ジグソーパズルの収納どうしてる?箱と完成品をコンパクトに片づける方法

FreeLife Design 運営者 ケイ

こんにちは。FreeLife Design、運営者の「ケイ」です。

パズルを続けていると、必ずぶつかるのが収納の壁です。買ったまま組んでいない箱が積み上がり、組み終わった完成品は崩すのがもったいなくてテーブルの上に居座る。押入れを開けたらパズルの箱でいっぱい、なんてことになりがちなんですよね。あなたも似たような状況かもしれません。

結論から言うと、パズルの収納がうまくいかないのは、性質の違う3つのものを同じ場所に押し込もうとしているからです。未組み立ての箱、完成した作品、バラバラのピース。この3つはしまい方のルールがまったく違います。特に完成品については、固めずに分割して元の箱に戻すのがいちばんコンパクト。箱は中身がぴったり収まるように設計されているので、これだけで体積が一気に減ります。

この記事では、完成品を元の箱に戻す手順、のりで固めずに残すパズルマットや段ボールサンドイッチのやり方、ピースの袋分け、湿気とホコリから守る保管条件、そしてクローゼットやベッド下といった場所別の収納アイデアまで整理しました。増えすぎたときの手放す基準にも触れています。読み終わるころには、今日から片づけを始められる状態になっているはずですよ。

  • 箱・完成品・ピースで収納ルールを分ける考え方
  • 完成品を元の箱に戻す手順と、固めずに残す方法
  • 湿気・ホコリ・日光から守る保管条件
  • 場所別の収納アイデアと手放す基準

ジグソーパズルの収納は3つに分けて考える

まずは何に困っているのかをはっきりさせるところから始めます。ここを分けずに「とりあえず押入れへ」とやってしまうと、結局取り出せない山になるんですよね。順番に整理していきましょう。

収納で困るのは箱・完成品・ピースの3つ

未組み立ての箱・完成した作品・バラのピースについて、かさばる理由と解決の方向性を並べた図
性質の違う3つを分けて考える

パズルの収納の悩みは、実は3種類がごちゃ混ぜになっています。それぞれ体積の減らし方も、しまう場所も違います

困っているもの かさばる理由 解決の方向性
未組み立ての箱 箱は中身より大きめに作られている 縦に立てて並べる/買う量を管理する
完成した作品 面積をそのまま占有する 元の箱に戻す/巻く/挟んで平置き
バラのピース 散らばると場所も手間も食う 袋分けして箱の中へまとめる
作りかけ 崩せないので動かせない マットや板ごと移動できる形にする

この中でいちばん効くのが、完成した作品を元の箱に戻すことです。A4サイズのパズルでも面積は約620平方センチメートル。それが箱に戻れば、厚みのある平たい直方体ひとつに収まります。1000ピースクラスなら差はもっと劇的で、50cm×75cmほどあった面積が、書類ケースくらいの箱に収まってしまうわけですね。

もうひとつ意識したいのが、未組み立ての箱、いわゆる「積みパズル」の存在です。これは収納の工夫だけでは根本的に減りません。買うペースと組むペースが合っていないという、別の問題なんですよね。セール品や気に入った絵柄を見つけて買っておく気持ちはよく分かるんですが、押入れの容量には限りがあります。収納を見直すときは、しまい方だけでなく買う量にも一度目を向けてみてください

作りかけのパズルについては、この記事では軽く触れる程度にしています。マットや作業ボードを使った途中保管、作業スペースの確保といった話はジグソーパズルの置き場所に困る人向けの途中保管と飾り方ガイドにまとめていますので、そちらとあわせて読んでいただくと全体像がつかめると思います。

完成品を分割して元の箱に戻す

写真を撮る、外周のフチを外す、エリアごとに袋分けする、袋にメモして箱へ戻すという手順を並べた図
完成品を元の箱に戻す4つの手順

収納という観点で見れば、これがいちばん強い方法です。組み終わったパズルを分割して、元の箱に戻す。身も蓋もないようですが、箱はもともと中身が収まるように作られているので、基本的には元のサイズに戻せます。

