日記帳のおすすめの選び方|サイズ・紙質・罫線で書きやすさが決まる

FreeLife Design 運営者 ケイ

こんにちは。FreeLife Design、運営者の「ケイ」です。

日記帳を買おうと売り場に立って、想像以上に種類が多くて固まった経験はありませんか。

革の表紙、花柄のカバー、鍵付き、キャラクターもの。見た目で選べば早いのですが、いざ書き始めてから「思ったより書きにくい」と気づくことが本当に多いんですよね。しかも日記帳は1年、長ければ10年つき合う道具なので、途中で乗り換えるのがけっこう面倒です。

結論から言うと、日記帳の書きやすさを決めているのはデザインではありません。

サイズ・紙質・罫線の3つ、この組み合わせで9割が決まります。逆に言えば、この3つさえ自分の条件に合っていれば、表紙は好きなものを選んで大丈夫です。

この記事では、商品ページの仕様欄のどこを見れば書きやすさが判断できるのかを、順番に整理していきますね。

  • 日記帳選びで最初に決めるべき条件の順番
  • 1日1ページ型と数行タイプの向き不向き
  • A5・B6・A6の実寸と書ける量の関係
  • 紙質と罫線幅の見分け方と確認すべき仕様

日記帳選びで最初に決める3つの条件

形式、サイズ、紙質と罫線、デザインの順に日記帳を絞り込む4ステップを並べた図のスライド
日記帳を絞り込む順番は形式・サイズ・紙質と罫線・デザインの4ステップ

まず、選ぶ順番の話からさせてください。ここを間違えると、いくら情報を集めても決まりません。

正しい順番は、①1日にどれくらい書くか(形式)→②どこで書くか(サイズ)→③何で書くか(紙質・罫線)です。デザインは最後。この順で絞ると、候補は驚くほど早く3〜4冊まで減りますよ。

なぜこの順番かというと、後ろの条件ほど「あとから変えられない度合い」が低いからです。

形式が合わないと、そもそも毎日書けません。1日1ページの日記帳を買った人が3行しか書かなければ、ページの9割が白いまま1年が過ぎます。逆に数行タイプを買った人が長文を書きたければ、毎日書ききれずに終わる。ここは工夫では埋められない差なんです。

一方、紙質や罫線は、ペンを変えることである程度対応できます。裏抜けするならインクの量が少ないペンに替える、罫線が狭いなら小さめの字で書く。妥協の余地が残っているぶん、優先順位としては後ろでいいわけですね。

書きやすさはサイズ・紙・罫線で決まる

「書きやすい日記帳」という言葉、商品説明でもよく見かけます。ただ、これは主観的な感想ではなく、けっこう分解できる話なんですよ。

書きにくいと感じる原因は、たいてい次のどれかです。

1つ目が、書くスペースと書きたい量が合っていないこと。狭すぎれば窮屈で、広すぎれば埋める義務感が生まれます。2つ目が、ペン先が引っかかる、あるいは滑りすぎること。これは紙の表面の性質で決まります。3つ目が、字の大きさに対して罫線の幅が合っていないこと。4つ目が、本が平らに開かず、ページの奥のほうに手が届かないこと。これは製本の方式で決まります。

面白いのは、この4つのどれにも表紙のデザインが出てこないことです。もちろん気に入った表紙は毎日開くモチベーションになるので無意味ではないのですが、書きやすさそのものには関係しません。

日記帳を絞る順番

①1日の記入量から形式を決める(1日1ページ/数行/連用/フリー)

②書く場所からサイズを決める(A5・B6・A6)

③使うペンから紙質と罫線を決める

④残った候補からデザインで選ぶ

ここで1つ、素朴な疑問にも答えておきますね。「日記帳じゃなくて普通のノートじゃだめなの?」という話です。

結論を言えば、ノートでも日記は書けます。実際、無地のノートに自由に書いている人はたくさんいますしね。日記帳がノートと違うのは、日付欄があらかじめ用意されていること、1日のスペースが決められていること、そして年齢早見表や記念日リストといった付録ページが付いていることです。

