番はアサリのむき身で、貝殻付きのアサリをむいて使うのが一番食いがいいものの、釣具店で売っているむき身でも大丈夫、アサリがない場合はアオイソメでも代用できると紹介されています。エサごとの特徴や保存のしかたは虫エサ・オキアミ・練り餌・人工餌の使い分けを比べた記事にまとめているので、あわせて読んでみてください。
仕掛けについては、Hondaの図鑑では、岸からは投げ釣りか、ドウヅキ仕掛けのブッコミ釣りでねらうと紹介されています。磯際を足元に落として探る場合は、船用のカワハギ仕掛けをそのまま使う方法も紹介されています。根掛かりしやすい磯の周りを投げて探る場合は、浮き上がりの早い発泡シンカーを使うのがコツで、置きっぱなしにすると糸ふけに引っ張られて根掛かりやすくなるそうです。
仕掛けを自作するのが不安なら、ハリやハリスがセットになったカワハギ用の完成仕掛けを用意しておくと、現地で迷わずに済みます。ハリの号数や本数は商品ごとに違うので、狙う場所に合うかを購入前に各ショップで確認してくださいね。
磯際や堤防周りでは、カワハギ以外の魚にエサを取られることもあります。Hondaのチョイ投げの解説にあるとおり、道糸を張ってゆっくりさびき、アタリがなければ移動しながら探るのが基本ですよ。
夏の岸釣りで気をつけたいこと
夏の釣りは、暑さと日差しへの備えも欠かせません。日中の堤防は照り返しが強く、体力を消耗しやすい環境です。こまめな水分補給や帽子の着用など、自分の体調を最優先にしてくださいね。また、10センチ程度の小さなワッペンが釣れたら、海へ帰してあげるのが釣り人のマナーです。
秋冬は船宿選びとタックルの準備から
肝パンを狙う晩秋から冬は、船釣りが主役になります。船釣りと聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、カワハギ船は乗合船を利用するのが一般的で、船長が釣れるポイントまで案内してくれるので、初心者でも始めやすい釣りです。
Hondaの沖釣り入門では、船宿に電話する際に「出船時間/帰着時間」「料金/エサ代」「レンタルタックルの有無」などを聞いておくとよいと紹介されています。さらに、最適なオモリの重さやハリの号数などは釣り場や時期によって違うので、船宿で確認しておくといいとも書かれています。カワハギは季節で狙う水深が変わる魚なので、時期に合ったオモリの号数をあらかじめ聞いておくと安心ですね。
船宿の探し方や予約の流れ、乗合船の料金の目安は、釣り船・遊漁船の予約方法を初心者向けに解説した記事で順を追って紹介しています。
秋冬の船釣りの基本の仕掛けと釣り方
カワハギの船釣りでは、ドウヅキ3本バリ仕掛けにアサリのエサで狙うのが基本です。Hondaのコラムでは、仕掛けが着底したら、すぐに糸を取って竿先を大きくあおり、底から2〜3メートルオモリを上げ、竿を小刻みに揺らしながら下げてオモリを着底させ、5秒ほど待つ、という流れが紹介されています。このときに竿先が小さく揺れるアタリが出たら、竿を静かに聞き上げます。
Hondaの沖釣り入門では、「タタキ・タルマセ・聞きアワセ」という方法も紹介されています。竿を小刻みに上下させてカワハギの興味をひき(タタキ)、竿先を下げて道糸をたるませてエサを食べやすくし(タルマセ)、ゆっくり竿を持ち上げてアタリを確かめる(聞きアワセ)という組み立てです。アタリがあっても強く合わせず、そのまま頭上近くまで竿を持ち上げていくとハリに掛かりやすいそうです。
冬の船釣りの服装と持ち物
冬の海の上は、陸より寒いことが多いです。Hondaの沖釣り入門でも、海の上は風を遮るものがなく、陸上よりも寒いことが多いので防寒具の準備を忘れずに、と注意されています。波しぶきを浴びることもあるので、雨の日でなくてもレインウェアがあると安心ですね。
冬の船に備えて上下のレインウェアをそろえるなら、防水性に加えて、中に防寒着を重ねられるゆとりのあるサイズを選ぶと動きやすいです。素材や防水の性能は商品ごとに違うので、購入前に各ショップで仕様を確認してください。
また、悪天候が予想されるときは、前日19時の天気予報で欠航が決まることがあり、その直後に電話で確認するとよいそうです。せっかくのハイシーズンでも、海の状態によっては出船できない日があることは覚えておきましょう。
船釣りの安全について
海上保安庁の資料では、プレジャーボートは遊漁船に比べて小さく軽いため波の影響を受けやすく、特に乾舷の低い小さなボートでは浸水や海中転落、転覆の可能性もあると注意をうながしています。プレジャーボートで出る場合は、見張りを励行し、引き波や突発的な波を見つけたら船首の向きを変えるなどの対応をとること、周りに小型船を見かけたら速度を落として引き波を立てないよう配慮することが大切です。
乗合船で出る場合も、船長の指示に従ってください。ライフジャケットは船宿で貸してくれることもあるので、予約のときに確認しておくと安心です。
釣れない時期・釣れない日の見直しポイント