ただ「崩して袋に入れる」だけだと、次に組むときにゼロからのやり直しになってしまいます。そこでひと工夫。

手順 やること ポイント
1 完成状態を写真に撮る 次に組むときの見本になる
2 外周のフチを外して1袋にまとめる 再開時の最初の一歩が楽になる
3 絵柄のエリアごとに外して袋分け 空・建物・水面などブロック単位で
4 袋に中身をメモして箱へ戻す 付箋やマスキングテープで十分

この分け方をしておくと、次に組むときのスタートダッシュがかなり違ってきます。ピースを外枠・特徴的な色が集まっている部分・背景の無地といった単位で仕分けておくと効果的だと言われていて、実際に取り入れている人は多いようですね。

デメリットも正直に書いておくと、当然ながら完成した状態は手元に残りません。だからこそ手順1の写真が大事になります。スマートフォンで撮っておけば、思い出としては十分残せますし、次に組むときの完成見本にもなる。一石二鳥です。

この方法が向いているのは、また組みたいと思っている人、飾るスペースがない人、そして収納を最優先したい人です。逆に「せっかく作ったから形として残したい」という気持ちが強いなら、次に説明する方法のほうが合っていると思いますよ。

元の箱が使えないときはどうするか

元の箱が潰れてしまった、あるいは場所を取るからと処分してしまった。そういうケースもありますよね。その場合は、袋分けしたピースをまとめて別の容器に移すことになります。

使いやすいのは、A4やB5の書類ケース、フタ付きの浅い保存容器、ファイルボックスあたりです。ポイントは「中で袋が泳がない」サイズを選ぶこと。すき間が大きいと運ぶたびに袋がぶつかり、ピースの角が傷みます。容器が大きすぎるときは、丸めた紙や緩衝材で余白を埋めておくと安心です。

それから、容器の外にパズル名とピース数を書いておいてください。箱を捨てるということは完成見本も一緒に失うということなので、写真をプリントして一緒に入れておくとなお確実です。せっかく分けて保管しても、どのパズルか分からなくなっては元も子もありませんからね。

固めずに残すならマットや段ボール

最近はのりで固めない保管を選ぶ人が増えているようです。理由はシンプルで、固めてしまうと二度と組み直せないから。もう一度遊べる状態のまま残しておきたい、という考え方ですね。

固めずに完成状態を保つ方法は、大きく2つあります。

パズルマットで巻いて保管する

フェルト状のマットの上で完成させ、そのまま丸めて筒状にして保管する方法です。専用のパズルマットには付属の芯棒とバンドが付いているものが多く、巻いてバンドで留めるだけで作業が終わります。

この方法の強みは、筒状にして立てられるので床面積をほとんど使わないこと。押入れの隅やクローゼットの角に立てておけるので、複数本あっても場所を取りません。もう一度組みたくなったら広げるだけ、というのも気楽でいいですよね。

注意点としては、対応サイズを必ず確認すること。マットは製品ごとに対応ピース数の上限が決まっていて、1000ピース対応と1500ピース対応では大きさが違います。手持ちのパズルより小さいマットを買ってしまうと端が乗り切りません。マットやボードの選び方はパズル作業台のおすすめをボード・マット別に比較した記事で扱っていますので、購入前に見ておくと選びやすいと思います。

段ボールサンドイッチで挟んで保管する

もうひとつが、パズルを板で挟んでしまう方法です。用意するものは次のとおり。

  • パズルと同じくらいのサイズの段ボール板を2枚
  • 台紙代わりの100均ジョイントマット
  • ストレッチフィルム(梱包用の伸縮ラップ)

やり方は、パズルの下に段ボールかジョイントマットを敷き、上からもう1枚の段ボールを重ねてサンドイッチ状にして、周囲をストレッチフィルムでぐるぐる巻いて密閉するだけです。ホコリも日光も防げるので、色あせを抑えながら長く置いておけます。ベッド下やクローゼットのすき間に積み重ねて収められるのもいいところですね。