この「決められている」ことをどう捉えるかで、向き不向きが分かれます。枠があるほうが書きやすい人は日記帳、枠に縛られたくない人はノート。迷ったら日記帳から始めるほうが無難かなと思います。枠が窮屈だと分かってからノートに移るのは簡単ですが、逆は意外と難しいですから。

この記事も、この順番どおりに進めていきますね。

1日の記入量から形式を決める

1日1ページ型は1ページ丸ごと、数行タイプは3から8行、連用型は3から5行という記入スペースの違いと向き不向きをまとめた比較表のスライド
1日1ページ型・数行タイプ・連用型・フリー型の記入スペースの比較表

日記帳の形式は、大きく4つに分かれます。1日1ページ型、1日数行の日付入り型、複数年を1冊に収める連用型、日付が印刷されていないフリー型ですね。

それぞれ、1日に確保されるスペースがまったく違います。

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形式 1日のスペース 向いている人 注意点
1日1ページ型 1ページ丸ごと 長文を書きたい・貼り物をしたい 書けない日の空白が目立つ
1日数行の日付入り型 3〜8行程度 短くまとめたい・初めての日記 長文派には物足りない
連用型(3年・5年・10年) 1日3〜5行程度 去年の同じ日と比べたい 年数が長いほど1日の欄が狭い
日付なしのフリー型 商品による 途中から始めたい・不定期に書く 日付を自分で書く手間がある

この表で自分の行が決まれば、候補は一気に絞れます。順に見ていきますね。

表のうち連用型は、年数によって1日の行数が大きく変わります。3年・5年・10年でどれくらい違うのかは連用日記の年数を比べた記事に数字でまとめてあるので、その帯が気になる人は先に見ておくと選びやすいですよ。

1日1ページ型はたっぷり書きたい人向け

1日1ページ型は、その名のとおり1日に1ページを使う日記帳です。

いちばんの魅力は、書く量に上限がないこと。文章を長く書いてもいいし、チケットの半券を貼っても、絵を描いてもスペースが余ります。手帳としても使える商品が多く、予定と日記を1冊にまとめたい人にも向いていますね。

紙面が自由なぶん、方眼や薄い罫線を採用している商品が目立ちます。文字だけでなく図や表も書けるように、という設計ですね。

注意したいのは、書けない日のインパクトです。

1ページまるごと空くと、後から見返したときの空白がかなり大きく感じられます。「毎日は書かない、書きたい日だけ書く」というスタイルの人がこの形式を選ぶと、白いページの多さが気になって続かなくなることがあるんですよ。逆に、書くことが多くて毎日書きたい人には、これ以上ない自由度です。

もう1つ、ページ数が多くなるぶん本が厚くなります。1年分で365ページ以上になるので、薄い紙を使っていても2cm前後の厚みは出ます。持ち歩く前提なら、この厚みは判断材料に入れておいてくださいね。

数行タイプは書く負担を小さくできる

1日3〜8行程度が確保された、日付入りの日記帳です。もっとも種類が多い形式かなと思います。

この形式の良さは、書く量が最初から決まっていること。制約があると窮屈に思えますが、実際には逆に働くことが多いです。

日記が続かない最大の原因は「きちんとした文章を、ある程度の量で書かなければ」という思い込みだと言われます。5行しか枠がなければ、そもそも長く書けません。書けないことが確定しているので、疲れた日でも机に向かうハードルが下がるわけですね。

日記を書き慣れていない人向けとして、1日5行程度に設定された商品が勧められることが多いのも、この理屈からです。5行なら1行20字として100字ほど。出来事と、それについて思ったことが1つ書ける分量です。

向かないのは、書きたいことが毎日たくさんある人。3行タイプを選ぶと確実に足りません。この形式を選ぶなら、行数は必ず仕様欄で確認してください。同じ「数行タイプ」でも3行と8行では、書ける内容がまったく変わります。