カワハギが釣れないと感じたときは、まず「時期」「場所の深さ」「エサの動かし方」の3つを順に見直してみるのがおすすめです。
時期を見直す:春先は浅場のカワハギが減りやすい
岸から狙っていて反応がない場合は、まず季節を確かめてみてください。海上保安庁の資料では、最も水温が低くなる春先には水深40メートル付近にも分布すると紹介されていました。資料に春先の岸は釣れないと書かれているわけではありませんが、深い場所へ移る個体が増えると考えると、岸から届く範囲のカワハギは少なくなりやすいと私は見ています。この時期は船釣りを選ぶか、Hondaの資料で浅場に寄るとされる4月以降を待つのもひとつの方法です。
反対に、岸釣りで小型ばかりが続くときは、季節よりも場所の問題かもしれません。内湾や堤防周りには小型が多いとされているので、潮通しのよい磯に移ると状況が変わることもあります。
深さを見直す:季節に合った水深を探る
船で狙う場合は、夏から秋は20メートル前後、冬は30メートル前後という目安を頭に入れておくと、船長が案内するポイントの深さの意味が分かりやすくなります。岸から狙う秋から初冬は、足元から10メートルくらいの水深があるかどうかを意識して釣り場を選んでみてください。
エサの動かし方を見直す:エサが残るか、取られるか
カワハギがいるのに釣れない、というケースもよくあります。Hondaの沖釣り入門では、エサの動きを5つの段階に分けて考える「5ステージセオリー」が紹介されていて、エサが取られてしまうときはエサの動きを速く、エサが残るときは徐々にゆっくりにしていく、という考え方が示されています。
エサが全部取られてしまう「ツンツルテン」はベテランでも起こることで、カワハギがいる証拠でもあるので、エサの動かし方を変えて再挑戦しよう、とも書かれています。エサ取りの多い時の「タタキ釣り」、食い渋り時の「ハワセ釣り」、魚が浮いている時の「宙釣り」といった使い分けもありますが、Hondaのコラムでは、最初のうちはあれこれ考えずに基本を身につけることが大切だとしています。
もうひとつ見落としやすいのが、ハリ先の鋭さです。Hondaの解説では、1尾釣ったあとにハリ先が鈍っていないかをチェックし、ハリを爪に立てて滑るようならすぐ交換するとよいと紹介されています。ハリ先の形や号数の考え方は魚種と餌に合う釣り針の種類と号数をまとめた記事でも解説しています。
カワハギの釣れる時期についてよくある質問
カワハギは真冬の堤防でも釣れますか?
可能性はありますが、岸からの釣りの中心は夏から初冬までと考えておくのが無難です。Hondaのコラムでは、岸から狙うなら深場に落ちる前の秋から初冬がおすすめとされていて、冬には水深30メートル前後、春先には40メートル付近にも分布するという資料もあります。真冬にどうしても釣りたいなら、船釣りを検討するのが近道です。
カワハギとウマヅラハギは釣れる時期が同じですか?
ウマヅラハギは、カワハギ釣りの船でも混じることがある魚です。Hondaの沖釣り入門でも、釣り場によってはウマヅラハギなどが混じることがあると紹介されています。ただ、この記事で参照した資料はカワハギについてのものなので、ウマヅラハギの時期は別に確認してくださいね。
雨の日でもカワハギ釣りはできますか?
出られるかどうかは天候と海の状態しだいです。船釣りの場合は、悪天候が予想されると前日19時の天気予報で欠航が決まることがあるので、船宿の判断に従ってください。岸から釣る場合も、ぬれた岩場や堤防は滑りやすくなるので、無理のない範囲で判断しましょう。
まとめ:カワハギの釣れる時期を知って計画しよう
カワハギの釣れる時期は、岸と船で分けて考えるのがコツです。堤防や磯から狙うなら、産卵のために浅場へ寄る夏から秋、そして深場に落ちる前の初冬までがチャンス。船からならほぼ一年中ねらえて、肝が大きくなる晩秋から冬、地域にもよりますが10月から翌年1月ごろがハイシーズンの目安です。
季節が進むにつれて、カワハギは夏から秋の20メートル前後、冬の30メートル前後と深い場所へ移り、春先には40メートル付近にも分布するとされています。旬は、肝を楽しむなら冬、身なら夏も負けていない、という2つの考え方があります。
- 手軽に1尾なら、4〜9月の堤防チョイ投げから
- 岸から良型なら、足元から深い磯や堤防で秋から初冬に
- 肝パンなら、晩秋から冬の乗合船で
- 釣れないときは、時期・水深・エサの動かし方の順に見直す
この記事で紹介した時期や水深は、資料をもとにした一般的な目安です。海域や年ごとの水温、船宿の営業状況によって変わるので、正確な情報は公式サイトや船宿・釣具店の最新情報をご確認ください。安全面や体調面で不安があるときは、最終的な判断は船宿や販売店、専門家にご相談くださいね。
自分の目的に合った月を選んで、エサ取り名人との駆け引きを楽しんでみてください。
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