方法 省スペース度 また組めるか 手間 向いている場面
元の箱に戻す とても高い 組める 少ない 収納最優先・また遊びたい
マットで巻く 高い(立てられる) 組める 少ない 完成状態を保ちたい
段ボールで挟む 中くらい(平積み) 組める やや多い 長期保管・ホコリと日光を防ぐ

のりで固めるかどうかは、そのパズルを今後どうしたいかで決めるのがいちばんです。固め方そのものについてはパズル糊付けのコツを失敗例から解説した記事で手順を扱っていますので、固める方向で考えている方はそちらもどうぞ。

マット巻きを試すなら、手持ちのパズルの最大ピース数に対応した製品を選んでくださいね。1000ピース対応と1500ピース対応ではマットの大きさが違うので、ここを間違えると端が乗り切りません。価格や対応サイズは購入前に各ショップで確認をどうぞ。

飾らない完成品を平置きで重ねるとき

のりで固めた完成品を、飾らずにしまっておきたい場合の話です。ここはやり方を間違えると作品が傷みますので、少し丁寧に見ていきますね。

まず使えるのが、クリアファイルや専用ホルダーへの収納です。のりで固めて完全に乾かしたあと、台紙と一緒にケースへスライドインさせて、本棚に立てて収める。B4やA3サイズのスモールピースやプチパズルなら、市販の事務用クリアファイルで代用できる場合もあります。この方法だと10枚以上の完成品を本棚1つ分のスペースに収められるという話もあって、数が増えてきた人には現実的な選択肢かなと思います。

ホルダーに入れる方式の利点は、1枚あたりの厚みが数ミリで済むことです。パズルそのものの厚みは2〜3ミリ程度なので、台紙とケースを足しても1センチには届きません。これが10枚並んでも10センチ弱。棚1段の一部で収まる計算になります。面積で場所を取っていたものが、厚みだけの問題に変わるわけですね。

スライドインさせるときは、のりが完全に乾いてからにしてください。生乾きのまま入れるとケースの内側に貼り付いて、次に出すときに表面が剥がれます。のりの乾燥時間は製品によって差がありますので、パッケージの表示を確認して、余裕をみて一晩置くくらいの気持ちでいるといいと思います。

やってはいけないのが、箱や完成品を高く積み上げること、そして完成品の上に重い物を置くことです。積み上げると中心部が重みに耐えきれずに凹んでしまい、中のピースが押し潰されて変形することがあります。一度変形したピースは元に戻りません。重ねるなら数枚までにして、間に厚紙を挟んで荷重を分散させてくださいね。

平置きで山積みにする方法は手軽ですが、ちょっとしたはずみで崩れやすいのが弱点です。パズルと同じサイズの箱を探すのも意外と難しく、中で動いてしまえば結局崩れてきます。だからこそ、挟む・袋に入れる・立てるといったひと手間が効いてくるわけですね。

立てて収める場合は、向きにも少し気を配ってみてください。額装した作品や鏡など、薄くて平たいものを立てて置くときは長辺を下にするほうが重心が低く安定すると言われています。パズルの完成品も同じ考え方が使えるはずで、縦長の状態で立てるより反りにくくなると思います。

また、本棚に並べるときは他の本と密着させすぎないほうが無難です。ぎゅうぎゅうに詰めると出し入れのたびに表面がこすれますし、湿気も抜けにくくなります。指1本分くらいの余裕を持たせておくと、取り出すときも楽ですよ。

枚数が増えてきたら、パズル用の保存ホルダーを検討してもいいかもしれません。台紙ごと差し込めるタイプなら出し入れで表面をこすりませんし、本棚に立てて並べられます。完成サイズに合うかだけ、購入前に確認してみてください。