日付なしのフリー型はいつでも始められる

日付が印刷されておらず、自分で年月日を書き込む形式です。フリーデイリーと呼ばれることもありますね。

最大の利点は、買ったその日から始められること。1月始まりの日付入り日記帳を8月に買うと、1月から7月までのページが最初から白紙で残りますが、フリー型ならその無駄が出ません。

もう1つ、書かなかった日が残らないという利点もあります。日付入りの日記帳は、書かなかった日の欄が物理的に白いまま残り続けます。フリー型は書いた日にその日の日付を入れるので、飛ばした日は存在しないことになるんですよ。ゆるく続けたい人には、この方式のほうが精神的にラクかなと思います。

デメリットは、日付を自分で書く手間と、曜日が分からないこと。あとは「昨日書き忘れた」ことに気づきにくい点でしょうか。毎日書く習慣を作りたい人には、日付入りのほうが強制力が働きます。

◆ケイのワンポイントアドバイス

形式で迷ったら、1週間だけスマホのメモに日記を書いてみるのがおすすめです。何日書けたか、1日何文字書いたか。この2つの実測値があれば、形式選びはほぼ迷いません。

サイズは実寸と置き場所で選ぶ

形式が決まったら次はサイズです。ここは好みではなく、書く場所で決まります。

日記帳でよく使われるのはA5・B6・A6の3つ。名前だけだと大小関係がぱっと分かりにくいので、実寸で並べておきますね。

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サイズ 実寸 身近な比較 向いている使い方
A5判 148×210mm ノートの標準的な大きさ 家で書く・図や表も入れたい
B6判 128×182mm 単行本くらい 家でも外でも書く・いちばん無難
A6判(文庫サイズ) 105×148mm 文庫本と同じ 毎日持ち歩く・短文で書く
B5判 182×257mm 大学ノートの大きさ 10年日記など複数年を大きく書く

高橋書店の公式サイトでは、B6判が同社の手帳の中でいちばん人気のあるサイズで、1日の記入スペースが広く文字が大きい人にも使いやすいと説明されています(出典:高橋書店 大きさから手帳・日記をさがす)。迷ったらB6、というのはかなり実用的な指針かなと思います。

A5・B6・A6の実寸と書ける量の違い

サイズが変わると、当然1行に書ける文字数が変わります。

ざっくりした目安として、余白を引いた実際の記入幅で考えてみますね。A5判は幅148mmなので、左右の余白を15mmずつ取ると記入幅は約118mm。1文字5mmで書けば1行に23文字前後入ります。B6判は幅128mmなので記入幅は約98mm、1行19文字前後。A6判は幅105mmで記入幅75mm、1行15文字前後という計算です。

この差、1行だけ見ると小さく感じますが、5行書くと100字ぶんの差になります。あくまで概算ですが、サイズが1段階変わると書ける量は2割前後変わると考えておくと、選ぶときの感覚が掴みやすいですよ。

日記帳には「B6変型」のように、標準サイズを少し変えた判型もあります。たとえば182×120mmや128×128mmといったもので、B6の書きやすさを保ちつつ持ち運びやすくする狙いの設計です。商品ページに「変型」と書かれていたら、必ず実寸のmm表記を確認してくださいね。

もう1つ、サイズと一緒に見ておきたいのが厚みです。同じA5判でも、1日1ページ型と数行タイプでは厚みが倍近く違います。カバンに入れるなら、幅と高さだけでなく厚みのmm表記もチェックしておくと安心です。

持ち歩くならB6より小さいほうが楽

持ち歩く前提があるなら、B6かA6が現実的な選択肢になります。

A5判は幅148mm・高さ210mmで、これはほぼ大きめのタブレットと同じ面積です。トートバッグなら問題ありませんが、小さめのバッグには入りません。毎日持ち歩くとなると、この差はじわじわ効いてきます。

A6判は文庫本と同じサイズなので、上着のポケットにも入ります。ただし1行15文字前後しか書けないので、長文を書きたい人には窮屈です。短文で残す、その日のキーワードだけ書く、という使い方と相性がいいですね。