ピースを袋分けしておく効果

バラのピースをどう保管するかは、収納の見た目以上に次に組むときの楽しさを左右します。ここを雑にすると、再開したときに気持ちが萎えるんですよね。

基本は3つのグループに分けることです。

グループ 入れるピース 再開時の役割
外枠 直線の辺を持つフチのピース 最初に組んで全体の枠を決める
特徴的な色・模様 建物、生き物、文字など目印になる部分 枠の中の基準点を作る
背景・無地 空、海、一面の花畑など 最後に形で詰めていく

先ほど完成品を崩すときに触れた分け方と、同じ考え方です。この3つに分けてジッパー付きの袋に入れ、袋の外側に中身を書いておく。それだけで再開時の作業がまったく違ってきます。特に無地の背景をまとめておくと、「この袋は最後に手をつける」と割り切れるので、途中で投げ出しにくくなりますよ。

作業中に使う小分けトレーや製氷皿と、長期保管用のジッパー袋は分けて考えるのがコツです。トレーは口が開いているので出し入れが速い反面、しまうときには向きません。逆にジッパー袋は密閉できるぶん、作業中に何度も開け閉めするのは面倒。用途で使い分けるとストレスが減ります。

ピースの仕分け方をもっと詳しく知りたい場合は、同じ色のジグソーパズルを攻略する仕分けのコツで具体的な手順を解説しています。

仕分け用のケースやトレーは、無理に専用品を買わなくても100均のもので十分に足ります。近くに店舗がない、サイズをそろえて何個も欲しいというときは、100円ショップのワッツが公式の通販をやっていて、仕切りケースや収納ボックス、すのこあたりはここでも揃います。宅配は一定額以上で送料無料になる形なので、細々した収納用品をまとめて買いたいときのほうが向いていますよ。


湿気とホコリから守る保管条件

パズルは基本的に紙製です。ここを忘れると、久しぶりに取り出したときに反っていたり、カビが出ていたりということが起こります。

気をつけたいのは次の3つです。

起きること 対策
湿気 反り、波打ち、カビ 除湿剤、すのこ、定期的に空気を通す
直射日光 絵柄の退色 光の当たらない場所へ、袋や板で覆う
ホコリ 表面のくすみ、掃除で崩れる 袋やフィルムで密閉する

室内の湿度については、建築物における環境衛生の管理基準で相対湿度40%以上70%以下という範囲が定められています(出典:厚生労働省「建築物環境衛生管理基準について」)。これは建築物衛生法にもとづき、一定規模以上の事務所や店舗などを対象にした基準なので、住宅にそのまま当てはまるものではありません。ただ、紙製品を置く環境を考えるときのあくまで一般的な目安としては参考になります。この範囲から大きく外れた状態が長く続く場所は、パズルの保管には向かないと考えていいかなと思います。

特に注意したいのが押入れの下段です。空気がこもりやすく、床からの湿気も上がってくるので、パズルを直置きするのはおすすめしません。すのこを敷いて底面に空間を作り、除湿剤を一緒に入れておくと安心度が上がります。

それから、密閉すればいいというものでもありません。湿った状態のまま完全密閉すると、内側で結露して逆効果になることがあります。梅雨時に片づけるなら、乾いた日を選んでからしまうくらいの意識があるといいかもしれませんね。なお、保管環境や素材によって結果は変わりますので、大切な作品ほど時々開けて状態を確認してみてください。

押入れの底上げに使うすのこは、幅と奥行きを測ってから選ぶと失敗しません。押入れ用として売られているものは規格が合いやすいですが、住宅によって寸法は違います。耐荷重も含めて、購入前に仕様を確認してみてくださいね。

場所別に見るジグソーパズルの収納アイデア

ここからは実際にどこへしまうかの話です。家の中で使える場所は限られていますが、置き方を変えるだけで入る量はけっこう変わります。順番に見ていきましょう。

クローゼットや押入れに縦で入れる

箱をしまう場所として王道なのがクローゼットや押入れですが、置き方を平積みから縦置きに変えるだけで使い勝手が大きく変わります

平積みの問題は2つあります。ひとつは下の箱が潰れること。もうひとつは、下にあるパズルを取り出すのに上を全部どかす必要があること。結果として「いちばん下のパズルは二度と組まない」ということになりがちなんですよね。