ここで一度立ち止まってほしいのが、「本当に毎日持ち歩くのか」という点です。

実際には、日記を書く場所は家の中の決まった一か所というケースがほとんどです。持ち歩きたい気持ちは分かるのですが、月に数回しか持ち出さないなら、家で書きやすいサイズを優先したほうが満足度は高くなります。外出先で書きたい日はスマホのメモに残して、帰ってから転記すれば済む話ですしね。

サイズの違いは、数字で見るよりも同じシリーズの2サイズを並べて見るのが分かりやすいです。ダイゴーのイージージャーナルはB6とB7の2サイズが用意されていて、色の展開も共通なので、判型だけの違いを比べる材料になりますよ。B7は91×128mmとA6よりさらに小さく、上着のポケットに入る大きさです。

ダイゴー イージージャーナル 日記帳 B7・B6サイズの5色の表紙
ダイゴー(DAIGO)
B6とB7の2サイズ展開。同じシリーズでサイズ違いを見比べられるので、判型の感覚を掴むのに向いています
価格や在庫は変動するため、購入前に各ショップでご確認ください。
※Amazonとメルカリのリンクは代表色(B6・ブラック R2284)です。他の色やB7サイズは Amazon楽天市場Yahoo!ショッピングメルカリShops の一覧からご覧いただけます。

紙質は使うペンに合わせて選ぶ

万年筆では裏抜けしにくい紙を選ぶこと、罫線はA罫7mmとB罫6mmを字の大きさに合わせて選ぶことを説明したスライド
日記帳の紙質と罫線の選び方

3つ目の条件が紙です。ここは使うペンによって、気にすべき度合いがまったく変わります。

先に結論を言っておくと、ボールペンやシャープペンだけで書く人は、紙質にほとんど神経を使わなくて大丈夫です。市販の日記帳で困ることはまずありません。問題になるのは、万年筆やゲルインクの太字、水性マーカーを使う場合ですね。

万年筆を使うなら裏抜けしにくい紙を選ぶ

万年筆はインクの供給量が多いので、紙によっては裏側までインクが染みてしまいます。これが「裏抜け」です。

裏抜けが起きると、裏のページが読みにくくなります。ノートなら次のページに移ればいいのですが、日記帳は日付が決まっているので逃げ場がありません。連用日記なら、裏面の何年分かがまとめて読みにくくなってしまいます。

日記帳の商品説明で紙の名前が出てきたら、それは書き心地に自信がある証拠だと思っていいです。代表的なものを挙げておきますね。

ミドリのMD用紙は、日記帳用の紙として開発された定番です。にじみと裏抜けがしにくく、ペン先がわずかに引っかかる感触があるのが特徴。書いている実感がほしい人に支持されています。トモエリバーは薄くて丈夫な紙で、1日1ページ型の手帳によく使われています。薄いのに裏抜けしにくいので、ページ数の多い日記帳と相性がいいんですよね。

紙の名前が書かれていない商品でも、「万年筆対応」「裏抜けしにくい」といった記載があれば判断材料になります。逆に何も書かれていない場合は、ボールペン前提の一般的な上質紙と考えておくのが無難です。

紙で選びたい人が最初に見ることが多いのが、MD用紙を使ったダイアリーです。日記用の紙として作られているので、万年筆で書きたい人の選択肢としては分かりやすいところかなと思います。

紙の厚みは「坪量」や「g/㎡」という単位で表記されることがあります。数字が大きいほど厚い紙で、裏抜けしにくくなる傾向があります。ただし厚い紙はページ数が増えると本が分厚くなるので、薄さと裏抜けのしにくさは基本的にトレードオフの関係です。どちらを取るかは、持ち歩くかどうかで決めてくださいね。

罫線の幅と種類で書きやすさが変わる

紙とセットで見ておきたいのが罫線です。ここは字の大きさとの相性で決まります。

一般的なノートの罫線は、A罫が7mm、B罫が6mmです。日記帳もこの前後が多いのですが、1日の行数を確保するために5mm前後まで狭くしている商品もあります。字が大きめの人がこれを選ぶと、行数は足りているのに書ききれないという状態になってしまうんですよ。