縦置きにすれば、この2つが同時に解決します。本棚に本を並べるように、箱を立てて並べる。背表紙にあたる部分に絵柄が見えなくても、マスキングテープでタイトルを書いておけば探せます。

縦置きで大事なのは倒れないように詰めることです。すき間があると箱が斜めに倒れ、結局中身が片寄って潰れます。ブックエンドやファイルボックスで区切って、隣同士が支え合う状態にしておくと安定しますよ。

押入れを使う場合は、前述のとおり湿気対策をセットにしてください。すのこを敷き、除湿剤を置き、季節の変わり目に一度扉を開けて空気を入れ替える。この3つで、紙製品の保管環境としてはだいぶマシになります。

なお、同じパズルでも木製や立体タイプは事情が変わります。木は紙より重く、湿度で反りやすいうえ、乾燥しすぎると割れが出ることもあります。パーツが立体的なぶん平たくたためないので、縦置きより箱ごと横置きが基本になります。木製パズルの保管については大人の木製パズル収納ガイドで作りかけ・完成品・パーツごとに整理していますので、木製をお持ちの方はそちらを参考にしてみてください。

ファイルボックスやワイドボックスを使う

複数のパズルをまとめて収納したいときに便利なのが、収納用品を使って区画を作る方法です。よく使われるのは次の3つですね。

収納用品 入れ方 向いているもの ひとこと
ファイルボックス 立てて入れる 小〜中サイズの箱 棚に並べると見た目もすっきり
書類保管用ワイドボックス 寝かせて入れる 大きめの箱、完成品 フタ付きならホコリも防げる
引き出しケース 寝かせて重ねる ピースの袋、小物 浅型が使いやすい

ファイルボックスは無印良品やニトリ、100円ショップなど幅広く売られていて、サイズも豊富です。A4対応のものならA4やB5サイズのパズル箱がちょうど収まりますし、幅の広いタイプなら1000ピースの箱も立てられます。

書類保管用のワイドボックスは、完成品を寝かせた状態で入れておくのに向いています。フタがあるのでホコリを防げますし、同じ規格の箱を並べれば積み重ねもできます。ただし積み上げすぎは禁物。中身が紙であることを忘れずに、荷重のかからない範囲にとどめてくださいね。

収納用品を買い足す前に一度確認してほしいのが、手持ちのもので足りないかという点です。空き箱や紙袋、使っていない書類ケースで代用できることは意外と多いです。収納グッズを買ったのに結局しまうものが減っていない、というのはよくある展開なんですよね。

それでも買うと決めたなら、先に実寸を測っておくことをおすすめします。測るのは3か所です。

  • いちばん大きいパズル箱の縦・横・厚み
  • 入れたい棚やクローゼットの内寸(高さ・奥行き・幅)
  • 収納用品を置いたときに残る通路や扉の可動範囲

特に見落としやすいのが3番目です。ぴったり収まる収納ケースを買ったのに、引き出しを開けると壁や扉にぶつかる。押入れの襖が半分しか開かないので手前のものしか取れない。こういう失敗は、実際に置いてみるまで気づきにくいんですよね。パズル箱の実寸をメモしてから売り場へ行くだけで、こうしたズレはかなり減らせると思います。

手持ちで足りないと分かってから買うなら、内寸が明記されている製品を選ぶと確実です。パズル箱は一般的な書類より厚みがあるので、幅にゆとりのあるタイプのほうが収まりやすいと思います。サイズと価格は購入前に各ショップでご確認ください。

ベッド下のすき間を活かす

家の中で意外と空いているのが、ベッドの下です。高さは限られますが、面積は広い。平たいものを置くには最適な場所と言えます。

ここと相性がいいのが、先ほど紹介した段ボールサンドイッチです。板で挟んでフィルムを巻いた状態なら厚みは数センチ程度なので、ベッド下の高さに問題なく収まります。何枚か重ねても大丈夫ですし、必要なときは引き出すだけ。

使うときの注意点も整理しておきますね。

  • ホコリがたまりやすいので、必ず袋やフィルムで覆う
  • 空気がこもりやすいので、季節ごとに引き出して状態を見る
  • フローリングに直置きせず、すのこや薄いマットを挟む
  • 掃除機をかけるときに引っかけないよう、取っ手か紐を付けておく

クローゼットの上段や棚の上のすき間も同じ考え方で使えます。風通しがあれば高い場所は湿気がこもりにくいので、紙製品の保管には向いているんですよね。ただし取り出すときに落とすと崩れますので、重いものを高所に置くのは避けたほうが無難です。

模様替えや引っ越しで動かすとき

収納場所を移すときは、完成品の扱いにいちばん気を使います。固めていない状態のものを運ぶのは、正直かなり厳しいです。移動の予定があるなら、その前に元の箱へ戻してしまうのが確実かなと思います。

どうしても完成状態のまま運びたい場合は、まず段ボールで挟んでフィルムを巻き、中で動かない状態まで固定するのが先決です。そのうえで向きを決めます。しっかり密着させて固定できているなら、輸送中は立てて面を垂直にするほうがたわみにくいという考え方があります。一方で固定が甘いまま立てると、自重で下側からずれていきます。固定の確実さに自信がなければ寝かせる、と覚えておくと判断しやすいかなと思います。

いずれの向きにしても、車で運ぶときは他の荷物の下敷きにならないよう、いちばん上に置くのが鉄則です。到着してすぐ広げられないなら、湿気の少ない場所に平置きで置いておきましょう。

増えすぎたら写真で残して手放す

手放すかを判断する4つの問いかけと、写真で残す・フリマ出品時の注意点をまとめた図
手放すかどうかを決める判断基準

収納の工夫をひととおりやっても入りきらない。そうなったら、持つ量そのものを見直すタイミングかなと思います。

いちばん取り入れやすいのが、完成図をデータで残す方法です。写真を撮ってデジタルフォトフレームでスライドショー再生すれば、場所を取らずに過去の作品を全部見返せます。パソコンやスマートフォンのフォルダにまとめておくだけでも十分ですし、印刷して小さなアルバムにするのも味がありますよね。

手放す判断の基準としては、こんなあたりを目安にしてみてください。

問いかけ 手放す寄り 残す寄り
この1年、触ったか 触っていない 広げたことがある
もう一度組みたいか 特に思わない また組みたい
絵柄に思い入れはあるか なんとなく買った 思い出がある
飾る場所はあるか 予定がない 飾る場所を決めてある

手放し方はいくつかあります。友人に譲る、児童館や施設に寄付する、フリマアプリに出す。ただしフリマに出す場合は注意が必要で、ピースの欠品がないか確認して、あれば必ず明記するのがマナーです。一度組んだパズルは1ピース足りないことが珍しくありません。トラブルの元になりますので、ここは正直にいきましょう。

寄付を受け付けているかどうかは施設によって異なりますし、衛生面の理由で中古品を受け取らないところもあります。持ち込む前に問い合わせてみてくださいね。最終的な判断は各施設や事業者にご確認ください。

そして、いちばん根本的な対策が買う量の管理です。組むペースより買うペースが速ければ、どんな収納術を使っても在庫は増え続けます。「1つ組み終わるまで次を買わない」といったルールを自分の中に持っておくと、収納も気持ちもすっきりしますよ。パズル選びで迷いにくくする考え方は、大人のパズル初心者が種類と選び方で迷わないための完全ガイドにまとめています。