自分の字の大きさが分からないときは、手元のノートで1行の高さを測ってみてください。ふだん使っているノートがA罫(7mm)で窮屈に感じないなら、6mm以下の日記帳は避けたほうが無難です。

罫線の種類にも違いがあります。

横罫は文字を書くのに向いていて、日記帳ではもっとも一般的です。方眼は図や表も書きたい人向けで、1日1ページ型に多く採用されています。無地は自由度が最大ですが、まっすぐ書くのが意外と難しいので、絵を描く人以外にはあまり向きません。ドット方眼は方眼と無地の中間で、線が主張しないぶん写真やチケットを貼っても邪魔になりにくいですね。

迷ったら横罫で問題ないかなと思います。日記は基本的に文字を書くものなので、素直に横罫が使いやすいです。

もう1つ、見落としがちなのがインクの乾きやすさです。

裏抜けしにくい紙は、インクが紙に染み込みにくいということでもあります。その結果、表面でインクが乾くまでの時間が長くなることがあるんですよ。書いた直後に手が触れると擦れてしまうので、左利きの人はここが地味に効いてきます。左手で書くと、書いたばかりの行の上を手が通りますからね。

対策としては、乾きの早い油性ボールペンを使う、ページの下から上に向かって書く順番を工夫する、といった方法があります。左利きで万年筆を使いたい場合は、実店舗で試し書きさせてもらってから決めるのが確実です。

紙の色も、地味ですが毎日効いてくる部分です。

日記帳の紙は、真っ白なものからクリーム色がかったものまで幅があります。白色度が高い紙は文字のコントラストがはっきりして読みやすい一方、照明の下では光を反射してまぶしく感じることがあります。クリーム系の紙は目にやさしく感じられ、落ち着いた雰囲気になりますが、薄い色のペンだと文字が沈んで見えることも。

夜寝る前に書く人が多いことを考えると、クリーム系のほうが相性はいいかなと思います。ただ、ここは完全に好みの領域なので、実物を見て決めるのがいちばんですね。

製本とカバーは毎日の使い勝手に効く

糸かがり製本は平らに開いて背が割れにくいこと、付録ページと鍵付き日記帳の位置づけを写真つきで整理したスライド
糸かがり製本・付録ページ・鍵付き日記帳の特徴

ここまでの3条件で候補が絞れたら、最後に製本まわりを見ておくと失敗が減ります。地味ですが、毎日開く道具なので効いてくる部分です。

糸かがり製本は平らに開いて書きやすい

本の綴じ方には、大きく分けて糸で綴じる方式と、背を接着剤で固める方式があります。

糸かがり製本は、ページを糸で縫い合わせてから背を固める方式です。開いたときに180度近くまで平らになるので、ページの奥のほうまで手が届きます。これが日記帳では効くんですよ。閉じようとする本を左手で押さえながら書くのは、毎日のこととなるとけっこうなストレスですから。

耐久性の面でも差が出ます。10年日記のように長く使う商品が糸かがり製本を採用しているのは、10年間毎日開いても背が割れないようにするためです。1年で使い切る日記帳なら接着製本でも実用上まず困りませんが、複数年使う商品を選ぶなら製本方式は見ておきたいところですね。

カバーについても触れておきます。

ビニールクロスや布張りの表紙は、汚れや擦れに強いのが利点です。毎日触る道具なので、1年経つと表紙の角から傷んできます。持ち歩くなら、この点も判断材料になりますね。逆に家に置いておくだけなら、紙のカバーでも十分もちます。

鍵付きの日記帳も一定の需要があります。中身を見られたくない人には安心材料になりますが、鍵そのものは簡易的なものが多いので、本格的な施錠を期待しないほうがいいかなと思います。むしろ「開けにくくすることで、家族が何気なく開くのを防ぐ」くらいの位置づけですね。