ジグソーパズルの収納についてよくある質問

Q. 完成したジグソーパズルは崩したほうがいいですか?
収納を優先するなら、崩して元の箱に戻すのがいちばんコンパクトです。箱は中身が収まるように作られているので確実に元のサイズへ戻せますし、また組んで遊べる状態も保てます。崩す前に完成状態を写真に撮っておけば思い出も残りますよ。逆に形として残したい作品は、のりで固めずにパズルマットで巻くか、段ボールで挟んで保管する方法があります。全部を残そうとせず、飾りたいものだけ選ぶのが現実的だと思います。
Q. ジグソーパズルの箱は積み重ねて保管してもいいですか?
高く積み上げるのは避けたほうがいいです。重みで中心部が凹み、中のピースが押し潰されて変形することがあります。一度曲がったピースは元に戻りません。おすすめは本棚のように縦に立てて並べる方法で、下の箱が潰れず、取り出すときも上をどかす必要がありません。すき間があると倒れて片寄るので、ブックエンドやファイルボックスで区切って支え合う状態にしておくと安定します。
Q. バラしたピースはどうやって保管すればいいですか?
ジッパー付きの袋に3グループで分けて入れ、元の箱に戻すのがおすすめです。外枠のフチ、建物や生き物など特徴的な色や模様の部分、空や海などの無地の背景。この3つに分けておくと、次に組むときのスタートがぐっと楽になります。袋の外側に中身をメモしておくとさらに確実です。作業中に使う小分けトレーや製氷皿は出し入れが速い反面しまうのには向かないので、長期保管用のジッパー袋とは分けて考えると使いやすいですよ。
Q. パズルを押入れにしまうとき湿気が心配です。
押入れの下段は空気がこもりやすく床からの湿気も上がってくるので、直置きは避けてください。すのこを敷いて底面に空間を作り、除湿剤を一緒に入れておくと安心度が上がります。季節の変わり目に扉を開けて空気を入れ替えるのも効果的です。なお湿ったまま完全密閉すると内側で結露することがあるため、片づけるなら乾いた日を選ぶといいかもしれません。大切な作品は時々開けて状態を確認してみてください。
Q. パズルが増えすぎたときはどうすればいいですか?
まず完成図を写真データで残して、現物を手放す候補を選んでみてください。この1年触っていない、もう一度組みたいと思わない、なんとなく買っただけで思い入れがない、飾る予定がない。こうした条件に複数当てはまるものが候補になります。手放し方は友人に譲る、施設に寄付する、フリマアプリに出すなど。フリマに出す場合はピースの欠品を必ず確認して、あれば明記してください。寄付は受け付けていない施設もありますので、事前に問い合わせるのが確実です。

ジグソーパズルの収納は箱から見直す

完成品を減らす、残すものを決める、置き方を変える、環境を整える、持つ量を決めるという5段階を並べた図
今日から始めるパズル収納の5つの手順

ここまでの内容を、あらためて整理しておきますね。

ジグソーパズルの収納がうまくいかないのは、未組み立ての箱・完成した作品・バラのピースという性質の違う3つを、同じルールで扱おうとしているからです。この3つを分けて、それぞれに合ったしまい方をするだけで、片づく量はかなり変わってきます。

優先順位をつけるなら、この順番で手をつけてみてください。

  1. 完成品を減らす/写真を撮ってから分割し、袋分けして元の箱へ戻す
  2. 残すものを決める/形で残したいものだけマット巻きか段ボールサンドイッチに
  3. 置き方を変える/平積みをやめて縦置きに、ファイルボックスで倒れ防止
  4. 環境を整える/湿気・直射日光・ホコリを避け、押入れならすのこと除湿剤
  5. 持つ量を決める/手放す基準を作り、買うペースを組むペースに合わせる

特に1番目、完成品を元の箱に戻すのは効果が大きいです。もったいない気もしますが、写真さえ残しておけば思い出は消えませんし、また組める状態で保管できるのはむしろ贅沢かもしれません。飾りたい作品を数点に絞れば、それだけで部屋の見え方も変わってきますよ。

収納が整うと、次のパズルを広げるハードルが下がります。片づける場所が決まっているというだけで、始めやすさがまるで違うんですよね。あなたのパズル時間が、収納で止まらずに続いていくといいなと思います。