最後に、付録ページについても見ておきましょう。

日記帳には、日記部分のほかに付録ページが付いていることがほとんどです。よくあるのは年齢早見表、記念日リスト、住所録、贈答の記録、健康メモといったところ。10年日記のような長く使う商品ほど、この付録が充実している傾向があります。

付録は「あれば便利」程度に考えておくのがちょうどいいかなと思います。実際に使うのは1〜2種類ということが多いですし、付録の量が価格に反映されている面もあるからです。ただし、贈り物として日記帳を選ぶなら話は別で、付録が充実しているほうが受け取った側の使い道が広がります。

逆に、付録が少なくシンプルな構成の商品は、そのぶん本が薄く軽くなります。持ち歩きたい人や、余計なページに気を取られたくない人には、シンプルな構成のほうが合っていますね。

目的別に見る日記帳の選び方

ここまでの条件を、目的から逆引きできる形にまとめておきますね。何を記録したいかがはっきりしている人は、こちらから見たほうが早いかもしれません。

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目的 向いている形式 サイズの目安 選ぶときの要点
その日の出来事と気持ち 1日数行(5行前後) B6 書く負担を小さくして毎日続ける
長文で考えを整理したい 1日1ページ A5 方眼やドット方眼だと図も書ける
子どもの成長の記録 連用(5年以上) B6・A5 去年の同じ日と並べて比べられる
体調や通院の記録 1日数行・連用 B6 日付入りで抜けが分かる形が便利
趣味の記録(釣り・観測・コーヒー) フリー型・方眼 A5・B6 条件と結果を表で残せる形式が有利
持ち歩いて思いついたときに書く フリー型 A6 薄さと軽さを最優先にする

いくつか補足しますね。

子どもの成長を記録したい場合、育児日記として売られている専用商品も選択肢に入ります。授乳やおむつ替えの記入欄があらかじめ用意されているタイプですね。ただしこうした専用フォーマットは、月齢が上がると使わない欄が増えていきます。長く続けたいなら、汎用の日記帳を自分の書き方で使うほうが結果的に長持ちすることが多いかなと思います。

体調の記録は、日付入りの形式が向いています。書かなかった日が空欄として残るので、記録の抜けがひと目で分かるからです。日記としてはデメリットになる「空白が残る」性質が、記録用途では利点に変わるんですよね。

趣味の記録なら、罫線より方眼が便利です。釣りなら日付・場所・天候・釣果、コーヒーなら豆・湯温・抽出時間・味の印象といった具合に、項目を決めて表形式で残せます。同じ形式で残しておくと、後から見返したときに条件の違いを比べられるのが強みですね。趣味の記録の作り方そのものについては、コーヒーのノートの作り方を整理した記事で具体例を紹介しています。

女性向け男性向けより中身の条件で選ぶ

日記帳を探していると、「女性向け」「男性向け」というくくりをよく見かけます。これについても触れておきますね。

結論としては、この区分はほぼ表紙のデザインの話です。花柄やパステルカラーが女性向け、革調や黒・紺が男性向け、という分け方ですね。中身の仕様、つまりサイズ・紙質・罫線・行数に性別による違いはありません。

なので、選ぶときは性別のくくりを外して見たほうが候補が広がります。落ち着いた色の日記帳がほしい女性も、かわいい表紙が好きな男性も普通にいますし、そもそも自分しか見ないものですしね。

それでも表紙のデザインには意味があります。毎日手に取る道具なので、開くのが楽しみになる見た目かどうかは継続に効くからです。ただ、それは最後に選ぶ条件でいい、というのがこの記事を通しての考え方です。中身の条件で3〜4冊まで絞ってから、その中でいちばん好きな表紙を選ぶ。この順番なら、見た目でも中身でも後悔しません。

価格帯についても簡単に触れておきます。

1年用の日記帳はおおむね1,000円台から3,000円台、連用日記は1,500円前後から7,000円前後まで幅があります。価格差の中身は、紙の質・製本方式・付録ページの量・表紙の素材です。安いから書きにくいというわけではないので、最初の1冊は手が届く価格で試して、続くと分かってから良い1冊に移るのが現実的かなと思います。

なお価格は改定されますし、同じ商品でも販売店によって差があります。購入前に販売ページで最新の価格と仕様をご確認くださいね。

日記帳の選び方に関するよくある質問(FAQ)

初めての日記帳はどれを選べばいいですか?

1日5行前後の数行タイプで、サイズはB6が扱いやすいです。書く量が最初から決まっているので「今日は何を書こう」と迷いにくく、B6判は家でも外でも使える大きさだからです。価格も1,000円台から選べるので、自分が日記を続けられるタイプかどうかを試すのに向いています。書き足りないと感じたら、次の1冊で1日1ページ型に移ればいいかなと思います。

年の途中から日記を始めても大丈夫ですか?

問題ありません。日付が印刷されていないフリー型を選べば、買ったその日を1ページ目にして始められます。日付入りタイプを途中で買った場合も、その日のページから書き始めて構いません。前半のページが白紙で残るのが気になるかどうかで選び分けてくださいね。なお、4月始まりや10月始まりの日記帳も市販されているので、年度で区切りたい人はそちらも探してみてください。

万年筆で書きたいときはどう選べばいいですか?

「裏抜けしにくい」と明記された商品か、紙の名前が公表されている商品を選ぶのが確実です。日記帳では、ミドリのMD用紙やトモエリバーといった筆記適性を重視した紙が使われていることがあります。紙の名前が書かれていない場合は、一般的な上質紙と考えて、細字のペンから試すのが無難です。可能なら実店舗で試し書きさせてもらうと確実ですよ。

日記帳とスマホアプリはどちらがいいですか?

目的によります。検索して読み返したい、写真をたくさん残したいならアプリが便利です。一方、書く時間そのものを落ち着いた時間にしたい、通知に邪魔されずに書きたいなら紙が向いています。併用も現実的で、外出先ではスマホのメモに残し、家で日記帳に転記する使い方をしている人もいます。どちらが優れているというより、書く場面に合うほうを選ぶのがいいかなと思います。

書き損じや空白が出たときはどうすればいいですか?

どちらも気にしなくて大丈夫です。書き損じは二重線で消すだけで十分ですし、修正テープを使っても構いません。空白の日は埋め戻さずそのままにしておくのがおすすめです。後から思い出して書いた文章は、その日に書いたものとは別物になりますし、空白が続いている時期そのものが「忙しかった」という記録として意味を持ちます。きれいに埋めることを目標にすると続かなくなるので、1行でも書けた日を成功と数えてくださいね。

まとめ:日記帳は中身の条件から選ぶ

日記帳の選び方を、もう一度整理しておきますね。

  • 選ぶ順番は「形式→サイズ→紙質と罫線→デザイン」。デザインは最後でいい
  • 形式は1日1ページ・数行・連用・フリーの4つ。1日に書く量から決める
  • サイズはA5が148×210mm、B6が128×182mm、A6が105×148mm。書く場所で決まる
  • 万年筆を使うなら裏抜けしにくい紙を選ぶ。ボールペン中心なら気にしなくていい
  • 罫線はA罫7mm・B罫6mmが目安。字が大きい人は狭い罫線を避ける
  • 複数年使うなら糸かがり製本だと平らに開いて壊れにくい

日記帳選びで大事なのは、理想の自分ではなく今の自分に合わせることかなと思います。「これからは毎日たくさん書くぞ」と1日1ページ型を選ぶより、実際に書ける量を測って、それが収まる1冊を選ぶ。そのほうが、1年後に埋まったページの数は確実に多くなりますよ。

なお、この記事で挙げたサイズや罫線幅、価格帯は一般的な目安です。同じ判型でも商品によって余白や行数は違いますし、仕様や価格は改定されることがあります。正確な情報は各メーカーの公式サイトや販売ページでご確認いただき、最終的な判断は実物を確認したうえで行ってくださいね。

あなたが1年後も開いている1冊に出会えますように。